2017年7月6日更新

映画『ダイハード』シリーズの名言・名セリフまとめ

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ダイハード

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ハリウッドを代表する不屈のヒーローを生み出した『ダイハード』

5作にも及ぶ大人気アクション映画シリーズ、『ダイハード』。幾度となく危機的状況に陥り、一人で多数のテロリストを相手取る不運のヒーロー、ジョン・マクレーンの歪んだ性格が表れる多数のセリフは、孤高のヒーロー好きのアメリカ人に超絶にウケ、爆発的な人気を誇り、まさにハリウッドを代表するアクション映画です。 超アメリカンなヒーローのマクレーンの暴れっぷりは日本でも人気を獲得し、もはや知らない人はいないほどです。今回は、大人気ヒーローのジョン・マクレーンが発した数々の名セリフを作品ごとに紹介しますと共に、セリフに隠された意味などを説明していきます。

『ダイ・ハード』の名言・名セリフ集

「Yippee-ki-yay, motherfucker!(イッピーカイエー、マザーファッカー!)」

あまりにも印象的であるこのセリフは、『ダイハード』シリーズを通して要所で発せられるほど有名なフレーズになりました。 "Yippee-ki-yay"'(イッピーカイエー)とは、主に昔のカウボーイが使用していました。馬に乗っていて振り回される時に叫んだり、敵を負かせた時に叫んだりと、喜びや興奮を現す擬音語です。日本語で言えば、「ヤッホー!」や「よっしゃー!」、「最高!」などの意味を持ちます。"motherfucker"は直訳をすればトンデモなく汚い言葉になりますが、一般的には「だぜ」などの語尾として使用される事が多く、アメリカではたいして意味もなく語尾に付け加える事が多いです。 『ダイ・ハード』で使われる時も同じです。なので、"Yippee-ki-yay, motherfucker!"は使う場面で意味が微妙に異なり「最高だぜ!」や「やってやるぜ!」、または単純に「よっしゃ!」と、主人公のジョン・マクレーンが気合を入れたり、敵を皮肉ったりする際に使用するセリフです。 ちなみに、最初の『ダイハード』にてテロリストのボスであるハンスがマクレーンを撃とうとする際にも、皮肉ってこのセリフを発しました。

「Geronimo, motherfucker!(ジェロニモ、マザファッカー!)」

"Geronimo"という単語は、アメリカの先住民のインディアンたちで構成された"チリチャンカ・アパッチ"という戦隊の隊長の名前として有名です。しかし、アメリカでは歓喜を現す言葉として使用される事も多々あります。 日本語に例えるなら"バンザイ"に近いニュアンスです。マクレーンがC4爆弾で敵を2人吹っ飛ばす直前に、敵に向かって発した言葉ですが、アパッチの隊長である"Geronimo"と、歓喜を現す意味の両方を込めており、彼のユーモアのセンスが含まれた印象的なセリフとして有名です。

「あの車はスティービー・ワンダーが運転してるのか?」

スティービー・ワンダーといえば、世界的にも有名な目が不自由なシンガーですが、マクレーンとテロリストが戦いを繰り広げ、一対多という圧倒的に不利な状況に置かれた彼の状況を知らずに、全くの危機感がないパトロール車のやる気の無い走行に皮肉を込めた苛立ちを現した表現に数々の観客の笑いを誘いました。 余談ですが、このセリフをきっかけにしばらくアメリカ中で"スティービー・ワンダー"ジョークが流行りました。

「忠告ありがとな」

敵がマクレーンを追い詰め、テーブル越しに撃つ直前に「次に敵を殺すチャンスがあるときは躊躇するなよ!」と言った直後、逆にマクレーンが敵を撃ち殺した後に発したセリフです。殺した後にお礼を言う、彼の皮肉な性格が表れた印象的なセリフです。

「友よ、パーティーへようこそ!」

状況を何も知らない警察のパトロール車がビルから立ち去ろうとする際、気付かせる為に車両の上に死体を落下させ、窓からマシンガンを撃ちまくる時にマクレーンが警察に発したセリフです。 セリフ内の"パーティー"は、事件が起きたのはクリスマスの日でありビル内では実際にパーティーが行われていた事と、現在ビル内で行われている危機的状況の両方をさしており、これまたマクレーンの皮肉なユーモアが溢れている印象的なセリフです。

