『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドとキャラ名の元ネタ一覧!洋楽・ファッション業界からの元ネタ多数紹介
『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド・登場人物の元ネタになった洋楽・ファッションブランドを紹介
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは作者の荒木飛呂彦がこだわり抜いて執筆を続けている、今もなお続く名作マンガ作品です。荒木飛呂彦はキャラクター作成の際、そのキャラクターの身の上調査書を作成するほど、作品への情熱をもった漫画家として知られています。 登場する名称の元ネタは、そんな荒木飛呂彦のこだわりのひとつ。それでは数多あるジョジョの元ネタを、一挙に紹介していきます。
【1部】登場人物の元ネタ
ジョナサン・ジョースター
主人公であるジョナサンの名前は作者が打ち合わせを行っていたファミレスの「ジョナサン」から来ているというお話もありましたが、実際は名前を覚えてもらうための作り話でした。 洋楽での元ネタは「The Beatles(ザ・ビートルズ)」の『Get Back』。歌詞のなかで繰り返される「jo jo(ジョン・レノンを指す)」という名前から起用されたと言われています。
ディオ・ブランドー
ジョースター家の宿敵、ディオ・ブランドーはアメリカのロックミュージシャン「ロニー・ジェイムス・ディオ」から名付けられました。のちに結成する彼の「DIO」というバンド名はそのまま第3部でのディオの表記‟DIO”の元ネタです。
ウィル・A・ツェペリ
波紋の使い手、ウィル・A・チェペリの元ネタとなったのはイギリスのロックバンド「Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)」です。
ロバート・E・O・スピードワゴン
ジョナサンの相棒、ロバート・E・O・スピードワゴンはアメリカのロックバンド「REO Speedwagon(アールイーオー・スピードワゴン)」から名づけられました。
エリナ
ジョナサンの妻エリナは「The Beatles(ザ・ビートルズ)」の『Eleanor Rigby(エリナー・リグビー)』から名づけられています。
【2部】登場人物の元ネタ
ジョセフ・ジョースター
第2部の主役ジョセフの名前の由来は明らかになっていません。一説には作中でコミック『スーパーマン』を読んでいたことから、主役の名前「クラーク・ジョセフ・ケント」から来ているのでは、と噂されています。
スージーQ
のちのジョセフの妻スージーQはアメリカのベーシスト「スージー・クアトロ」から名前をつけられています。
リサリサ
美しき女波紋戦士リサリサの名前は、アメリカの3人組R&Bグループ「Lisa Lisa and Cult Jam(リサリサ&カルト・ジャム)」からつけられています。
シーザー・アントニオ・ツェペリ
ジョセフの相棒の波紋戦士シーザーは、かつてのローマ皇帝「ジュリアス・シーザー(ガイウス・ユリウス・カエサル)」から名づけられました。
サンタナ
メキシコの遺跡にて発見された太古の戦士サンタナの由来は、アメリカのラテンロックバンド「Santana(サンタナ)」から名付けられています。
ワムウ
柱の男のひとり、戦士ワムウの名前の由来はイギリスのポップデュオ「Wham!(ワム!)」からきています。
エシディシ
柱の男のひとり、炎を操るエシディシはオーストラリア出身のロックバンド「AC/DC(エー・シー・ディー・シー)」を由来にしています。
カーズ
柱の男のひとり、究極の生命を目指すカーズ。彼はアメリカのロックバンド「The Cars(カーズ)」から名づけられました。
【3部】登場人物/スタンドの元ネタ
ジャン=ピエール・ポルナレフ
“魔術師”の暗示を受けたスタンド使いポルナレフ。彼はフランスのシンガーソングライター「ミッシェル・ポルナレフ」を由来に持ちます。
モハメド・アヴドゥル
“魔術師”の暗示をもつスタンド使いアヴドゥルは、アメリカのダンサー「ポーラ・アヴドゥル」から名づけられました。
空条ホリィ
第3部の主人公空条承太郎の母、ホリィの由来は作中内で‟聖なる”を意味する「holy」であると語られています。
イギー
犬でありながらもスタンドに目覚めた異色の存在イギーは、アメリカのロックミュージシャン「イギー・ポップ)」から名づけられました。
ホル・ホース
