台湾BL『HIStory3 那一天～あの日』の全話あらすじと最終回ネタバレ！ドラマの結末は？

台湾発の大人気BLドラマ「HIStory」シリーズ第7弾『HIStory3 那一天~あの日』。孤独な秀才とスクールカースト上位の人気者が、あるきっかけで恋に落ちる、甘く切ない青春を描いた名作です。この記事では、そんな『HIStory3 那一天~あの日』の全話ネタバレあらすじを紹介します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

「HIStory」シリーズは、本国台湾ではChoco TVとLine TVで配信されている人気BLアンソロジーシリーズです。各シリーズで異なるキャラクターの異なる物語が展開されます。 2017年に配信されたシーズン1は20分で1話完結の短編が3作、2018年のシーズン2からは連続ドラマとなり各45分の4エピソードが全2シリーズ、つづくシーズン3は、各45分の10エピソードが全2シリーズと、回を重ねるごとに長い時間を使って深い物語が描かれるようになりました。 今回紹介する『history3 那一天~あの日』は2019年に配信された、シーズン3の2作目となります。

両親を亡くし、おばのもとで育ったシーグウは、アルバイトをしながら大学進学を目指す高校3年生。奨学金を獲得するため、常に成績トップを維持していた彼でしたが、学年のリーダー格で不良のハオティンに絡まれたことで、その道を絶たれてしまいます。 ほんのいたずらのつもりだったハオティンは、そのせいで窮地に立たされたシーグウの過酷な生活を知り、申し訳なく思うと同時に彼に特別な感情を抱いていきます。 シーグウもぐいぐい迫ってくるハオティンに次第に心を開いていき……。

高校3年生で学年一の人気者のハオティンは、やりたい放題で大人の手を焼いていました。ある日彼は自分の恋人・シーユーが堅物で勉強一筋のシーグウに惹かれていることを知り、ハオティンの取り巻きが「リーダーの女に手を出した」としてシーグウを複数人で殴りつけます。 翌日殴られた痛みから授業を欠席してしまったシーグウは、それを取り消してもらおうと教師に直談判。休んだ理由をきかれ、今度は「チクり屋」として逆恨みされてしまいます。 一方、ハオティンの仲間の1人であるボーシャンは、バイト先のジムに通うジーガンに想いを寄せていました。しかし彼とシーグウが親しげにしているのを見て、またもやシーグウを殴りつけるのでした。

ハオティンたちによるシーグウへの嫌がらせは激しさを増していき、あるテストの日にハオティンはシーグウが登校できないように部屋に閉じ込めてしまいました。テストを受けられなかったシーグウは奨学金を逃してしまい、彼の境遇を知ったハオティンは罪悪感をいだくようになります。 シーグウのバイト先のオーナーであるジーガンは、過酷な環境にあるシーグウをなんとか助けたいと思っていました。一方でジーガンに思いを寄せるボーシャンは、彼に無理やりキスをするなど、猛烈なアプローチを始めます。

シーグウに対する気持ちに変化を感じはじめたハオティンは、ボーシャンにそのことを相談します。このときハオティンは、自分がシーグウが好きなのだとはっきり知ることに。そしてシーグウに思いを打ち明け、キスしようとしますが、そのせいでシーグウは彼を警戒するようになりました。 一方、ボーシャンはジーガンに告白しますが、「そのうち気持ちが薄れる」とやんわり断られてしまいました。 その後、ハオティンはシーグウのバイト先に乗り込み、乱闘騒ぎを起こします。

シーグウに想いを伝えたハオティンは、シーユーと別れ、積極的にシーグウに迫っていきます。今までの誤解を解いたうえで、キスをする2人。 一方のボーシャンは相変わらすジーガンに熱いアプローチをくり返し、根負けしたジーガンは彼を受け入れるように。ゲイのジーガンは同性カップルの行く末が決して簡単なものではないと知っていたため、若いボーシャンを遠ざけようとしていたのでした。しかし2人はお互いの気持ちを確認し、急速に仲を深めていきます。

ハオティンと別れたシーユーが友達に彼の悪口を言っていると、その友達はシーグウがバーに入る写真を合成し、ハオティンの名で学校に送ります。 教師から呼び出しを受けるシーグウでしたが、バーでバイトをしているのは事実なので、なにも答えられません。そこへハオティンが写真は自分が合成したと彼をかばったため、シーグウは罰を逃れ、ハオティンは5日間の謹慎処分を受けることに。 シーグウは謹慎中のハオティンに会いに行き、彼がやったのではないとわかっていると言います。