「ハンス、楽しい旅をしろよ!」

『ダイハード』の土壇場にて遂にテロリストのボス、ハンスを撃った直後にマクレーンが発したセリフです。"Happy trails"(ハッピー・トレイル)は直訳しますと、「楽しい旅を!」という意味があります。また、"Happy trails"(ハッピー・トレイル)はロイ・ロジャーズという実在したカントリーシンガーの曲であり、ロジャースは多数のカウボーイ映画にも出演経験があります。 今まで幾度となく出てきたカウボーイ用語、「Yippee-ki-yay(イッピーカイエー」を最後に発したハンスに対して、「Happy trails(ハッピー・トレイル)」とこれまたカウボーイにちなんだ用語で返すという皮肉たっぷりのアメリカンジョークで締める土壇場はかなり印象的であり、どんなに危機的な状況に置かれてもユーモアを忘れないマクレーンの姿が多くのアメリカ人の心を掴んだのです。

『ダイ・ハード2』の名言・名セリフ集

「一つ聞いていいか、カーマイン。金属探知機はテメエのケツの中にある鉛と、脳みその中にある糞のうちどっちに最初に反応するんだ?」

マクレーンが上司である警察署長に対して発言する嫌味たっぷりのセリフです。上司であろうと関係なく自分の意志を伝える彼の、何に対してもビビらない強気な性格を表す発言と思想はアメリカ人にとって好印象を与えました。そして、長きに渡り衰える事を知らないマクレーンの人気の糧となっています。

「くそー、信じられないぜ。また地下やらエレベーターやら。なんで同じ奴に同じ状況が2度も訪れるんだよ?」

『ダイハード』と似たような状況になったマクレーンが発したセリフ。本人のやるせなさを表すと同時に、前作に対する自己オマージュの要素も含まれていて、シリーズを通して人気を保つ象徴的なセリフです。

「一度イイ、エッグノッグにクリスマスツリー、そして少しのターキー。普通のクリスマスを過ごしたいもんだ。だが違う!こんな糞のような缶詰の中を這いずり回るハメになっちゃうんだな!」

『ダイハード』に引き続き、クリスマスの日に最悪の状況に陥るマクレーンの皮肉たっぷりのジョーク。このセリフにも前作へのオマージュが含まれてるあたりが面白いです。

グラント少佐「最悪な時に、最悪な場所にいる最悪の男だなお前は」 マクレーン「俺の運命だな」

こちらのセリフは正に『ダイハード』シリーズにおけるマクレーンの運命を象徴するセリフです。本作はシリーズ化しており、2016年現在で5作品あります。ジョン・マクレーンは何度も危機的状況に立ち向かうハメになるのです。

『ダイハード3』の名言・名セリフ集

マクレーン:「おい、糞野郎。そうだ、お前の事だよ糞野郎・一つだけ知りたい事がある。お前、アスピリン持ってるか?朝から頭痛が酷いんだよ。」

マクレーンの口の汚さと他人に対する礼儀知らずな性格だけでなく、「ダイ・ハード」の一作目でもアスピリンを多用するマクレーンの姿が描かれており、このセリフには一作目へのオマージュも含まれています。

マクレーン「お前の悪い部分を教えてやる、お前は差別的な人間だから俺の事が嫌いなんだ。」 ゼウス・カーバー「なんだと?」 マクレーン「お前は差別的な人間なんだ!俺が白人だから嫌いなんだろ!」 ゼウス・カーバー「お前のせいで殺される事になるから嫌いなんだよ!」

『ダイハード3』にてマクレーンのパートナーを務める事になるタクシードライバーのゼウス・カーバーとの会話です。 公開当時、アメリカ内でまだまだ実在した黒人と白人間にあった人種差別問題をも皮肉った会話です。マクレーンのパートナーとしてサミュエル・L・ジャクソンをパートナー役に抜擢し、黒人の観客をも取り込もうとするプロデューサーの明らかな目論見をも皮肉ったセリフとして印象的です。

テロリストの一味「 Nicht schiesen!(ドイツ語で"撃つな!") (マクレーンが一味を射殺) マクレーン「なんて言ったんだ?」 マシアス・タルゴ「撃つなって言ってたんだ。」

マクレーンがテロリストの一味の一人を撃った時にした印象的なやり取りです。 ドイツ語を少々バカにしたマクレーンのダークなユーモアだけでなく、敵もそれに便乗してしまう印象的なシーンです。アメリカ人の強さを示す「ダイハード」シリーズを象徴するセリフでもあります。

