岸部一徳、数々の作品に出演してきた名脇役について知っておきたい7つのこと

2017年7月6日更新

人気シリーズ『相棒』の小野田官房長役等で知られる岸部一徳。映画やCMなどで活躍し、独特な存在感を放つ名脇役として有名な岸部一徳について知っておきたい7つのことを紹介します。

1:学生時代にバンドマンとして活動

岸部一徳

出典: eiga.com

岸部一徳(本名:岸部修三)は1947年1月9日生まれ、京都府出身の俳優です。誰もがテレビや映画、CMなどで彼を見たことがあるのではないでしょうか。

岸部一徳は1965年に高校の遊び仲間だった瞳みのる、森本太郎、加橋かつみの3人と共にバンド「サリーとプレイボーイズ」を結成します。岸部はベーシストとして活躍しました。同年の12月には京都のダンス喫茶「田園」でパフォーマンスをしていた沢田研二をボーカルとしてスカウトし、バンド名を「ファニーズ」に改称。

岸部一徳

そして、1966年5月に京都会第一ホールで行われた「全関西ロックバンド・コンテスト」で優勝しました。現在は俳優としてのイメージが強い岸部一徳ですが、芸能界デビューのきっかけはバンドだったのですね。

2:「ザ・タイガース」でミュージシャンとしてデビュー

ザ・タイガース

出典: tower.jp

1966年6月、「ファニーズ」の活動は内田裕也の目にとまり、その年の11月には上京することに。芸能界で「ザ・タイガース」として活動することになります。

1967にデビューシングル『僕のマリー/こっちを向いて』を発売。B面の『こっちを向いて』は岸部によるボーカル曲で、GS界でも唯一とも言われている、バリトンボイスを披露します。GSとはグループサウンズの略で、1960年代に日本で流行ったロックバンドの総称です。

当時のザ・タイガースは沢田、瞳に女性ファンが集中する反面、岸部はその雰囲気や声で男性のファンが多くついていました。セカンドシングル『シーサイド・バウンド』は40万枚を超えるヒットとなり、その後も『モナリザの微笑』、『君だけに愛を』など次々とヒット曲を打ち出しました。解散まで「GSの王者」として君臨することとなります。

3:メンバーの入れ替わりがありながらもバンドで活躍

ザ・タイガース

1969年、メンバーの加橋かつみがザ・タイガースを脱退します。岸部は当時アメリカで『ミュージック・ライフ』の音楽特派員として活動していた弟の岸部四郎を日本へと呼び寄せ、新メンバーとして加入させます。

また、沢田以外のザ・タイガースメンバーに、ミッキー吉野らを加えた『岸部おさみグループ』と名乗ることもありました。

しかし、ザ・タイガースは1971年に武道館での「ザ・タイガース・ビューティフル・コンサート」をもってグループを解散してしまいます。

バンド「PYG」の結成

PYG

1971年2月1日に沢田研二をはじめとし、萩原健一、大口広司、大野克夫、井上堯之らと共にPYGを結成。4月にはシングル『花・太陽・雨/やすらぎを求めて』でデビューしました。

しかし、1年後の1972中期には俳優活動が増えていた萩原の主演作『太陽にほえろ!』が人気となり音楽活動に参加できなくなってしまい、事実上の解散となってしまいます。

その後、井上堯之バンドのベーシストとして活動し、人気を得ますが、1975年6月19日の鶴岡市民会館「沢田研二コンサート」をもって井上堯之バンドを脱退し、音楽活動を廃業してしまいます。

4:ドラマ『悪魔のようなあいつ』で俳優に転身

悪魔のようなあいつ

出典: www.tbs.co.jp

1975年に、『悪魔のようなあいつ』に出演したことをきっかけに本格的に俳優に転身します。転身にあたり、芸能事務所へと所属します。

1976年には、「岸部おさみ」から、実父である岸部徳之助の徳、そして一から再出発という意味合いの一、これらをあわせて「岸部一徳」と改名しました。

5:実は日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞を受賞している

脇役としてのイメージが強い岸部一徳ですが、1990年、映画『死の棘』にて、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞など数々の賞を受賞しています。

『死の棘』は島尾敏雄による私小説が原作で、それを1990年に映画化したものです。

監督、脚本ともに小栗康平が務め、海軍震洋特別攻撃隊の隊長であるトシオ役を岸部一徳、その妻ミホ役を松坂慶子が演じました。第二次世界大戦末期を舞台に、トシオと奄美大島で暮らしていたミホが恋に落ちます。戦争という、死と向かい合わせにある環境で恋に落ちた二人でしたが、状況は一転、二転していき…というストーリーです。

6:弟は俳優の岸部四郎

岸部四郎

出典: gree.jp

先ほど述べたようにザ・タイガースの新メンバーとして加入した岸部四郎ですが、ギターを担当していたにもかかわらず当初はギターが弾けず、フリをしていただけでした。他に、タンバリンやヴォーカルなども担当していました。

タイガースが解散した後、当時所属していた渡辺プロでステージでの司会やテレビドラマの俳優として活動。1978年には、テレビドラマ『西遊記』にて沙悟浄役で出演しました。

7:映画『GSワンダーランド』で息子の岸部大輔と共演

岸部大輔

息子・岸部大輔はバンド「パウンチホイール」のベーシストとして活動しており、2004年10月にCDデビューしています。また2008年には映画『GSワンダーランド』にて、主人公たちの所属する事務所の社長を岸部一徳が、劇中のGSバンド「ザ・ライオンズ」のヴォーカルを岸部大輔が演じ、親子での共演を果たしました。

『GSワンダーランド』の他にも、堀北真希主演のドラマ『世にも奇妙な物語』や2012年放送の『カエルの王女さま』でも共演しています。今後はさらに親子の共演が増えるかもしれませんね。