2020年9月28日更新

新世紀エヴァンゲリオンの用語を徹底解説!基本知識をおさらいして映画シンエヴァ公開に備えよう

エヴァンゲリオン サムネイル

「エヴァンゲリオン」は多くの人を引きつける一方で、複雑で難解ゆえに敬遠されがちな作品です。そんな中、本シリーズは続編となる新たな劇場版作品の公開を控えています。これを機に今一度「エヴァ」の世界の基本知識をおさらいしていきましょう。

目次

新世紀エヴァンゲリオンには専門用語が数多く登場!新作公開に向けておさらいしよう

1995年以来、「エヴァンゲリオン」は大きな社会現象を巻き起こしました。たとえ見たことがなくても、その名前を知らない人は少ないでしょう。 この「エヴァ」という作品は、難解な設定たっぷりの作品としても有名です。専門用語も多数登場し、1回見ただけで内容を完全に理解できる人はまずいません。しかしそれでも「エヴァ」に触れてみたいと思う人は多いことでしょう。 今回は、そんな「エヴァ」に関する基本知識を紹介していきます。これから「エヴァ」デビューする人のハードルが、少しでも低くなるための一助となれば幸いです。また、今後は続編となる劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン」の公開が予定されています。従来のファンの人は、これを機に久しぶりに予習、復習してみてはいかがでしょうか。

これだけは押さえよう!「エヴァ」必須用語

エヴァンゲリオン

エヴァンゲリオンは、人類が使徒に対抗するために開発した人型兵器のこと。正式名称は「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」、通称は「EVA」。 人類が14年の歳月と計り知れないほどの費用をかけて生み出した人造人間兵器です。素体は、生命の起源たる第1及び第2使徒を複製したものをベースにしています。その素体に装甲板を付けることで、運用を実現させました。 EVAはA.T.フィールドを展開できるため、使徒の持つA.T.フィールドを破ることが可能です。そのため、人類が使徒をせん滅できる唯一の兵器とされています。

チルドレン

チルドレンは、エヴァンゲリオンのパイロットとなる子供たちのこと。マルドゥック機関によって選出された者たちで、適格者とも呼ばれます。 選出の基準は、母親のいない14歳の少年少女ということ。これは、パイロットとEVAをリンクさせるために、EVAのコアにパイロットの母親の魂を使うためです。また、EVAとのシンクロに重要な神経の活発な時期が14歳頃であるためでもあります。 最初にチルドレンに選ばれた綾波レイは「ファーストチルドレン」と呼ばれていました。その後、アスカはセカンドチルドレン、シンジはサードチルドレンと呼ばれます。

特務機関NERV(ネルフ)

特務機関NERVは、使徒せん滅を目的とした、国連直属の超法規的非公開組織。軍事組織的な側面が強く、使徒せん滅作戦の指揮を全権委任されています。EVAを複数保有していることから、実質的に使徒と戦える唯一の戦力です。 日本の第3新東京市地下、ジオフロント内部に本部を置くほか、世界各地に支部があります。最高司令官は碇ゲンドウ、副司令官は冬月コウゾウ。 実際は秘密結社ゼーレの下部組織であり、彼らの計画の実行にあたる組織でした。しかし、徐々にゼーレとゲンドウ・冬月の間に対立が表れていきます。2人は、ゼーレとは異なる「人類補完計画」を企てていたのです。

使徒

使徒は、人類の敵とされる謎の生命体。A.T.フィールドやS² 機関(生命の実)を持ち、NERV本部に単体で襲来してきます。 使徒は全て、第1使徒アダムと第2使徒リリスから生まれました。第3から第16まではアダムから、第18(=人類)はリリスから生まれています(第17使徒は人造)。 地球は本来、アダムによる使徒が支配する予定でした。しかし、ファーストインパクトによってアダムと使徒は活動を停止。そのときやってきたリリスから生まれた人類が、地球を支配するようになりました。しかしセカンドインパクトで使徒が再び目を覚まし、人間と使徒の戦いが始まったのです。

