韓国ドラマ「暗行御史 アメンオサ」最終回までネタバレあらすじ・キャスト相関図！痛快な時代劇ミステリー

キム・ミョンス主演の韓国ドラマ『暗行御史 アメンオサ 朝鮮秘密捜査団』。キャスト陣のチームワークや飽きの来ない展開が高く評価されました。 本記事では韓国ドラマ「暗行御史 アメンオサ」あらすじを最終回まで詳しく紹介します。

時は朝鮮時代末期。堕落した生活を送っているお調子者の役人ソン・イギョムは、ある日賭博行為によって捕まり、暗行御史に任命されます。罪を償うため仕方なく引き受けたイギョムでしたが、聡明なダイン、小間使いのチュンサムと御史団を組み、さまざまな事件を解決していくことに……。 初回視聴率は5％でしたが、俳優たちのケミやテンポのよいストーリーが話題を呼び、最終回は14％の最高視聴率を記録しました。「10％の壁」と言われる中、有終の美を飾った形です。 本作はコメディやロマンスの要素がバランスよく融合しているため、時代劇が苦手な人でも楽しめます。秘密捜査団が不正を暴き、悪人たちをこらしめていく展開は痛快です！

王は国の乱れを正すため、都承旨のテスンや暗行御史と協力して領議政の不正を暴こうとしていました。しかし暗行御史のチョルギュが何者かに襲われ、失踪してしまいます。 王が新たな暗行御史を求める中、仲間と賭け事を楽しんでいた役人ソン・イギョム。かつては科挙を首席で合格し、将来を期待されていたイギョムでしたが、ある出来事をきっかけに堕落した人生を送るようになっていました。 ところがある日、都承旨テスンが賭け事をしている現場に現れ、イギョムは連行されてしまいます。彼が秀才であることを知っていたテスンは、暗行御史になって罪を償うよう命じました。そんなイギョムに同行するのは、テスンの下で働いていた茶母ホン・ダインで……。

ダインの他、小間使いのパク・チュンサムもイギョムに同行することに。チョルギュが記録していた日誌によると、重要な鍵を握っているのは妓生サウォルのようです。ダインは妓房に潜入してサウォルと接触しますが、何も語ろうとしないサウォル。 一方、イギョムはチョルギュが消えた村で、ジョンギルという人物に取り入ります。彼は村の長であるカン・インチュンの息子でした。 その後、サウォルの弟が連行されていたことを突き止めたダイン。チョルギュの日誌を見せ、新しい暗行御史に会ってほしいと言うと、サウォルから人気のない森へ呼び出されます。 ダインとイギョムに向かって何かを言いかけたサウォル。ところが彼女の胸に何者かの放った矢が刺さり……！

急いでサウォルを医院に運ぶイギョムとダイン。しかしサウォルはお腹にいた子を出産後、亡くなってしまいます。彼女を殺害した人物を探ることにした2人は、子どもの父親がジョンギルであることを知り……。 一方、別行動をしていたチュンサムは、貧しい未亡人を助けるため、暗行御史のふりをして村人たちを騙していました。しかしそのことがイギョムにばれてしまい、殴られて落ち込むチュンサム。そんな中ダインは、イギョムが過去に弟と恋人から裏切られていたことを知ります。 その後、イギョムとダインはサウォルが殺された場所でチョルギュの遺体を発見。ところがその瞬間にジョンギルが現れ、2人は捕まってしまいました。

イギョムとダインを助けようとして、自分も捕まってしまったチュンサム。ダインは王の護衛であるチェ武監に救われ、サウォルの子を保護しました。 その後、とある鉱山へ連れてこられたイギョムとチュンサムは、金の採掘のために強制労働させられている人々を目にします。チョルギュは発掘された金が朝廷に黙って着服されていることを知ったがために、殺されていたのでした。労働者の中にサウォルの弟を見つけたイギョムは、彼女は殺されてしまったが、赤子は無事だと伝え……。 一方ダインはチェ武監と共にイギョムたちを助けに向かいます。そしてイギョムが暗行御史だと知った労働者は決起し、山の者たちと全面衝突。ジョンギルを追い詰めるイギョムたちですが、ダインが崖から転落しそうになり……。

