2024年2月10日更新

『約束のネバーランド』アニメ版がひどいと炎上?打ち切りなの?問題の原作と違う箇所を紹介!

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約束のネバーランド
©白井カイウ・出水ぽすか/集英社

アニメ『約束のネバーランド』は検索するとサジェストに「炎上」や「ひどい」といった言葉が出てきます。それだけ多く検索されているということですが、一体なぜそんな事態になってしまったのでしょうか。 本記事ではアニメ『約束のネバーランド』の原作との違いを紹介しながら、ひどいと言われてしまう理由を解説していきます。 ※この記事は『約束のネバーランド』の重要なネタバレを含みます。

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『約束のネバーランド』アニメがひどい?炎上理由を紹介

アニメ『約束のネバーランド』は2期が原作ファンの期待を裏切ってしまう内容だったため、「ひどい」と酷評を受けてしまう形となりました。2期は原作のエピソードをかなり削っています。削ったうえで、さらに1クールで物語をなんとか終わらせようとかなり駆け足に。 原作を知らずに観たアニメ勢にとってはちょっと急ぎ足だなといった印象で済みますが、ハイクオリティの1期同等の続編を期待した原作ファンはがっくりきてしまったのです。 エピソードカットの影響で本来生まれるはずのカタルシスが消え、つじつま合わせのためのアニオリ展開が入り、キャラの魅力も半減する事態に。原作と1期がおもしろかったからこそ、2期への不満が膨れ上がってしまいました。

アニメ2期と原作の違いを紹介

1:ユウゴがいない

ユウゴ登場回 6巻52話13巻112話

原作ではグレイス=フィールド(GF)ハウスを脱出したエマたちは、森でソンジュとムジカと出会ったあと、ミネルヴァの手がかりをもとに【B06-32】地点へ。該当地点には地下シェルターがあり、エマ一行は1人のオジサンことユウゴと出会います。 ユウゴは元食用児で、エマたちの先輩。エマたちに生き抜く術を与えた重要キャラです。 アニメではユウゴは一切登場しません。ユウゴが重要な働きをする続く「GP編」もまるっと削られてしまいました。シェルター自体には到達しますが、そこでのユウゴとの暮らしは当然描かれず、原作の6巻ラストから12巻ラストへ内容が飛んでいます。

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ユウゴは絶対必要だった……じゃなきゃ生存率激低で終わっちゃうよ

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2:GP編がなかったことに

密猟者に捕まったエマが連れて行かれた先が、ゴールディポンド(GP)です。貴族の鬼たちの「秘密の猟場」となっている場所で、エマはそこで出会った子どもたちと共闘。 施設の奥では、すでに動かなくなった人間界行きのエレベーターを見つけたり、「七つの壁」というキーワードを得たりと、物語の根幹に関わるエピソードとなっています。 アニメでは「七つの壁」というキーワードを得ることは4話に入っていますが、ユウゴとともにGP編はまるっとカット。エマが仲間の死を経験し成長したこと、世界の真実に近づいたことなどが、アニメでは感じにくい構成になってしまいました。

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レウウィス公とユウゴの死闘がアニメでみたかった…絶対アニメ映えしたと思うんだよ

3:ノーマンとの再会が唐突すぎる

再会シーン 14巻118話

原作4巻で出荷=死んだとされていたノーマンは、14巻でエマたちの前に姿を現します。読者には9巻の時点でノーマンの生存が明かされていたため、2人がなかなか再会しないのを焦れったく思いながらも多くの読者がその瞬間を心待ちにしていました。 アニメでは2人の再会がカットされることはありませんでしたが、2期5話で再会を果たす形に。アニメの時間軸では、1期10話に出荷、2期5話で再会という流れです。 体感としてはあっという間の再会だったのに加えエマが死にかけたGP編もなし。本来感動的なシーンのはずが、そこまで感情移入できないシーンになってしまったのです。

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人気キャラだしアニメでもはやめに出したかった気持ちはわかる

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4:最終回が改変かつスライドショー

最終回 20巻181話

原作ではエマが鬼の頂点に代償と引き換えに「食用児全員で人間の世界へ行きたい」という約束を結んだ後、GFハウスでの決戦へ。最後は全員が人間の世界に行けますが、エマだけが仲間との記憶を失います。そして2年後、ついに子どもたちがエマを見つけて……という終わり方でした。 アニメではGFの決戦後、エマ、ノーマン、レイは鬼の世界に残ります。止め絵で王都決戦編の内容や、エマがあの方と約束を結ぶシーンなど原作15~18巻あたりのカットされた内容を提示。やるべきことを終えたエマたちが人間界へ渡り、仲間と数年ぶりの再会を果たすという終わり方でした。

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原作の余韻ある結末が好きだったからなんだかな~

アニメは打ち切り?原作者の意向は?

約束のネバーランド
出典 : prtimes.jp

1期のペースで完走しようとすると、最低でも4期まで必要だったでしょう。ただ2期は序盤から駆け足だったので、もともと全11話で完結するように構成されていたはず。 なので打ち切りというよりは、GF脱出でこれからというところで終わった1期を、原作も汲みつつ完結させるために爆速展開の2期が必要だったと考えたほうが自然かもしれませんね。 これに関して原作者の意向は不明です。原作の白井カイウは2期の1~9話のシリーズ構成に入っていましたが、10話からは名前が抜けています。トラブルがあった可能性もありますが、憶測の域を出ません。

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アニメ2期は原作だとどこから?

2期は重要エピソードがいくつもカットされてしまったので、エマの言動に納得できない人もいたかもしれません。 ですが違うんです!原作を追うとエマはもっと魅力的に描かれているし、深いメッセージ性もきちんと織り込まれているんです。原作はアニメとはまた別物として楽しめるので、ぜひ漫画も読んでみてくださいね。

アニメ『約束のネバーランド』がひどいと言われる理由をまとめました!

安易に炎上やひどいといった言葉を並べるのはいただけませんが、2期の内容に原作ファンが失望してしまったのは事実でしょう。アニメとはどう違うのか気になった人は、高評価の漫画を読んで本当の「約ネバ」に出会ってみてください!