‟皇帝”の暗示を受けたスタンド使いホル・ホースの由来は、アメリカのヒップホップ・R&Bグループ「FULL FORCE(フル・フォース)」です。
J・ガイル
“吊るされた男”の暗示を受けたスタンド使いJ・ガイルは、アメリカのロックバンド「The J. Geils Band(ジェー・ガイルズ・バンド)」に由来します。
オインゴ・ボインゴ兄弟
エジプト9英神、“クヌム神”と“トト神”の暗示を受けたスタンド使いの兄弟。彼らの由来はアメリカロックバンド「Oingo Boingo(オインゴ・ボインゴ)」です。
ヴァニラアイス/クリーム
第3部におけるDIOの側近ヴァニラ・アイス。その由来はアメリカのミュージシャン「ヴァニラ・アイス」から。また彼の使用するスタンド、クリームはイギリスのロックバンド「Cream(クリーム)」から名づけられています。
【4部】登場人物/スタンドの元ネタ
クレイジー・ダイヤモンド
第4部の主人公、東方仗助の操るスタンド能力“クレイジー・ダイヤモンド”の元ネタは、イングランド出身のロックバンド「ピンク・フロイド」の楽曲『Shine On You Crazy Diamond(シャイン・オン・ユー・クレイジー・ダイヤモンド)』です。
エコーズ ACT1・2・3
仗助の友達、広瀬康一のスタンド“エコーズ ACT1・2・3”の元ネタは、仗助と同じく「ピンク・フロイド」の楽曲『Echoes(エコーズ)』から取られています。
ザ・ハンド
仗助の悪友、虹村億泰のスタンド能力“ザ・ハンド”の由来は、アメリカのロックバンド「The Band(ザ・バンド)」です。
ヘブンズ・ドアー
変人漫画家、岸部露伴のスタンド能力“ヘブンズ・ドアー”は、ボブ・ディランの名曲『Knockin' On Heaven's Door(ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドアー)』に由来します。
バッド・カンパニー
億泰の兄、虹村形兆のスタンド能力“バッド・カンパニー”は、イングランド出身のロックバンド「Bad Company(バッド・カンパニー)」から名づけられました。
キラークイーン/シアー・ハート・アタック/バイツァ・ダスト
第4部の主敵、吉良吉影のスタンド能力は全てロックバンド「Queen(クイーン)」の楽曲に由来しています。「Killer Queen(キラー・クイーン)」「Sheer Heart Attack(シアー・ハート・アタック)」「Another One Bites the Dust(アナザー・ワン・バイツァ・ダスト)」の3曲から名づけられました。
レッド・ホット・チリ・ペッパー
電撃使いの音石明のスタンド能力“レッド・ホット・チリ・ペッパー”は、アメリカのロックバンド「Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)」を由来にしています。
【5部】登場人物/スタンドの元ネタ
ジョルノ・ジョバァーナ/ゴールド・エクスペリエンス
5部の主人公、ジョルノ・ジョバーナの“ジョルノ”はイタリア語で“日(ひ)”を意味する言葉です。彼のスタンド能力“ゴールド・エクスペリエンス”の由来は、アメリカのミュージシャン「プリンス」の楽曲アルバム『The Gold Experience(ザ・ゴールド・エクスペリエンス)』です。
スティッキー・フィンガーズ
ジョルノとともに戦うギャング、ブローノ・ブチャラティのスタンド能力“スティッキィ・フィンガーズ”は、「The Rolling Stones(ザ・ローリング・ストーンズ)」の楽曲アルバム『Sticky Fingers(スティッキィ・フィンガーズ)』から名づけられました。
ムーディ・ブルース
元警官のギャング、レオーネ・アバッキオのスタンド能力“ムーディ・ブルース”は、イングランド出身のロックバンド「The Moody Blues(ザ・ムーディ・ブルース)」が由来となっています。
セックス・ピストルズ
拳銃使いグイード・ミスタのスタンド能力“セックス・ピストルズ”の由来は、イングランド出身のロックバンド「Sex Pistols(セックス・ピストルズ)」です。
キング・クリムゾン
5部のラスボス、ディアブロのスタンド能力“キング・クリムゾン”は、イングランド出身のロックバンド「King Crimson(キング・クリムゾン)」から名づけられています。
エアロスミス
ブチャラティの部下、ナランチャ・ギルガのスタンド能力“エアロスミス”は、アメリカのロックバンド「Aerosmith(エアロスミス)」が由来です。
