2019年2月14日更新

女優・歌手のヘイリー・スタインフェルドの才能から目が離せない【『バンブルビー』主演】

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ヘイリー・スタインフェルド (z)
©️Bridow/WENN.com

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ヘイリー・スタインフェルドは若き実力派女優

弱冠14歳にしてハリウッド映画界の話題を攫い、アカデミー賞の助演女優賞にまでノミネートされた天才子役。あまりある才能は演技にとどまらず、抜群の歌唱力も持ち合わせているのが、女優・歌手のヘイリー・スタインフェルドです。 今回は大作に出演を重ねながらも歌手としての躍進も止まらない若き実力派、ヘイリー・スタインフェルドのスゴさを紹介していきます。

プロフィール

ヘイリー・スタインフェルドは1996年12月11日、カリフォルニアのサウザンドオークスという街で生まれ育ちました。フィットネストレーナーの父は東欧ユダヤ系で、インテリアデザイナーの母はフィリピンやアフリカ系アメリカ人、ブリテン諸島、ドイツ系などの血を引いており、実に国際色豊かな血筋の家系です。 彼女は幼い頃からショートフォルムなどに出演して経験を積んでいきました。中でも2009年に出演した『She's A Fox (原題)』という18分の短編は高い評価を受けており、いくつかの賞を受賞しています。 女優の仕事に興味を持ったきっかけは8歳の頃。3歳年上の従姉妹が演技をしたり、コマーシャルに出たり、モデル業をするのを見て刺激を受け、母に「やりたい」と頼んだといいます。

わずか14歳で『トゥルー・グリット』で鮮烈なスクリーンデビューを飾る

ジョエルとイーサンのコーエン兄弟が監督を務め、名作西部劇『勇気ある追跡』(1969)及び同名の原作小説を基に製作された映画『トゥルー・グリット』(2010)。 使用人に父を殺された挙句、馬や金貨、銃を盗まれた少女が仇を討つために腕利きの保安官を雇って追跡していくストーリーが描かれた作品です。 このストーリーを描くためには「少女を演じる子役がアメリカ南部の特徴的な方言をいかに自然に話せるか」ということが大きな課題でした。それゆえ、テキサスで大掛かりな選考会を行ったものの、キャスティングは難航したといいます。最終的にヘイリー・スタインフェルドがその役を得ることになるのですが、監督であるコーエン兄弟は彼女について以下のように評しています。 「彼女はあの特徴的な方言を最初の段階でうまく話せていたんだよ。人目に付くような作品への出演歴はテレビ映画くらいだったが、ジェフ・ブリッジスやバリー・ペッパーらとの最初のシーンから、すでに物怖じせずに演じていたし、乗馬もうまくこなしていたんだ」 結果として、『トゥルー・グリット』はコーエン兄弟の最大のヒット作となり、ヘイリー・スタインフェルドの演技は絶賛に次ぐ絶賛を浴びました。様々な映画賞をはじめ、アカデミー賞の助演女優賞にまでノミネートされたのです。 彼女はこうして、鮮烈なスクリーンデビューを飾ったのでした。

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アメリカ版「カメ止め」?口コミで話題になった映画『はじまりのうた』

キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロが共演し、大人気バンド「Maroon5」のボーカルであるアダム・レヴィーンが映画に初出演した『はじまりのうた』(2013)。広い全米でわずか5館での上映からスタートし、口コミで人気が広がって1,300館にまで拡大したという、2018年の『カメラを止めるな!』の先駆けとも言えそうな作品です。 落ち目の音楽プロデューサーと傷ついたシンガーソングライターが出会い、音楽とともに再生を図る物語の中で、ヘイリー・スタインフェルドはこの音楽プロデューサーの娘役を演じています。劇中のギターを弾くシーンのために、様々なロックミュージックを聴いて感覚を掴みながらギターの練習を重ねたのだとか。その努力は映画の見どころの一つとも言えるシーンにしっかりと活かされています。

