マクゴナガル先生の若い頃って?「ハリーポッター」の人気教師を推せる理由に迫る
マクゴナガル先生のプロフィール
名前 | ミネルバ・マクゴナガル(Minerva McGonagall) |
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出身地 | イギリス・スコットランド ケイスネス |
血統 | 半純血 |
寮 | グリフィンドール |
杖 | モミの木(本体) , ドラゴンの心臓の琴線(芯) |
称号 | 教授 , グリフィンドール寮監(以前) , ホグワーツ魔法魔術学校副校長(以前) , ホグワーツ魔法魔術学校校長 |
守護霊 | 猫 |
マクゴナガル先生はホグワーツで変身術を担当する女性教師であり、グリフィンドール寮監です。魔法使いの母とマグルの父を持つ半純血で、スコットランド出身のためスコットランド訛りの上品な英語を話します。 変身のエキスパートで魔法省公認の動物もどき(アニメーガス)でもある彼女は、一瞬で猫に変身することができます。魔法省公認の動物もどきは、20世紀中には彼女を含めて7人しか誕生しなかったとのことなので、マクゴナガル先生がどれほど優秀な魔女なのかわかりますね。 映画版には『ハリー・ポッター 死の秘宝 PART1』以外の全作品に登場。シリーズの終盤にはホグワーツの校長に就任しました。
マクゴナガル先生の知られざる若い頃
優秀すぎて「ハット・ストール」が起こった!?
ホグワーツの組分け帽子は、時には生徒の頭に乗せる前から入るべき寮を発表するなど、被る者の資質を簡単に見抜いてしまいます。 ところが「ハット・ストール」と言って、組分け帽子が生徒の所属する寮を決めるのに5分以上かかることがあるのです。これが起こるのは、50年に1度と言われています。 マクゴナガル先生がホグワーツに入学したときにはこの「ハット・ストール」が起こり、彼女が入るべき寮がなかなか決まらなかったのだとか。 組分け帽子は彼女が知識を重視するレイブンクローに入るべきか、勇気を重視するグリフィンドールに入るべきか5分半悩んだ結果、グリフィンドールに組み分けました。
試験ではホグワーツトップの成績!
マクゴナガルはホグワーツ在学時、5年生のときのフクロウ試験(O.W.L.)や7年生のときのイモリ試験(N.E.W.T.s)でトップの成績を残し、主席で卒業しました。また最終学年時には、グリフィンドール寮の監督生も務めています。 まさに優秀そのもので、ハーマイオニー・グレンジャーと少し似ているところがありますね。
教師になる前は魔法省で働いていた!
ホグワーツで長年教師をしているマクゴナガル先生ですが、実は教師になる前に2年間、魔法省の魔法法執行部で働いていました。魔法法執行部は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)の頃まで、バーティミウス・クラウチ・シニアが部長を務めていた部署です。 その後、彼女はこのときの上司と結婚しましたが、子どもはもうけず、1985年に死別しています。
マクゴナガル先生の強さを解説
マクゴナガル先生とスネイプ先生が対決!どっちの方が強い?
映画シリーズ最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』(2011年)では、校長の座についたスネイプがハリーを攻撃!マクゴナガル先生はハリーを守るため、彼の前に立ちふさがりました。 そのまま2人の対決へ。しかし彼女の攻撃にスネイプは防戦一方となり、そのまま窓から逃げていきました。 シリーズ第1作からすべての作品に登場しているマクゴナガル先生ですが、実は戦闘シーンはこのときが初めて。そこで彼女が賢くて冷静なだけでなく、かなり強いということがわかったのです。 このことから、「実はマクゴナガル先生がホグワーツ最強なのでは?」とも言われています。
「ファンタビ」に登場したもう1人のマクゴナガル?