ブラック・サバス
巨漢の幹部、ポルポのスタンド能力“ブラック・サバス”は、イングランド出身のロックバンド「Black Sabbath(ブラック・サバス)」から名づけられています。
パープル・ヘイズ
チーム離脱者、パンナコッタ・フーゴのスタンド能力“パープル・ヘイズ”の元ネタは、アメリカのギタリスト「ジミ・ヘンドリックス」の楽曲『Purple Haze』です。
ザ・グレイトフル・デッド
暗殺チームの1人、プロシュートの操るスタンド能力“ザ・グレイトフル・デッド”は、アメリカのロックバンド「Grateful Dead(グレイトフル・デッド)」から名づけられました。
【6部】登場人物/スタンドの元ネタ
空条徐倫/ストーン・フリー
6部の主人公、空条徐倫の名前の由来は、「ドリー・パートン」の楽曲『Jolene』から、スタンド能力“ストーン・フリー”は「ジミ・ヘンドリックス」の楽曲『Stone Free(ストーン・フリー)』からそれぞれ名づけられました。
エルメェス・コステロ/キッス
復讐を誓った女囚人であるエルメェス・コステロは、イングランドのミュージシャン「エルヴィス・コステロ」を、スタンド能力の“キッス”はアメリカのロックバンド「KISS(キッス)」が由来に名づけられています。
エンポリオ・アルニーニョ/バーニング・ダウン・ザ・ハウス
徐倫が刑務所内で出会った少年、エンポリオ・アルニーニョはファッションブランドの「エンポリオ・アルマーニ」から名づけられました。 また彼のスタンド能力“バーニング・タウン・ザ・ハウス”は、アメリカのニューウェイブロックバンド「Talking Heads(トーキング・ヘッズ)」の楽曲『Burning Down the House(バーニング・ダウン・ザ・ハウス)』から取られています。
エンリコ・プッチ/ホワイトスネイク/C-MOON/メイド・イン・ヘブン
6部の黒幕エンリコ・プッチは、イタリアのデザイナー「エミリオ・プッチ」「エンリコ・コベリ」の2名からそれぞれ取られています。 また、彼の3種のスタンド能力はそれぞれ、イングランド出身のロックバンド「Whitesnake(ホワイトスネーク)」、「ポール・マッカートニー&ウイングス」の楽曲『C・Moon(シー・ムーン)』、ロックバンド「Queen(クイーン)」の楽曲『Made in Heaven(メイド・イン・ヘヴン)』から名づけられました。
ナルシソ・アナスイ/ダイバー・ダウン
徐倫を慕う囚人、ナルシソ・アナスイは、ファッションブランド「ANNA SUI(アナスイ)」から、そのスタンド能力“ダイバー・ダウン”は、アメリカのロックバンド「Van Halen(ヴァン・ヘイレン)」の楽曲アルバム『Diver Down(ダイヴァー・ダウン)』が由来になっています。
ウンガロ/ボヘミアン・ラプソディー
DIOの息子ウンガロの元ネタとなったのはフランス生まれのファッションデザイナー「エマニュエル・ウンガロ」です。 彼のスタンド能力“ボヘミアン・ラプソディー”は、ロックバンド「Queen(クイーン)」の楽曲『Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)』から命名されています。
フー・ファイターズ
プッチ神父により生み出された生命体、フー・ファイターズの名前の由来は、アメリカのロックバンド「Foo Fighters(フー・ファイターズ)」です。 また彼が乗っ取った女囚人エートロの由来は、イタリアのファッションブランド「Etro(エトロ)」から名づけられています。
ウェザー・リポート
記憶を失った謎の男、ウェザー・リポートの名前の由来はアメリカのジャズユニット「Weather Report(ウェザー・リポート)」です。 彼の隠された能力“ヘビー・ウェザー”は同アーティストの楽曲『Heavy Weather(ヘビー・ウェザー)』から命名されています。
【7部】登場人物/スタンドの元ネタ
ジョ二ィ・ジョースター/タスクACT1・2・3・4
第7部の主人公ジョニィ・ジョースターは、ロックスターの「チャック・ベリー」の楽曲『Johnny B. Goode(ジョニー・B.グッド)』が元ネタとなっています。 また彼のスタンド能力“タスク ACT1・2・3・4”はイングランドのロックバンド「Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)」の楽曲アルバム『Tusk(タスク)』から名づけられました。
ファニー・ヴァレンタイン/D4C