セカンドインパクト

セカンドインパクトは、2000年に南極大陸で発生した世界規模の大災害。ジャイアントインパクト以来の大隕石衝突ということで、セカンドインパクトと呼ばれました。 これによって地軸は移動し、南極大陸は消滅。南極大陸近海は赤色の死の海と化し、津波と海面上昇で多くの都市が水没しました。 というのはカバーストーリーで、実際はアダムが謎の大爆発を起こしたとされています。しかしその真相は、(ゼーレと碇ゲンドウに利用された)調査隊による人災でした。彼らは、使徒が目覚める前にアダムを卵に戻そうとロンギヌスの槍を刺します。しかしその際に膨大なエネルギーが発生し、大爆発を起こしたのです。

人類補完計画

人類補完計画とは、本作における最重要キーワードです。NERVが薦める3大計画の1つで、その中でも最も重要なもの。 リリスから生まれた人類(リリン)は、「知恵の実」しか持たない不完全な存在の群れでした。そんな人類を完全なる単一生物へと人工的に進化させることが、人類補完計画です。そのためには、アダム(使徒)の持つ「生命の実」が必要となります。こうした条件を揃え、サードインパクトを発生させることこそが、ゼーレの真の目的だったのです。 しかしゼーレの計画と碇ゲンドウの目指す計画は異なっていました。最終的に両者は対立し、ゲンドウは独自の人類補完計画を進めていきます。

エヴァンゲリオンについて

プラグスーツ

プラグスーツは、エヴァンゲリオンのパイロットが着用するスーツのこと。タイトな戦闘用スーツで、パイロットごとにカラーリングが異なります。 プラグスーツは、パイロットの神経接続補助や生命維持といったサポートを行うもの。神経接続を効率よく行うため、パイロットは下着を一切着けずに着用します。また、EVAの稼働に必須のものではありません。

L.C.L.

L.C.L.は、エヴァンゲリオンのコックピット内部に満たされるオレンジ色の液体です。機体操作や神経接続、攻撃に対する各種障壁の役割を果たしています。L.C.L.内では、自由に動いたり話をすることが可能で、精密機器も障害を起こしません。 L.C.L.の正体は、後述するリリスの体液であり、生命がA.T.フィールドを失い還元されたものです。

エントリープラグ

エントリープラグは、エヴァンゲリオンのパイロットが乗り込むコックピットの名称。白色の細い円筒形で、機体の頸椎(けいつい)部分から挿入されて接続します。プラグ内部は、操縦席「インテリア」の深度調整が可能です。 エントリープラグには、ダミープラグというものが存在します。これによってEVAは無人の起動が可能となりますが、システムは不完全なものでした。

シンクロ率

シンクロ率とは、エヴァンゲリオンとパイロットとの神経回路の同調率のこと。率が高いほど、パイロットはEVA本体をより自在に操ることが可能です。一方反動も大きく、機体損傷などの痛みはそれだけ大きくなります。 シンクロ率が上がり続けることで、パイロットの意識は次第にEVAへと同化。400%に達する頃には、パイロットは自我を失いL.C.L.へと還元されます。

ロンギヌスの槍

ロンギヌスの槍は、2本の巨大な二叉の槍。アダム及びリリスとセットになっており、槍自体が自律した生命体であるとされています。 魂と肉体が揃った始祖に用いることで、始祖を卵まで還元することが可能。しかし、揃っていない始祖に対しては再生を一時的に抑える程度に留まります。セカンドインパクトは、南極でアダムに槍を用いたことで引き起こされた人災でした。

組織について

ゲヒルン(GEHIRN)

ゲヒルンは、特務機関NERVの前身となる組織。国連直轄の機関である人工進化研究所の裏で設立された、非公式組織です。NERVとは異なり、研究機関としての側面を色濃く有しています。 実体は、ゼーレの下部組織。ゼーレの計画を遂行可能にするための準備組織として、人材や技術などを集めていました。後に解体され、NERVが発足します。

