2020年5月20日更新

「Fate」シリーズの主人公・衛宮士郎を解説!ただ一心に“正義の味方”を志す少年

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『Fate/stay night』の主人公・衛宮士郎。悲しい過去を生き延び、誰よりも強く“正義の味方”になることを志す少年を、この記事で徹底解説します。彼と聖杯戦争との関わりや、赤いアーチャーとの関係などを詳しく紹介していきましょう。

目次

「Fate」シリーズの主人公、衛宮士郎は“正義の味方”を志す少年【ネタバレ注意】

『Fate/stay night』の主人公である衛宮士郎(えみやしろう)。この記事では彼について解説していきます。 衛宮士郎は冬木市に住む魔術師見習いの少年です。偶然セイバーを召喚したことで、聖杯戦争に関わっていくことになります。 養父亡きあと、ほぼ1人で家を切り盛りしてきたこともあり、私生活は主夫と呼べるレベル。家事や料理も人並み以上にこなし、家に入り浸っている姉代わりの藤村大河や、彼の世話をしたいと申し出た後輩の間桐桜(まとうさくら)らによく食事を振る舞っています。 手先が器用で、学園では各方面から頼まれごとを持ち込まれる人物。自分にできることならば、と人助けを何より優先するようなところがあります。 ※本記事では「Fate」シリーズのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

衛宮切嗣(えみやきりつぐ)の養子となり、“正義の味方”を志す

衛宮士郎は10年前に起きた冬木大火災の唯一の生存者です。彼を救ってくれた衛宮切嗣(えみやきりつぐ)に引き取られ、彼の養子として育てられます。 士郎は切嗣への強い憧れを抱いており、彼のようになりたい一心で魔術も教わるように。しかし、切嗣はやがて死去。彼が最期に遺した、「正義の味方になりたかった」という言葉は、その後の士郎に大きな影響を与えました。 以降、彼は“正義の味方”になることを本気で目指します。冬木大火災で唯一生き残ってしまったという罪悪感のような感情も加わって、彼の行動はすべて周りの人を助けることに向けられているのです。

衛宮士郎がマスターになった経緯

士郎は魔術師見習いではありますが、本来聖杯戦争とは無関係の人物でした。しかし、片付けで学校に居残っていたところ、偶然ランサーとアーチャーの戦闘を目撃してしまいます。そこで巻き込まれ、ランサーに致命傷を負わされてしまったのです。 アーチャーのマスターであった遠坂凛は責任を感じ、彼を蘇生します。士郎は不思議に思いながらも帰宅すると、生存を察知したランサーが再び襲来。逃げ込んだ土蔵で、彼は偶然にもセイバーを召喚することになったのです。 その後、第五次聖杯戦争の監督者である言峰綺礼(ことみねきれい)から聖杯戦争について聞かされ、聖杯戦争を終わらせるために自身も戦いに身を投じる決断をします。

魔術師の腕は半人前どころか素人レベル

魔術師同士の殺し合いである聖杯戦争に参加することになったものの、士郎の魔術師(正しくは魔術使い)としての腕前は、技術・知識ともに凛いわく「へっぽこ」。彼はもともと魔術師の血筋の者でもなく、師である衛宮切嗣が亡くなってからは、完全に独学で鍛錬を続けてきたからです。 一方で、彼は高い構造把握能力を持っています。これは彼の異端な特性の延長でもあるのですが、切嗣もその特性に気がついていなかったため、正しく指導ができなかったのです。 それに加え、士郎は独学で毎日、魔術回路を一から作るという間違った鍛錬法をしてきました。これはミリ単位の集中が必要で、失敗すれば死の危険もあるような行為だったのです。これらの要因が、彼の不自然な未熟さを生み出していました。

