【リゼロ】ベアトリスの正体は人工精霊!「その人」ではないスバルと契約した理由が泣ける
「リゼロ」ベアトリスはただのツンデレ幼女じゃない!
年齢 | 見た目は11〜12歳、実年齢は400歳以上 |
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身長 | 140cm |
体重 | 広辞苑よりは重い |
兄妹 | なし |
呼称 | 二人称:お前 エミリア:半魔の娘(のちに「エミリア」に) スバル:スバル パック:にーちゃ ロズワール:ロズワール |
声優 | 新井里美 |
ベアトリスはロズワール邸の人の目に触れてはならない本を保管する隠し部屋、禁書庫で司書を務めています。身長140センチで見た目は12歳前後の幼い少女です。金髪ツインドリルにレースたっぷりのドレスと、ゴスロリ的な見た目が特徴。 ほかのも青い瞳にはピンク色で蝶型の虹彩が描かれているなど、どこか浮世離れしたメルヘンチックな雰囲気を感じさせます。 見た目の愛らしさに反し、つんけんした性格で人前にもあまり出たがりません。しかし心を許した相手にはあどけない表情を見せる場面もあり、いわゆる「ツンデレ」的な魅力があります。 陰魔法のプロフェッショナルであり、空間転移や重力操作など強力な魔法を数多く使いこなす実力者です。
正体はエキドナによる人工精霊
ベアトリスの正体は、エキドナに作られた「人工精霊」です。そのため、エキドナのことを「母様」と呼び慕い、彼女と交わした契約のために400年もの間、禁書庫を守り続けてきました。 ちなみにパックも同じようにエキドナ作の人工精霊で、2人の間には昔から親交がありました。だからこそベアトリスは、パックのことを兄のように慕っていたのでしょう。 見た目に反した強さ、妙に大人びた達観したような態度、禁書庫から決して出ない理由など、さまざまな謎がこの事実によって解き明かされていきます。スバルとの仮契約を律儀に守りつづけたのも、彼女が約束を重んじる精霊だったからです。
ベアトリスの契約とは?スバルを選んだ理由
ベアトリスとエキドナの間で結ばれた契約は、「『その人』が来るときまで禁書庫を守る」というもの。ちなみに「その人」が誰かというのは指定されておらず、ベアトリスにその判断は委ねるとされています。 言ってしまえばこれは、中身のない契約。彼女を禁書庫に閉じ込めておくための鎖です。と同時に、エキドナはその尽きることのない好奇心から、ベアトリスがどんな理由で、あるいは誰を「その人」として選ぶのかを知りたいと考えていました。要するにエキドナは、自身の研究のためにベアトリスを利用したのです。
「ベティーを1番にして」溢れだした本音
いかにエキドナの契約がずさんなものだったとしても、ベアトリスにはそれを守る以外の選択肢はありませんでした。そして400年もの時を浪費するうちに、だんだんと自暴自棄になっていってしまったのです。 やがてベアトリスは死によって契約から解放されたいと願うようにすらなり、スバルに殺してほしいと懇願したこともありました。そのときの「ベティーを1番にして1番に考えて1番に選んで……」と畳みかけるようなセリフは、彼女がずっと抱えてきた絶望を物語っています。 だからこそベアトリスは、スバルが自分は「その人」ではないと断言したとき、裏切られたように感じ彼を拒絶しました。ベアトリス自身、「その人」などというものが存在しないとどこかでわかっていながら、それでもがんじがらめになってしまっていたのです。
福音ではなくスバルを選んだベアトリス
ベアトリスの正体を知ったスバルは、彼女を400年の呪縛から解き放つため、必死の説得をしました。彼女ははじめまったく耳を貸さず、またその後もエキドナとの契約を破ることにためらいを見せます。 そんな彼女に対しスバルは「お前がいなくちゃ、寂しくて生きていけない」と訴えかけ、どこの誰とも知らない「その人」ではなく自分を選べ、と叫びます。ベアトリスはこの言葉に心を揺さぶられ、400年の葛藤も禁書庫も、そして福音も捨てスバルとともに生きることを決意しました。 ここでようやくベアトリスはスバルのことを名前で呼ぶようになります。最悪な出会いから仮契約を経た2人が、真のパートナーになった瞬間です。その後はツンツンとした態度も和らぎ、お互いデレデレの関係に。抱っこをせがむなど、ベアトリスはすっかり甘えん坊モードです。
「リゼロ」ベアトリスの強さは?