ゼーレ(SEELE)

ゼーレは、太古の昔より世界を裏で操ってきた秘密結社。「裏死海文書」を発見して以来、文書に書かれた預言に従って行動しています。隠れ蓑として国連を裏で操り、対使徒のために現在の国連主導の時代を構築しました。 意思決定会議は、12人のメンバーがモノリスのアイコンを介して行われます。中心人物は、人類補完委員会議長でもあるキール・ローレンツ。

人工進化研究所

人工進化研究所は、芦ノ湖のほとりにある国連直轄の研究機関。後述の人類補完委員会によって設立され、後に非公式組織であるゲヒルンが生まれます。 アダムの破片を手に入れたことで強い介入を始めたゼーレは、ゲヒルンを設立。以来、研究所はゲヒルンの表向きの顔でしかなく、実質的な支配はゲヒルンが握っていました。研究所施設は、ジオフロントの上に建てられています。

人類補完委員会

人類補完委員会は、国連直属の諮問機関。人類補完計画に関するすべての意思決定機関であり、業務はNERVの監督と予算の確保。というのは表向きで、実際はゼーレが国連を裏で動かすための組織です。 委員会メンバーは、米・英・独・仏・露の代表者5名に碇ゲンドウを加えた計6名。全てゼーレのメンバーで構成されています。

マルドゥック機関

マルドゥック機関は、人類補完委員会直属の諮問機関とされる組織。その目的は、エヴァンゲリオンのパイロットとなる子供を選出することとされています。 そのマルドゥック機関は、実際には存在しない組織でした。108もの関連企業を持っているとされていましたが、それらも全て架空のもの。実態は碇ゲンドウが裏で操っており、NERVそのものともいえるものでした。

国連軍(UN、UN軍)

国連軍は、セカンドインパクトの後に国連の下で組織された軍隊。各国の軍や自衛隊を編入して、絶大な権限と兵力規模を持つようになりました。 NERVとは対立しながらも、共同で使徒せん滅作戦に協力しています。ただし、国連を介してゼーレに情報操作されているため、使徒戦においては完全に戦力外です。使徒に効かない通常兵器を用いることによる批判も出ています。

戦略自衛隊(J.S.S.D.F.)

戦略自衛隊は、日本国が独自に保有している国直轄の軍事組織。セカンドインパクト後、周辺諸国の紛争をきっかけに創設されました。 国連軍(旧自衛隊)を超える軍事力を有しており、世界最強の軍隊に位置付けられます。N² 兵器なども保有していますが、それでも使徒に対しては足止め程度が精一杯です。後にゼーレの思惑によって操られ、NERV本部を襲撃しました。

戦略自衛隊技術研究所

戦略自衛隊技術研究所は、通称「戦自研」と呼ばれる戦略自衛隊の関連組織。研究学園都市である茨城県つくば市に技術研究本部を置いています。 戦略自衛隊が使用する兵器などの研究開発を行う機関。作中では、保有していた自走陽電子砲をNERVに強制的に取り立てられています。この自走陽電子砲は、ヤシマ作戦実行時に使用されました。

使徒について

アダム

アダムは、第1使徒と呼ばれる中央にコアを持つ光の巨人。地球が形成されて間もない太古の昔、「白い月」に乗って飛来してきました。現在の南極大陸に落下したアダムはその後、第3から第16までの使徒を生み出します。 セカンドインパクト後、アダムの肉体と魂は分かれ、肉体は退化。胎児化した肉体は碇ゲンドウが保有し、魂は渚カヲルとして復活します。