『ダイ・ハード4.0』の名言・名セリフ集

「ヒーローになると何か良い事があると思うだろう?そんなものは皆無だ。銃で撃たれ、「よくやった」と褒められるだけだ。離婚をし、妻に苗字を忘れられ、子供たちには嫌がられ、孤独な食事が増えてしまう。俺を信じろよガキんちょ、誰も"そんなヤツ"にはなりたくねぇんだよ。俺は他にやる奴がいないからやってるだけだ。他にやるヤツが出てきたらそいつにさせてやるが、今はいないから俺がやるしかない。必然的に"そんな奴"になってしまうんだ」

年を取り、戦う事に少々うんざりし始めたマクレーンが思わずこぼしてしまう愚痴です。 このセリフには今まで幾度となく危機的な状況を経験し、さすがに疲れてきたマクレーンの皮肉が込められた愚痴であり、再びほかの『ダイ・ハード』作品に対するオマージュも含まれているユーモアのあるセリフです。また、マクレーンが年を取っている事に対する皮肉でもあり、得意のダブルミーニングが含まれたセリフです。

「糞ハムスターめ!」「動くんじゃねー!スパイダー野郎!」

パルクールという術を使用し、壁を素早く飛び回る悪役の一人、ランドと戦う時に飛び出したセリフです。年をとっても相変わらず危機的状況に陥ってもユーモアを忘れないマクレーンならではの名セリフです。

「神よ、ここはサーカスなのか?」

再びランドに対するセリフです。マクレーンが車で引きずるゲートの上にアクロバティックに乗るランドに対してのセリフであり、常に皮肉めいた発言をするマクレーンっぽさは健在です。

「また楽園で過ごす一日だな」

今作に至るまでに幾度となく経験した危機的状況に対するマクレーン特有の皮肉。最悪の状況を「楽園」に例えるあたりがマクレーンらしいです。

「もう糞カンフーにはうんざりだぜ!」

カンフーや空手など、素早い動きをする外国人に対してなんでも"カンフー"と言ってしまうかなりアメリカ的な発言であり、マクレーンの超アメリカン的性格を象徴したセリフです。そんなマクレーンを多くのアメリカ人が愛する由縁の一つが表れてもいます。

シリーズ第5弾!『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の名言・名セリフ集

「お前の言語が俺に通じると思ってるのか!?」

マクレーンに罵声を浴びせるロシア人のドライバーを殴った後に発したセリフです。以前の作品でもドイツ語で「撃つな」と叫ぶ敵を理解せずに撃ってしまった事のあるマクレーン。 相変わらず他の「ダイハード」作品に対する自己オマージュを繰り返し、観客に懐かしさを感じさせてくれます。また、年をとっても、マクレーンは他国に全く興味のない古き良きアメリカ人的性格を保ち、いつまでも変わらない男だという事も示したセリフでもあります。

マクレーン「ハグしようか?」 息子:ハグなんてしない家族のはずだ」 マクレーン「その通りだ!」

マクレーン親子の競演が売りの今作にて、親子が交わした印象的な会話です。 この会話には、息子のジャック・マクレーンが、主人公であるジョン・マクレーンの性格を少なからず受け継いでいる事を示す面白い会話です。正に蛙の子は蛙です。

「俺と息子がお前をひっぱたいてやるぜ!」

親子ながら、あまり剃りが合わない二人だが、難しい性格のマクレーンが息子を認めた事を示すセリフです。

マクレーン「お前が去るまえに最後にした会話を覚えているか?」 息子「ダメ、ダメ、ダメ!俺たちが死ぬ直前に打ち解けるなんてダメだ!お前らしくないぞ、ジョン!」 マクレーン「俺らしいとは何なんだ?」 息子「悪い奴らを殺す事がお前らしいんだ!」 マクレーン「今日はお前を死なせない!」

父親を理解している息子。理解してくれた事を喜び、息子を死なせないと腹をくくるマクレーン。激しい銃撃戦中に、心温まる親子の会話を入れてくるところあたりが『ダイ・ハード』らしいユーモアセンスです。

「子供の為には信じられない事もする。イッピーカイエー、マザファッカー」

厳しい父親、古きアメリカ人という性格を保ちつつ、不器用ながら息子への愛も込められたマクレーンの印象的なセリフです。また、マクレーンを代表するセリフ、「イッピーカイエー、マザファッカー」を入れてくるあたりもユーモアに満ちてます。