韓国ドラマ『ムービング』のあらすじ・キャスト相関図！感想やどこで観られるのか配信情報を解説

人気漫画家カンプルのウェブトゥーンを原作に、原作者自ら脚本を手がけた『ムービング』。特殊能力を持つ子どもとその親世代が、連続殺人犯に立ち向かうSFアクションです。この記事では、韓国ドラマ『ムービング』のあらすじやキャストを紹介します。

空が飛べる能力を周囲に隠し、平凡な人生を送ってきた男子高校生キム・ボンソク。転校生の少女チャン・ヒスにも特殊能力があったことから、2人はすぐに親しくなりました。 そんな穏やかな時間も束の間、ソウル市内で超能力者を狙った連続殺人事件が発生して……。 時は遡り1990年代、韓国の国家安全企画部は「ブラック・オプスチーム」を設立。超能力者を集めたエリート部隊であり、彼らは日々、国の安全のために極秘任務を遂行していました。しかし、部隊は忽然と姿を消し、国中のどこかへと身を隠してしまったのでした。

キム・ボンソクは両親の超人的な五感と飛行能力を受け継いだ男子高校生。母親から厳しく言いつけられているため、特殊能力の存在を隠しながら生きてきました。 転校生のヒスとの出会いをきっかけに、自らの能力と向き合うことになります。 演じるイ・ジョンハは、『わかっていても』(2021年)などで話題を集めた期待の若手俳優です。本作の主人公ボンソク役に大抜擢され、役作りのために30kg増量して撮影に臨みました。

チャン・ヒスは父親の治癒能力を受け継いだ女子高生。交通事故から生還して自身の能力に気づき、深く傷付き、葛藤していくことになります。 それでも、特殊能力を持つ友人を気遣って、当たり前に過ごせるよう協力する優しい少女です。 そんなヒスを演じるのは、「還魂」シリーズの好演も記憶に新しいコ・ユンジョン。大学在学中にモデル活動をスタートし、2019年に『彼はサイコメトラー』で女優デビューしました。

イ・ガンフンはチョンウォン高校3年3組の学級委員長。父親譲りの超人的なスピードと怪力を隠し、品行方正な優等生として日々を過ごしています。 その一方で、クラスメイトであるパン・ギスとは対立関係にあるようです。 ガンフンを演じるキム・ドフンは、2018年に映画『ゲート』で俳優デビュー。渡瀬悠宇の漫画を原作とする『絶対彼氏。』(2019年)から一気に知名度が上昇しました。まだ主演作品こそないものの、今後が期待される若手俳優です。

チャン・ジュウォンはヒスの父親でチキン店の店主。「ブラック・オプスチーム」のメンバーとして活動していた治癒能力者です。 自暴自棄になっていた時期もありますが、妻のジヒと出会い、彼の人生は大きく変わりました。 演じるリュ・スンリョンは、映画『7番房の奇跡』(2013年)の父親役でお馴染み。同作の演技で権威ある大鐘賞の男優主演賞を獲得しています。「キングダム」シリーズではチョ・ハクチュ役を演じ、視聴者に強い印象を残しました。

イ・ミヒョンはボンソクの母親でトンカツ店の店主。超人的な五感を持ち、最年少で「ブラック・オプスチーム」に選ばれたエリート要員でした。 当時、監視対象だったドゥシクに恋をし、息子のボンソクを産んだのですが……。 演じるのは「韓国のシンデレラガール」ことハン・ヒョジュ。2006年に『春のワルツ』のヒロイン役を射止め、スターダムを駆け上がりました。また、上野樹里が出演した映画『ビューティー・インサイド』(2015年)の主演も務めています。

キム・ドゥシクはボンソクの父親で飛行能力者。彼も「ブラック・オプスチーム」の元メンバーであり、ブラック要員と呼ばれる工作員でした。 ドゥシクを演じるのは「アラブの王子」の異名を持つ韓流スター、チョ・インソン。1998年に広告モデルとしてデビューし、『パリでの出来事』(2004年)にて俳優としても大ブレイクしました。ドラマ作品への出演は、2016年の『ディア・マイ・フレンズ』以来、約7年ぶりです。

イ・ジェマンはガンフンの父親でスーパーの店主。無口だけれど優しく子煩悩な性格で、愛する家族(特に息子)に危機が迫った時には凄まじい特殊能力を発揮します。 演じるキム・ソンギュンは小劇場での活動を経て、2012年にスクリーンデビュー。当初は悪役や犯罪者役が多かったものの、ドラマ「応答せよ」シリーズが転機になりました。以降、ドラマ「麗＜レイ＞」(2016年)など様々なジャンルの話題作に出演しています。

チョン・ゲドは原作に登場しないドラマオリジナルキャラクター。(静電気程度の)電気を発生させる能力があり、「稲妻マン」として活動していたことも……。 ショーで失敗して失業した後、エンストしたバスを特殊能力で救った縁からバス運転手になりました。 演じるのは、映画『猟奇的な彼女』(2001年)のキョヌ役で知られるチャ・テヒョン。親しみやすいキャラクターを活かし、歌手やラジオDJ、番組MCなどマルチに活躍中です。

フランクは原作に登場しないドラマオリジナルキャラクター。超能力者たちをターゲットにしている連続殺人犯です。養子である彼には特別な任務が下されており、そのために韓国へやって来ました。 謎の宅配ドライバーを演じるのはリュ・スンボム。学生時代はDJやダンスに打ち込み、2000年に実兄リュ・スンワン監督作の「ダイ・バッド」で俳優デビューを果たしました。一度見たら忘れられない、超個性派俳優として活躍しています。

チェ・イルファンはチョンウォン高校3年3組を担当する教師。彼には唯一、愛という特別な力があり、ボンソクら特殊能力を持つ生徒を育成しています。 そんなイルファンを演じるのはキム・ヒウォン。高校卒業後、舞台での活動を経て2007年に映画『一番街の奇蹟』で映像デビューを飾ります。日本でも話題になった「ミセン」(2014年)では、営業3課課長パク・ジョンシク役を演じ、主人公をいじめる役柄で注目を集めました。

『ムービング』の制作に投じられた費用は驚きの650億ウォン(約65億円)！ 韓国ドラマの制作費では最高額で、「ヨン様」ことペ・ヨンジュンの主演ドラマ『太王四神記』(2007年)の550億ウォンという記録を塗り替えました。 投資したディズニープラスの期待が伺える本作の魅力は、CGを駆使した迫力のアクション。そして、他人と違う特殊な存在ではなく、超能力者を1つの個性として描いた点です。また、親世代のラブロマンスやスリラー要素もあり、ワクワクする見どころが盛りだくさん！ キーマンがオリジナルキャラなので、原作ファンすら裏切るような展開も期待できますね。

日本では2023年8月からディズニープラス「スター」にて独占配信中。『ムービング』は全20話構成ですが、配信スケジュールが少し特殊なので注意が必要です。 まず初回のみ7話まで一挙配信され、8話以降、毎週水曜の16時に2話ずつ配信。最終週は18話～最終回20話の3話分を一気に配信する予定です。これをもとに計算していくと、気になる最終回が配信されるのは9月20日となります。

『ムービング』は韓国ドラマでは珍しい、超能力が題材のヒーローアクションもの。ハン・ヒョジュやチョ・インソンをはじめ、豪華キャストの熱演から目が離せません。 原作ファンも注目する話題作なので、ディズニープラスでぜひ観てみてください！