リリス

リリスとは、第2使徒と呼ばれる白い巨人のこと。NERV本部の地下で、ロンギヌスの槍が刺さった状態で磔(はりつけ)にされています。当初は、これがアダムだとされていました。なお、魂は抜かれ、綾波レイの肉体に移植されています。 リリスは、アダム由来の生命体を除く、地球上の全ての生命体の源。人類は、リリスから第18使徒=リリンとして生み出されています。

アンチA.T.フィールド(Anti Absolute Terror FIELD)

アンチA.T.フィールドは、A.T.フィールドと正反対の性質を持つ概念。主にアダムやリリスといった、生命の起源となる使徒が展開するもの。 アンチA.T.フィールドは、物質を融解する性質を有しています。個別の生命体がこの干渉を受けると、デストルドーが働き、A.T.フィールドが弱体化。最終的に肉体を維持できなくなり、肉体はL.C.L.へと還ります。

A.T.フィールド(Absolute Terror FIELD)

A.T.フィールドは、全ての生命体が持つ自我境界、排他的精神領域です。個別の生命体が自身と他者を区別するため、肉体を形成し、個体として維持するためのもの。 EVAや使徒は、このA.T.フィールドをバリアーとして使用展開しています。その防御力は高く、通常兵器ではまず突破できません。ただし、A.T.フィールド同士の干渉で中和されるため、EVAだけは破ることが可能です。

S² 機関(エスツーきかん)

S² 機関は、スーパーソレノイド機関と呼ばれる永久機関。使徒が体内に持つ、生命の実とも言われるものです。 葛城博士によって提唱され、アダムの発見によって実在が確認されました。NERVは使徒の残骸からS² 機関を修復し、EVA量産型への搭載を成功させます。なお、EVA初号機は第14使徒を捕食して、直接体内に取り込みました。

波長パターン

波長パターンとは、人間や使徒が持つ独自の波長パターンを指します。パターンが青と判断されれば使徒、オレンジであれば使徒ではありません。ただし中には青とオレンジを行き来したり、パターンを自在に変換できる使徒もいます。 波長パターンは様々な場面で用いられますが、詳細は語られていません。使徒判別のほか、A.T.フィールドやデストルドー反応においても用いられています。

第1始祖民族

第1始祖民族は、アダムとリリスの存在に関する考え方のこと。作中では直接触れられていませんが、企画段階で公式設定とされたものです。 はるか昔、とあるヒト型の知的生命体が月に乗って宇宙へと旅立ちました。彼らは多くの魂と生命の種、ロンギヌスの槍と共に、様々な星へと流れ着きます。そして地球に流れ着いたのが、アダムとリリスであるというものです。

場所・地名について

神奈川県第3新東京市

第3新東京市は、神奈川県芦ノ湖北岸で開発が進められている都市のこと。首都移転先というのは建前で、実際はNERVによる使徒迎撃用の要塞都市です。地下にはNERV本部があり、街の建物の多くは武装格納庫や砲台となっています。

ジオフロント

ジオフロントは、第3新東京市の地下にある半球状の巨大な空洞。実際は超巨大な球体の上側の一部空洞部分であり、南極にも同名の空洞があります。NERV本部や後述のセントラルドグマなど、作中の重要な部分が集まっている場所。

セントラルドグマ

セントラルドグマは、ジオフロント中心部の呼称。EVAに関する多くの実験施設が集中している、NERVの中枢(ちゅうすう)ともいえる場所です。また、その最深部には、後述のターミナルドグマが存在しています。

ターミナルドグマ

ターミナルドグマは、セントラルドグマの最も奥にある部分。第1使徒アダムが幽閉されているとされ、使徒が侵入した際は自爆する仕組みです。なお、新劇場版ではEEE(トリプルイー)と呼ばれ、セントラルドグマとの位置関係が逆転しています。

兵器について

N² 兵器(エヌツーへいき)

