細田守監督の映画と「エヴァ」の登場人物が似ているのはなぜ?
細田守監督の作品を観ていると、「エヴァンゲリオン」に登場するキャラクターたちと顔立ちが似ていると感じた人も多いのではないでしょうか。
細田守作品のキャラが「エヴァンゲリオン」に似ている?

『サマーウォーズ』健二と「エヴァ」碇シンジを比較

碇シンジと健二は、ともに華奢な体格と大きな瞳、繊細な表情が印象的なデザインです。柔らかな輪郭線とシンプルな造形によって、内面の揺らぎや純粋さが強調されています。貞本義行特有の透明感ある描写が、両者に共通する魅力となっています。

小磯健二は、『サマーウォーズ』の主人公です。数学が得意な内気な高校生で、憧れの先輩・夏希に誘われて長野の大家族を訪れます。仮想世界OZの危機に巻き込まれながらも、持ち前の計算力と誠実さで困難に立ち向かう等身大の少年です。

小磯健二は、『サマーウォーズ』の主人公です。数学が得意な内気な高校生で、憧れの先輩・夏希に誘われて長野の大家族を訪れます。仮想世界OZの危機に巻き込まれながらも、持ち前の計算力と誠実さで困難に立ち向かう等身大の少年です。
『時をかける少女』真琴と「エヴァ」アスカ・ラングレーを比較

アスカと真琴は、はっきりとした目元とすらりとした体格が印象的なデザインです。大きな瞳とシャープな輪郭線が、快活さや感情の起伏を際立たせています。貞本義行特有の透明感ある描写が、両者に共通する魅力を生み出しています。

紺野真琴は、『時をかける少女』の主人公です。活発でおおらかな性格の高校生で、ある出来事をきっかけに時間を跳躍する力を手に入れます。無邪気さと不器用さをあわせ持ち、失敗や後悔を重ねながらも少しずつ成長していく姿が魅力です。

惣流・アスカ・ラングレーは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するエヴァ弐号機のパイロットです。明るく勝ち気で自信家な一方、他人に弱さを見せまいとする繊細さも抱えています。強いプライドと孤独を併せ持つ少女として、物語に鮮烈な存在感を放っています。
キャラクターデザインをしている人が同じだった?

細田守監督の『時をかける少女』をはじめ、『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』でキャラクターデザインを手がけたのは、「エヴァンゲリオン」で知られる貞本義行です。 そのため、登場人物の顔立ちにどこか共通する印象を受けるのも不思議ではありません。実際、本人もキャラクターの顔を大きく描き分けるのは得意ではないと語っており、「ナディアの髪型を変えてまつ毛を取ると碇シンジになってしまう」「間宮千昭も油断すると渚カヲルになる」といったエピソードも明かしています。 「エヴァンゲリオン」でキャラクターデザインを担当した際も、癖のないプレーンな顔を描くことに苦労したそうです。だからこそ、どの作品にも“貞本義行らしさ”を感じさせる顔立ちが現れるのかもしれません。
貞本義行がキャラクターデザインを担当した作品を紹介
『ふしぎの海のナディア』

19世紀末を舞台に、発明好きの少年ジャンと、謎の宝石「ブルーウォーター」を持つ少女ナディアの冒険を描くTVアニメです。監督は庵野秀明。 ノーチラス号のネモ船長ら個性豊かな仲間たちとともに、ガーゴイル率いる敵に立ち向かいながら、ナディアの出生の秘密や古代文明の謎に迫っていきます。冒険、ロマン、そして成長の物語が詰まった名作です。
『エヴァンゲリオン 新劇場版:序』

『エヴァンゲリオン新劇場版』4部作の第1作。TVシリーズをベースに、新たなストーリーや設定を加えて再構築された作品で、総集編的な要素も含まれています。主要スタッフの多くがTVシリーズから引き続き参加しており、キャラクターデザインもTV版と同様に貞本義行が担当しています。
『サマーウォーズ』

細田守監督が『時をかける少女』のスタッフを再結集させて制作した長編アニメーション。日本の昔ながらの田園風景と、インターネットという新たな世界を対比させながら、人と人とのつながりや温かさを描いた注目作です。 細田作品のキャラクター像に強い印象を残してきた貞本義行ですが、その後の作品『バケモノの子』ではキャラクターデザインを担当していません。
細田守監督作品と「エヴァ」には関係性があった

登場人物がどこか似ていると感じていた方も、キャラクターデザインを手がけたのが同じ人物だと知れば、自然と納得できるかもしれません。 この機会に、「エヴァ」シリーズと細田守作品を見比べながら楽しんでみるのもよいかもしれません。




