2020年5月25日更新

イリヤは『Fate/stay night』最強のマスター!無尽蔵の魔力を誇る残酷な天使

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イリヤは『Fate/stay night』最強のマスター!無尽蔵の魔力を誇る残酷な天使 サムネイル

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『Fate/stay night』最強のマスター、イリヤを紹介!【ネタバレ注意】

『Fate/stay night』の第五次聖杯戦争に参加する“最強のマスター”が、イリヤことイリヤスフィール・フォン・アインツベルンです。聖杯戦争参加時は18歳ですが、とある理由から成長が止まっており、幼い少女の姿をしています。 参加マスターのなかでも最年少に見える彼女。しかし、見た目と反し維持するのですら膨大な魔力量を必要とする英霊のバーサーカーを平然と従える、常識外れの魔力量を保持しています。 微笑むと天使のように可愛いイリヤの、最強といわれる所以などをこの記事で解説していきましょう。 ※本記事では『Fate/stay night』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

最強たる由縁は圧倒的な魔術回路の量にある

聖杯戦争のためにつくられた存在であるイリヤは、他のマスターとは比べ物にならない桁外れの魔力の持ち主。その体の7割は、魔術回路で占められています。 また、彼女の心臓は聖杯の器であり、いわば人格を持つ聖杯なのです。そのため、魔術理論を飛ばして結果を得るという、魔術というよりも奇跡に近いことを起こすことも可能となっています。 聖杯戦争では、彼女自身が実際に魔術を使うシーンはほとんどありません。しかし、彼女が最強のマスターであることは、自身の手足のようにバーサーカーを制御していることから十分にうかがえます。

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ギリシャの英雄・ヘラクレスを召喚!クラスはバーサーカー

聖杯戦争の2ヶ月前、イリヤはバーサーカーを召喚。その真名は、ギリシャの大英雄ヘラクレスです。 彼は大英霊であり、本来は現界させるだけで大量の魔力を要します。そのうえイリヤは魔術を大量に使う狂化術式を使って彼から理性を奪っているのですが、これはホムンクルスである彼女だから為せる技です。 彼は巨人にも見える体躯を持ち、同時に俊敏な動きも可能な英霊で、肉弾戦では敵なし。理性は奪われているため言葉らしい言葉は発しませんが、イリヤへの強い忠誠心を持ち、彼女を救うための行動をとることもあります。 神話で語られるヘラクレスが成した十二の偉業をもとにした宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」では、11回蘇生するが可能です。

無邪気で残酷、マスターを容赦無く殺しにかかる

アインツベルンの教育により、一般的な少女が人として得るであろう常識や倫理観が欠いているイリヤ。一族にとって彼女は聖杯戦争のための道具にすぎないのです。こういった環境の影響で、彼女は善悪の区別がなく、無邪気な顔で敵対マスターを殺していきます。 残酷な一面がある一方で、律儀に聖杯戦争のルールは守っており、そういった部分は彼女のピュアさの表れといえるでしょう。 戦闘シーンでは堂々とした姿を見せてくれますが、人付き合いは下手です。自分のことを普通の少女として話しかけてくる町の人々や、遠慮なく言いたいことを言ってくる衛宮士郎や遠坂凛に対してはうろたえてしまうことも。その際には、年相応な表情が顔をだします。

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衛宮切嗣とアイリスフィールの子供だった

イリヤは、第四次聖杯戦争に参加した衛宮切嗣とその妻・アイリスフィールの子供です。胎児のころに魔術操作を受け、「最高傑作」として生みだされたアインツベルンのホムンクルスでもあります。 切嗣とアイリスが第四次聖杯戦争のために冬木市に向かった頃、イリヤは8歳でした。8歳までは親子3人で穏やかともいえる日々を過ごしています。その頃の様子は、アニメ『Fate/Zero』にて描かれており、かわいらしい幼き頃のイリヤを観られるのでおすすめです。 両親が城を離れてからは、イリヤは一族の本拠地で孤独に過ごすことになります。

切嗣が聖杯戦争で負けたことで、悲惨な運命を辿ることに

切嗣は、第四次聖杯で唯一生き残りながらも、アインツベルンが求める小聖杯を破壊してしまいました。これによりアインツベルンは激怒。二度と切嗣がアインツベルンの地に足を踏み入れられぬよう、本拠地に結界を張ったのです。 彼は何度もその地を訪ねましたが、愛娘に会うことは叶いませんでした。一方でイリヤは、母の姿をした「聖杯の悪意」によって、切嗣が自分たちを捨てて別の地で別の子と暮らしていると信じ込まされていきます。 さらに、切嗣が敗北したことで第五次聖杯戦争にイリヤが参加する必要が生じました。そのため、彼女は連日拷問のような修行と教育を施されていくことに。これらが重なり、必然的に彼女は切嗣を憎むようになったのです。

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衛宮士郎には嫉妬を抱く一方で、恋心を抱く?

衛宮士郎は、第四次聖杯戦争の際に衛宮切嗣によって命を救われた少年。以降は、冬木市で切嗣の養子として一緒に暮らしていきます。つまり、イリヤにとって士郎は、血の繋がりはありませんが義弟なのです。 第五次聖杯戦争の際に、2人は初めて顔をあわせることに。彼女にとっては、自分を捨てた父の愛情を受けて育った士郎は、嫉妬や憎悪の対象でした。そのため、殺意をもって彼に襲いかかろうとします。 一方で、両親を失った彼女にとっては、士郎は唯一にして最後の家族といえる存在。彼に対し、愛着や愛情に似た感情を抱くようにもなります。見た目的には彼女のほうが幼いことから、士郎を「お兄ちゃん」と慕う場面もあり、愛憎入り交じった複雑な思いを抱いているようです。

第三魔法「天の杯」に至る

聖杯の器の心臓を持つイリヤは、最終的に聖杯戦争をつうじて第三魔法「天の杯(ヘブンズフィール)」に至ることを目指しています。 「天の杯」は、かつてアインツベルンが到達し、現在は失われている第三魔法です。これは魂の物質化を可能とする魔法で、これにより死を迎える肉体を介さずに、魂だけで物質界に存在できるようになります。 「Heaven's Feel」ルートでは、イリヤは特殊礼装「天のドレス」を纏い「天の杯」に至りました。そして、生きたいと願った衛宮士郎の願いを叶えるため、彼の魂を生き延びさせるという奇跡を起こしたのです。

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アニメ版「fate」シリーズでイリヤを演じる声優は門脇舞以

イリヤを演じたのは門脇舞以です。2000年、『プリズムパレット』の公開オーディションで準グランプリを獲得。2002年にアニメデビューを果たします。 『ストライクウィッチーズ』のサーニャ・V・リトヴャク役や『アマガミSS』のヒロインのひとり上崎裡沙役、『祝福のカンパネラ』のミネット役、『一騎当千』の諸葛亮孔明役などが有名です。 幼さを感じる声質をいかし演じるイリヤのような少女役に定評があります。また彼女自身もメガネをかけていますが、めがねっ子キャラを演じることも多い声優です。

天使で悪魔なイリヤがとにかく可愛い『Fate/stay night』は必見!

聖杯戦争のためだけにつくられた存在という異質性から生まれるイリヤの無邪気さは、善悪では線引のできない言動につながっていきます。そのため、あるときは天使のようであり、あるときは悪魔のようにも見えるのです。この両面性と、そしてなによりも可愛らしい笑顔が、多くのファンを虜にしています。