2022年8月17日更新

『耳をすませば』の聖地・聖蹟桜ヶ丘を巡ろう!アニメの舞台は実写版のロケ地にも使われる?

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『耳をすませば』(1995年)

ジブリ屈指の青春アニメ『耳をすませば』。この作品は、東京都内にある新宿駅から京王線で30分の聖蹟桜ヶ丘駅近郊が舞台となっていることをご存知でしょうか? 都内からのアクセスも良く、聖蹟桜ヶ丘駅がある多摩市も『耳をすませば』のモデル地を案内する「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」を制作するなど力を入れているようです。 今回、編集部では直接聖蹟桜ヶ丘に訪れ、『耳をすませば』の舞台となった聖地を巡って来ました。雫の住む団地はどこ?雫と杉村の甘酸っぱい思い出が残る神社は?聖司の胸キュン告白の高台はどんなところ?など詳しくご紹介します!

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『耳をすませば』おすすめ聖地巡礼ルート

耳をすませば

『耳をすませば』の聖地巡礼おすすめルートは2つあります。 ①雫がお弁当を届けたルート 最初に(愛宕団地から)聖蹟桜ヶ丘駅まで電車で行き、その後ロータリーまで坂を登っていくルートです。聖蹟桜ヶ丘駅で地図を手に入れてから、いろは坂桜公園や金比羅神社などを回ることができます。 ②いろは坂を下る楽ちんルート 最初に団地からロータリーまでバスなどで移動し、ロータリーから聖蹟桜ヶ丘駅まで坂を下るルートです。聖蹟桜ヶ丘駅までのルートは同じですが、坂を下るぶん楽な道のりになります。

雫が住んでいた団地は?

雫が住んでいた団地のモデルになったのは愛宕団地です。最寄りは聖蹟桜ヶ丘駅ではなく、永山駅もしくは多摩センター駅からの方が近いでしょう。また水道塔前というバス停を使えばすぐ近くまで行けます。

『耳をすませば』の聖地は何県?

『耳をすませば』の主なモデルとなった街・聖蹟桜ヶ丘は、東京都多摩市にあります。

しかし学校や図書館の舞台は少し離れたところにあります。雫たちが通った向原中学校のモデルになったのは、東京都の小金井市立小金井第一中学校、また図書館のモデルは栃木県立図書館だと言われています。

①聖地巡礼スタート!聖蹟桜ヶ丘駅

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘駅の看板
©ciatr

雫がシーン冒頭で降り立つ駅は京王線“杉の宮駅”。しかし実際に京王線内に“杉の宮”という駅は存在しません。ただ、駅の作りから聖蹟桜ヶ丘駅がモデルとなっているのは一目瞭然でしょう。 聖蹟桜ヶ丘駅の駅メロは“カントリーロード”。1番線、2番線で流れている部分も違うのでどの部分が使われているのか、是非実際に訪れて聞いてみてください。

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘駅 改札
©︎ciatr

この改札も映画とそっくり!改札だけでなくホームの作りやホームから改札への階段など映画とシンクロしているものがたくさんあります。聖蹟桜ヶ丘駅を利用すれば、あなたも雫と同じ世界を感じられるはず! ちなみに雫が降りたホームは2番ホームですが、駅の構造だけで見ると実際は1番ホームです。写真を撮る時はお気をつけください!

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マップを手に入れよう

聖蹟桜ヶ丘駅西口には、“青春を見守るポスト”として「地球屋」を模したポストが設置されています。窓の中を覗くと内装まで再現されており、丁寧に作り込まれていることがわかります。 そして青春のポストの近くには、「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」があり、「耳すま」スタンプラリーの1つはこの近くのエレベーターを上がったところにあります。

②冒頭シーンのデパート

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘 京王デパート
©︎ciatr

『耳をすませば』のタイトルが表示され、英語で歌われるカントリーロードが流れるシーンを覚えていますか?あのシーンで映し出される多摩の夜景で一番印象に残るのは京王デパートが大きく映し出されるカットではないでしょうか?あのデパートももちろん実在します。 聖蹟桜ヶ丘駅のシンボルと言っても過言ではないこの京王デパート。映画ではそっくりそのまま描かれており、夜になると映画と全く同じ街並みが広がります。駅から直結しているので訪れやすい場所です。