ダインを助けようとするイギョムはジョンギルに剣を向けられますが、チュンサムのおかげで助かりました。そしてついにイギョムは暗行御史としてインチュンとジョンギルを漢陽に連行し、サウォルの弟に赤子を託します。 その後、都に戻ったイギョムは王にすべてを報告しました。ところが投獄されたカン親子が何者かに殺され、背後にいるのは領議政キム・ビョングンだと知るイギョム。 一方、父フィヨングンの死について真相を明らかにしたいダインは、手がかりを握るキム・ミョンセに会うため全羅道に行こうとします。しかし計画があるから焦るな、とテスンに止められ……。 そんな中、異母弟イボムが盗賊として指名手配されていることを知ったイギョムは、暗行御史として全羅道に行きたいと志願します。

盗賊団の首領である異母弟イボムを正すため、暗行御史として王命を授かったイギョムは、再びダイン・チュンサムの2人を連れて出発します。テスンからは、“フィヨングンの死の真相を知るキム・ミョンセに会え”という副任務も与えられました。 道中、盗賊団が出入りするという賭博場を見つけた3人。潜入したイギョムは、ダインを賭けて守令と勝負をすることになり……。 イカサマをしてなんとか勝ったイギョムは、イボムを見かけたため1人で後を追います。ところが不正に気付いた守令によって、ダインやチュンサムともども捕まってしまいました。そんな3人を助けたのは、なんとイボム率いる盗賊団だったのです。

ついに再会した兄弟。しかし、イボムはイギョムの元恋人のスネは死んだと告げ、早々に去ってしまいます。そんな弟に、「盗みでは世の中を変えられない。覚えておけ ! 」とイギョムは怒るのでした。 一方、王宮では領議政ビョングンが“暗行御史が賭け事に興じている”と王に報告し、チェ武監がイギョムたちの所に派遣されます。そしてアジトに戻ったイボムは、盗賊団を解散していました。 その後、村で死んだイ太監を殺害したのは守令だとにらんだイギョムたちは、独自に調査を開始。生き残っていたイ太監の娘エランが教えてくれた帳簿も盗み出し、暗行御史出頭の準備を開始します。 ところがイギョムの前に、死んだはずのスネが姿を現し……。

動揺しながらもスネに話を聞こうとするイギョムですが、ビョングンの部下ソ・ヨンに奇襲されてしまいます。なんとかソ・ヨンを倒したイギョムですが、逃げられてしまい、黒幕を聞き出すことはできませんでした。 一方チェ武監と合流し、スネと共に逃げていたチュンサムは、イギョムが今もスネを想っていることや、暗行御史であることを明かしてしまい……。 その後、守令にイ太監殺しを自白させたイギョムは、見事事件を解決。ところがスネは手紙を残していなくなってしまいます。さらにイギョムは熱を出して倒れてしまいました。 ある村で休ませてもらい、無事に回復したイギョム。ところがその村で女性たちが強姦され、殺される事件が発生し、暗行御師団の3人は捜査を開始します。

怪しい仮面の男を見つけたイギョムたち。追いかけると、男の正体はキム大監の息子であるキム・テグァンでした。状況から犯人である可能性は極めて高いものの、白を切るテグァン。 翌日彼を尾行した御史団は、キム父子がケシを調達し、遊女たちを集めて秘密の仮面パーティーを開いていることを突きとめました。 一方、王宮ではビョングンに命じられたソ・ヨンがダインの部屋を探り、フィヨングンの帽子飾りを見つけ……。 その後、イギョムたちは仮面をつけて秘密のパーティーへ潜入。するとそこでは両班や遊女たちがケシを楽しみ、女人の競りが行われていたのです。

