2020年5月31日更新

『Fate/Zero』ウェイバー・ベルベットの成長がすごい!のちのロード・エルメロイII世

fate ウェイバー

『Fate/Zero』で第4次聖杯戦争に参加する、時計塔の未熟な魔術師ウェイバー・ベルベット。コンプレックスを抱えながらも、主人公より主人公らしいと評されるほどの成長を遂げることに。異例づくしのマスター・ウェイバーについて解説します。

目次

『Fate/Zero』ウェイバー・ベルベットの成長を振り返る【ネタバレ注意】

『Fate/Zero』で描かれる第4次聖杯戦争。ここにロンドンの時計塔から来日し、マスターとして聖杯戦争に参加する少年がウェイバー・ベルベットです。 ベルベット家は魔術師の一族としては歴史が浅く、ベルベットが3代目。初代・2代目と本格的に魔術を学んできたわけではないので、歴史ある魔術の家系から比べるとほとんど財産と呼べる伝統がありません。 周りの正当な魔術師たちに酷評されながらも、19歳のベルベットは聖杯戦争で生き残ることができました。魔術師としては異質な部分を持ち合わせる彼の強さや魅力について、この記事で解説していきます。 ※この記事ではウェイバーに関するエピソードを挙げながら解説していきますので、ネタバレにはご注意ください。

ウェイバーの基本的な性格は?

ウェイバーは自身が優秀だと信じて疑わない、自信過剰な発言が目立つキャラクターです。しかし聖杯戦争に参加するなかで、魔術師としての才能が十分でないことを自覚しはじめ、次第に自らの非才を認めていくことに。 一族の歴史が長いほど魔術師として優秀という傾向があるなかで、彼は努力と才能でその溝を埋めようとします。その結果、魔術に関する知識量は一目置かれるほどに。また持ち前の洞察力の高さと豪運は、彼の身を助けることになりました。 聖杯戦争序盤まではヘタレと称されることも多い彼ですが、ライダーとともに過ごすうちに内面的な成長を遂げていきます。

魔術師としての力量は素人クラス?

ウェイバーの祖母と母親は、魔術刻印や魔術回路の強化をまったくしないままウェイバーに引き継いでいます。それゆえ彼の魔術はとてもお粗末なもので、魔術師としてはかなり未熟です。 冬木市での滞在先に、彼は老夫婦の家を選びました。夫婦を暗示にかけ、孫だと信じ込ませようとしたのですが、実は早々にこの暗示も解けてしまうことに。この点からも、彼の魔術が低レベルであることがうかがい知れます。 魔術が未熟であることを埋めるため、利用できるものは利用していくという合理的な一面も。ウェイバーは「魔術師」という固定観念にとらわれず、近代技術や機械などもうまく活用していきます。

ウェイバーが聖杯戦争に参加した理由は、逆恨みだった?

ウェイバーは本来聖杯戦争に参加する予定はありませんでした。しかし、時計塔管財課の手違いによって、彼の手元に講師のケイネス・エルメロイ・アーチボルトが使うはずだった聖遺物が転がり込んでくることに。 名門の出であるエリート魔術師ケイネスは、ウェイバーにとってコンプレックスを刺激される存在。さらに、直前の講義でウェイバーは彼にバカにされたばかりでした。自身の書いた論文を、他の生徒もいる前で酷評されたのです。 恥をかかされたことを逆恨みしたことが引き金となり、無断で聖遺物を拝借して聖杯戦争へ参加します。

ウェイバーとイスカンダルとの関係

ウェイバーが召喚したのはライダー。征服王として知られるイスカンダルです。 イスカンダルは破天荒で豪快な性格をしており、細かいことは気にしないサーヴァント。それはウェイバーが望んでいたサーヴァント像とは正反対であり、召喚した当初は反りが合わない状態でした。 しかし次第にウェイバーは、彼の征服王としてのカリスマ性と度量の広さに感銘を受けていくことに。戦闘を重ね成長した彼は、マスターとして令呪のすべてをもって、イスカンダルの勝利を命じます。 もはやマスターでなくなったウェイバーに対し、イスカンダルは「朋友」と呼びかけました。2人は、マスターとサーヴァントという契約を超えて、強固な友情を結んだのです。 そしてライダーの存在が、彼のその後の人生にとって大きな意味を持つことになるのでした。

