2020年5月24日更新

【Fate】遠坂凛はヒロインにして裏主人公!御三家に生まれた天才魔術師に迫る

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「Fate」シリーズ、遠坂凛(とおさかりん)は天才魔術師【ネタバレ注意】

『Fate/stay night』に登場する遠坂凛(とおさかりん)は、穂群原学園2年A組所属の女子高生にして、冬木の聖杯戦争の始祖である「御三家」のひとつでもある魔術師の名門、遠坂家の6代目当主。若くしてその名に恥じない高い素養の持ち主です。 「Unlimited Blade Works」ではメインヒロインでもあり、凛と同じくマスターである同級生、衛宮士郎とは親密な関係になり、共に聖杯戦争を戦っていきます。 その他のルートでもアーチャーのマスターとして重要な役割を果たすことが多く、「Fate」シリーズの顔とも言えます。 ※本記事は「Fate」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意ください。

遠坂凛は猫をかぶりまくる「あかいあくま」?

学園では容姿端麗、才色兼備、文武両道の優等生を演じ、男女を問わず人気者の凛。しかしその実態は、高いプライド、容赦ない性格で、士郎からは「あかいあくま」と評されています。 そんな凛の意外な一面は、クラスメイトに500円のクレープを奢らされたことをいまだに根に持つ守銭奴であることです。しかしそれもそのはず、彼女が亡き父から受け継いだ遠坂家の魔術は、高価な宝石を利用する非常にコストの高い代物。魔術以外での浪費は極力避けたいという事情がありました。 根源への到達という目的のためには情けを捨てるのが魔術師の性と言えます。しかし凛には冷徹にはなりきれない部分がある様子。例えば序盤でランサーとの戦いに巻き込まれ、瀕死の重傷を負った士郎を見捨てることができなかった彼女は、奥の手であった家宝のペンダントを使い、その命を救っていました。

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五大元素使いと呼ばれる超一級魔術師!専門は出費がかさむ宝石魔術

通常2つの属性を兼ね備えていれば優秀とされる魔術師の中で、5つの属性全てを持つ「五大元素使い」である凛は超一流。生まれ持った魔術回路の量に関しても、屈指の天才と言えます。 アーチャーに令呪で「私の命令には絶対服従」と命じた際も、そのような曖昧な内容の令呪は効果が薄いにも関わらず、魔術師としての桁外れの才能が、アーチャーに「凛の言動に強い強制力を感じる」という効果をもたらしています。 遠坂家に伝わる宝石魔術は、前述したようにコストがかさむ欠点もありますが、本来は保存できないはずの魔力を宝石の中にストックしておき、戦闘の際など必要に応じて魔力を解放することができる強力なもの。凛は家宝のペンダントのほか、17年間かけて魔力を込めた10の宝石を切り札にしています。

セイバーの召喚を狙うも、遠坂家お約束の“うっかり”でやらかす

「御三家」の遠坂家には、聖杯戦争のマスターとしての枠が毎回用意されます。悲願である聖杯を勝ち取るため、前回の「第四次聖杯戦争」では凛の父、時臣が参戦。10年後、当主の座を継いだ凛は「そこに戦いがあるから」という理由で「第五次聖杯戦争」に挑みます。 聖杯戦争への参加を決めた凛は、最優のクラスとも言われるセイバーのサーヴァントを召喚しようとします。そのための触媒は手に入りませんでしたが、凛は自身の魔力が最も高まる午前2時に儀式を行うことで「最強のカード」を引き当てようとします。 そうして現れたのが、赤い衣に身を包んだ、なんとなくふてぶてしい態度のサーヴァント。家の時計が1時間遅れていることを忘れるという“うっかり”ミスをやらかした凛が召喚した彼のクラスはアーチャーでした。紆余曲折の末、彼にマスターとして認められた凛は、いよいよ戦いに身を投じていきます。

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衛宮士郎とはルートによっては恋仲に!

