2020年5月25日更新

『Fate/stay night』謎多き赤のアーチャーを徹底解説!ニヒルでキザなサーヴァント

『Fate/stay night』謎多き赤のアーチャーを徹底解説!ニヒルでキザなサーヴァント サムネイル

『Fate/stay night』「UBW」ルートのメインキャラクター、赤きアーチャー。謎めいたキザでニヒルなアーチャーについて解説します。主人公衛宮士郎との関係や固有結界「無限の剣製」、名言などを詳しく見ていきましょう。

目次

『Fate/stay night』赤のアーチャーは謎多きサーヴァント【ネタバレ注意】

『Fate/stay night』で第五次聖杯戦争に際し、遠坂凛によって召喚される赤いマントが特徴的なアーチャー。記憶喪失で自身の真名を忘れたと言いはる謎の多い彼は、凛ルート「Unlimited Blade Works」でその正体が明かされます。 主人公・衛宮士郎とも深く関係するサーヴァントであり、その数奇な運命とともに高い人気を誇るキャラクター。浅黒い肌と白髪、厳しい表情が印象的なキャラですが、その姿も過酷な運命のなかで生みだされてきたものです。 作中では背中で語るシーンも多く、英雄が持つそれとはまた違った“漢”らしさ漂うアーチャーについて、この記事では解説していきます。 ※本記事では「Fate」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

赤のアーチャーはニヒルでキザなお人好し!

厳しい表情をしているアーチャーですが、見た目に反してお人好しで世話焼きなところがあります。口ぶりはニヒルで相手を突き放すようなことを言いながらも、根っからの冷血漢ではなく、言葉の端々に相手への配慮が含まれているのです。 衛宮士郎に対しては、とある因縁から殺意をあらわにする場面も。ですが、なんだかんだ言いながらも魔術面のアドバイスをしてあげています。また意外にも家事全般が得意。マスターの凛に紅茶を淹れてあげることもあります。 ふとした瞬間にお人好しな部分が表に出てしまいますが、基本的にはキザでニヒルで悲観的です。とくに決め台詞を言うような場面では、皮肉の効いたキザな言い回しが多くなります。

あらゆる武術を限界まで極めた努力家!

彼のクラスはアーチャー、つまり弓兵ですが、夫婦剣「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」を用いた白兵戦がメイン。ステータス自体は、彼の真名の関係で他のサーヴァントよりも一歩劣っています。 しかし第五次聖杯では他サーヴァントに劣らぬ立ち回りで活躍。これは彼自身に天賦の才があったわけではなく、たゆまぬ努力によって手に入れたもの。剣技以外にもあらゆる芸を努力で修めており、作中屈指の努力と鍛錬の人なのです。 本来のクラスであるアーチャーとして、高い弓の技術も持ち合わせています。作中では弓を射る姿はそう多くありませんが、魔剣「偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)」や「赤原猟犬(フルンディング)」を矢として射出することも可能です。

宝具は「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」

アーチャーは他のサーヴァントが持つ宝具を持っていません。そのかわりとなっているのが固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」です。派生ゲームなどではこの固有結界が宝具として実装されています。 「無限の剣製」は特殊魔術のひとつで、これが使えるのはアーチャーと衛宮士郎のみ。固有結界内には、彼の心象風景が広がり、無数の剣が刺さった丘が登場します。 これらの剣はこれまでに彼が視認した武器や防具を複製したもの。それを結界内に無数にストックしているのです。戦闘時は、ここから使いたい武器を投影魔術として現実世界に取り出し使用しています。

赤のアーチャーの真名、正体は……

アーチャーの真名はエミヤ。衛宮士郎の未来の姿です。ただ、衛宮士郎が必ずエミヤになる運命をたどるということではなく、「正義の味方」を目指した結果たどりついた、成れの果ての姿のひとつという位置づけです。 エミヤとなったこの衛宮士郎はかつて、「正義の味方」として多くの人を救うため、死後「守護者」となる契約を「世界の意思」と取り交わします。人を救いたかっただけの彼は、人に裏切られ処刑されるという、あまりにも報われない人生を送っていました。 死後、人を救うために英霊となったはずの彼は、「守護者」として人類の自滅を回避するために多くの人々を繰り返し皆殺しにする日々を送ります。やがて理想も摩耗し、過去の自分を自らの手で殺しタイムパラドックスを起こすことで、エミヤの消滅を試みようとするのでした。

エミヤの痺れる名言3選!

