『キングダム』太后(たいこう)の波乱の人生を最期まで解説!呂不韋・嫪毐との関係や「かわいそう」と言われる理由も考察!

アニメ新シーズンや新作実写映画の情報が解禁され、注目度が改めて上昇している漫画『キングダム』。 この記事ではそんな本作の主要キャラ・政の母にあたる、太后(たいこう)について徹底解説!基本的なプロフィールはもちろん、波乱万丈な人生や周囲との関係性、「かわいそう」と言われる理由など、気になるポイントをまとめて紹介していきます。 ※この記事は『キングダム』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『キングダム』太后(たいこう)の基本プロフィール
本名 | 趙姫(ちょうき) |
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通称 | 美姫(びき) |
出身 | 趙 |
所属国 | 秦 |
声優 | 坪井木の実 |
実写映画出演 | なし |
信と共に『キングダム』の主人公を務める政の母親にあたる太后(たいこう)。彼女は秦のなかでも強い影響力を持つ「後宮の主」として知られており、国内随一の権力者として君臨しています。 周囲を魅了する途轍もない美貌の持ち主ですが、政に対する態度は冷酷そのもの。お世辞にも「美しい」とは言えない本性を秘めています。ただ、彼女がそうなった背景には、波乱万丈な苦しい日々があった様子。ここからはそんな太后の過去について解説していきます。
邯鄲の宝石だった太后(たいこう)の過去!呂不韋(りょふい)との関係は?
先代の秦王・荘襄王(そうじょうおう)の妻にあたる太后ですが、もともとは呂不韋(りょふい)の婚約者です。 かつての太后は「美姫(びき)」という愛称で知られる、趙国随一の舞姫でした。その美貌と美しいたたずまいから「邯鄲(かんたん)の宝石」と称され、呂不韋もその魅力に惚れ込みます。そして太后は呂不韋の許嫁となったのですが、なんと彼は出世のために太后を荘襄王へ献上することを選択。 荘襄王のもとへ嫁いだ太后はのちに政を出産し、その影響で「秦の王族を生んだ者」として趙国内でむごい扱いを受けることに。これにより彼女の精神は崩壊。政への虐待を繰り返す、冷酷な母になってしまいます。
嫪毐(ろうあい)との間には隠し子が…?
太后は趙から脱出して秦へ行き、そこで再び呂不韋と肉体関係を持ちます。彼はこの関係を断ち切るため、嫪毐(ろうあい)という男性を彼女にあてがいました。太后は性欲発散のために嫪毐と交わっていましたが、彼の気遣いを受けてその心が少しずつ癒されていくことに。 彼らのあいだには2人の子供ができ、太后はだんだんと家族への愛情を持ち始めます。嫪毐との出会いをきっかけに、彼女の人生が大きく変わり始めたのです。 太后は次第に「家族と安心して穏やかに暮らせる場所が欲しい」と思うようになり、誰もが予想しなかったとんでもない行動に出るのでした。
毐国(あいこく)建国と黒幕によって反乱が起こった経緯
家族との安寧な暮らしを求めた太后は秦から姿を消し、嫪毐と共に「毐国(あいこく)」を建国!なんと新たな国を作り出してしまったのです。毐国は政が「加冠の儀」をおこなっている都・咸陽(かんよう)へ軍を向かわせ、反乱を開始します。 ですがこれは太后の意思ではなく、実は呂不韋の策略によるもの。彼は自身の息がかかった者たちを毐国に送り込み、反乱を起こすよう誘導。呂不韋はこの反乱軍を自ら制圧することで、秦の全権を手中に収めようと考えていたのです。 しかし、この戦いは信や昌平君など、政陣営の活躍により秦側が勝利を掴むことに。呂不韋の目論見は失敗に終わってしまうのでした。
太后(たいこう)は死亡した?ラストシーンを解説
結論から言うと、太后は死んでいません。彼女は嫪毐が捕らえられた際、自分も一緒に処刑しろと政に迫りました。しかし、政は秦の国母でもある太后を殺すことはできないと返答。嫪毐とその子供たちを処刑したのち、太后を幽閉しました。 彼女は愛する家族を亡くし不安定な状態に陥りますが、のちに子供たちが生かされていたと発覚。政に「いつか子と再会するまで健やかであるように」と声をかけられ、太后の物語は幕を下ろしたのでした。 ちなみに、史実における太后は夫と子供を処刑されたあと幽閉され、そののち王城へ戻ったとされています。子供が生きていたという描写はないため、子を生かしたのは『キングダム』オリジナルの展開と見て間違いないでしょう。
太后(たいこう)の史実のモデルは趙姫
太后は史実における「趙姫(ちょうき)」という人物をモデルにしています。彼女は趙の豪族の娘で、呂不韋の妾になったのち、荘襄王の妃として差し出されたとのこと。『キングダム』における太后とほぼほぼ変わらぬ日々を過ごしていたようです。 ちなみに、史実上の彼女も色欲が強い人物だった様子。詳細はハッキリしていませんが、実際の趙姫も波乱万丈な人生を送っていたものと思われます。
太后(たいこう)はかわいそう?
太后は政に対して冷たくあたる非情な母として、登場当初は不評をかっていました。しかし、呂不韋に利用され続ける彼女の人生が描かれるうちに、ファンから「かわいそう」という声が多くあがることに。 愛した嫪毐が亡くなったことが決定打となり、太后への同情的な意見が多数を占めるようになりました。本作には残酷な人生を送るキャラが多数登場しますが、彼女の人生はそのなかでもトップクラスの激動ぶりを見せています。支持するファンが増えたのも必然と言えるでしょう。
『キングダム』太后(たいこう)の人生は波乱の愛憎劇だった
『キングダム』に登場するキャラのなかでも、一際激しい日々を送ってきた太后。 愛憎まみれる彼女の人生に涙した人、共感や怒りを感じた人も多いのではないでしょうか。今後の展開次第では、太后やその子どもたちの再登場があるかもしれません。彼女たちの動向に注目しながら、最新展開をチェックしていきましょう!