2021年7月20日更新

『竜とそばかすの姫』竜の正体や声優は?圧倒的な強さと背中のアザに隠された秘密に迫る

竜とそばかすの姫 場面写真4
(C)2021 スタジオ地図

「竜」は仮想世界<U>の中で、その暴力性を大勢に恐れられ、忌み嫌われる存在。2021年7月16日公開の『竜とそばかすの姫』は、その正体をめぐる騒動が主軸となります。この記事では竜の基本情報から声優、強さやアザの秘密まで、ネタバレ解説&考察しました。

目次

『竜とそばかすの姫』竜の正体を解説!佐藤健の演じる謎多き存在【ネタバレ注意】

細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』は、インターネット世界<U(ユー)>を舞台に、心に傷を抱える者たちの成長を描くアニメ映画です。 監督は『美女と野獣』に着想を得ており、野獣をモデルにした「竜」が登場します。「竜」は仮想世界<U>の中で恐れられ嫌われており、誰もその正体を知らない謎多き存在。 今回は佐藤健が演じる竜の、作中で明かされた衝撃の正体や、圧倒的な強さと背中のアザの秘密を解説します。 ※これ以降は『竜とそばかすの姫』のネタバレを含んでいます。未鑑賞の人は注意してください。

「竜」は<U>を荒らす嫌われ者?

隠された「竜」の本性とは

<U>で絶大な人気を誇る歌姫ベル(すず)。彼女の大規模ライブ当日、竜は数億人が詰めかけた会場に現れ、自警団を自称する<ジャスティス>と戦闘になります。 ライブを台無しにした竜に対して、住人たちの激しい怒りと批判が集中しました。 その翌日、ベルをプロデュースする“ヒロちゃん”が竜のオリジン(=正体)について聞き込むも、強い暴力性を秘めていることしかわかりません。竜は武術の試合に乱入し、“道場破り”のような行為を繰り返しており、<U>を荒らす存在として恐れられていました。 <ジャスティス>のリーダーを務めるジャスティンは、竜を「正体探し(アンベイル)」して社会的に抹殺しようと、竜の城を探し始めます。

すずは竜の暴走にはなにか理由があると考え、竜を知りたいと思うようになりました。 竜の背中は歴戦でアザだらけでしたが、それ以外にもどんどん増えていくことから、竜は“心の傷を内包している”のでは?と推測したすず。彼女は密かに竜の城を訪れ、歌に合わせて一緒に踊りながら少しずつ気持ちを届けます。 竜も初めはベルに対して強い拒絶反応を示しますが、次第に心を開いていきました。 クリオネ(天使)の<As(アズ)>(=アバター)に手を差し伸べ、それを見たベルが「本当のあなたはどっち?」と問いかけるなど、竜の二面性が伺えるシーンも。強い暴力性を持つ一方で、内には他者を想う優しさも隠していると示唆されるのです。

【重大ネタバレ】竜の正体判明!50億のアカウントの中から見つかった1人とは

最初の「竜」候補は野球選手や嘘つき婦人?

竜とそばかすの姫 場面写真10
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世界中で竜の正体探しが起こった際、最初に何人かの有名人たちが候補に挙がります。 背中に竜と類似したアザ(タトゥー)を持つ現代美術アーティスト、服を脱がない=アザがある?と予想でき、暴力的な人格もリークされたメジャーリーガー。ネット上では強い暴力性を見せる貴婦人など、竜に似た特徴を持っている人物が疑われました。

「竜」の正体(オリジン)は日本の片隅で暮らす少年・恵

終盤で<ジャスティス>に<U>の城を焼かれ、2つの世界で窮地に陥った竜。すずはヒロちゃんと協力し、50億のアカウントから竜のオリジンを探します。 ネット上に投稿された竜の関連動画を漁っていると、誹謗中傷があふれるなかで唯一、竜を応援している少年の生配信を発見。彼は以前、人気配信者の配信で「竜は僕にとってヒーロー」と語っていて、すずたちには見覚えがありました。 その配信の視聴者はすずたちだけでしたが、突然兄と父親らしき人物が映り込み、少年と兄が激しい虐待を受けている映像に切り替わります。すずは“弟を守る”14歳の少年・恵こそ、抑圧された強い暴力性と他者を想う優しさを持つ「竜」だと確信し、連絡を取ることにしました。

圧倒的な強さと背中のアザの理由とは?

竜のオリジンは一見、目立ちたがりとも取れる行動やその強さから、世界的に有名な人物が候補として取り沙汰されていました。 しかし蓋を開けてみれば、竜はどこにでもいそうな普通の少年!そんな彼が<U>で圧倒的な強さを手にした理由には、<As>を自動生成する際の仕組みが関係しています。実は抑圧された才能や内面が強く表出しやすい、という設定があるのです。 恵の場合は弟を守る内面的な強さ、そして父親への憎しみが「竜」の<As>として開放され、劇中のような力を得たのだと考えられるでしょう。背中のアザはすずが推測したとおり、虐待による心の痛み自責の念が目に見えて現れたもので、まさに彼の“心の傷”でした。

すずを導いたクリオネのアバターの正体は?

ベルの最初のフォロワーであり、序盤で彼女を竜の城へと導くクリオネの<As>。正体は最後まで明かされず、気になった人も多いかもしれません。 注目すべきは竜の傍に寄るのを許され、竜しか知らないベルの歌を知っていること。竜はクリオネをとても大切に扱い、守るような仕草すら見せました。竜の特別な存在という特徴から、クリオネの正体は恵の実弟である知だと考察できます。 知がすずと直接会った時の「あなたはすてき あなたはきれい」というセリフからも、彼でほぼ間違いないでしょう。

「竜」の声優は佐藤健!細田守監督も惚れ込んだミステリアスな魅力

『竜とそばかすの姫』のキーパーソン、竜の声優を担当したのは佐藤健。代表作「るろうに剣心」最終章2部作の興奮も冷めやらぬなか、驚きの起用となりました。 恋愛モノの「恋つづ」(2019年)から、骨太の人間ドラマまでこなす実力派ですが、声優出演は『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(2019年)に続き2度目。竜の役作りは手探りだったと言い、「複雑な心を持った難しい役どころ。不安でしたが、細田監督のおかげで最後までやることができました」と振り返っています。 一方の細田監督は佐藤について、竜を演じられる数少ない表現者だと確信していたそうです。予想を上回る表現力、そして完成度で竜のミステリアスさが表現されており、予定していた声の加工も入れないことにしたのだとか!

『竜とそばかすの姫』竜の正体に誰もが驚かされる!

竜とそばかすの姫
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<U>の歌姫ベルとなった女子高校生・すずと、彼女に救われた嫌われ者の「竜」の交流を、細田守監督ならではの視点で綴った『竜とそばかすの姫』。 主軸となる「竜の正体探し」の一部始終は、行き過ぎた正義感やネット社会の利便性と闇、家族のあり方など様々なことを考えさせられるでしょう。竜の正体と真相を知ると、背中のアザを見るだけで胸が締め付けられてしまいますね。