競りにかけられていたのは、なんとスネでした。500両で買われたスネは仮面の男に連れて行かれます。するとイギョムの前にイボムが現れ、「スネを守れなくて申し訳ありません。」と謝り……。 その後、なんとかスネを助け出した御史団。イギョムは抱き合うスネとイボムを見て、その場を去ります。実はイギョムがスネと婚礼を決めていた当時、ある守令がスネを横恋慕し、彼に脅され牢に入れられていたスネをイボムが助けたのでした。 そんな事実を知ることなく、イギョムはフィヨングンの死の真相を探るという副任務のため全州に向かいます。フィヨングンが亡くなったとされる岩の前で涙するダイン。イギョムは彼女の肩に手を置き、「お前は私と最後まで一緒にいる人だから、私を信じなさい。」と告げます。 そしてある村に到着したイギョムたち。村では役所が厳しい取り立てを行い、民が苦しんでいました。そんな中、1人で市場に出たダイン。

ダインは本を読み聞かせる冊婢のふりをして、観察使キム・ミョンセに接触します。フィヨングンの名前を口にしたダインに剣を向け、投獄するミョンセ。 一方、王宮ではビョングンが見つけた帽子飾りが証拠となり、ダインが逆賊フィヨングンの残党だとされ、テスンが窮地に立たされていました。そしてついにイギョムもダインと謀反を企てた者として捕まってしまうのです。 イギョムはダインを最後まで守り通すと決心し、1人牢から出た後、チュンサムとチェ武監に助けられます。ところがそんな中、ダインが打ち首刑にされることが決まってしまい……。

イギョムたちは処刑人のふりをしてダインを助け出します。イギョムはチュンサムと2人でフィヨングンが無実である証拠を探しに行きますが、証拠はすでにチョン・ゲスという人物が率いる盗賊団に奪われていました。しかも盗賊団の中にイボムの姿が……。 祈禱所でダインと合流したイギョムは、証拠が盗賊団の手にあることや、その中にイボムがいることを打ち明けました。一方その頃、ビョングンとその息子マニに陥れられた都承旨テスンは、罪人とされ牢に入れられてしまいます。 翌日、イギョムはイボムの協力によって証拠と思われる書状を手にしました。ところがその瞬間、ソ・ヨンの放った矢がイギョムの胸に刺さり……！

チュンサムとダインが駆けつけソ・ヨンを倒し、イギョムも一命を取りとめました。御史団はソ・ヨンを捕えます。 そしてテスンの刑が執行されようとしていたまさにその時、都に戻ったイギョムたちが登場。手に入れた証拠を王に渡し、ソ・ヨンにフィヨングン殺害を証言させたイギョム。ついにすべてが明らかとなり、王はビョングンとマニを罪人として逮捕しました。 さらに王はイギョムを官庁の部長である吏曹正郎に任命し、ダインを王族の身分に回復させます。一方全州では民に米が配給され、イボムとスネはイギョムのおかげだと喜ぶのでした。 そんな中、イギョムはダインの婿選びが行われていることを知り、動揺します。屋敷の外で出くわした2人は素直な気持ちを伝え合い、口づけを交わすのでした。

両想いとなり浮かれるイギョムとダイン。しかしその頃、全州ではかつてスネを手に入れようとした悪徳守令のハクスが新しい観察使となって悪事を働いていました。イギョムは再び暗行御史として任務につきます。 ハクスは流刑となっていたビョングンに接触していました。そんなハクスを暗殺しようと決めたイボムは、スネに必ず戻ると約束し、村を後にします。 その後、村に到着し、スネから事の顛末を聞いたイギョム・ダイン・チュンサムの3人。1人でイボムのもとへ向かったイギョムは、ハクスを斬ろうとしていた弟を制止します。冷静さを取り戻したイボムは刀を降ろしますが……。

