赤井秀一「了解」に隠された意味と当時の反応を徹底解説!劇場がざわついた衝撃のシーン【名探偵コナン】
『名探偵コナン』で特に強い人気を誇るキャラクターのひとり・赤井秀一。これまで数々の活躍を見せてきた彼ですが、中でもとある場面で「了解」と言った場面はファンの間で名シーンとして語り継がれています! 本記事ではそんな赤井秀一の「了解」シーンについて、どんな場面だったか、その裏に隠された意味とは何だったかなどを紹介していきます。 ※この記事は『名探偵コナン』の重大なネタバレを含みます。
『名探偵コナン』赤井秀一とはどんな人物か
赤井秀一は優秀なFBI捜査官であり、人間離れした狙撃能力を誇ります。キリッとした緑色の瞳、常にかぶっている黒いニット帽、すらりとした身長が特徴のいわゆるイケメンキャラです。 頭脳明晰で常に冷静沈着で、大人の余裕を感じさせる佇まいも魅力的。キザなセリフを口にすることも多いですが、またそれがサマになっています。
赤井秀一の「了解」 シーンを解説
赤井の「了解」シーンは、劇場版名探偵コナンの第18作「異次元の狙撃手」で観られます。最後の最後で出てくるので、ファンの間では「ラスト5秒の衝撃」などと言われることもしばしばです。 こちらの見出しでは、赤井が「了解」のセリフを口にする場面に至るまでの流れを紹介していきます!
なぜか沖矢昴が狙撃しFBIのジェイムズ・ブラックと通信している
先ほどから赤井と言っていますが、「異次元の狙撃手」で登場するのは沖矢昴……赤井が変装した姿です。赤井本人は、回想シーンや登場人物同士で交わされる会話の中でのみ登場します。 沖矢はこの作品の時点では正体(=赤井)が明かされておらず、表向きは単なる大学院生でした。しかし本作のクライマックスでは見事な狙撃をおこなう姿を見せています。さらにその後すぐに、なぜかFBI捜査官であるジェイムズ・ブラックからの連絡を受け……。
その後赤井秀一の声で「了解」
沖矢はジェイムズと手短に会話をした後に「また連絡する」と言われ、少し間をおいて「了解」と返します。その際、沖矢としてしゃべるときに使っている変声機を切り、赤井秀一の声で言葉を発したのです。 ほんの一瞬のシーンですが、これにより沖矢=赤井が確定したとわかる、なんとも秀逸な演出でした。これには大興奮したファンも多く、「この作品はあのセリフのためだけに作られた」なんていう声も上がるほどです。
赤井の「了解」が意味するものとは?
当時沖矢昴の正体は明かされていなかった
「異次元の狙撃手」が公開された時点では、沖矢の正体が赤井であることは明かされていませんでした。作中での描写からなんとなく察していたファンは多かったかもしれませんが、作中での名言はされていなかったというわけです。 つまりこの「了解」ではじめて、沖矢=赤井という真実が確定したということになります。薄々予想していた人たちも、この“たった一言ですべてが判明する”演出にしびれたのではないでしょうか。
赤井秀一は死んだはずの存在だった
そもそも赤井は来葉峠にて、撃たれた上で愛車ごと爆破されて死亡したはずでした。実は死を偽装しただけで沖矢として潜伏していた……というのが真相だったのですが、それが明かされるまでは死んだものとされていたのです。 死亡してしまったはずの人気キャラが実は生きていたというだけでもアツいのに、こんなかっこいい演出をされてしまえばファンでなくとも大興奮してしまいますよね。
当時の視聴者の反応
「異次元の狙撃手」が公開された当時、やはり「了解」の一言に喜びを隠せないファンは多くいました。映画館でそのシーンが流れた瞬間、客席にざわめきが広がったという話まであります。 その中には沖矢=赤井の事実に純粋に驚いたという人もいれば、「やっぱりな」と思った人も少なくなかったようす。どちらにしても、「了解」シーンが視聴者に与えた衝撃はかなりのものだったといえるでしょう。
「異次元の狙撃手」はコナン映画のルールを打ち破った作品
劇場版と原作漫画は独立したストーリーで繋がりはなかった
本来『名探偵コナン』シリーズでは、原作漫画と劇場版は設定こそ共通しているもののストーリーにつながりはありませんでした。劇場版では本編とは切り離されたオリジナルストーリーが展開されるからです。 要するに、本編の謎は本編で明かされ、劇場版の謎は劇場版で明かされる――それぞれが独立しているというのが通例だったのです。そのためたとえ劇場版を観ていなくとも本編を観るうえでは特に問題はなく、その逆もまた然りでした。
はじめて原作で未公開の謎を劇場版で公開
「異次元の狙撃手」では「了解」シーンによって、“赤井が実は生きていた”という事実を本編より先に確定する演出がされています。これは本来のセオリーを見事に裏切るものです。 もちろん、このシーンを見ていなくても本編を追うのに支障はありません。しかし物語全体においても重要な謎を劇場版で先に公開したという時点で、かなり斬新な試みだといえるでしょう。実際、まさかの演出がクセになって何度も作品を鑑賞したというファンも少なくないようです。
前作までとはターゲット層を変えた作品
もともと『名探偵コナン』の劇場版はいずれも、本編をよく知らない人でも楽しめるストーリーになっている傾向がありました。ファンかそうでないかは問わず、幅広い層をターゲットにしている形です。 しかし「異次元の狙撃手」では、ラストで原作絡みの種明かしがされているだけでなく、登場人物も世良真純や沖矢昴など、ある程度本編を知っていないと見覚えのないキャラが活躍します。ここから、本作は万人向けではなくファン向けを狙って作られたと推測されます。
「了解」のシーンには深い意味があった?
なぜ変声機のスイッチを切った?
変声機のスイッチを切ったのは、メタ的な意味で言ってしまうと観客へのネタばらしのためでしょう。 物語の中で何か意味づけをするのであれば、たとえ一瞬でも仲間からの連絡に対して「沖矢昴」としてでなく「赤井秀一」として返答をしておきたいという意図もあったのかもしれません。 いずれにせよ、絶妙なタイミングで変声機のスイッチを切ってからの「了解」は、クールでちょっぴりキザな赤井だからこそできる芸当ですね。
「了解」までに間が空いた理由は?
ジェイムズに対して「了解」と返すまでに、赤井は少しだけ間を置いていましたが、これには彼の複雑な心境が反映されているようにも思われます。 というのも赤井はあくまでも表向きは死亡しているため、正体を隠して生活しなければなりません。いくら優秀な彼でも、ずっと自分を偽り続けるのはなかなかにしんどいことでしょう。 しかし使命のため、みんなを守るため、それをしなければならない――そんなわずかな葛藤があらわれているのが、あの一瞬の沈黙だったのではないでしょうか。
『名探偵コナン』赤井秀一の「了解」は何度聞いてもシビれる…!
本記事では『名探偵コナン』の赤井秀一による「了解」シーンについて解説してきました。この場面が出てくる「異次元の狙撃手」はストーリーも面白いので、一度チェックしてみる価値アリです。「ラスト5秒の衝撃」をぜひ体感してみてくださいね!