③雫と聖司が渡った橋

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘 橋
©︎ciatr

雫が図書館まで行く時に渡っていた橋は大栗川に架かる橋です。雫だけでなく、聖司がこの橋を渡る様子も映画の中で描かれていますね。 またこの大栗川に沿った道を雫が歩いている姿を作中で見ることができます。大栗橋は聖蹟桜ヶ丘駅の駅から5分ほどで訪れることが出来るので実際に歩いて見に行ってみてはいかがでしょうか。

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④図書館と“秘密の場所”がある公園

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘 いろは坂桜公演
©︎ciatr

雫が通う図書館は実際にはありません。しかし、いろは坂桜公園がその立地と同じ場所にあります。 公園の立地は図書館を建てるには狭いかもしれませんが、高台とだけあって見晴らしは最高です。

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘 いろは坂桜公園
©︎ciatr

また、この写真の奥に見えるのが聖司が雫に告白をした“秘密の場所”。ファンの間では「耳丘」と言われています。しかし安全のためか2022年8月現在は立ち入り禁止となっています。

⑤いろは坂の階段

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘 いろは坂の階段
©︎ciatr

実際に雫が階段を駆け下りるシーンで使われている階段はこの階段です。雫はこの階段で飛行船を見つけ「今日はいいことありそう!」と気持ちを高揚させます。 雫はこの坂を下りると、図書館にたどり着くのです。実際には図書館はなく、いろは坂を下ると図書館と同じ場所には公園があります。 多摩市が発行している「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」のいろは坂スタンプはここにはないので注意です!(いろは坂スタンプは駅近くのファミリーマートにあります。)

⑥杉村に告白される金比羅神社

『耳をすませば』 金比羅神社
©︎ciatr

雫のクラスメートの杉村が、雫にとうとう告白するシーンです。顔を赤らめながら必死に告白するも、その気持ちに全く気付いていない雫にフラれてしまいます。 そんな『耳をすませば』の中でも記憶に残るこのシーンに使われている場所が金比羅神社です。 住宅街の中にある静かでこじんまりとした金比羅神社ですが、境内は映画と全く同じ空間が広がっています。 夏ならばもっと木々も生い茂り、木漏れ日が差して映画に似たシュチュエーションになるでしょう。ただし虫が多いので虫刺され対策は忘れずに!

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⑦地球屋・ノア洋菓子店があるはずのロータリー

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘 バスロータリー
©︎ciatr

天沢聖司の祖父、西司朗が営むアンティークショップ“地球屋”があったロータリーもそっくりそのまま。ロータリーは聖蹟桜ヶ丘駅からいろは坂を登り、その頂上となる部分にあります。 地球屋が実際にあった場所には、デイサービスのサービスセンターがありました。

『耳をすませば』に実際に登場したお店「洋菓子屋 ノア」

『耳をすませば』 洋菓子店ノア
©︎ciatr

ロータリーは実在するものの、公開から時間が経っていることなどもあり実際に映画の中で登場している店はこの1軒しかありません。そのお店は「洋菓子屋 ノア」。 映画と全く同じお店に実際に行くことができることから、ファンが絶えずお店に訪れているそう。

『耳をすませば』 洋菓子店ノア 内装
©︎ciatr

お店の中はたくさんの『耳をすませば』のグッズが置いてあり、バロンとルイーゼもお出迎えしてくれます。また、映画内で月島雫の声優を担当した本名陽子のサインもあり、ファンの聖地と言っても過言ではないでしょう。 お店では“「耳すま」クッキー”も販売しており、購入者は“耳すま思い出ノート”に思い出を記入することも可能です。

『耳をすませば』 耳すまクッキー
©︎ciatr

編集部も「耳すま」クッキーを購入し、みんなで美味しく食べました。 また多摩市が作成している「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」の耳をすませばスタンプラリーの1つもここにあります。

地球屋はどこに?