『ピッチ・パーフェクト2』に出演

大人気ミュージカルコメディ映画『ピッチ・パーフェクト』の続編であり、2015年10月16日に全国公開された『ピッチ・パーフェクト2』。ヘイリー・スタインフェルドは本作で見事な歌声を披露してみせ、大ヒットの一役を担いました。 「ピッチ・パーフェクト」シリーズは連続のヒットを受けて3部作となり、ヘイリー・スタインフェルドは最終作『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』にも出演を果たしています。

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シングル「Love Myself」で歌手デビュー

「音楽は私の人生にとって本当に大きな存在」と語るほど音楽好きな彼女は、ちょうど『ピッチ・パーフェクト2』と同じ頃に歌手デビューも果たしています。 彼女のデビューシングル「Love Myself」は2015年の8月、アメリカのレーベル「リパブリックレコード」から配信限定でリリースされ、世界中で100万ダウンロードを突破しています。 その後も積極的に新曲をリリースしており、最新主演作『バンブルビー』にも彼女の楽曲が使用されています。二足のわらじを見事に履きこなす活躍ぶりです。

ジブリ映画『思い出のマーニー』で主人公アンナの声優も!

『紅の豚』のポルコの声をマイケル・キートンがあてたり、『猫の恩返し』のハルの声をアン・ハサウェイがあてたりと、英語版では意外な大物が声優を務めていることの多いジブリ作品。米林監督による『思い出のマーニー』(2014)も同様で、主人公アンナの声優をヘイリー・スタインフェルドが務めています。 心を閉ざしてしまった少女アンナという設定は、演技派の彼女にぴったりの役柄と言えるでしょう。

これぞ青春!『スイート17モンスター』で悩める少女を演じる

日本では2017年4月22日に公開された青春映画『スイート17モンスター』の主演を務めたヘイリー・スタインフェルドは、自己嫌悪しがちで妄想が止まらない悩める17歳の女の子を見事に演じ、再び絶賛を浴びました。 その結果、ゴールデングローブ賞の主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)など多くの賞にノミネートされ、演技の幅と実力の爪痕を確かに残しています。

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初のアニメ映画『スパイダーマン スパイダーバース』にも参加

日本では2018年11月2日に全国公開された映画『ヴェノム』のラストのおまけとして宣伝映像が上映された『スパイダーマン スパイダーバース』。「スパイダーマン」シリーズとしては初のアニメーション作となる映画で、本編は2018年12月14日にアメリカで公開された後、2019年3月8日に日本全国公開となります。 『スパイダーマン スパイダーバース』はこれまでの実写作品とは少し異なり、複数のスパイダーマンが登場する世界を舞台としたストーリー。ヘイリー・スタインフェルドはそのうちのひとり、スパイダー・グウェンの声優を務めます。 「革命的なアニメーションを用いている」と話題の本作で、彼女はどのような演技を聴かせてくれるのでしょうか?

SFアクション超大作『バンブルビー』で主演!

さらに、ヘイリー・スタインフェルドは大ヒットシリーズ「トランスフォーマー」の前日譚を描くスピンオフ作『バンブルビー』で主演を務めます! 「トランスフォーマー」シリーズの中でも屈指の人気を誇っていたバンブルビーを描く本作。「なぜバンブルビーは声を出せないのか?」というファンにとっては長年の疑問に答えが出る、ということでも話題になっています。 孤独な少女と心を通わせたロボットとの絆の物語はどのような結末を迎えるのでしょうか?映画『バンブルビー』は『スパイダーマン スパイダーバース』に続き、2019年3月22日に全国で公開となります。

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若手女優随一の有望株、ヘイリー・スタインフェルドの今後に注目!

ヘイリー・スタインフェルド (z)
©️Bridow/WENN.com

たしかな演技力で世界中の人々を魅了し、批評家たちを唸らせてきた女優ヘイリー・スタインフェルド。演技と歌、その両方での大活躍ぶりを見ると、アカデミー賞だけでなくグラミー賞でも注目を集める日がくるかもしれませんね。 若手女優の中でも随一の有望株、ヘイリー・スタインフェルドの今後にますます注目が集まりそうです。