瀕死の彼を助けたことで繋がった、衛宮士郎との縁。セイバーのマスターである士郎と共同戦線を張っているうちに「Unlimited Blade Works」では恋人関係にまで発展しました。 一方、彼女のサーヴァントは士郎のことを快く思ってはおらず、ことあるごとに彼を殺しにかかります。真名を含め、素性が分からない英霊であるアーチャーは何やら衛宮士郎と因縁があるようですが……? 士郎との確執の末に、アーチャーは凛にとある言葉を残します。詳しくは、ぜひ本編をご覧ください。

間桐桜(まとうさくら)は実の妹だった

凛にはかつて桜という妹がいました。しかし、魔術師の家系であった遠坂において跡目を継ぎ魔術師となれるのは一方のみ。どちらも希少な魔術の才能を持つ姉妹を前にした父時臣は、桜を跡取りのいなかった間桐家に養子に出すことで魔術師にしようとしました。こうして生まれたのが、遠坂桜改め間桐桜です。 幼少期はとても仲の良い姉妹だった凛と桜ですが、養子縁組によって引き離された後は疎遠になってしまいました。とはいえ、桜は凛に貰ったリボンを今でも大切に使い、凛も凛で桜をいつも気にかけ、遠巻きに見守るなど、姉妹の絆は完全には絶たれていないことが判ります。 聖杯戦争が終わり、遠坂と間桐両家のしがらみから自由になった2人が徐々に歩み寄り、失った姉妹としての時間を取り戻していく姿は「hollow ataraxia」で描かれています。

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第五次聖杯戦争後は士郎と共にロンドンへ

「Unlimited Blade Works」では第五次聖杯戦争後、凛に弟子入りした士郎と共にロンドンに渡り魔術協会の総本山「時計塔」の学生となっています。 そこで凛が出会ったライバル、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトは「エルメロイ教室」に所属するエーデルフェルト家の当主で、凛と似通った宝石魔術やプロレス技を駆使します。士郎のことはなぜか「シェロ」と呼びつつ親しげに絡み、嫉妬した凛に睨まれるのが通例。 聖杯戦争の2年後、弟子としてロンドンに連れてきた士郎は、正式に時計塔に入学して魔術協会に属する魔術師にならないか、と打診されます。凛は受けることを勧めますが、士郎は時計塔からの打診を断り、自分の信じた「正義の味方」の道を行くことを決めます。 その選択を最初から予想していた凛は、士郎が「正義の味方」としてより良い結末にたどり着くため、共に歩むことを告げました。

『Fate/EXTRA』での遠坂凛

『Fate/EXTRA』における遠坂凛は月の聖杯戦争に参加した「ウィザード」のひとりにして、西欧財閥に敵対するレジスタンス。ランサー「クー・フーリン」と共に聖杯「ムーンセル・オートマトン」を巡って戦います。 実は『Fate/stay night』の凛とは全くの別人。SE.RA.PHで活動している姿はアバターであり、現実世界では金髪碧眼の少女。ちなみに「EXTRA CCC」では「stay night」の凛とアーチャーも隠しボスとして登場しています。

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魔術協会から封印指定候補に!?

「hollow ataraxia」でも凛は第五次聖杯戦争後に時計塔に留学することになります。ただし「UBW」ルートではないため、士郎同伴ではありません。 現地での評価に箔をつけるため、出立前に凛はアインツベルン城で魔術礼装、宝石剣のミニチュアのミニチュアのペンダントを作成しました。しかしこれが暴走、城はめちゃくちゃ、用意した実験材料もパーになる大事故となります。 このことが魔術協会にバレると「封印指定」の魔術師として、保護という名目で時計塔に幽閉されることになるため、慌てて凛はロンドンに飛び、事態のもみ消しに動きます。

アニメ版「Fate」シリーズで遠坂凛を演じる声優は植田佳奈

「Fate」シリーズで遠坂凛を担当するのは植田佳奈です。 15年もの間、凛を演じ続けてきた植田は『劇場版「Fate / stay night [Heaven's Feel] III.spring song」』の公開にあたって、凛を「植田佳奈を代表するキャラクターの筆頭」「もう終わることがないのではないかとさえ思う役」などと評しています。 『Fate/Grand Order』で凛を依代にした疑似サーヴァントであるイシュタル、エレシュキガルを担当するほか、『暗殺教室』では不破優月役、『鉄のラインバレル』では遠藤シヅナ役など、様々なキャラクターを演じていました。

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「Fate」シリーズの遠坂凛は、“自分”を持ったカッコいい少女!

遠坂凛とアーチャーのコンビは衛宮士郎、セイバーと双璧をなす「Fate」シリーズの代名詞。聖杯戦争では「勝つために戦う」と豪語する彼女はうっかり者の魔術師の一面を見せながらも、確かなポリシーのもとに生きる「格好良い女性」です。 群像劇とも言える『Fate/stay night』のプロローグは彼女の物語です。主人公である衛宮士郎とは違った視点を持つ凛に感情移入しながら楽しむのもまた一興ではないでしょうか?