『名探偵コナン』伊織無我の正体とは？公安との関係や榊原と呼ばれる理由を解説

伊織無我(いおりむが)は服部平次の未来のお嫁さんを自称する大岡紅葉の執事です。執事のわりには有能すぎる伊織無我の驚きの正体が100巻以降に判明して大きな話題となりました。 本記事では劇場版「100万ドルの五稜星」のキーパーソンの1人・伊織無我の正体や過去、公安との関わり、登場回などをまとめて解説していきます。 ※この記事は『名探偵コナン』の重要なネタバレを含みます。

伊織無我(いおりむが)は漫画では92巻、アニメでは本編に先がけ劇場版21作目「から紅の恋歌(ラブレター)」から登場した人物。ウェーブのかかった黒髪と鋭い瞳、長い下まつ毛が特徴的な大岡家の執事です。伊織は運転手や護衛も担当しています。 彼は大岡家の令嬢・大岡紅葉(おおおかもみじ)に付き従っており、基本的には彼女とセットで登場。名前の由来は『大岡越前』の登場人物とその役を演じた俳優の名前です。

初登場時は変装して「和田進一」と名乗っていた無我。彼はコナンと服部平次が気づかないほど完璧に気配を消しており、ただ者ではない雰囲気が出ていました。 また車を降りた際に周りを確認する意味深な癖があったり、黒田兵衛とのつながりがあったりと怪しい点が多く、一時期は伊織の正体はラムではないかと言われていたことも。 102巻で判明した伊織の正体は元公安警察官で、降谷零同様に伊織も潜入捜査をしていたことが判明しました。劇場版最新作「100万ドルの五稜星」ではキーパーソンとして新情報が出るのでは？と注目が集まっています。

102巻での黒田兵衛との会話によって、黒田が公安のトップであること、伊織はその元部下であったことが判明します。 紅葉の命で平次の調査のために喫茶ポアロに赴いた際には、安室が降谷だとわかったうえで伊織は彼の様子を観察していました。のちに黒田に「金髪の彼(安室)」について「悪くないかと」と、元公安の先輩としてコメントしています。この口ぶりから伊織と降谷は直接のつながりは薄そう。 降谷の右腕である公安の風見裕也とは、警察学校時代の同期です。降谷と諸伏景光、伊織と風見との対比も今後重要な伏線になるかもしれません。

伊織はかつて「榊原」という偽名で潜入捜査をしていました。この偽名でどこに潜入していたかはわかっていませんが、3年前までは公安だったことが104・105巻で描かれています。 当時、紅葉の祖父である元総理大臣護衛の任についていた伊織は、襲撃事件に巻き込まれることに。腕を怪我した伊織は身を隠した物置で紅葉と出会いました。当時中学生だった紅葉の言葉をきっかけに執事になったように描かれています。 辞めた時期と機密性の高い組織の特色から、伊織の転職にヒロこと諸伏景光の死亡が絡んでいる可能性もゼロではないでしょう。

92・93巻の「謎解きは喫茶ポアロで」が伊織の初登場ですが、素顔での登場は事件解決後になります。94巻「恋と推理の剣道大会」では一瞬の登場ですが、「紅の修学旅行」では紅葉を襲った天狗をボコボコにするなど大活躍。 この回で伊織の高い戦闘能力が、95巻の「大岡紅葉の挑戦状」で高い推理力が披露されました。102巻「京都スイーツと毒薬」と104・105巻「執事になった理由」は伊織を理解するうえで重要なエピソードで、その正体や過去が判明。 劇場版では「から紅の恋歌」に続き「100万ドルの五稜星」に登場します。

アニメで伊織無我を演じるのは小野大輔(おのだいすけ)です。『進撃の巨人』エルヴィン・スミス役、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの空条承太郎役などが有名。伊織と同じく超有能な執事『黒執事』セバスチャン・ミカエリス役も演じています。 幅広い役を演じ分ける小野。伊織役では「お嬢様」呼びがこれ以上ないほどにしっくりとハマっています。

元ゼロ所属の執事・伊織無我について紹介しました。2024年4月公開の27作目「100万ドルの五稜星」ではキーパーソンの1人としてキービジュアルにも登場している伊織が、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみですね。