映画『人はなぜラブレターを書くのか』あらすじ・キャスト解説!元になった"奇跡の実話”とは【ネタバレ注意】
綾瀬はるか主演の映画『人はなぜラブレターを書くのか』が、2026年4月17日公開です!「日比谷線脱線事故」によって引き裂かれた実話に基づく愛の物語。 この記事では『人はなぜラブレターを書くのか』のあらすじやキャスト紹介、さらに元になった実話を詳しく解説します。
映画『人はなぜラブレターを書くのか』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
| タイトル | 『人はなぜラブレターを書くのか』 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年4月17日(金) |
| 監督・脚本 | 石井裕也 |
| プロデューサー | 北島直明 |
| キャスト | 綾瀬はるか , 當真あみ , 菅田将暉 , 妻夫木聡 , 細田佳央太 , 音尾琢真 , 富田望生 , 西川愛莉 , 笠原秀幸 , 津田寛治 , 原日出子 , 佐藤浩市 |
2024年、寺田ナズナ(綾瀬はるか)は24年前の初恋の相手、富久信介(細田佳央太)へと手紙を綴り始めます。2000年、17歳のナズナ(當真あみ)はプロボクサーを夢見る信介に密かな想いを寄せていましたが、ある事件が起こった運命の日を境に、2人の時間は止まってしまいました。 手紙を受け取ったのは、信介の父・隆治(佐藤浩市)。亡き息子の知られざる日々を手紙の中に見た彼は、ナズナへ返事を送ることを決意します。 文通を通じて明らかになる24年前の真実と、ナズナが今手紙を書いた本当の理由。一通のラブレターが時を超え、喪失を抱えて生きてきた人々に奇跡をもたらす物語です。
元になった実話を解説!20年越しのメッセージが起こした奇跡とは
2000年の日比谷線脱線事故がモデル
本作が描く運命の日とは、2000年3月8日に実際に起きた営団地下鉄日比谷線脱線衝突事故がモデルです。中目黒駅付近で列車の最後尾が脱線、対向列車と衝突したこの事故は5名の犠牲者と多数の重傷者を出しました。 本作で細田佳央太が演じる富久信介さんも、この事故で命を落とした実在の人物です。そして、電車で顔見知りとなった少女が抱えていた想いや20年後に届けたメッセージもまた、実際にあった奇跡のような出来事でした。
20年越しに届いたメッセージ
富久さんがかつて通っていた大橋ボクシングジムの大橋会長のもとに、20年の歳月を経てSNSで一通のメッセージが届きました。送り主は、かつて富久さんと同じ電車を利用していた女性です。内容は、当時彼女が痴漢に遭いそうになった際、何度も守ってくれたという感謝の言葉でした。 会長から転送されたメッセージを読み、両親は驚きと喜びに包まれます。家では無愛想だった息子の、他人を思いやる勇敢で優しい一面を知ったからです。 手紙を送った彼女は今、自身の息子に「本物のヒーローは日常にいる」と富久さんの姿を語り継いでいるといいます。この奇跡のような出来事は、2020年に「ザ!世界仰天ニュース」でも放送され、大きな反響を呼びました。
元プロボクサー・川嶋勝重との関係
元プロボクサーの川嶋勝重と富久さんは、同じジムの先輩・後輩という間柄でした。2000年に富久さんが日比谷線脱線事故で命を落とした後も、川嶋は絆を大切にし続けます。 試合前には必ず仏前で必勝を誓い、世界王座を獲得した際も、「一緒に戦いたい」との想いから、トランクスにはイニシャル「S・T」が縫い込まれていました。本作では、菅田将暉が後輩の想いを背負って闘うチャンピオン・川嶋勝重役を熱演しています。
『人はなぜラブレターを書くのか』は原作小説はある?
本作は、監督を務める石井裕也のオリジナル脚本であるため原作小説はありません。ストーリーのモデルは、2000年の日比谷線脱線事故により亡くなった富久信介さんと、通学電車で彼と顔見知りになった女性の物語がベースとなっています。
登場人物・キャストを紹介!実在の人物についても解説
寺田ナズナ役/綾瀬はるか
寺田ナズナは、24年前の初恋相手・富久信介に向けて手紙を書く主人公の女性。とあるきっかけから「私だけが知っていることをどうしても伝えたい」という想いで、信介が通っていたジムに手紙を送りました。 演じるのは綾瀬はるかです。2025年は紅白歌合戦4度目の司会、2026年は是枝裕和監督の『箱の中の羊』で主演を務めるなど、第一線で輝き続けています。
寺田ナズナ役(高校時代)/當真あみ
高校生の寺田ナズナは、通学電車で一緒になる信介に恋心を抱いていました。ラブレターを書くも、脱線事故により渡すことは叶いませんでした。 演じるのは當真(とうま)あみです。『水は海に向かって流れる』(2023年)で映画初出演を果たすと、2025年には『おいしくて泣くとき』、『ストロベリームーン 余命半年の恋』の2作でヒロインに抜てきされます。2026年1月公開『終点のあの子』でも主演を務めるなど、今大注目の若手女優です。
富久信介役/細田佳央太
富久信介は、進学校に通いながらボクシングに夢中になっている高校生です。通学のため乗車した電車で、事故に遭い命を落とします。 演じるのは細田佳央太(ほそだかなた)です。代表作には、映画初主演作の『町田くんの世界』(2019年)や『花束みたいな恋をした』(2021年)、『子供はわかってあげない』(2021年)などがあります。本作の出演にあたって、4ヶ月も特訓を行ったと明かしており、ボクシングシーンにも注目です。
川嶋勝重役/菅田将暉
川嶋勝重は、信介と同じジムに通う先輩ボクサーです。「世界チャンピオン」になるという夢のため、ひたむきに努力を重ねていました。一方、信介に伝えた"ある言葉"をずっと後悔しておりーー。 演じるのは菅田将暉です。2025年は、三谷幸喜のドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』で主演、Netflixドラマ『グラスハート』ではメインキャスト、と話題のドラマに連続で出演しました。
寺田良一役/妻夫木聡
寺田良一はナズナを気にかける夫です。 演じるのは妻夫木聡。2022年に『ある男』で日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を獲得しました。2025年は映画『宝島』、そしてドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』と、映画・ドラマ両方で人気作の主演を務めています。
富久隆治役/佐藤浩市
富久隆治は信介の父です。不慮の事故で亡くなった息子が、どのような人間であったかを深く理解しようとします。 演じるのは佐藤浩市です。2025年は映画5作品に出演しており、NHKドラマの再編集版『アフター・ザ・クエイク』では岡田将生らとともに主演を務めました。
監督は『舟を編む』の石井裕也

本作のメガホンを取ったのは、石井裕也監督です。代表作『舟を編む』では、日本アカデミー賞・最優秀作品賞をはじめ、日本映画批評家大賞や報知映画賞、ブルーリボン賞など、主要な賞を総なめ。 本作のキャストでは、『バンクーバーの朝日』(2014年)で妻夫木聡、『町田くんの世界』(2019年)で細田佳央太を主演に抜てきしています。
映画『人はなぜラブレターを書くのか』は2026年4月17日公開!
映画『人はなぜラブレターを書くのか』は、2026年4月17日に劇場公開です! 「日比谷線脱線事故」という悲劇の裏側で、20年の時を経て届いた奇跡のメッセージ。どこまでも真っ直ぐな愛が届く瞬間を、ぜひスクリーンで見届けてください。






