2022年11月30日更新

【ジョジョ6部】記憶喪失のウェザー・リポートはトラウマ級スタンド使い!過去から強さまで解説

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ウェザー・リポートは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』に登場するメインキャラクターのひとり。6部の主人公・空条徐倫が収監されたG.D.st刑務所に収容されている、殺人未遂罪をかけられた記憶喪失の男です。 作中では、彼はエンポリオやアナスイと行動をともにし、徐倫の仲間に。キーパーソンであるプッチ神父との因縁を持つ人物でもあります。 今回は記憶喪失となった彼の過去や、トラウマ級といわれるスタンド能力について解説していきます! ※この記事はネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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寡黙だけど頼れる徐倫(じょりーん)の兄貴分!ウェザーってどんな人物?

ウェザー・リポートは記憶を失っており、自分の本名も知りません。そのため周りからは、スタンド名と同じウェザー・リポートと呼ばれています。 非常に寡黙な人物で基本的に無表情ですが、冷酷というわけではありません。思いやりがあり、判断力にも優れているため、主人公の徐倫(じょりーん)も彼のことを兄貴のように慕っています。 コミュニケーションの際は独特な距離感を持っているウェザー。息がかかるほど近づいて耳元で話しかけるのがクセで、つま先立ちで歩くという特徴もあります。

スタンド名も「ウェザー・リポート」天気を自由自在に操る

ウェザーの使うスタンド「ウェザー・リポート」は、天候を自在に操れる能力です。地球上で起こりうる気象現象ならなんでも起こすことができ、その範囲もコントロールが可能。 カエルが空から降ってきたという実際にあった事例に基づき、作中では竜巻とともに毒ガエルを降らせるという使い方もしていました。ほかにも、30km先の地点にピンポイントで集中豪雨を降らせるなど、幅広い使い方ができる能力です。 空気を操り酸素マスクを作ったり、空気濃度を変化させて生物を殺したりといった応用も可能。接近戦では、パンチと風圧のあわせ技で破壊力のある攻撃を繰り出すことができます。

ウェザーが記憶を失った原因は彼の過去にあった……。

ウェザー・リポートは生後間もない頃に、同じ日に生まれた赤ん坊とすり替えられ、ウェス・ブルーマリンとして育てられました。実際には、ウェザーはプッチ神父の死んだとされていた双子の弟ドメニコ・プッチですが、彼自身もその出自は知りませんでした。 何も知らないウェザーは、実の妹であるプッチ神父の妹・ペルラと付き合っていました。唯一、ウェザーとペルラが兄妹だと知っていたプッチ神父は、何でも屋に2人を別れさせることを依頼します。何でも屋の暴走によりウェザーの親は殺され、彼自身も瀕死となります。 ウェザーが死んだと勘違いしたペルラは自殺。スタンド能力が覚醒したウェザーは一命を取り留めるものの、この惨状に絶望します。そこで「ヘビー・ウェザー」が覚醒し、町を飲み込み暴走してしまうのです。 そこに現れたプッチ神父は、自分たちが双子であることを告げ、スタンド「ホワイトスネイク」の能力で彼の記憶をDiscにして抜き取りました。こうしてウェザーは辛い記憶ごと、全てを忘れ去るのです。

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記憶を取り戻したウェザー、プッチ神父と壮絶な戦いに

自身の目的のために暗躍していたDIOの息子のひとりドナテロ・ヴェルサスにより、かつてプッチ神父が奪った記憶DISCを取り戻します。記憶を取り戻すと同時に、スタンドのもうひとつの力「ヘビー・ウェザー」も覚醒。町をパニックに陥れながら、プッチ神父との死闘を繰り広げます。 「ヘビー・ウェザー」の力から逃れるため、プッチ神父は視界を遮ることで対抗するも、ウェザーはそれを利用して罠を仕掛け、彼を追い詰めていきました。 しかしコントロールを失った車が突っ込んできたことで、形勢は逆転。最期はプッチ神父の「ホワイトスネイク」により命を落としました。

怒りに任せ制御不能の「ヘビー・ウェザー」を発動

「ヘビー・ウェザー」はウェザーの意思とは関係なく、怒りを引き金に無意識に発動されてしまいます。無意識なので、本人にもそれを止める手段はありません。死ぬことでしか止められないと彼自身が考えるほど、危険な能力なのです。 これが発動されると、オゾン層に干渉しサブリミナル効果のある「悪魔の虹」が出現します。これを目にした者は、自身がカタツムリだと思い込み、実際に身体が巨大カタツムリへと変化してしまうのです。 さらにカタツムリ化した者に触れただけで、その人もカタツムリ化してしまうため、敵味方関係なく広範囲に影響を及ぼしてしまいます。

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制御がきかないヘビーウェザーを止めたのは?