大統領ファニー・ヴァレンタインはジャズ・スタンダードの名曲『My Funny Valentine(マイ・ファニー・ヴァレンタイン)』から命名されています。 また彼のスタンド能力“Dirty deeds done dirt cheap(通称D4C)”は、ロックバンド「AC/DC(エーシー・ディーシー)」の楽曲『Dirty Deeds Done Dirt Cheap(ダーティー・ディーズ・ドーン・ダート・チープ)』から。後に発動した“D4C-ラブトレイン-”はアメリカのソウルトリオ「The O'Jays(ジ・オージェイズ)」の楽曲『Love Train(ラヴ・トレイン)』から取られています。
ルーシー・スティール/チケット・トゥ・ライド
スティーブンの妻ルーシー・スティールのスタンド能力“チケット・トゥ・ライド”は、「The Beatles」の楽曲『Ticket To Ride(チケット・トゥ・ライド)』が元ネタです。 ルーシーという名前は珍しい名前ではないため確証はないですが、彼女の名前の由来は同バンドの楽曲『Lucy in the Sky with Diamonds(ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ)』から取られたというのが有力だと言われています。
ホット・パンツ/クリーム・スターター
女性選手ホット・パンツは、ジェームス・ブラウンの楽曲『Hot Shot(ホット・パンツ)』から命名されています。 また彼女のスタンド能力“クリーム・スターター”はイギリスのバンド「Cream(クリーム)」同国のロックバンド「The Prodigy(ザ・プロディジー)」の楽曲『Firestarter(ファイアスターター)』から取られました。
スケアリー・モンスターズ
ディエゴ・ブランドーの使用するスタンド能力“スケアリー・モンスターズ”の由来は、イングランド出身のアーティスト「デヴィッド・ボウイ」の楽曲アルバム『Scary Monsters(スケアリー・モンスターズ)』です。
20thセンチュリー・ボーイ
マジェント・マジェントの使用するスタンド能力“20thセンチュリー・ボーイ”は、イングランド出身のロックバンド「T・レックス」の楽曲『20th Century Boy(20th センチュリー・ボーイ)』から取られています。
【8部】スタンドの元ネタ
ソフト・アンド・ウェット
8部の主人公、東方定助のスタンド能力“ソフト・アンド・ウェット”は「Prince(プリンス)」の楽曲『Soft and Wet(ソフト・アンド・ウェット)』が元ネタです。
ペイズリー・パーク
定助の同行者、広瀬康穂のスタンド能力“ペイズリー・パーク”は「Prince&The Revolution(プリンス&ザ・レヴォリューション)」の楽曲『Paisely Park(ペイズリー・パーク)』から命名されています。
ナット・キング・コール
東方常秀のスタンド能力“ナット・キング・コール”の由来は、アメリカのピアニスト「ナット・キング・コール」から取られています。
ペーパー・ムーン・キング
東方つるぎのスタンド能力“ペーパー・ムーン・キング”は、スタンダードジャズの楽曲『It's Only a Paper Moon(イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン)』を由来にしています。
キング・ナッシング
四代目、東方憲助のスタンド能力“キング・ナッシング”はロックバンド「Metallica(メタリカ)」の楽曲『King Nothing(キング・ナッシング)』から命名されました。
アイ・アム・ア・ロック
八木山夜露のスタンド能力“アイ・アム・ア・ロック”は、フォークデュオ「サイモン&ガーファンクル」の楽曲『I Am A Rock(アイ・アム・ア・ロック)』より名づけられています。
星の数ほどある『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド・登場人物の元ネタ
今回は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場するスタンド・登場人物たちのさまざまな元ネタについて紹介してきました。本記事にて紹介した元ネタは、まだまだ一握り。 1986年から連載を続けている本作品には、他にも星の数ほどの登場人物たちが活躍しています。気になるキャラクターが本記事に紹介されていなかったら、ぜひ調べてみましょう!