N² 兵器は、国連軍や戦略自衛隊が保有する、最大級の破壊力を持つ武器兵器を指します。最大級というだけあり、その威力は地図が変わるほどに地形を吹き飛ばすほど。しかし、次々と襲来する使徒に対しては、足止め程度の威力でしかありません。あくまでもエヴァンゲリオンによる使徒との戦闘のサポート程度に留まっています。 N² とは、“No Nuclear”の頭文字をとったもの。ただし、実質は起爆剤に原子爆弾ではなく反物質を用いた、純粋水爆とも言われています。主なものは、N² 地雷やN²爆雷、 N²航空爆雷など。

J.A.(ジェットアローン/JET ALONE)

J.A.は、日本重化学工業共同体・通産省・防衛庁が共同開発した人型ロボット。NERVの開発したエヴァンゲリオンに対抗すべく、官民一体で開発されました。また、表向きでは関与していないとする戦略自衛隊も、開発に技術提供を行っています。 J.A.はパイロットを必要とせず、遠隔操作で制御され、150日間無補給での行動が可能です。動力に核分裂炉を用いており、メルトダウンなどのリスクを依然として抱えています。また、ロボットゆえにA.T.フィールドの展開や中和はできません。 これを邪魔と考えた碇ゲンドウはJ.A.のOSを暴走させ、開発を中止へと追い込みました。

計画・作戦名について

E計画

E計画は、人類補完計画、アダム計画と並ぶNERVの3大計画の1つ。3つの計画の中では最も早く着手されました。 「アダム再生計画」とも呼ばれていた計画の目的は、アダムのコピーを生み出すこと。そして、エヴァンゲリオンはそこで生み出されたものだったのです。しかし、EVAはアダムには成り代われず、碇ゲンドウは同時に別計画を進め始めます。

アダム計画

アダム計画は、NERVが進めている3大計画の1つのこと。先のE計画を踏まえて立ち上がった、新しい計画です。 アダムのコピー化に失敗した碇ゲンドウは、同時に異なるアプローチを始めます。それは、セカンドインパクトで消滅したアダムを復元するというもの。人類補完計画の要である当計画は、アダムの肉体と魂の復活を成功させました。

ヤシマ作戦

ヤシマ作戦は、第5使徒ラミエルを消滅させるための作戦名称。命名者は葛城ミサトで、由来は「屋島の戦い」と古事記の説があります。 作戦は、かき集めた電力を陽電子砲に集め、初号機が遠距離狙撃するというもの。うかつに近づけないラミエルを、範囲外から攻撃します。使徒は第2射で撃滅させるも、盾役の零号機は大破、綾波レイは瀕死に追いやられました。

その他の重要な用語

死海文書

死海文書は、ゼーレが所持する、天使文字(エノク語)で記された謎の古文書。実在の死海文書とは別物であるため、区別のために基本「裏死海文書」と呼ばれます。新劇場版では、「死海文書外典」と名称変更されていました。 裏死海文書は、ゼーレの全ての行動の指針となっている書物。ここには使徒の出現とサードインパクトの預言が記されているとされています。使徒襲来やEVA建造は全て、この文書による筋書きの通りに行われたものでした。

ファーストインパクト

ファーストインパクトとは、約40億年前に起きたとされる原始地球と微小天体の衝突のこと。月が形成された原因の一説であるジャイアントインパクトは、これにあたるとされています。 このとき地球に衝突した小天体は、リリスを乗せた「黒き月」を運んでいました。天体が地球と衝突した後、「黒き月」は現在の第3新東京市地下にあたる場所へと落下します。また、この一連の衝撃によって、アダムと使徒は長い眠りにつくこととなりました。

サードインパクト

サードインパクトは、使徒がアダムに接触することで発生するとされる、地球規模の大災害のこと。規模はセカンドインパクトと同等と考えられており、全人類は間違いなく滅亡します。NERVがEVAを用いて使徒と戦うのは、全てこのサードインパクトを防ぐためです。 しかし、サードインパクトは実際には人為的に引き起こされようとしていました。ゼーレや碇ゲンドウが人類補完計画を達成するため、秘密裏に計画を進めていたのです。

