2023年10月19日更新

『進撃の巨人』オニャンコポンの名前の由来は?海外の反応や死亡説について紹介

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『進撃の巨人』オニャンコポンのプロフィール

名前 オニャンコポン
人種 黒人
所属 義勇兵
年齢 不明
身長 不明
誕生日 不明
声優 樋渡宏嗣(ひわたり こうじ)

『進撃の巨人』のオニャンコポンは、マーレ編で登場したパラディ島側の兵士です。元はマーレ軍に所属していましたが、ライナー達がマーレに戻った後、ジークの「エルディア人安楽死計画」に荷担する反マーレ派義勇兵としてパラディ島に潜入しました。 その後、彼は大陸の科学技術を調査兵団に伝えるなどして、いつの間にか団長のハンジに信頼される存在にまで躍進。一度は素姓を疑われて処刑されそうになるも、「地鳴らし」が始まってからは調査兵団に協力して命を張るまでになりました。 オニャンコポンは作中でも珍しい黒人のキャラクター。真面目で優秀な彼は、「いいやつ」「名前がかわいい」など読者からの評判も高い人物です。

本名も「オニャンコポン」?

オニャンコポンの特徴といえば、かわいい響きをした名前です。どことなく猫を連想させる名前に、「ハンジがつけたあだ名かな?」と思った読者も多いはず。 しかし作中では誰もが、オニャンコポンと呼んでいることから本名なのでしょう。また一見「ふざけている名前」とも取れるオニャンコポンですが、きちんとした由来と意味があるのです。 名前の由来についてはこちら

海外では「オニオンクーポン」だった

そんなオニャンコポンですが、海外では「オニオンクーポン」とも呼ばれています。これは「オニャンコポン」を海外の人が発音するには難しかったため、つけられた呼び名です。 無理矢理な感じも否めませんが、それぞれの名前を英語に変換してみると「オニオンクーポン」となった理由も分かります。 オニャンコポンを英語にすると「Onyankopon」で、オニオンクーポンは「Onioncoupon」となるのです。こうして並べてみると、いいネームセンスをしていると感じられませんか?

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アニメ声優は樋渡宏嗣(ひわたり こうじ)

オニャンコポンの声優を務めるのは、樋渡宏嗣です。声優としては余り聞かない名前ですよね。 実は、元々俳優として活動しており、その為声優業も、吹き替えでの出演が多くなっています。 アニメ声優としての代表作は『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』のハンス・エドアルド・ベルゲングリューン役、『フレッシュプリキュア!』のクライン役などです。

【由来】オニャンコポンの名前の由来は「神」

進撃の巨人 ハンジ
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

ニャンだけど猫じゃなくて神だった

耳慣れない名前から、初登場時から読者の注目を集めた「オニャンコポン」。日本人からすると猫を思わせる名前ですが、実は彼の名前の由来は西アフリカ・ガーナのアシャンティ人に伝わる神の名前から来ています。 アシャンティ人の宗教では、オニャンコポンは全ての精霊を作り出した天空神。アフリカの天空神の名前が由来であることから、『進撃の巨人』のオニャンコポンは黒人の飛行船操縦士としてキャラクターが作られたのではないかと考えられます。 彼が登場した当初、日本人だけでなく海外の読者からも「日本人が適当に外国名を付けたのでは?」と思われていましたが、彼の名前にはいろいろな意味が込められていたのです。

競走馬「オニャンコポン」の正体

そんな「オニャンコポン」ですが、なんと競走馬の名前にもなっています。 同馬の馬主である田原邦男はインタビューで、「進撃の巨人を愛読している」と語り、オニャンコポンはお気に入りのキャラだったそうです。 また田原はTwitterでも「さぁ……頼んだよオニャンコポン」と、明らかに『進撃の巨人』のオニャンコポンを意識したツイートをしています。 オニャンコポンの名前は、漫画の世界のみならず現実にも影響を与えているのです。

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【活躍】オニャンコポンの名シーンを振り返り

来歴①初登場は26巻104話「勝者」

オニャンコポンは、原作104話にて調査兵団のメンバーが搭乗する飛行船の操縦士として初登場。敵勢力であるマーレ国に潜入していたエレンを救出するために、ハンジやアルミンなどの調査兵団がやってくるシーンでの出来事でした。 ハンジから「頼んだよ、オニャンコポン」と肩を掴まれると、彼は「任せてくださいハンジさん!」と威勢の良い返事をしていました。初登場の時点で、彼は既に調査兵団内でも重要なポジションにいたことが分かります。 元々彼はイェレナと共に「反マーレ派義勇兵」として、パラディ島に上陸していました。そして最新技術の提供を通して、ハンジ達と信頼関係を築きあげていたのです。

来歴②イェーガー派ではなくハンジに協力

進撃の巨人
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

パラディ島の発展に貢献してきたオニャンコポンたち義勇兵でしたが、マーレからの帰還後に兵団に拘束されてしまいます。 エレンの行動の背後にはジークの存在があり、それを義勇兵のリーダーであるイェレナが手引きしていると疑いがかかったからです。 そうなるとイェレナと共に反乱分子の可能性があるオニャンコポン達を、自由にしておく訳にはいきません しかしイェレナの行動には、オニャンコポンすらも懐疑的になっていました。そこでハンジはオニャンコポンを連れ出し、共に行動することにします。

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来歴③“地鳴らし”に対抗して大活躍

その後エレンによって引き起こされた地鳴らしに対抗するべく、ハンジ達と共にエレンの元へと向かいます。 道中で飛行艇の修理の時間を稼ぐため、ハンジが超大型巨人群へと単身特攻。ハンジの捨て身の時間稼ぎのお陰で、アルミン達は飛び立つことが出来ました。 そしてオニャンコポンは、ハンジが命をかけて守った飛行艇で、アルミン達を何がなんでも送り届ける決意をします。 その言葉通り燃料が切れエンジンが止まりかけても、アルミン達のために操縦桿を握り続けました。外壁人類が絶滅を免れたのも、オニャンコポンの覚悟があってこそでしょう。彼も間違いなく英雄の1人です。

【名セリフ】オニャンコポンの名言に海外の反応は?

