2025年4月28日更新

【ネタバレ】映画『異端者の家』結末までのあらすじを解説!怖いと噂のヒトコワホラーの原作や感想を紹介

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異端者の家
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『クワイエット・プレイス』(2018年)の脚本で注目を集めたスコット・ベックとブライアン・ウッズがメガホンをとった脱出サイコホラー『異端者の家』が2025年4月25日に公開されます。 この記事では、注目を集める『異端者の家』のあらすじ・キャストを紹介しましょう。

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映画『異端者の家』のあらすじ

公開年 2025年
メインキャスト ヒュー・グラント , ソフィー・サッチャー , クロエ・イースト
監督 スコット・ベック , ブライアン・ウッズ

若き宣教師のシスター・バーンズ(ソフィー・サッチャー)とシスター・パクストン(クロエ・イースト)は、布教活動のため、森の中の1軒家を訪れます。住人であるリード(ヒュー・グラント)は気さくで、妻がキッチンに居るというので、2人は安心して家の中で話をすることに。 しかしシスターたちの説明に、リードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開。不穏な空気を感じた2人は密かに逃げようとしますが、玄関には鍵がかかっており、携帯電話は電波がつながりません。 教会から呼び戻されたと嘘をつく彼女たちに、リードは帰るには家の奥にある2つの扉のうち、どちらかから出るしかないと告げます。

【ネタバレ】映画『異端者の家』の結末までのあらすじ

【起】森の中の一軒家

異端者の家
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若きシスター・バーンズ(ソフィー・サッチャー)とシスター・パクストン(クロエ・イースト)は、宣教活動で各地を回っています。ある日彼女たちが森の中の一軒家を尋ねると、気さくな住人のリード(ヒュー・グラント)は雨の中大変だろう、と家に入るよう言います。 彼女たちは女性がいない家には入れないと説明しますが、妻が中にいるからと言われ、安心して家に入ることに。しかし家に入っても、リードは妻を紹介しようとはしません。不審に思いながら、教会の教えについて説明するシスターたち。 ところがリードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開します。不穏な空気を感じた2人はこっそり逃げようとしますが、玄関には鍵がかかっており、携帯電話も通じなくなっていました。 帰りたいという彼女たちに、リードは家から出るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出る必要があると言います。

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【承】試される信仰

異端者の家
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リードはどの宗教にも真実はなく、「反復」だけが真実だと語ります。そしてシスターたちに、自分たちの信心を持ちつづけるなら「信仰」と書かれた扉を、リードの言うことに賛同するなら「不信心」の扉を開けるように言います。 話し合いの末、2人は「信仰」の扉を開けることに。その先は地下室につながっており、そこにはやつれた老婆がいました。リードは彼女は奇跡を起こす預言者だと言います。彼は老婆に毒入りのパイを食べさせると、彼女は死んでしまいました。しかしリードは老婆はすぐに復活し、死後の世界で見たことを伝えるというのです。 そのときシスターたちの仲間が彼女たちを探しにやってきて、リードの家のドアベルが鳴ります。リードはその場をうまく乗り切り、彼を追い払いました。 シスターたちはリードがその場を離れている間にマッチで火を起こし、煙で彼女たちが囚われていることを知らせようとします。そのとき老婆が復活し、死後の世界のことを語り始めました。そして彼女は謎めいた言葉を口にします。

【転】リードの嘘を見抜くシスター・パクストン

異端者の家
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地下室に戻ってきたリードは、口論の末にシスター・バーンズの喉を切り、彼女を殺しました。しかし彼はシスター・バーンズは先ほどの預言者のように復活すると言います。 しかし彼女は生き返らず、しびれを切らしたリードは彼女の腕を切り、金属片を取り出して見せました。そしてシスター・パクストンにシスター・バーンズは彼女が生み出した幻影で、この世界はすべてシミュレーションだと語ります。この世界で自分を殺せば、シミュレーションから抜け出して、もとの世界に戻れると言うのです。 ところがシスター・パクストンは彼の嘘を見破り、そんな無茶なことを言うのは、彼の計画が狂ったからだと指摘します。また先ほどの預言者の復活も、だた別人に入れ替わったにすぎないとリードのトリックを暴きました。ドアベルが鳴ったのも、彼女たちの気をそらすための計画の一部だったのです。

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【結末】ラストはどうなる? 宗教の「真実」とは

異端者の家

シスター・パクストンはハッチを見つけ、そこを通って別の部屋に出ます。そこには先ほどの預言者と似たような女性が多数囚われていました。 リードは彼女の後を追って部屋にやってきて、本物の宗教とはなにかと問います。シスター・パクストンは、それは「支配」だと答えました。リードはすべてを計画し、ほかの宗教と同様にシスター・パクストンを支配したのです。 彼が講釈をたれていると、シスター・パクストンはリードをレターオープナーで刺して地下室に逃げ戻ります。しかし追ってきたリードに腹部を刺されてしまいました。倒れて祈りを捧げる彼女に襲いかかろうとするリード。しかし彼は突然頭を殴られて死んでしまいます。シスター・バーンズが最後の力を振り絞って彼を殺したのです。 シスター・パクストンは最初に通された書斎に戻り、雪が降る外へと窓から脱出しました。