なんとか追っ手をまいたイギョムとイボム。しかしイボムは「ハクスを殺すべきだった。」、「兄上のせいで他の人が死ぬようなことがあれば、償ってもらう。」と怒ります。 その頃ダインが姿を消したことを知った王は、彼女を連れ戻すようチェ武官に命じました。 その後、スネまでもが捕まってしまったため、御史団の3人は奴婢市場に潜入します。そこにビョングンから悪知恵を授かったハクスが暗行御史逮捕に乗り込んできますが、チェ武監のおかげでイギョムらは危機を脱するのでした。 イギョムはダインを王宮に戻るよう説得し、チュンサムと2人で暗行御史出頭の準備に入りますが……。

イギョムとチュンサムの前に、スネを人質にとったハクスが現れ、2人は捕まってしまいます。一方イボムが蜂起することを知ったダインは、チェ武監と共に全州へ引き返すことに。 牢獄でスネと会ったイギョムは、過去の事実を聞き、スネとイボムが裏切ったわけではなかったことを知ります。 その後、軍官たちの協力によって脱出したイギョムたち。ダインらとも合流したイギョムはイボムのもとへ向かい、ハクスとビョングンを連行します。ところがその時、ビョングンが隙をついて襲いかかり、イギョムをかばったイボムが亡くなってしまうのです。 イギョムは蜂起の首謀者が死亡したことを理由にイボムと仲間たちの罪を帳消しにしました。そして奴婢にさせられた者たちの身分も回復させます。 イギョムたちが都へ戻ると、そこにはなんとイボムの姿がーー。実はイギョムがイボムに死んだふりをさせていたのでした。ようやく兄弟は心から和解し、笑顔で別れます。 その夜、イギョムとダインは生涯を共にする願いを共有しました。しかしなんと、またもや暗行御史として王命を授かってしまうイギョム。ダインに怒られながらも1人で出発したイギョムでしたが、門の前ではダインとチュンサムが待ち構えていたのでした。

科挙を首席で合格した優秀な人物でありながら、恋人と弟の裏切りにあって変わってしまったソン・イギョム。しかし都承旨テスンによって暗行御史に任命され、世の中を正す旅に出ることになります。いい加減に見えますが、実は強さと優しさを兼ね備えた頼りになる男性です。 そんなイギョムを演じるのは、アイドルグループ「INFINITE」のエルとしても活躍する俳優キム・ミョンス。ドラマ『ただひとつの愛』(2019年)では天使役で主演を務め、演技力の高さが評価されました。

ホン・ダインは父の死の真実を突き止めるため、御史団の一員としてイギョムに同行することになります。誰もが虜になる美貌の持ち主でありながら、勝気な一面でイギョムたちを困らせることも……。 そんなダインを演じるのは、ドラマ『梨泰院クラス』(2020年)で注目を集めた女優クォン・ナラです。元アイドルで、現在は俳優の他、歌手やモデルなど幅広く活躍しています。

イギョムの家で小間使いとして生きてきたパク・チュンサム。おしゃべりでコミカル担当ですが、心根が優しく、憎めない魅力を持っています。イギョムが暗行御史に任命された時は、誰よりも喜びました。 そんなチュンサムを演じたのは、ドラマ『私の夫と結婚して』(2024年)で最低な夫役を好演していたイ・イギョンです。

暗行御史は朝鮮王朝時代に実在した王直属の捜査官です。地方役人の不正摘発や、民の調査を目的として派遣されました。なお暗行御史の制度は、第15代王から26代王までの約300年という長い間続いたことが判明しています。 本作では民たちのヒーロー的な存在として描かれていますが、実際は命の危険や金銭的な苦労が多く、敬遠される仕事だったようです。イギョムたちのように変装して潜入捜査を行うこともありました。 またドラマでは暗行御史であるイギョムがダインとチュンサムの2人を連れていましたが、実際には3人以上、多い時には10人以上の手下を従えて行動していたことがわかっています。

韓国ドラマ「暗行御史」は、実在した機関をモチーフにした現代風の時代劇です。本記事ではそんな「暗行御史」の全話あらすじをネタバレありで紹介しました。 美男美女揃いのキャストに癒され、痛快なストーリーに元気をもらいましょう！