「いろんな奴がいた方が面白いってな」

登場巻 26巻

オニャンコポンといえば、このセリフが真っ先に思い浮かぶ人も多いでしょう。 ある時サシャから「ところでオニャンコポンは何で肌が黒いのですか?」と訊かれた彼は、「俺達を創った奴はこう考えた。いろんな奴がいた方が面白いってな」と返答します。 このシーンはアニメ化した場合様々な論争が起こるのではないかと危惧されていましたが、アニメ『進撃の巨人 The Final Season』にて実際にこのシーンが放送されると、国内外で多くの称賛を集めることに。 アニメ本編を見た海外ファンのリアクション動画などでは、オニャンコポンに拍手を送る視聴者まで現われています。オニャンコポンという人となりが分かっただけでなく、読者の意識まで感化するとても重要な一場面でした。 作中のみならず、現実にも通ずる価値観がある名台詞ですね。

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「突然無差別に殺されることがどれほど理不尽……」

登場巻 31巻

イェーガー派によって処刑される寸前に、オニャンコポンが放った怒りのセリフです。 エレンが「地鳴らし」を発動したことによって、イェーガー派がパラディ島の権力を握ることになりました。しかしオニャンコポンは、虐殺を行うイェーガー派に付くくらいならと、処刑される道を選びます。 そして処刑の直前に「お前らに媚びてまで生きるほどの価値はない!!突然無差別に殺されることがどれほど理不尽なことか知ってるはずだ!?どうしてあんた達が分からないんだ!!」と訴えたのです。 今まで巨人に蹂躙され続けたパラディ島の人々が、他人を同じ目に合わせようとすることへの怒り。そんな殺人鬼達に手を貸してきた絶望が、このセリフから伝わってきますね。

「絶対に辿り着いてみせる……」

登場巻 33巻

飛行艇でエレンの元へ向かっている際に、アルミンへ告げたセリフです。 エレンを止めるための最後の手段だった飛行艇を守るため、ハンジは壮絶な戦死を遂げます。しかしハンジの覚悟を持ってしても、飛行艇の燃料は半分しか補給出来ませんでした。 エレンの元まで辿り着けるかと、不安になるアルミン。 そこでオニャンコポンは、「絶対に辿り着いてみせる。ハンジさんが繋いでくれたこの飛行艇…最後の望み。オレが必ず基地まで届けて見せる!!必ずだ!!だから…必ず「地鳴らし」を止めてくれ何としてでも…」と、口にします。 オニャンコポンの言葉を受け、アルミンも「地鳴らし」を止める決意を強くするのです。

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【死亡説】オニャンコポンは死亡フラグを乗り越えた!

「進撃」のキャラは役割を終えると死亡することが多い

飛行船の操縦士として登場し、マーレ国の科学技術に精通しているオニャンコポンですが、そんな彼には死亡フラグが幾度となく立っています。 彼が活躍したのは、エレンによる「地鳴らし」を止めるべく、アルミンやミカサ、リヴァイなど調査兵団が超巨大化した異形のエレンに向かう際のこと。ハンジに託された飛行船で彼らを送り届けるために、彼は飛行困難な状況でも諦めることなく、なんとかアルミン達をエレンの元へ届けました。 その後、操縦不能になった飛行船に残って「不時着してみせる」と決意を見せたオニャンコポン。このシーンは彼の死亡が暗示されているように思われましたが、その後無事に地上に降りていることが判明しています。 役割を終えたキャラは死亡することが多い『進撃の巨人』ですが、オニャンコポンは無事生還したのです。

【考察】オニャンコポンが生存した意味とは

ここまで死亡フラグを立てながら、しっかり生き残ったオニャンコポン。最終回ではファルコ、ガビ、リヴァイと共に行動していることが描かれました。 ここで気になるのが、「なぜオニャンコポンは生き残ったのか?」ですよね。先述した通り『進撃の巨人』では、役割を果たしたキャラは死亡するケースが殆どです。 それでもオニャンコポンが生き残ったのは、「これからの未来で担うべき役割があるから」ではないでしょうか? そこで筆者が考えたオニャンコポンの今後の役割は、「いろんな奴がいた方が面白い」と後世に伝えていくことです。 作中で黒人差別が行われている所は確認できませんが、オニャンコポンも肌の色で息苦しい想いをした過去があったはず。それでも彼は「どんな存在でも生きていていい」と、人を人種で括らずフラットな目線で見ていました。 だからこそ「ユミルの民も存在していい」と伝える役割は、オニャンコポンが担うに相応しいでしょう。

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『進撃の巨人』オニャンコポンの由来は神から!海外でも人気の愛されキャラだった

進撃の巨人The Final Season
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会

マーレ編で初登場した作中でも珍しい黒人キャラ・オニャンコポン。多様性について独特の価値観を持ち、調査兵団にとっても重要な役割を持つ彼は、国内外で人気のキャラクターです。 『進撃の巨人』最終話まで生き残ったことに、歓喜した読者も多いのではないでしょうか?今まで苦労した分、オニャンコポンには幸せになって欲しいですね。