『猫の恩返し』の声優キャスト一覧!大泉洋や安田顕が出演していたって本当?
平凡な女子高生ハルが、ひょんなことから猫の国に招待され、不思議な国の物語が展開される『猫の恩返し』。公開後から現在まで、熱烈に支持されているジブリ作品の1つでもあります。『耳をすませば』(1995年)の主人公・雫が書いた物語という設定で、スピンオフ要素もあり、ほかの作品には楽しみも。 そんな『猫の恩返し』に、意外な人が声優として参加しているのをご存知ですか?今回は、魅力溢れるキャラクターたちの声を務めたキャストを紹介していきます!
『猫の恩返し』の声優・作品概要
公開年 | 2002年 |
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監督 | 森田宏幸 |
声優 | 池脇千鶴 , 袴田吉彦 |
主題歌 | 『風になる』つじあやの |
ある日、車に轢かれそうになっている猫を助けた、ごく普通の女子高生・吉岡ハル(池脇千鶴)。助けた猫はなんと「猫の国」の王子・ルーン(山田孝之)だったため、彼女はお礼にと「猫の国」に招待されます。 招待を受けるかどうか迷っていたハルは、「猫の事務所を探して」という謎のメッセージを受け取り、太った猫ムタ(渡辺哲)に導かれて異世界にある猫の事務所へ。そこで猫の男爵・バロン(袴田吉彦)とその相棒でカラスのトト(斎藤洋介)に出会います。 バロンは招待は怪しいと疑いますが、そうこうしているうちにハルは猫の国へと連れ去られてしまいました。
『猫の恩返し』の声優キャスト一覧
吉岡ハル役/池脇千鶴
主人公の吉岡ハルは、平凡な女子高生。明るくはっきりとした性格で、車に轢かれそうだった猫を助けるなど優しさと正義感の強さを持っています。劇中では徐々に猫の国に馴染み、しっぽや猫耳がはえて猫の姿になってしまいますが、そんな姿もとても可愛いです。
ハルの声を務めたのは、女優の池脇千鶴。1981年11月21日生まれ大阪府出身で、2001年にNHK連続テレビ小説『ほんまもん』で主演を務めたことで一躍有名になりました。 『猫の恩返し』では声優に初挑戦。テレビドラマや映画での活躍が主ですが、その後も声優やナレーションなどの声の仕事も続けています。
バロン役/袴田吉彦
バロンは映画『耳をすませば』にも登場する紳士な猫で、「猫の事務所」の所長。タキシード姿にステッキを持ち、ハルにスペシャルブレンドの紅茶を振る舞うジェントルメンな男爵です。常に冷静沈着で、身体能力も優れるバロンは、女性を虜にする魅力を持っています。
本日7月16日は #袴田吉彦 さんの誕生日です????袴田さんおめでとうございます????#本トの気持ち特製ケーキ#写真と同じポーズの袴田さん#圭さんも一緒にお祝い#そして#ついに覚醒した久住さん#だけど次回まさかの展開にっ#あなたの番です#あな番#第14話は7月28日夜10時半#ザワつく日曜日 pic.twitter.com/ipI5CsqJQJ
— 日本テレビ開局70年特別番組『THE MYSTERY DAY』10月7日(土)よる19:56より (@mysteryday_ntv) July 16, 2019
バロンの声を演じたのは、俳優の袴田吉彦。1973年7月16日生まれ静岡県浜松市出身で、1992年に映画『二十才の微熱』で主役に抜擢され俳優デビュー。 本業は俳優ですが、2000年にはディズニー映画『ダイナソー』で主役の声優に初挑戦。バロン役は声優として2度目の仕事です。 『耳をすませば』でのバロンの声優は露口茂でしたが、『猫の恩返し』では若々しさを演出したいという監督の意向で、袴田吉彦が声優に抜擢されました。
ムタ役/渡辺哲
ムタはバロンの仲間の太った猫。ぶっきらぼうで口が悪いですが、根はやさしく、いざという時には頼りになる愛らしいキャラクターです。ただし、見た目の通り食べることや甘い物が大好きで、我を忘れて食べるシーンも……。
本日もご来場いただき、ありがとうございました!
— TRASHMASTERS (@Trash_info) February 13, 2021
残すところ1ステージです。
????客演さんのご紹介〜!
トリを飾っていただきますのは、渡辺哲(わたなべてつ)さんです!
