『竜とそばかすの姫』ヒロちゃんの性格はひどい！？声優やアバターのかわいい一面を解説

細田守監督の『竜とそばかすの姫』(2021)に登場した、主人公の親友・ヒロちゃん。豪快な性格と歯に衣着せぬ毒舌が特徴の中毒性があるキャラクターです。しかし、一方でネット上では「ひどい」という声も……。 この記事では、そんなヒロちゃんを徹底解剖！プロフィールはもちろん、彼女の「家」事情、先生への恋、そして「ひどい」と言われる理由まで、詳しく紹介します。 ※本記事は『竜とそばかすの姫』のネタバレを含みます。

「ヒロちゃん」こと別役弘香(べつやくひろか)は、主人公・すずの親友です。声優は、「YOASOBI」の幾田りらが務めました。 すずがベルであると知る唯一の人物です。優しいイメージとは裏腹に、毒舌でストレートな物言いが玉に瑕。すずを＜U＞に誘ったのもヒロちゃんであり、ベルの人気が爆発してからはプロデューサーとして支えていきます。 竜の登場以降は、その優れた頭脳とネットを駆使した情報収集能力で、正体を突き止めるため奔走します。

SNS等ではヒロちゃんに対して「ひどい」「嫌い」などの意見も見られます。この見出しでは、ヒロちゃんのどの部分がマイナスイメージとなっているのかを考察しました。

ヒロちゃんは良くも悪くも思ったことをストレートに発してしまうため、言葉のトゲに対して「ひどい」と思う視聴者もいるようです。実際、親友のすずにも「すずは月の裏側みたいだから誰も寄って来なくて楽だね」と、かなり際どい発言をする場面も。 さらに、すずに対しての「元のだめな自分のままでいいの」という発言が、過去のすずを否定しているように聞こえる、といった意見もありました。

一方で、すずの〈U〉での活動をサポートし全力で応援しているヒロちゃん。アンチが大量に生まれようと、現実で親に怒られようと決してすずを見捨てません。弱気になるすずに対して「アンチがいるのは本物の証拠。賛同だけの存在なんて嘘っぱちよ」と、名言も残しています。 また、ベルの活動で生まれた収入はすべてチャリティー団体に寄付しようと動いていました。

映画を観た方なら気になったであろうヒロちゃんの「家」事情ですが、小説版で詳しく紹介されていました。 ヒロちゃんの実家は、地元の銀行を代々取り仕切る名家で、市中心部の平家造りの豪邸に暮らしています。その応接間を丸ごと改造し、複数台の大型モニターと高度なネット環境を構築。革張りの回転椅子を用意し、悠々と＜U＞や情報分析を行っていたのです。

ヒロちゃんのアバター、通称「ヒロちゃんAs」は、白・ピンク・水色基調の帽子を被った妖精風の姿です。 落ち着いているベルとは対照的に、明朗快活に笑うヒロちゃんのAsは動きもかわいらしく描かれました。卓越したプロデュース能力は、〈U〉のシステムでヒロちゃんの潜在能力が引き出されたものと推測されます。 デザインは、ヤングマガジンで連載していた『虎鶫(とらつぐみ)』の作者・ippatuが担当。本作では、竜の城の人魚もデザインを担当しました。

ヒロちゃんは、物理のおじいちゃん先生・寺田先生を待ち受けにするほど敬愛しています。好きなタイプは「年上」と公言していますが、先生に対しては恋愛対象ではなく、自分にない知性や経験を持つ人物への「憧れ」としての「好き」と推察されます。 ヒロちゃんは、先生との関係性を「別に先生からしたらわたしなんか路傍(ろぼう)の石だよ」と自虐していました。

ヒロちゃんの声優を担当したのは、「YOASOBI」のボーカル・ikuraとして活躍する幾田りらです。オーディションによってヒロちゃん役を勝ち取り、声優としてのデビュー作となりました。 細田守監督もその演技を絶賛、本人も「ヒロちゃんを通して私自身も成長させてもらえたのではないかと思います」と、公開当時にコメントしています。 その後「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前後編で、声優2作目にして主演に大抜てき。タレント・あのとダブル主演を務め、「演技うますぎ」とSNSで話題になりました。

映画『竜とそばかすの姫』(2021)に登場する、すずの親友・ヒロちゃんを紹介しました！ ストレートな物言いと毒舌のために「ひどい」と思われてしまうキャラですが、その内面には義理堅く優しい一面も隠されています。だからこそ、内にこもっていたすずも、ヒロちゃんには心を許せたのではないでしょうか。 中毒性のあるヒロちゃんの活躍にも注目して『竜とそばかすの姫』を改めて観てみてください！