『耳をすませば』 聖蹟桜ヶ丘駅 地球屋 ポスト
©︎ciatr

実際にロータリーに地球屋は存在しませんが、地元の人とファンの人々の力で聖蹟桜ヶ丘駅前に“青春を見守るポスト”として蘇りました。誰に送るでもなく、自分の心の声を投稿するポストです。 青春ポストは何度か内部まで公開された事があり、内側にも地球屋のインテリアが!細かいところまで綺麗に再現してあります。

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「耳をすませば」聖地巡礼マップ

【番外編①】雫の団地からスタートしよう

『耳をすませば』 団地
©︎ciatr

雫たち家族が住む団地は“愛宕団地”がモデルになっていると言われています。 白と緑の大きな給水塔が隣にそびえ立っているのが印象的です。映画にも給水塔が描かれています。 愛宕団地は聖蹟桜ヶ丘の近くではなく、永山駅か多摩センター駅が最寄り。映画の中では雫も、ムーンとともに電車に乗って父の勤める図書館に行っていましたね。

『耳をすませば』 団地 窓
©︎ciatr

雫が団地の階段を駆け下りるシーンや、踊り場から下を見下ろすシーンなど、映画の中でもたくさん出てくる団地のシーン。 映画の中では、ベランダが見えますが、実際の愛宕団地では窓だけで、ベランダは反対側にあります。 ファンが押し寄せても、洗濯物など住人のプライバシーが侵されないように、脚本・絵コンテを担当した宮崎監督の心配りが現れているのではないでしょうか?

夕子が涙を流した公園

『耳をすませば』 団地近くの公園
©︎ciatr

杉村に思いを寄せていた雫の親友・夕子ですが、杉村は雫に思いを寄せており夕子はその辛い胸の内を雫に泣きながら話します。 その時、夕子と雫が話をしていた公園は雫の団地の裏の公園。実際に、雫の団地の裏にも公園があります。 ベンチのディティールは違いますが、ライトとの配置などを見てもこの公園が舞台になっている可能性が高いでしょう。

愛宕団地へのアクセスは?

愛宕団地へ行くには、永山駅もしくは多摩センター駅から発車している京王バス・多摩市ミニバス南北線に乗り「水道塔前」で下車、そこから歩いて10分程で雫たちの住む棟の目の前に来ることができます。 「愛宕団地バス停」というという停留所もありますが、ここから雫の住んだ給水塔近くの棟まではかなり坂を登らなくてはなりません。上記のルートで行くことをおすすめします。

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【番外編②】2人が出会った図書館・学校は別の日に

雫と聖司が出会った図書館や2人が通っていた学校は、聖蹟桜ヶ丘から離れた場所にあるので、別の日にまわることがおすすめです。 2人が通っていた学校のモデルになったのは、多摩地域東部の小金井市にある小金井市立小金井第一中学校です。また雫がよく行っていた図書館は、宇都宮市にある栃木県立図書館がモデルになっていると言われています。 図書館は原作漫画を描いた柊あおいの地元の近くだとか。原作ファンは特に、ぜひ別の機会に訪れてみてください。

実写版のロケ地は?

『耳をすませば』
©︎柊あおい/集英社 ©︎2022『耳をすませば』製作委員会

清野菜名と松坂桃李のW主演で話題になっている実写版『耳をすませば』。同作のロケ地については、まだ詳細がわかっていません。撮影はすでにクランクアップしていますが、聖蹟桜ヶ丘での撮影の目撃情報はなく、ロケは別の場所で行われた可能性がありますね。 一方、聖司の修行先であるイタリアでは、ロケが行われたことが明らかになっています。

『耳をすませば』の聖地・聖蹟桜ヶ丘で雫の生活を体験しよう

甘酸っぱい青春を描いた『耳をすませば』のロケ地、聖蹟桜ヶ丘。作品の空気を感じられるロケ地を訪れられるのは、ファンとしてはうれしいですね。 雫や聖司たちが過ごした場所に、ぜひ足を運んでみてくださいね。