板の上で大いに遊び大いに暴れて、人々の視線を掻っ攫います。
悪い笑いも、優しい声音も、圧する視線も、堪りません。#堕ち潮 pic.twitter.com/PV2OgNkVYu
ムタの声を演じたのは、俳優の渡辺哲。1950年3月11日生まれ、愛知県出身で、1985年に黒澤明監督の『乱』で映画デビューを果たし、俳優の道に進みました。強面な顔立ちをしており、ヤクザ役や殺し屋の役を演じることが多いです。
トト役/斉藤洋介
(画像左) トトはバロンの仲間のカラス。普段は石像(ガーゴイル)の姿をしています。ハルやバロンを度々助けてくれる頼れる存在ですが、ムタとは喧嘩ばかり。猫とカラスの本来の関係性でもあるムタとトトのやりとりは微笑ましいです。 トトの声を演じたのは、俳優の斉藤洋介。1951年7月11日生まれ、愛知県出身で、テレビドラマ『男たちの旅路』で初主演を果たし演技力が評価されました。 温厚な顔つきですが、善人から悪人まで幅広い人物を演じています。声だけの出演をする機会が滅多にない俳優ですので、トト役を担当しているのが斉藤洋介だと気づかないという方も多いかもしれません。2020年に69歳で他界されました。
ルーン役/山田孝之
ルーンは猫の国の王子。人間界で車に轢かれそうになったところをハルに助けられる猫です。美しいオッドアイと毛色、口調、歩き方までも気品で溢れています。誠実で真面目な性格も、まさに王子という印象で素敵です。
ルーンの声を演じたのは、俳優の山田孝之。1983年10月20日生まれ、鹿児島県出身で、1999年にテレビドラマ『サイコメトラーEIJI2』で俳優デビュー。2002年にはテレビドラマ『WATER BOYS』にて初主演を務めます。 イケメン俳優の声が、猫の王子であるルーンにぴったりです。
ユキ役/前田亜季
(画像左) ユキは猫の国の給仕係をしている、ピンクのリボンをつけた白猫。可愛い癒し系です。昔、お腹を空かせているときに、ハルに魚の形をしたクッキーを食べさせてもらったことがあるため、困っているハルを助けようとしてくれます。
ユキの声を演じたのは、声優で歌手の前田亜季。1985年7月11日生まれ、東京都出身です。NHK教育『天才てれびくん』に1996~1997年度に出演していたことで知られており、現在は女優・声優・歌手として幅広く活躍しています。 テレビアニメ『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』で主人公の声を担当した経験があり、『猫の恩返し』でも声優としての実力を発揮しています。
猫王役/丹波哲郎
猫の国の王で、王子・ルーンの父。強い権力を盾に、全てを思い通りにしようとする無茶苦茶な王様です。ルーンと同じオッドアイですが、ふてぶてしい表情と態度をしています。しかし、他の猫と違って語尾に「にゃ~」がつくのが憎めないポイント。
猫王の声を演じたのは、俳優の丹波哲郎。1922年7月17日生まれ、東京都出身で、50年以上の俳優活動で出演した映画は300本を超えるというほどのベテランです。 声優としての出演はほとんどありませんでしたが、『猫の恩返し』ではコミカルな猫王の役を器用に演じています。2006年9月24日に84歳で他界されました。
ひろみ役/佐藤仁美
(画像右) ハルの親友でクラスメイトのひろみは、同じくラクロス部に所属しています。ハルがルーンを助けたときに使ったスティックはひろみのもので、その際に折れてしまいましたが、事情が事情だけに怒りませんでした。
ひろみを演じたのは、女優の佐藤仁美。1995年に『海がきこえる〜アイがあるから〜』でドラマ初出演を果たした彼女は、『イグアナの娘』(1996年)や『ビーチボーイズ』(1997年)などでヒロインの親友役を演じるなど多数の作品に出演し、名バイプレイヤーとして知られています。
ナトリ役/佐戸井けん太
(画像前から2番目) ナトリは猫王の第1秘書。基本的には冷静さを欠かさないしっかりものの頭脳派で、猫王の無茶苦茶な命令にもきちんと対応しています。その有能ぶりと気品のある立ち振る舞いが魅力。そして、普段は冷静な彼がパニックを起こす一幕が見どころです。
放送まであと6時間!
— 【公式】『99.9-THE MOVIE』Blu-ray&DVD発売中! (@999_2021TBS) March 4, 2018
佐戸井けん太さんが登場!