ギルガメッシュ戦で敗北するも、大きく成長

令呪を使い切り、イスカンダルを強化させたライダー陣営は、最後のアーチャー戦に挑みます。イスカンダルは堂々たる戦いぶりを見せますが、ギルガメッシュの前では刃が立たず……。 最後に2人は言葉を交わし、ウェイバーはライダーへの臣下の誓いを涙ながらに口にします。そしてイスカンダルは彼に「臣下として生き抜き、自分の生き様を語り継ぐ」ように命じるのでした。 その後、ライダーを倒したギルガメッシュに対峙した彼は、死が迫る状況のなかで勇気を振り絞ります。自分はライダーの臣下として生き延びねばならない、と。 その姿に当初の弱腰な彼の姿はなく、ライダーとの時間のなかで彼が大きく成長したことが感じられる名シーンとなりました。

豪運の持ち主?衛宮切嗣から狙われるも……

ウェイバーは第4次聖杯戦争で唯一無傷で帰還したマスターです。魔術師としては力がないものの、この結果を残せたのは、彼の豪運に依るところが大きいのです。 この戦いでは、魔術師殺しの異名を持つ衛宮切嗣が暗躍し、夜な夜なマスターとサーヴァントを手にかけていました。ところが、ウェイバーは資金難から工房を設けず、老夫婦の家に居候をすることに。その魔術師としては異端な行動が、結果的に切嗣の包囲網から逃れることにつながりました。 その後に、切嗣に拠点が見つかってからも、ウェイバーの強運は発揮されます。切嗣が偵察に訪れる度、彼は偶然にも留守にしていたのです。これらのことが重なり、切嗣からはただならぬ敵として認識されるに至りました。

聖杯戦争後、ケイネスの後を継ぎ「ロード・エルメロイⅡ世」に

聖杯戦争のなかで命を落としたケイネス・エルメロイ・アーチボルト。ウェイバーは彼が遺したエルメロイ教室を引き取ります。そして講師として改革的な授業をおこない、落ちぶれたエルメロイ教室を復活させることに成功。 それがケイネス家の次期当主ライネス・エルメロイ・アーチゾルテの目にとまり、彼女に拉致されることに。ケイネスの死に責任感を感じていることにつけこまれ、エルメロイの君主代行などを条件に、ロード・エルメロイII世の名を贈られることになったのです。 彼がさながら探偵のように魔術絡みの事件を解決する『ロード・エルメロイII世の事件簿』もアニメ化されています。

講師としての才能はトップクラス!

ロード・エルメロイII世の通り名が浸透し、時計塔の現代魔術科学部長となっても、彼の魔術師としての純粋な能力は平凡の域を出ないものです。 しかし、生徒の隠れた才能を見抜き開花させることにかけては、圧倒的な才能を有しています。彼の教え子たちが全員魔術師として大成していることからも、そのプロデュース能力の高さがうかがえるでしょう。 生徒に対しては、いつも悪態をついています。さらに不機嫌な顔をして近寄りがたいところもありますが、なんだかんだで面倒見がいい先生です。

アニメ版『Fate/Zero』でウェイバーを演じる声優は浪川大輔

ウェイバー役、またのちのロード・エルメロイII世役を演じているのは浪川大輔です。小学生時代から洋画の吹替で活躍しており、『E.T.』や『ネバーエンディング・ストーリー』の主人公の吹替を担当しています。 アニメでは『君に届け』の風早翔太役や『ルパン三世』の3代目石川五エ門役、『ハイキュー!!』の及川徹役、『Persona4 the ANIMATION』の鳴上悠役などが有名です。 高音をいかした少年役から渋い役まで演じられる声優で、ウェイバーを演じる際は高音、ロード・エルメロイII世の際は低音で演じています。

成長物語として楽しめるウェイバーの生き様に注目!

第4次聖杯戦争でのウェイバーの成長は目覚ましいものがあります。令呪の使い方やライダーとの絆など、他のマスターにはない清々しさがあるのです。この記事ではウェイバーの人となりを解説してきましたが、ぜひ『Fate/Zero』を視聴する際は、彼の成長に注目してみてください。