『キングダム』カイネは死亡する？幻の読み切りから正体を紐解く

アニメや実写映画でも人気を博し、今や国民的漫画のひとつとなっている『キングダム』。 本作には魅力あふれるキャラが多数登場していますが、この記事ではその中でもまだまだ謎に包まれているカイネについて徹底解説！基本的なプロフィールはもちろん、その過去や死亡説などについてもしっかり紹介していきます。 ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

趙国に所属する女剣士のカイネ。その美しい容姿からは想像も出来ないほど強く、性格も男勝りな「豪傑」とも呼ぶべき人物です。趙の中心人物として活躍する李牧の護衛をしており、「李牧が死ぬときは自分も死ぬ」と語るなど深い忠誠を見せています。 ただ、その思いは主君という関係を超えており、彼女は一人の男性として李牧を慕っている様子。時折その恋心をアピールするなど、カイネは乙女な一面も持っているようです。

結論から言うと、現時点でカイネは死亡していません。ただ単行本68巻収録の742話において、彼女は李牧をかばいひん死の状態に。その後李牧が助けに入らなければ、そのまま死んでいてもおかしくない状況でした。 カイネは危険を顧みず自分を助けた李牧を責めるような態度を見せましたが、彼は「約束したではありませんか。全部終わったら一緒に雁門に帰ると」と熱い言葉で返答。李牧の決意に満ちた行動によりカイネは死をまぬがれ、何とか生き延びることが出来たのです。 しかしながら、彼女は「作中で死亡することが濃厚」と囁かれています。本作は史実をもとにした歴史作品。李牧は戦乱の中で死ぬことが確定しているため、カイネもそのタイミングで死亡するのではと噂されているのです。

『キングダム』本編ではほとんど語られていないカイネの過去。実は作者の原泰久が発表した読切漫画『李牧』において、その一部が明らかにされています。それによると、カイネは雁門出身で、敵対民族である匈奴に家族を殺された孤児だったとのこと。 つらい過去を持つ彼女は匈奴への憎しみを胸に研鑽を重ね、雁門に駐屯する国境軍の剣士へと成長します。その後、その軍の将軍としてやってきたのが李牧だったのです。しかし、命の尊さを語る李牧はカイネたちから「腰抜け」と見下され、赴任からほどなくして将軍職を解任されてしまいます。 後任としてやってきた将軍は能力が低く、この交代劇により雁門は大きな被害を受けることに。そんななか、雁門の救世主として再び現れたのが李牧でした。彼は見事な策略により、10万以上の匈奴を撃破することに成功します。 この一連の戦いにより、カイネは李牧の力や考え方に心酔。彼の側近として、自らの命を使おうと決意するのでした。

史実をもとに作られている『キングダム』の主要キャラは、そのほとんどが実在の人物をモデルに生み出されています。しかしながら、カイネにはモデルと思われる武将などが存在していません。つまり、カイネは作者考案によるオリジナルキャラクターなのです。 『キングダム』はこういったオリキャラを追加することで、史実にはなかったドラマ性を付与しています。カイネは李牧の物語をよりドラマチックにするために生み出された、本作になくてはならない重要キャラと言えるでしょう。

実写映画「キングダム」シリーズでカイネを演じているのは佐久間由衣です。芸能界に入った当初はモデルとして活躍していましたが、そののち女優へ転身。近年では映画化もされたドラマ「おいハンサム!!」シリーズや、連続テレビ小説『らんまん』などの話題作に出演していました。 ちなみに、彼女の夫は人気俳優の綾野剛です。2022年12月31日に結婚し、2024年3月には待望の第1子を出産しています。

アニメ版『キングダム』でカイネの声を担当した声優は2人います。まず1人目は1期から2期に担当していた優木知冴です。2000年代から活動を開始し、メインキャラではないものの『ドラえもん』や『忍たま乱太郎』などの国民的アニメに出演していました。 そして、3期からカイネの声を担当しているのが村井美里です。2010年代から活動を開始し、アニメ『メガトン級ムサシ』やゲーム『ユニコーンオーバーロード』などの話題作に出演しています。 声優交代の理由は明らかになっていませんが、実は2期から3期へ移行するときに10名以上の声優が変更されていました。もしかしたらこのタイミングで、制作サイドのキャスティング方針が大きく変わったのかもしれません。

李牧の厚い信頼を受けるキャラとして、物語の重要ポジションを担っているカイネ。 原作はもちろん、今後彼女はアニメや映画でも大きな見せ場を与えられるはず。これを機に過去のストーリーを改めてチェックし、カイネの活躍に備えてみてはいかがでしょうか。