バーボンは黒の組織の探り屋！ベルモットやライとの確執も解説【名探偵コナン】

バーボンは黒の組織の一員で、切れ者として周りから一目置かれています。しかしその正体は私立探偵・安室透であり公安警察・降谷零であり……と、なかなか一筋縄ではいかない存在です。 本記事ではそんなバーボンのプロフィールや作中での活躍、人間関係などを徹底紹介していきます！

バーボンは黒の組織の主要メンバーのひとりで、「探り屋」として情報収集の役割を担っています。 頭がキレるためボスからも信頼されているようで、比較的自由に行動することが可能。同じくボスのお気に入りであるベルモットと組んで任務にあたる場面が多く描かれています。 能力面では一目置かれているものの、他と距離を置き手の内を明かさないため、一部の人間からの評判は良くないです。基本的に穏やかで血なまぐさいことは好みませんが、必要とあらば冷酷になりきることもできます。 黒の組織については↓の記事で詳しく解説しています！

安室透は毛利小五郎の探偵事務所の階下にある喫茶店「ポアロ」のアルバイト店員です。私立探偵であり、小五郎の「一番弟子」でもあります。安室については以下記事で詳しく紹介しているので、気になる人はそちらもチェックしてみてください！

降谷零は警察庁警備局警備企画課に所属する公安警察官。これがバーボンの真の素顔で、他の2つの顔は公安の仕事を全うするための仮の姿です。降谷零のプロフィールや活躍については以下記事で詳しく解説しています！

バーボンの正体を知っている者として真っ先に挙げられるのは、コナンと赤井秀一、あとはもちろん降谷零の部下・風見裕也です。 そのほか、FBI捜査官のジョディ・スターリングとアンドレ・キャメル、コナンの両親である工藤優作、工藤有希子もその事実を知っています。 黒の組織サイドの人間に「バーボン＝降谷零(公安)」と気付いている者はいません。怪しいと疑われたことはありますが、なんとかごまかし今も幹部のひとりとして活躍しています。

江戸川コナンはご存知本作の主人公で、見た目は小学生ですが中身は高校生探偵・工藤新一です。バーボンは彼の推理力の高さを見抜き、興味を持っていますが、その正体にはまだ気づいていません。 一方でコナンはバーボンを警戒していたものの、持ち前の推理力で「降谷零」という彼の正体にたどりつきます。お互いに一目置いており、何かと協力し合う関係です。

ベルモットは黒の組織の幹部のひとりで、変装の達人です。ボスのお気に入りらしく、自由に動くことも許されています。 情報収集を専門とするバーボンと組むと都合がいいのか、ふたりで一緒に行動する場面も多いです。お互い秘密が多い似た者同士なので、相性も悪くないのでしょう。

バーボンは黒の組織の一員・ベルモットの弱みを握っています。その「弱み」を盾に、彼はベルモットに銃を向けられた際にも平然と会話を続けていました。しかし、未だ弱みの内容は明かされていません。 バーボンは弱みに関して、「あの方の……」と口にしていました。もしベルモットが組織のボスと何か重要な関係がある、つまり愛人や娘なのであれば、組織内外問わず大きな弱みになるでしょう。 ベルモットとボスの関係やバーボンが握る弱みが明かされたとき、物語が大きく動き出すことは間違いなしです。 ベルモットについては↓の記事で詳しく解説しています！

ジンは黒の組織の幹部のひとりで、高い戦闘力と頭脳を誇っています。非常に冷酷で残忍な人物です。 ジンとバーボンにそれほど接点はないうえ、関係性も特に良いとはいえません。「純黒の悪夢(ナイトメア)」では、裏切り者疑惑が浮上したバーボンをジンが殺害しようとする場面もありました。 ジンについては↓の記事で詳しく解説しています！

ライは黒の組織に潜入していたときの赤井秀一のコードネームです。後に同僚のミスで正体がバレてしまったため、赤井として組織から追われる身となります。 灰原の姉である宮野明美によれば、ふたりはお互いを毛嫌いしていたとのこと。特にバーボンがライのことを嫌っており、ライバル意識をむき出しにしていたようです。 ふたりの関係が決定的にこじれたのには、バーボンの親友であるスコッチの死もかかわっています。その内容については以下記事で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。

バーボンとスコッチは共に黒の組織に潜入している捜査官で、2人は警察学校時代からの旧友でした。 2人の関係性については以下記事で詳しく説明しています。

降谷零は日本生まれ日本育ちですが、幼い頃はハーフであるために容姿を馬鹿にされ、周りの子と喧嘩をしては傷を作っていました。 そんな降谷の傷の治療をし、「先生」の呼び名で慕われていたのが宮野エレーナです。彼女はシェリーこと宮野志保と、その姉で組織の構成員だった宮野明美の母。自身と同じハーフである降谷に親近感を抱き、「零君」と呼び特別に目をかけていたのだとか。 明美や父親の宮野厚司とも親しく、エレーナや彼らとの交流は、「(遠くへ行くから)バイバイだね、零君」と告げられるまで続きました。

アニメ第701～704話(原作78巻)「漆黒の特急」の描写から、降谷は志保とは面識がなかったと考えられます。また志保は降谷を「姉の恋人(赤井)のライバル」として認識し、お互いに存在だけは知っていた様子。 降谷は先生の娘を殺す気はなく、シェリーを「生きて組織に渡す」と言っている一方で、シェリー＝灰原哀だとは分かっていません。

作中ではじめて「バーボン」という名前が登場したのは、単行本60巻に収録されている「赤白黄色と探偵団」でのこと。キールこと水無怜奈がFBIに送ったメッセージのなかに出てきます。 この段階ではまだバーボンの正体はわかっておらず、安室のほかに沖矢昴と世良真澄がバーボン候補として挙がっていました。なかでも沖矢は灰原のセンサーに引っかかったり、やたら不自然な行動をとったりと、特に怪しさ満点で描かれていました。

単行本78巻収録の「漆黒の特急」ではバーボン候補3名が揃って登場し、ついにその正体が明かされることになります。皆さんご存知、安室透です。 このときバーボンはベルモットと組み、シェリー(＝灰原)を追っていました。その過程でシェリーと対峙した安室が、「バーボン」というコードネームをみずから名乗ったのです。 バーボンの存在がほのめかされてかなりの時間が経ってからの発覚だったので、「ついに……！」と興奮した読者も少なくないでしょう。

組織メンバーとしての目的を果たしてからも、バーボンは「安室透」としてコナンや小五郎の周りをうろつきます。やがて彼は持ち前の洞察力を活かし、コナンが「眠りの小五郎」の裏で手を引いていることに気付くのでした。 コナンははじめそんなバーボンを敵として警戒し、仲間たちに不用意に近づけまいとします。とにかく何を考えているかわかりませんでしたが、物語が進むうち彼が一筋縄ではいかない存在であることが明らかに。 そう、彼は「安室透」と「バーボン」という仮面の裏に、真の正体である公安警察「降谷零」としての素顔を隠していたのです。

バーボンは正式名称が「バーボン・ウイスキー」であることからもわかる通り、ウイスキーの一種です。トウモロコシを主原料としており、おもにケンタッキー州で製造されています。 香ばしい甘みが感じられるのが特徴で、比較的飲みやすいタイプのお酒です。ハイボールやロック、ストレートなど、さまざまな楽しみ方ができます。

アニメ『名探偵コナン』でバーボン役を担当するのは、青二プロダクション所属の古谷徹です。さわやかな声質が特徴で、好青年的な雰囲気を持つバーボンにぴったりのキャスティングといえるでしょう。 おもな代表作には『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ役、『ドラゴンボール』のヤムチャ役などがあります。

公安警察としての素顔を隠し、日々暗躍するバーボン。安室透とも降谷零ともまたちがう雰囲気をまとっていて、そのギャップにいちいちときめいてしまいます。「黒鉄の魚影」ではバーボンとしての活躍が見られそうでドキドキですね！