【解説】予言は当たっていた? ラストシーンの意味

『異端者の家』は、一般的には「モルモン教」として知られる末日聖徒イエス・キリスト教会のシスターたちが主人公になっていることからもわかるとおり、宗教が大きなテーマになっています。 作中でミスター・リードが用意した「預言者」は、天国では雲の上を天使が飛んでいると話していました。ラストシーンではシスター・パクストンは雲のような白い雪に覆われた地面に立ち、天使のような羽を持った蝶が飛んでいます。また、リードに殺されたシスター・バーンズは奇跡のように一瞬生き返り、最後にシスター・パクストンを救いました。彼女もまた天使を象徴しているのかもしれません。 一方で別の見方をすれば、シスター・パクストンは今回の事件で自分の信仰を疑うようになったという意味で、ミスター・リードに”殺された”といえるのではないでしょうか。信心深かった彼女はもう存在せず、宗教という「支配」から自由になったのです。

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【感想・評価】A24制作の不気味怖い雰囲気×宗教が秀逸

海外の評価・感想

異端者の家
異端者の家』の総合評価
4 / 2人のレビュー
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30代男性

ヒュー・グラントが演じる不気味なヴィランを観たいなら、この映画で間違いなし。でもミスター・リードは生まれながらに不気味で恐ろしいわけではなく、優しげな雰囲気が逆に彼の狂気を際立たせている。密室会話劇としてすごくよくできている。

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30代女性

キャストの3人はそれぞれ最高の演技を見せてくれる。ただ脚本が弱くて、最初は緊張感とミステリーが順調に積み上げられていくのに、3分の2あたりから緊張感がなくなってくる。もっと奥深いものを期待してたので、クライマックスはちょっとがっかり。

日本での評価・感想

異端者の家
異端者の家』の総合評価
3.5 / 2人のレビュー
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30代男性

宗教を研究し尽くした結果、宗教の本質にたどり着いた(と思っている)ミスター・リード。それを若い女性宣教師に納得させようという構図がマンスプレイニング的だけど、単純にめんどくさいおじさんという感じで面白い。ホラー映画としての演出はありきたりで怖くはなかった。

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20代女性

宗教についてはなかなか議論が難しい問題だけど、ミスター・リードは相手が宣教師ということで遠慮なく踏み込んで来る。そもそもそれがしたいので当然といえば当然なんだけど。ミスター・リードとの1件でシスター・パクストンの信仰が揺らいでしまったのか、ラストシーンからは、そこまではわからないけど、その可能性を残している。

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ヒュー・グラントの怪演に注目!

本作で不気味な男リードを演じるのは、かつて「ロマコメの帝王」としてスターとなったヒュー・グラント。『ノッティングヒルの恋人』(1999年)や『ラブ・アクチュアリー』(2003年)など、数々のヒット作に出演してきました。 本作でグラントはこれまでのイメージとは打って変わった狂気の男をまさに怪演といえる演技で見せ、大絶賛を受けています。その演技が評価され、第82回ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされました。 彼の演じるリードの狂気が、「入ったら出られない家」の恐怖を増幅させていると言っていいでしょう。家に施された数々の仕掛けも恐ろしいですが、なによりもそれを作ったリードの執念、その狂気が観客を恐怖に陥れます。

原作はなし!有名脚本家スコット・ベック& ブライアン・ウッズが監督を務める

クワイエット・プレイス
©︎2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

『異端者の家』の監督・脚本を手掛けたのは、スコット・ベック&ブライアン・ウッズのコンビ。2人は『クワイエット・プレイス』(2018年)の脚本などで知られています。 『異端者の家』に原作はなく、ベックとウッズの完全オリジナル脚本。幼いころから知り合いだという2人は、「死んだらどうなるのか」という議論をくり返してきたといいます。大人になるにつれてさまざまな信仰を持つ人と出会い、その議論を映画で描きたかったと語っています。

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映画『異端者の家』のキャスト・登場人物

ミスター・リード役/ヒュー・グラント

異端者の家
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2人のシスターを数々の仕掛けが施された家に招き入れ、脱出ゲームを強要するミスター・リード。初対面の印象は気さくで優しげでしたが、その本性は宗教に疑問を持つ狂気に陥った男でした。 演じるのは、「ロマコメの帝王」として名を馳せたヒュー・グラント。本作ではリードの狂気を見事に表現し、ゴールデングローブ賞主演男優賞にもノミネートされました。

シスター・バーンズ役/ソフィー・サッチャー

異端者の家
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末日聖徒イエス・キリスト教会の若き宣教師シスター・バーンズは、仲間のシスター・パクストンとともに宣教活動で各地を回っています。 シスター・バーンズを演じたのは、テレビシリーズ『イエロージャケッツ』(2021年〜)で注目を浴びたソフィー・サッチャー。そのほかには、テレビシリーズ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(202年)や映画『ブギーマン』(2023年)などにも出演しています。

シスター・パクストン役/クロエ・イースト

異端者の家
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画面右 シスター・パクストンは、シスター・バーンズと同じく末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師です。 演じるクロエ・イーストは、テレビシリーズ『トゥルーブラッド』でデビューするとともに大ブレイク。その後順調にキャリアを重ね、2022年にはスティーブン・スピルバーグ監督の『フェイブルマンズ』に出演しました。

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映画『異端者の家』の公開日は4月25日

異端者の家
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新感覚脱出ホラー、『異端者の家』は、2025年4月25日に公開されます。 さまざまな罠が仕掛けられた家の恐怖はもちろん、ヒュー・グラントのこれまでに観たことのない狂気の演技にも注目が集まる本作。お見逃しなく!