大精霊であるベアトリスは単純に実力だけでいえばトップクラスで、あのロズワールと渡り合えるともされています。しかしその能力を最大限に発揮するには大量のマナが必要で、日々きちんとストックしておかなければなりません。 ベアトリスはスバルとの契約後、日に一度彼からマナを受け取っていますが、スバルのマナの量はそれほど多くないです。つまり大してマナが溜められるわけではないので、いまいち本来の実力を活かしきれない状況にあります。 しかしその状態でもベアトリスが並のキャラよりはるかに強いことはたしかです。今後マナの問題を解決できたとしたら、間違いなくトップクラスに食い込む実力者だといえるでしょう。
扉渡りだけじゃない!陰魔法の使い手
ベアトリスは「陰魔法」を得意としており、中でも「扉渡り」はよく知られています。ロズワール邸の扉という扉を、自身の禁書庫につなげるという空間転移系の魔法です。 そのほかにも、マナの矢を操る「ミーニャ」や相手の存在を消す「アルシャマク」といった強力な魔法が多数存在。守りも攻めもなんでもござれのバランスがとれたタイプで、味方としてはこの上なく頼もしい存在です。 また本人は陰魔法以外は苦手と言っていますが、治癒魔法も人並み以上に使えます。
スバルとのオリジナル魔法
ベアトリスはスバルとの契約後、新しく「オリジナル魔法」を生み出しています。 1つ目は、スバルの存在を世界から“ずらす”ことで干渉を無効化する「E・M・M」。こちらは最強の防御術式ともされています。2つ目は「E・M・M」の上位互換である「E・M・T」で、あらゆる魔法を打ち消すというものです。 3つ目のオリジナル魔法もあるようですが、こちらは未完成とのこと。すでに完成しているものがどちらも防御系であること、失敗した際のリスクが高いと説明されていることを踏まえると、強力な攻撃系の魔法なのではないかと予想されます。
契約後のベアトリスがたのもしすぎる!
禁書庫を脱出!大兎を一網打尽に
スバルと契約して外に出たベアトリスは、三大魔獣の一角「大兎」を自身の陰魔法「アル・シャマク」で異空間へと飛ばしました。倒したというより封印した形ですが、これまで誰も太刀打ちできなかった敵を見事攻略してみせたのです。 ただこのとき今まで溜めていたマナを使い切ってしまったため、その後の活動に少々差し支える結果となっています。
水門都市プリステラ編での大活躍
プリステラ編にて、強欲の大罪司教であるレグルスとの戦いで敗北し、重傷を負ってしまったスバル。ベアトリスはそんな彼を助けるため、自身の限界を超えてまで治癒魔法を使い、仮死状態となってしまいました。 まさかの展開に絶望しかけたそのとき、魔晶石のおかげでベアトリスは無事復活します。その後は暴食の大罪司教であるライとの戦いに参戦し、仲間とともに力を合わせて戦います。 ベアトリスの協力のおかげもあって、フェルトはミーティアを発動させるのに成功。これはあのラインハルトですら「当たれば無事では済まない」とされている、超強力な魔法の杖です。 結果としてはミーティアの攻撃は外れ、敵の逃走を許してしまいましたが、ベアトリスの活躍や有能ぶりが見られる場面の連続でした。フェルトとの「ちびっこ」タッグも注目ポイントです!
プレアデス監視塔ではスバルと共闘
プリステラの襲撃後、残された被害を解決するために、ベアトリスはスバルとともにプレアデス監視塔へと向かいます。この監視塔には「タイゲタ」の書庫があるのですが、ベアトリスはそれをどこか懐かしい気持ちで観察していました。 プレアデス監視塔ではスバルが記憶喪失になる展開があり、ベアトリスはそんな彼をすぐそばで支えています。その献身的な姿からは、ふたりの信頼関係の強さがうかがえました。 監視塔の番人であるシャウラ=紅蠍との戦いでは、得意の魔法を駆使してスバルたちをサポートしています。
ベアトリスの過去とは?契約以前は何をしてた?
エキドナ・パックと暮らす
エキドナに生み出されたベアトリスとパックは、一時期生活をともにしていました。しかし、パックが自身の目的のため放浪を始めてからは、離れ離れになり会わない期間が続きます。だからこそ、何百年も経ってから再会して以来、ベアトリスはパックのことをとても大切にしています。 当初は誰に対しても不愛想だったベアトリスですが、パックのことは、ずっと「にーちゃ」と呼び慕っていました。パックと接するときは心なしか声も高くなり、はしゃいだ様子を見せるのです。同じ「母」に生み出された者同士、やはり通じ合うところがあるのでしょう。 かわいらしい容姿のベアトリスが猫型精霊のパックをもふもふと愛でている姿には、思わずほっこりしてしまいます!
聖域の構築へ!初代ロズワール、リューズとの出会い
ベアトリスはエキドナとともに、憂鬱の魔人ヘクトールに対抗するための「聖域」作りに励んでいました。そんな中、彼女は初代ロズワールとリューズという少女に出会います。 ベアトリスはこの頃からつんけんした性格でしたが、リューズとは一緒に過ごすうち仲の良い友人同士に。しょっちゅう口喧嘩をしながらも、仲睦まじく日々を過ごします。ロズワールはそんなふたりを微笑ましく見守っており、3人で過ごす時間はとても幸せなものでした。
ヘクトールの急襲で幸せな日々に終わりが
しかしついにやってきたヘクトールの急襲によって、この幸福な日常は終わりを迎えてしまいます。 ヘクトールに対抗する唯一の手段は聖域の結界を展開することですが、そのためにはリューズの命を捧げなければなりませんでした。リューズはこれをみずからの意思で受け入れ、ベアトリスに別れを告げます。 お別れのとき、リューズがこれまで「ベアトリス様」と呼んでいたのに「ベティ」とはじめて愛称で呼ぶ場面では、思わず胸が締め付けられてしまいます……。
「リゼロ」ベアトリスのこれまでの活躍をおさらい
ベアトリスとスバルの出会い
ベアトリスが初登場したのは、原作では2巻、アニメでは1期4話です。エルザに襲われ治療を受けたスバルが、目を覚ましてからロズワール邸をぶらついていると、偶然彼女のいる部屋へと入ってしまいます。 外見的にはかわいい少女にしか見えないベアトリスに対し、スバルはお得意の軽い調子で距離を詰めようとします。ベアトリスは初対面にもかかわらず馴れ馴れしい彼に刺々(とげとげ)しいながらもきちんと応対。 しかしついに我慢が限界になり、スバルの胸に触れ彼を気絶させてしまいます。ここでようやく、彼女がただの人間でないことに気がつくスバル。しかし彼女の正体については明かされず、謎が残されます。
スバルと仮契約を結ぶ
互いに第一印象が最悪だったベアトリスとスバルですが、ロズワール邸で何度も繰り返される死に戻りを回避するため、4周目のループでスバルはベアトリスに助けを求めます。結果、2人の間に仮契約が交わされることになりました。ベアトリスは契約に従い、スバルの生命を脅かすものを妨害します。 5周目でも、ベアトリスはスバルに対し呪いやその解き方の知識を与えたり、傷の治療をしてくれたりと、さまざまな面でサポートをします。なんだかんだと言って、お人好しな一面があるのです。 こうしてベアトリスが手助けしてくれたおかげで、スバルは危ない局面を乗り切ることができました。
ベアトリスの名言&セリフを紹介
「ベティーが可愛いのなんて当たり前なのよ」
初登場時、むすっとしているベアトリスを「可愛い顔が台無し」とからかったスバルに対する返答。しれっとこんなことを言ってしまうあたり、自分の愛くるしい容姿を十分すぎるほど理解しているようです。 しかしそんな自他ともに認める可愛い顔で、淡々と毒を吐かれるとなかなかインパクトがありますが……。そこもまた彼女の魅力といえるでしょう。
「気高く尊き存在をお前の尺度で測るんじゃないのよ人間」
こちらも見た目とのギャップが激しい、尊大な一言。スバルをはじめて禁書庫から追い出したときに言ったセリフです。この後スバルを気絶させていることもあり、印象に残る場面でした。 自分のことを「気高く尊い」なんてびっくりしてしまいますが、後々思い返してみると、このセリフも彼女の正体を匂わせるための伏線だったのかもしれません。わざわざ最後に「人間」とつけることで、人外感が醸しだされています。
「ベティーは別に、スバルの一番になったから禁書庫を出たわけじゃないのよ。スバルをベティーの一番にしたいから、禁書庫を出てきたかしら」
騒動が一段落ついた後で、ベアトリスがロズワールに吐き出した本音です。「君はスバル君の一番にはなれない」という言葉に対し、あっさりとこのように返してみせます。 このセリフからもわかる通り、契約後の彼女はスバルにデレデレ。彼から頭を撫でられて喜ぶほどになっています。 素直になってからも言い争いばかりしているのは相変わらずですが、傍から見ればじゃれ合っているようにしか見えません。
「リゼロ」ベアトリスの声優は新井里美
アニメでベアトリスに声を当てているのは新井里美です。彼女は昔から「声が変だ」と言われてきたことがきっかけで、声優を志すようになったそうです。 一度聞いたら忘れられないほどの特徴的な声質で、代表作は『とある魔術の禁書目録』の白井黒子、『まほらば~Heartful days』の蒼葉梢(あおばこずえ)。シリアスからギャグまで、幅広い演技をこなします。 ベアトリスを演じる際には、可愛らしくも実力者であることを伝えられるように意識しているとのこと。ちなみにベアトリスもそうですが、なぜかツインテールのキャラクターを演じることが多く、縁があるようです。
「リゼロ」のベアトリスはギャップが魅力!?今後の活躍にも期待
お人形のような見た目に反して、不愛想かつ高飛車な態度をとるというギャップが印象的なベアトリス。物語が進むうちその正体が明らかになり、スバルとの感動的なドラマも展開されました。 400年もの間、禁書庫で一人ぼっちだった彼女が大嫌いだったはずのスバルに心を許すまでの過程には、どうしても心を動かされてしまいます。出会いが最悪だったこともあり、契約時には感慨深いものがありました。 精霊の中でも大精霊に分類される存在であるベアトリス。今後彼女はどんな活躍を見せるのでしょうか。スバルとのじゃれ合いにも注目してみてくださいね。