ウェザーとプッチ神父との死闘は、「ホワイトスネイク」がウェザーを貫いたことで決着がつきました。これにより「ヘビー・ウェザー」が止まったウェザーは、死の間際に自身のスタンド能力をDISCにして仲間に託します。 その後、天国へ行くという目的を叶えるために暗躍するプッチ神父は「C-MOON」「メイド・イン・ヘブン」の新たなスタンドを手に入れ、徐倫たちを次々と殺していきます。唯一残ったのは、ウェザーのDISCを託されたエンポリオのみでした。 エンポリオはプッチ神父を策にはめ、「ウェザー・リポート」の能力を奪取し発動。ウェザー自身も知らなかった、空気中から純酸素のみを集めるというスタンドの潜在能力により、エンポリオはプッチ神父を倒すことに成功するのです。 神父の死により再構築されたパラレルワールドで、徐倫やウェザーに似た人物たちと、唯一記憶を持つエンポリオが出会うことで6部は幕を閉じます。

ウェザーリポートの名言を紹介!

「悪いがオレは君たちを知らない……向こうへ行け……蹴り殺すぞ」

敵のウンガロが使うスタンド「ボヘミアン・ラプソディー」は、あらゆるキャラクターを実在化させる能力です。この能力によって世界的な名作『ピノキオ』のピノキオがウェザーたちの前に現れた際のセリフが、「悪いがオレは君たちを知らない……向こうへ行け……蹴り殺すぞ」です。 幼い頃の記憶もすべて失っていたので、ウェザーがピノキオを知らないのも当然なのですが、自分のことを当然知っていると思って話しかけてくるピノキオとの温度差のある返しが話題となりました。 セールスなどを追い払うときに使える名言として有名です。

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「オレは自分の人生を呪っている……この現象に対し何かスカッとする気持ちも心の底にはあるんだ」

このセリフは、ウェザーが記憶を取り戻し「ヘビー・ウェザー」が発動した際のセリフです。無意識に発動した制御不能の「ヘビー・ウェザー」の力を前に、仲間たちにこう語りました。 次々と街の人々はカタツムリになっている現状に対し、本来は心優しいウェザーが「スカッとする」と言っているのです。裏を返せば、かつてプッチ神父が原因で起こった恋人や親の死が、それだけ彼に大きな絶望を植え付けたということでしょう。

「おまえは自分が『悪』だと気づいていない、もっともドス黒い『悪』だ」

プッチ神父との死闘の際に、このセリフが登場しました。追い詰められたプッチ神父は、ウェザーに対して自分が死んではならない理由を語り、自分を殺さないよう説得を始めます。 自分は「天国」に行くべき存在だから殺してはいけないと語るプッチ神父。さらに、その目的を達成するために必要であれば他人の命を奪うことも、正しいことだと彼は主張するのです。 ウェザーは、悪を悪だと気づいていないことこそが、もっとも悪だと指摘したのでした。

アニメ「ジョジョ」で声優を担当したのは大川透(おおかわとおる)

ウェザー・リポートを演じているのは、大川透(おおかわとおる)です。舞台俳優を経て、1990年代から声優としても活動を開始。 渋い男性や20代の青年を中心に、味のあるナレーションや海外の吹替でも活躍しています。代表作は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のサイトー役や『鋼の錬金術師』(2003年版)のロイ・マスタング役、『ソードアート・オンライン』のヒースクリフ役など。 「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズでは、ナレーション役としても作品に華を添えています。

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【ジョジョ6部】ウェザー・リポートの最強すぎる活躍に注目

「ジョジョの奇妙な冒険」6部で活躍するウェザー・リポートについて紹介しました。寡黙で頼れる徐倫の兄貴分であるウェザー。「ヘビー・ウェザー」発動時のコマいっぱいのカタツムリの描写にトラウマを抱える人もいるみたいです。 カタツムリが苦手な人には酷なシーンかもしれませんが、ぜひ作中での彼の活躍を楽しんでみてください。