1.「アレを倒してしまっても構わんのだろう?」

『Fate/stay night』の「Fate」ルートで、エミヤが凛に対して発したセリフです。バーサーカーに追われる状況で、凛は彼に足止めを命じました。それに対し、「時間を稼ぐのはいいが。別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」と答えたのです。 バーサーカーは最強のサーヴァントといわれる存在。最上級の攻撃でしかダメージを与えられず、しかも12回殺さないと倒れないという化け物じみた強さなのです。戦力差は明らかで、戦えば負けてしまうことはエミヤも凛もわかっていました。 凛の「時間稼ぎを」という命令は、実質的に「死を覚悟のうえで囮になれ」という死の宣告に等しいもの。その命令を口にした凛の心中を察し、エミヤはあえて大口を叩き、彼女がちゃんと脱出できるように鼓舞したのです。 エミヤの漢らしさと気遣いが感じられる名セリフです。

2.「さらばだ。理想を抱いて溺死しろ。」

「理想を抱いて溺死しろ」は、『Fate/stay night』の「UBW」ルートで登場しました。エミヤと衛宮士郎が柳洞寺にて対峙した際に、エミヤが過去の自分である士郎に対して発しています。文字通り、「お前を殺す」という意味ではあるのですが、実際にはそれ以上に重みのあるセリフです。 エミヤは「正義の味方」になるという理想を追いかけ続けることがどういうことなのか、その身を持って知っています。彼自身が人を救うといいながら、そのためとはいえ無数の命を奪ってきたのです。士郎がこのままその理想を突き進めようとするのなら、同じ道を歩む可能性もありました。 そうならないように。この場で自分を殺そうとしているのが彼の隠れた目的です。このセリフは士郎に向けた言葉でもありますが、過去その道を歩いてきてしまった自分へ向けた言葉でもあり、複雑なニュアンスが含まれています。

3.「凛、私を頼む」

「凛、私を頼む」は、「UBW」ルートの最後の戦いの後、アニメ版では最終回で登場するセリフです。消滅する直前のエミヤが、凛に言いました。 ギルガメッシュと死闘を繰り広げる士郎を、最後に救ったのは倒れたと思われていたエミヤの矢でした。エミヤの矢がギルガメッシュにとどめを刺し、今度こそ本当に消滅するという瞬間。凛はもう一度契約をして彼を救おうとしますが、それに対しエミヤは過去の自分である衛宮士郎を彼女に託すのでした。 自己犠牲を自己犠牲とも思わず理想に突き進む士郎が、どうか自分のようにならないよう、支えてやってほしいと凛に頼んだのです。そして「答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから」と、衛宮士郎そのものの穏やか笑みを最期に浮かべ、彼は消えていきました。 作中でも、屈指の感動シーンです。

アニメ版「fate」シリーズでエミヤを演じる声優は諏訪部順一

エミヤ役を演じるのは諏訪部順一です。ナレーターやラジオDJとして活躍するかたわら、アニメ声優としても活躍の場を広げていきました。 彼を声優として一躍有名にしたのは『テニスの王子様』跡部景吾役です。他にも『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の主人公・小室孝役や「うたの☆プリンスさまっ♪」シリーズの神宮寺レン役、『黒子のバスケ』の青峰大輝役、『食戟のソーマ』の葉山アキラ役、『僕のヒーローアカデミア』のイレイザーヘッド役などが有名。 バリトンの独特な声質をしており、ニヒルなキャラクターやライバル役、さらには少年キャラや熱血キャラなど存在感ある演技でアニメを盛り上げています。

「Fate」シリーズのアーチャー、エミヤは生き様で視聴者を虜にするサーヴァント

伝承の英雄たちが英霊となる本シリーズにおいてイレギュラーな存在である赤きアーチャー。主人公衛宮士郎に多大なる影響を与える存在であり、作中でもキーパーソンとなっています。アニメでその活躍を観たい場合は、『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』がおすすめ。彼の過去、士郎との関わり、格好いい戦闘シーンを堪能できます。