白き月

白き月とはアダムの卵であり、使徒の魂が生み出され、また還るところです。南極大陸に位置するジオフロントは白き月そのもので、アダムはここで発見されます。セカンドインパクトは、白き月とアダムの調査中に発生しました。

黒き月

黒き月はリリスの卵であり、特徴は白き月と同じ。ただし、白き月が使徒の魂が還る場所なのに対し、黒き月は人間(=第18使徒)の魂が還る場所です。NERV本部が置かれたジオフロントそのものであり、最深部にはリリスが眠っています。

生命の樹

生命の樹は、EVA初号機が命の胎芽(たいが)たるものへと還元された姿。初号機は、使徒の生命の実と人間の知恵の実の両方を持ち、神に等しい存在となります。そこにロンギヌスの槍の侵食を受け、十字架のような姿となりました。

セフィロトの樹

セフィロトの樹は、ユダヤ教カバラにおける生命の樹のこと。精神世界を図形的に表現したもので、そこには人間のたどる道筋さえ描かれているといわれます。生命の実と知恵の実を手にし、神同然となったEVA初号機が、天空にこの模様を描き出しました。

ガフの扉

ガフの扉とは、アダムやリリスの掌(てのひら)に開く亀裂を指したもの。扉が開くことは世界の始まりと終わりを意味し、これによってサードインパクトが発生します。使徒や人間の魂はこの扉を通じて、魂が還る場所、ガフの部屋へと向かうのです。

MAGI(マギ)

MAGIは、NERV本部の運用やEVAのサポートなどを行うスーパーコンピュータシステム。開発者である赤木ナオコの3つの思考パターンが搭載された、人格移植OS第1号。3人格は独立システムとして動き、意思決定はシステムの合議で行います。

新劇場版で初出の用語

NERV・ユーロ支部

NERV・ユーロ支部は、特務機関NERVにおいてヨーロッパを統括する支部。詳細はほとんど描かれていませんが、所在地はパリの凱旋門付近と推測されています。 NERV・ユーロ支部は、EVA2号機を建造し、保有登録している支部です。そのため、コアの封印コードなどは全てユーロ支部が握っています。封印解除にはユーロ支部の承認が必要であり、本部の判断だけでは行えません。このように部署間の縦割りが生じ、EVA運用面において不自由が発生しています。

赤い海

赤い海は、その名の通り真っ赤に染まった海を指します。新劇場版においては、セカンドインパクト以来、全ての海が真っ赤になってしまいました。赤く染まってしまった海では、海洋生物は生きていけません。死の海と化してしまった海は、何もない赤い水となってしまっていました。 なお、赤い海はそれ以前の旧作においても一部の海域で発生しています。ここでは、セカンドインパクトの発生地である南極付近の海だけが赤くなっていました。

裏コード「ザ・ビースト」

裏コード「ザ・ビースト」は、EVA2号機の「獣化第2形態」を発動させるコード。この戦闘形態となった2号機の戦いぶりは、噛みつきや引きちぎりといった野性的なものに。また、パイロットの負担も大きく、プラグ深度は精神汚染区域に突入する寸前にまで達します。 なお、その後改造された改2号機には、新たにコード777(トリプルセブン)が追加されました。このコードによって、改2号機は「獣化第4形態(第2種)」へと変化します。

海洋生物研究所

海洋生物研究所は、第3新東京市の沖合いにある研究施設。現在の赤い海を、セカンドインパクト以前の海へと戻すための研究を行っています。ここでは以前の海が人工的に再現されており、絶滅寸前の海洋生物を見ることが可能です。

ADAMS(アダムス)

ADAMSは、セカンドインパクト発生時に現れた、4体の光の巨人の総称。旧劇場版で現れた光の巨人アダムは1体でしたが、新劇場版では4体となっていました。外見も、コアの場所などの一部特徴を除き、旧劇場版とは大きく異なっています。