親密さを増していくシーグウとハオティン。あるときハオティンは父親の機嫌を取るためにシーグウに勉強を教えてもらうことにします。しかし2人が抱き合っているところを両親に目撃されてしまい、彼らは大激怒。ところがお互いを大切に思う2人は、「絶対に添い遂げる」と反発します。 そんななかシーグウとハオティンはクリスマスにデートし、シーグウの両親が天文学者だったことを知ったハオティンは、自分も同じ道を目指すと言います。 一方、ボーシャンとジーガンはジムで汗を流した後に、シャワー室で一線を超え……。

ハオティンの両親はシーグウを家に呼び、ハオティンを国立大学上位5校に合格させることができれば交際を認めると条件を出します。そこからハオティンの猛勉強の日々が始まることに。 勉強に励むハオティンは、何度もシーグウに欲求をいだきますが、将来のために耐えていました。シーグウの誕生日には手作りのケーキでお祝いし、幸せな日々を噛みしめる2人。 シーグウはハオティンの友人たちにも快く迎え入れられ、青春を謳歌するようになります。

そしていよいよ大学の合格発表の日。努力の甲斐もあり、ハオティンは上位5位の大学に合格しました。彼の両親も、しぶしぶ息子とシーグウの交際を認めます。 ハオティンが絶対に一緒に暮らすと言って譲らなったため、2人は台北市内で部屋を探し始めました。 しかしなぜかタイミングが合わず、なかなか体の関係が持てない2人。ハオティンは傷つき、シーグウはジーガンから自分の気持ちと向き合えとアドバイスを受けます。

大学合格祝いにボーシャンたちと旅行に行ったシーグウとハオティンは、旅先でようやく体を重ねます。 ある日、ハオティンが「バイクの免許をとったら最初に見せようと思っていた」とシーグウを連れてきたのは、なんともうすでに契約済みの2人の新居でした。 同棲を開始し幸せを噛みしめる2人のもとに、ある日ハオティンの母が訪ねてくることになり、シーグウは買い忘れていた塩を買いに行きます。

4年後。ハオティンはアメリカに留学することを決めました。彼にはアメリカに彼女がおり、高校の仲間たちと久しぶりに会ってもシーグウの話題は出ません。 シーグウはあの日、交通事故にあって亡くなってしまったのです。 シーグウに似た後輩を眺め、彼の面影を重ねるハオティン。彼は家に戻り、荷物の整理を始めますが、高校時代の写真を見て涙を流します。 「みんな忘れろと言うし、自分も忘れようとした。しかし18歳のシーグウが忘れられない。歳を重ねるにつれて自分が彼から離れていくようでつらい」と、彼は死を考えるまでになっていました。 その後、ボーシャンと河原で高校時代のことを語り合ったハオティンは、生きていくことを決意します。

本作の主人公、ユー・シーグウは、両親を亡くし孤独に生きてきました。誰ともつるまず常に1人でいた彼は、ハオティンの彼女が彼に興味を示したことで、ハオティンに執拗に絡まれるようになってしまいます。 シーグウを演じるホアン・ジュンジーは、モデルとして活躍しており、本作で俳優デビュー。2020年には日本のBL漫画を原作とした映画『Life 線上の僕ら ディレクターズカット版』にゲスト出演しています。

シャン・ハオティンは天真爛漫な性格で、仲間とともに青春を謳歌していました。しかし彼女がシーグウに興味を示したことで彼の存在を知り、興味本位で近づきます。そこから次第に別の感情が芽生えていき……。 ハオティンを演じたウェイン・ソンは、高校時代には監督として短編映画を制作するなどしていましたが、台湾芸術大学演劇学部に進学したことがきっかけで俳優の道を志すように。2015年にドラマ『恋愛高校生』で俳優デビューし、その後数多くの作品に出演している実力派です。

ハオティンの友人で、明るく快活で裏表のないスン・ボーシャンはいとこが経営するジムでアルバイトをしており、そこでルー・ジーガンに一目惚れ。がむしゃらにアタックしつづけますが、ジーガンにはなかなか相手にしてもらえません。 ボーシャンを演じるウィルソン・リウは、新人として本作で俳優デビューしました。

ルー・ジーガンは、シーグウがアルバイトしている豆乳カフェ「少小白」のオーナーです。複雑な境遇にあるシーグウを気にかける一方で、年下のボーシャンから猛烈なアプローチを受けるも、軽くいなしつづけています。 そんなジーガンを演じるのは、2011年に恋愛リアリティ番組『パーフェクト デート』に出演し、知名度を上げたトーマス・チャンです。

大人気シリーズの通算7作目『HIStory3 那一天~あの日』のネタバレあらすじを紹介しました。 本作はその結末に賛否両論あるようですが、主人公カップルの切ない恋、そしてサブカップルのラブラブなストーリーは、多くの人の心を鷲掴みにしています。