衛宮士郎の能力とは……

士郎の魔術は、実は「固有結界」の一点特化型です。「固有結界」は、心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界を生み出す大魔術。 彼が使う中身が空っぽになってしまう「投影」だと思っていた魔術や、いちいち全体を細部まで把握してしまう無駄の多い「構造解析」も、彼のこの特性が起因しているのです。 すごい特性を持つ士郎ですが、これを使いこなすには数十年といったレベルでの修練が必要となります。魔力量も不足しており、特性を把握したところで自力展開は難しい力です。外部から魔力の共有を得るなど、条件が揃ったルートでは、実際に固有結界を展開しています。

固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」、詠唱はあまりにも有名

体は剣で出来ている 血潮は鉄で心は硝子 幾たびの戦場を越えて不敗 ただ一度の敗走もなく、 ただ一度の勝利もなし 担い手はここに孤り。 剣の丘で鉄を鍛つ ならば、我が生涯に意味は不要ず この体は、 無限の剣で出来ていた——。

士郎が使う固有結界の名前は「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」です。結界内には、士郎の心象風景として、荒野とそこに突き立てられた無数の剣が並び立ちます。ここには「剣を形成する要素」が満たされており、目視した刀剣を結界内に複製し、ストックしておくことが可能となるのです。 しかも、複製できるのは武器そのものだけではありません。それに宿る使い手の記憶や経験も複製し、本来の使い手に匹敵するレベルで使いこなすことができます。 また、この固有結界を展開する際の詠唱も有名です。

赤きアーチャーの正体は英霊となったエミヤだった

遠坂凛に召喚された赤い外套に身を包んだアーチャー。彼の正体は凛ルートである「Unlimited Blade Works」にて明かされています。 彼の真名はエミヤ。かつてどこかに存在した英雄ではなく、とある未来において衛宮士郎が“正義の味方”を目指し、いきつく成れの果ての姿です。 彼は「世界の意思」と契約し、「守護者」となりました。人類の自滅が起こりそうになると現れ、その場の人々をすべて殺戮し、そのことで全人類を守るという役目を背負っています。 終わることなく繰り返さなくてはならない虐殺に摩耗し、彼は自身の手で過去の自分・衛宮士郎を殺そうと思うように。そうすれば、タイムパラドックスが起こり、自身の存在を消せると考え、士郎と対峙していくことになります。

英霊エミヤになるルートとは

英霊エミヤは、衛宮士郎が必ずたどり着く姿ではなく、たどるかもれない可能性のひとつとして描かれています。実際、『Fate/stay night』に登場するルートでは、いずれも衛宮士郎がエミヤとなる姿は描かれていません。 しかし、描かれていないだけで、士郎が“正義の味方”になることを諦めず、後年もその理想を追いかけ続けた場合、いずれ英霊エミヤとなる可能性は残されています。 また、その理想の有無だけでなく、彼の心の支えとなる存在やその人との関係性なども関係してくるのでしょう。そのため、どのルートでも「ならないであろう」という予測しかできないのです。

アニメ版「Fate」シリーズで衛宮士郎を演じる声優は杉山紀彰

衛宮士郎役を演じるのは、杉山紀彰です。高校卒業後に声優を志し、長い下積み時代を経て1999年に声優デビューを果たしました。 『NARUTO -ナルト-』のうちはサスケ役が有名で、この役で彼は初のレギュラーキャラクターを担当することに。また初主演作が『Fate/stay night』の衛宮士郎役でした。 サスケ役をきっかけにメインキャラクターを演じることが増え、『BLEACH』の石田雨竜役や『Axis powers ヘタリア』のイギリス役、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のリヴァル役、『黒執事』のウィリアム・T・スピアーズ役などが有名です。

正義の味方を追いかけ続ける衛宮士郎の生き様が格好いい

自身の掲げた理想を追い求め続ける衛宮士郎の決意は、ときに痛々しく見えるほどにまっすぐです。彼が聖杯戦争と関わるなかで、誰とどんなふうに関わり、自身のなかにある“正義”の心とどう向き合っていくのか。各ルートを見比べてみるのもおすすめです。