疑似シン化

疑似シン化とは、EVA初号機が覚醒し、本来の姿へと変化していく段階のこと。第1形態では機体色が変化し、頭上に光輪が発生します。第2形態は、白く光った身体の中に血管のような赤い光が通っていました。それらを超えた第3+形態は、2重の光輪と肩に翼を有しています。

ヴィレ(Wille)

ヴィレは、旧NERV職員を中心に組織された反NERV組織。葛城ミサトを中心に、NERVの持つEVAをせん滅するために活動しています。ミサトを例外として、人員がみな水色のスカーフを左腕か襟元に巻いているのが特徴的です。

AAAヴンダー(AAA Wunder)

AAAヴンダー(通称ヴンダー)は、ヴィレが保有する空中戦艦です。艦長は葛城ミサト、副長は赤木リツコ。奪取したEVA初号機を主な機動力として動かしており、強力な重力制御システムを有しています。また、A.T.フィールドを発生させることも可能。

DSSチョーカー

DSSチョーカーは、装着した者がEVAを覚醒させた場合、その者を殺すように作られた首輪。使徒封印の呪詛が刻まれており、ミサトが初号機覚醒を防ぐため、碇シンジの首に付けられました。最後は、第13号機を覚醒させた渚カヲルの首を吹き飛ばします。

エヴァの呪縛

エヴァの呪縛とは、EVAのパイロットに肉体的な老化が見られないことを指します。新劇場版「Q」は前作から14年後の話ですが、シンジやアスカの外見は変わっていません。彼らはEVAに乗り、“ヒトを超えた”存在へと変化したという考察がなされています。

カシウスの槍

カシウスの槍は、ロンギヌスの槍に似た槍で、ロンギヌスの槍と対になるもの。EVAMark.06が覚醒し疑似シン化してしまった初号機に投げつけて刺し、凍結させました。また、この2つの槍が人類補完計画発動のキーアイテムとされています。

ニアサードインパクト

ニアサードインパクトとは、覚醒した初号機が引き起こした大災害のこと。第10使徒戦後、初号機はガフの扉を開くも、カシウスの槍によってサードインパクトは止められます。しかしその後、サードインパクトが発生したため、この出来事はニアサードインパクトと呼ばれました。

フォースインパクト

フォースインパクトは、渚カヲルがトリガーとなって発生したインパクトです。カシウスとロンギヌスの槍を回収しにきたEVA第13号機が第12使徒を吸収し、覚醒します。第13号機はガフの扉を開きますが、カヲルの死とシンジの脱出によって活動を停止。フォースインパクトは未遂に終わります。

ファイナルインパクト

ファイナルインパクトとは、フォースインパクト後に起こる可能性のあるインパクト。今後公開予定の「シン・エヴァンゲリオン」で描かれるため、詳細は明らかになっていません。ただし、葛城ミサトらヴィレが阻止しようとしていることだけは確かです。

用語の予習・復習をして新世紀エヴァンゲリオンをもっと楽しもう!

「エヴァンゲリオン」は、難解で複雑ゆえに、知的好奇心をくすぐる作品です。だからこそ、基本的なことをあらかじめ押さえておけば、より一層楽しむことができます。「エヴァ」は「難しかった」という感想一言で結論付けるにはもったいない作品なのです。 以前より知っている人も、知識を復習することで新たな気付きを得るかもしれません。そうして作品をああだこうだと考察することは、まさにアニメの醍醐味(だいごみ)の1つでしょう。本作は、オタク層の大好きな、作品に関する深い考察を思う存分楽しめる作品だといえます。 そう考えれば、「エヴァンゲリオン」の人気は、難解なストーリーにあるのかもしれません。すなわち、本作はその難しさを楽しんでこそなのです。であれば、基本知識の予習・復習はまさに必須項目。きっちりおさらいをしておけば、旧作のほか、新作の劇場版「シンエヴァ」も十分楽しめることでしょう。