現場で生まれる新たな芝居も楽しんで演じてくれました!#日曜劇場999 #深山と愉快な仲間たち pic.twitter.com/BEdOlAd9rd
ナトリの声を演じたのは、俳優の佐戸井けん太。1957年生まれで、1977年に夢の遊眠社に入団し、幅広い演技力を活かし多方面で活躍しています。代表作は魚住二郎役を務めた『踊る大捜査線』です。本作は声優デビューとなりました。
ナトル役/濱田マリ
ナトルは猫王の第2秘書。垂れ耳とハチワレ柄、赤いほっぺた、ぽっちゃりしたフォルムが特徴の、なんとも可愛らしい猫です。名前が1文字違いのナトリと違い能天気な性格でありながら、ハルを猫の国に連れて行く任務に成功しています。
ナトルの声を演じたのは、女優の濱田マリ。バンド「砂場」のボーカリスト兼ギタリストとして活動し、『三宅裕司のいかすバンド天国』などの音楽番組に出演しました。 その後「モダンチョキチョキズ」に加入しメジャーデビューを果たした一方、ナレーターや女優としても活躍。「モダンチョキチョキズ」解散後も第一線で活躍しています。少し高めの声質が特徴的で、ナトルはぴったりのはまり役でした。
ハルの母親(直子)役/岡江久美子
(画像左) 吉岡直子はハルの母親です。女手1つでハルを育ててるパッチワーク作家。自分で作った朝食を美味しいと自画自賛し、寝坊したハルに「食べないの?美味しいのに」というお茶目な性格です。
直子を演じたのは、1956年生まれの女優、岡江久美子。『お美津』(TBS)で主演し芸能界に入りました。クイズ番組『連想ゲーム』(NHK総合)のレギュラー回答者としての活躍も有名で、夫は同番組でしのぎを削った大和田獏です。『はなまるマーケット』(TBS)の総合司会も18年務めました。 本作以前にも『THE DOG OF FLANDERS フランダースの犬』(1997年)や『どんぐりの家』(1997年)でも声優を務め、本作以降も『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』に出演するなど、声優経験豊富な女優です。2020年に63歳で他界されました。
『猫の恩返し』の声優には大泉洋も混ざっていた?!
超豪華な猫の恩返しのキャスト陣ですが、実はその中に俳優・大泉洋もいることは、知らない方も多いかもしれません。 大泉洋は、冒頭ハルが遅刻して教室に入った時に、国語の授業をしている国語教師の声を担当していました。本作での出番は、この1シーンのみ。 しかし、大泉洋は他にも『千と千尋の神隠し』の番頭カエル、『ハウルの動く城』のカカシのロブと兵士Bなど、ジブリのサブキャラクター声優として準レギュラー的存在です。今後ジブリ作品を見るときは、大泉洋がちょこっと声優をしていないか探してみるのも良いかもしれません。 また、当時の大人気旅番組「水曜どうでしょう」に出演していたTEAM NACSから、大泉洋だけでなく安田顕、鈴井貴之も実は登場していたことも話題になりました。
『猫の恩返し』の声優がひどい?真相を調査!
『猫の恩返し』は人気俳優や大御所俳優を起用した豪華キャストも見どころの1つです。しかし一方で、声優陣がひどいとの評判も。 皮肉ではありますが、その原因の1つは、あまりに豪華でよく知られた俳優を起用したことではないでしょうか。有名な人を起用したことで、演技をしていても本人の顔が浮かんでくるという意見があります。また、声優初挑戦のキャストに対しても厳しい意見がありました。 またキャストが不祥事を起こしたことで、キャラクターのイメージが悪くなり、ストーリーに入り込めないとの声も。 しかしアニメーションならではの役柄というのも、楽しみの1つです。丹波哲郎が語尾に「にゃ〜」をつけてしゃべることなどは、実写では絶対に見られない注目ポイントには違いありません。
『猫の恩返し』の声優を知ってさらに作品を楽しもう!
女優・俳優でほとんど構成された、『猫の恩返し』の声優をまとめてご紹介しました。豪華なキャストで、特に男子陣は猫のキャラクターでありながら見事な「イケボ」を披露してくれています! 本編を見たことがある方も、「この声あの俳優・女優なんだ!」と思いながら見るとちょっと違った楽しみ方ができるのではないでしょうか?『猫の恩返し』は魅力的な声優にも注目しながら見てみてくださいね!