2024年5月6日更新

ジブリ映画『耳をすませば』の声優キャスト一覧!高橋一生の声変わり直前ボイスが聴ける

このページにはプロモーションが含まれています

AD

『耳をすませば』の作品概要

公開年 1995年
主題歌 「カントリーロード」(オリビア・ニュートン・ジョン)
キャスト 本名陽子 , 高橋一生
監督 近藤喜文

中学3年生の月島雫は読書が好きで、いつも図書館で本を借りて読んでいました。あるとき彼女は、自分の借りた本の貸出カードに、いつも「天沢聖司」という名前があることに気づき、どんな人物なのか気になるようになります。しかし実際に会った聖司は嫌味な態度をとり、雫は腹を立てます。 その後、「地球屋」という雑貨店の店主と仲良くなった雫は、聖司が店主の孫で、バイオリン職人を目指していることを知りました。中学を卒業したらイタリアに留学するという聖司に触発され、雫も作家になるという夢に向かって歩み始めます。

ジブリ映画『耳をすませば』の声優キャスト一覧

月島雫

本名陽子

天沢聖司

高橋一生

月島靖也

立花隆

月島朝子

室井滋

月島汐

山下容莉枝

西司朗

小林佳樹

杉村

中島義実

原田夕子

佳山麻衣子

絹代 飯塚雅弓
ナオ 千葉舞

雫の父親役の声優は?

雫の父を演じたのはジャーナリストの立花隆です。宮崎駿はリアルな「現代の父親像」を求めており、実際に好きな仕事に打ち込んでいた立花を起用したとか。少し演技が下手ではないかとの意見もあるようですが、本業は声優でも俳優でもないためその分リアルなのではないでしょうか。

高山みなみは何役で出演していた?

江戸川コナンや『魔女の宅急便』のキキでお馴染みの高山みなみも、保健室の高坂先生役で出演していました。

月島雫役/本名陽子

耳をすませば

向原中学校に通う3年生の月島雫。夏休みに20冊の本を読むほど大の読書好きで、明るい性格で友達も多くいますが、家では静かにしているタイプです。 原作では中学1年生という設定ですが、人生の岐路という物語の設定上、3年生に変更されました。 月島雫の声優は、本名陽子が担当しています。4歳の頃に劇団に入団し、中学生までは子役として数多くの作品に出演していました。1991年に『おもひでぽろぽろ』の主人公の少女期で声優としてデビューを果たしました。 本作では作中で「カントリーロード」を歌い、シングルオリコンチャートで最高22位を記録しました。主な代表作としては、『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさ役や、ゲーム『サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~』の吉野杏里役などがあります。 声優としての活動以外にも、舞台に出演するなど、多岐にわたり活動しています。

AD

天沢聖司役/高橋一生

『耳をすませば』天沢聖司

雫と天沢聖自司は雫と同じ中学に通う3年生です。成績優秀で眉目秀麗な少年であり、雫が本の貸し出しカードで聖司の名前を知っていたように、聖司もまた雫の名前を知っていました。 原作ではヴァリオリン職人ではなく画家を目指している設定で、ラストシーンでのプロポーズはなく、告白のみでした。 天沢聖司の声は、高橋一生が演じています。子役として1990年に映画『ほしをつぐもの』でデビューし、その後も俳優として、大河ドラマ『おんな城主 直虎』やドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズなどに出演しています。 声優としては、本作以外に同じくジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』に端役で出演していますが、その他の活動は特にしていないようです。

聖治を演じた14歳当時の高橋一生は声変わり中だった?

聖治を演じた高橋一生は、当時14歳。今とは違う高い声が印象的ですが、なんと収録の1週間後に声変わりが始まったそうです。 男子の声変わりは大体11〜15歳ごろに始まるので、14歳ならいつ始まってもおかしくない状態。ギリギリ声変わりする前に収録が終わり、『耳をすませば』は高橋一生の少年時代の声が聞ける最後の作品となったのでした。

『カルテット』でヴィオラ奏者を演じた高橋一生が「リアル聖治」だと話題に

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・最優秀作品賞を受賞するなど高く評価された、2017年のドラマ『カルテット』。高橋一生は、理屈っぽく癖の強い男・家森諭高(いえもりゆたか)を演じていました。 その家森がヴィオラ奏者だったため、聖治を連想した視聴者が続出。「1995年にヴァイオリン奏者になるため海外に行った天沢聖司が、時と次元を超えて2017年にヴィオラ奏者になって帰ってきた!」と話題になりました。

AD

【雫の父】月島靖也役/立花隆

耳をすませば

(画像中央) 月島靖也は市立図書館に勤務する司書である、雫の父親です。娘に学業を強要せず、自分で自分の生き方を決めさせようという教育理念を持っています。 本業は司書ではなく、郷土史研究家です。 雫の父親・靖也の声は、立花隆が演じています。立花は声優ではなく、本業はジャーナリスト・評論家。声優の経験が全くない彼を起用した理由について、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫は、「茨城県・水戸の言葉で訛りがほしかった」とコメントしています。 結果的に立花が演じることによって、よりリアルで素朴な父親に仕上がりました。

【雫の母】月島朝子役/室井滋

耳をすませば

(画像左) 月島朝子は43歳にして大学院の修士課程に通う、社会人大学生の雫の母親。 靖也と違ってリアリストであり、靖也の教育方針に反対の立場を取っています。 雫の母親・朝子の声は、室井滋が演じています。声優としては『ファインディング・ニモ』のドリーの吹き替えをしていることでも有名です。女優としての仕事が最も多く、ドラマの『菊次郎とさき』や『花子とアン』などに出演しています。 そのほかにはナレーターも務めているほか、エッセイストとしても活動しています。

【雫の姉】月島汐役/山下容莉枝

耳をすませば

(画像右) 月島汐は大学1年生の雫の姉です。家にいない母親の代わりに家事をこなしているせいか、雫を心配して口うるさくしていますが、最終的には雫の選んだ生き方を受け入れます雫の姉、汐の声は山下容莉枝が演じています。本作以前にジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』に出演していますが、それ以外には声優としての活動は特にしていないようです。 女優として『高校教師』や『渡る世間は鬼ばかり』など、有名ドラマや映画に数多く出演しています。

AD

【地球屋】西司朗役/小林佳樹

耳をすませば

(画像左) 西司朗はアンティークショップ「地球屋」の主人であり、聖司の祖父です。古い家具の修理や補修をやりつつ、仲間とジャズバンドを組んで演奏会を開いたりしている趣味人です。 聖司の祖父・西司朗の声は、小林桂樹が演じています。小林も本業は俳優で、2010年に86歳でその生涯を終えましたが、人生において200本以上の映画に出演する名優でした。 声の仕事は少ないながらも、ディズニー映画の『わんわん物語』や『バンビ』の初公開版などに参加しています。

【地球屋】フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(バロン)役/露口茂

耳をすませば

フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵は、司朗がドイツ留学中に街のカフェから譲り受けた人形であり、雫が創作する物語『猫の恩返し』の主人公バロンのモデルです。 フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵の声は、露口茂が演じています。他のキャスト同様、本業は俳優で有名ドラマ「太陽にほえろ!」シリーズの山さん等で知られています。 吹き替えの仕事を受けていたこともあるようですが、1990年代後半以降はほぼ活動していません。

【同級生】杉村役/中島義実

耳をすませば

杉村は雫の同級生で、雫に恋心を抱いています。野球部に所属しています。同じく同級生の原田夕子から好かれていましたが、杉村はそれに気づかず、結果2人は気まずい雰囲気になってしまいました。 杉村の声は、かつて俳優や声優・歌手として活躍しており、今は実業家の中島義実が演じています。幼いころから20代前半まで芸能界に身を置き、『仮面ライダーBLACK RX』や火曜サスペンスなどに出演。声優としては本作で杉村を演じたのみです。

AD

【同級生】原田夕子役/佳山麻衣子

耳をすませば

(画像左) 夕子は雫の親友で、杉村に思いを寄せています。そばかすがコンプレックスのようで、性格は優しくおとなしいタイプです。おさげ姿が印象的な夕子のモデルは、『赤毛のアン』のアン・シャーリーなんだとか。 夕子の声は、声優・舞台で活躍していた佳山麻衣子が演じています。ジブリが大好きという佳山は、オーディションで夕子の役を獲得しました。劇団若草に所属し、小学6年生のころ舞台「サウンド・オブ・ミュージック」でデビューしました。その後舞台、テレビドラマに出演していましたが、2000年代になってほとんど活動していません。

【同級生】絹代役/飯塚雅弓

雫の友達の「絹ちゃん」こと絹代。ヘアバンドで前髪を上げている姿が印象的な彼女は、雫や夕子とともに保健室で昼食をとり、仲良しグループの一員です。1年生のときは聖司と同じクラスでした。 絹代を演じたのは子役から声優に転身した飯塚雅弓です。ジブリアニメ『おもひでぽろぽろ』(1991年)で声優デビューし、その後は、『ポケットモンスター』(1997年〜2002年)のカスミ役や『魔術士オーフェン』(1998年〜2000年)のクリーオウ・エバーラスティン役などで知られるようになりました。

【同級生】ナオ役/千葉舞

雫の友達で中学3年生のナオは、メガネをかけ、髪の毛を2つに結んでいる少女です。彼女も絹代と同じく雫の仲良しグループのメンバーです。 ナオを演じた千葉舞は、子役として活動していたようですが、本作以外に目立った出演作はありません。

AD

『耳をすませば』にはこんな声優も!

担任の先生 岸辺シロー
野球中継の解説 江川卓
数学の先生 笛吹雅子
高坂先生 高山みなみ
鈴木敏夫
井上直久
アナウンサー 小川光明
夕子の父 中村靖彦

担任の先生役/岸部シロー

ザ・タイガースのメンバーとして一世を風靡し、俳優としてもドラマ『電車男』で主人公の父親役を演じていた岸部シローが、月島雫の担任の先生として出演していました。 2003年に脳出血で倒れてしまい、2009年には身体を動かすことが難しくなったと報道され、2020年に享年71歳でこの世を去りました。

野球中継の解説役/江川卓

本作品の中で、テレビを通して野球を見ているシーンがあります。そのテレビの中で、野球の実況をしているのが江川卓です。 江川卓は巨人で活躍していた野球選手ですが、今では野球の評論家として、スポーツ番組では厳しくも熱い言葉を語りかける欠かせない存在となっています。

数学の先生役/笛吹雅子

主人公の数学の先生役として出演していたのが、アナウンサー・ニュースキャスターとして知られる笛吹雅子です。 日本テレビのアナウンサーとして活躍し、現在も同テレビ局の報道局社会部専門副部長として、記者として活動しています。また、ニュース番組『シューイチ』には解説役として出演しています。

高坂先生役/高山みなみ

高坂先生は雫たちが通う中学の保健室の先生。おさげでメガネをかけています。生徒たちから好かれており、雫たちと一緒にお弁当を食べていました。 高坂先生の声はコナンの声で知られる高山みなみが演じました。声優として1987年から活動し、常に第一線で活躍している高山。ジブリ作品では『魔女の宅急便』のキキとウルスラの声も演じています。

AD

北役/鈴木敏夫

ジブリの数々の作品に携わってきた、スタジオジブリ取締役の鈴木敏夫が、西司朗の友人・北の声優として出演していました。 鈴木敏夫は、映画『風の谷のナウシカ』や『魔女の宅急便』など、ジブリ映画を数々ヒットさせてきた名プロデューサーです。一緒にタッグを組んでいた宮崎駿監督が退き、次の世代の監督に変わった後も、『風立ちぬ』や『思い出のマーニー』などの製作に携わっています。

南役/井上直久

西司朗の友人として「カントリーロード」を演奏する際、タンバリンをたたいていたのが南。 声は漫画家・イラストレーターとして知られる井上直久が担当しています。 井上直久は『耳をすませば』の中で、雫が考えた小説の世界の背景デザインを担当しました。 この小説の設定は、井上が考えた架空の土地「イバラード」の世界観に準じています。

野球中継のアナウンサー役/小川光明

日本テレビのアナウンサーとして活躍し、特に野球や駅伝などのスポーツ実況に定評があった小川光明が、作品内の野球中継のアナウンサーとして出演していました。 2000年に定年退職を迎え、その後フリーアナウンサーとなりました。現在では『ボウリング革命 P★League』や、『日本車椅子バスケットボール選手権』などのスポーツ番組の実況者として今でも活躍しています。

AD

夕子の父役/中村晴彦

原田夕子の父。思春期の娘・夕子とケンカをしており、劇中では「おかえり」しか発しません。 夕子の父の声を演じたのは、テレビ番組の企画で出演権を獲得した一般人の中村晴彦です。

実写版『耳をすませば』のキャストは?

耳をすませば 実写
©︎柊あおい/集英社 ©︎2022『耳をすませば』製作委員会

なんと『耳をすませば』が実写映画化することに。天沢聖司を、映画『不能犯』『娼年』『あの頃。』などイメージの異なる役を見事に演じ分けてきた松坂桃李が演じ、月島雫を『今日から俺は!!』のヒロインで知られる女優・清野菜名が演じます。 内容は、アニメ映画で描かれた当時の物語に10年後のオリジナルストーリーを加えたピュアな物語になっているそう。出版社で児童小説の編集者になった24歳の雫と、夢を追い続けて海外で暮らす聖司。10年の月日を経て2人の間に生まれてしまった距離が描かれます。 映画公開は2022年10月14日。愛しい2人の未来の物語はファン必見です!

『耳をすませば』には意外な声優キャストが多数出演していた!

『耳をすませば』(1995年)

『耳をすませば』には、高橋一生をはじめ声優以外でも活躍しているキャストが多数出演していました。 単純に見ているだけでは気がつきませんが、この記事を読んで、声優に注目して『耳をすませば』を見返してみると面白いかもしれませんね。