マクゴナガル先生は、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)にも登場しています。 ダンブルドアが突然訪問してきた魔法法執行部部長のトラバースに対応する間、マクゴナガル先生に生徒たちを任せることに。また主人公ニュート・スキャマンダーとリタ・レストレンジの学生時代の回想にも、彼女が登場しました。 ところが、この登場には違和感があります。以前ハリー・ポッターの公式サイトにマクゴナガル先生の誕生年は「1935年」だと明記されていたのに、「ファンタビ2」で1897年生まれのニュートの学生時代に既に教師として登場するのは年齢設定の辻褄が合わないのです。 小説内でのセリフから、マクゴナガル先生がホグワーツの教師を始めたのは1956年のはず……。製作スタッフのミスなのか、同姓同名の親類なのか、それとも設定を無視してでも彼女を登場させたかったのか、真偽は不明です。
名言まとめ お茶目なあの名セリフも
遅刻したハリーに一言
『ハリー・ポッターと賢者の石』ではこんなシーンがありました。ホグワーツの校舎は勝手に動いて道が変わってしまうため、入学したばかりのハリーたちは変身術の授業に遅刻してしまうのです。 そこでマクゴナガル先生は、「あなたたちを懐中時計に変身させたら時間に間に合うでしょうね」と嫌味を言いました。 「道に迷ったんです」と言い訳をするハリーに対して、彼女はさらに「じゃあ、地図がいいかしら?」と返しています。シニカルなユーモアを持つ彼女らしい言い方ですね。
「名前を呼んではいけないあの人」を……?
「死の秘宝 PART2」でマクゴナガル先生は、モリー・ウィズリーとフリットウィック先生とともにハリーたちが戦う準備をする時間を稼ぐため、ヴォルデモートの軍団からホグワーツ城を守ることになります。 そこでフリットウィック先生が「例のあの人は……」と言ったところ、マクゴナガル先生はこう返しました。 「彼の名はヴォルデモートです。あなたもそうお呼びなさい」 これから自分たちを殺しに来る相手の実態をしっかりと捉えるために、本当の名前で呼びなさいということなのでしょう。原作ではダンブルドア校長も、「名前を正しく呼ばなければ恐れを大きくする」と言っています。
超カッコイイあのシーンの後……?
"Piertotum locomotor! Hogwarts is threatened! Man the boundaries...do your duty to our school!" - McGonagall pic.twitter.com/JHl7hJQ6dg
— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) September 30, 2014
上述したシーンの後、マクゴナガル先生はホグワーツの壁に施されたレリーフの兵士たちを解放し、「ホグワーツを守るのです!」と指示しました。 そしてこのカッコいいセリフの後、「この呪文、一度使ってみたかったんですよ」とモリーに打ち明けます。その夢を叶えた少女のような表情は、その前のセリフのかっこよさとのギャップもありさらに彼女の魅力を引き出しました。
マクゴナガル先生を推せる6つの理由
1. 普段は厳格で公正な教師
ホグワーツの先生たちのなかでも、マクゴナガル先生は特に厳しい人物です。そのため生徒がルールを破ったときには、たとえそれが自分が監督する寮の生徒でも容赦なく減点することも。 また謎めいた物言いが特徴のダンブルドア校長と違い、彼女の指示はいつも明確で要点を得ています。特に「死の秘宝 PART2」では、ホグワーツ城を守る生徒や先生たちにリーダーとして的確な指示を出しました。 そんな公平さやリーダーシップが、彼女が生徒たちから信頼を集める理由でもあるのです。 彼女はホグワーツの教師として、そしてグリフィンドールの寮監として生徒たちを厳しく監督していますが、それは彼らの安全やしあわせを1番に考えているからなのでしょう。
2. クィディッチで熱くなりすぎる!
That moment when you find your new Quidditch star. pic.twitter.com/d5SuDm5xB5
— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) May 30, 2019
学生時代は自身も優秀なクィディッチの選手だったマクゴナガル先生は、このスポーツのことになると熱くなりすぎてしまうところがあるようです。 1年生はチームに入れないという原則を破ってハリーをシーカーに任命したり、個人的に高性能の箒「ニンバス2000」を彼に贈ったりと、教師として公正とは言いづらいことをしています。また、試合が近づくと宿題はなしになるということも。 さらに試合中は反則行為をした敵チームの選手に罵声を浴びせるなど、普段の冷静さとはかけ離れた姿を見せることもあります。
3. ダンスの先生としても一流!?
"…I danced with Maggie Smith briefly - an unforgettable moment." - Rupert Grint pic.twitter.com/NptVkDZ5kP
— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) April 24, 2015
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)で、マクゴナガル先生は生徒たちにクリスマスに開かれる舞踏会の説明をした際、彼らにダンスの練習をさせました。そのとき彼女は、手本としてロンを相手にダンスとはなにかを教えています。 その後、舞踏会のシーンではダンブルドアとダンスを披露しました。
4. お茶目でかわいい一面もある!
"That was bloody brilliant!" - Ron
— Harry Potter Film (@HarryPotterFilm) October 4, 2015
Indeed! #HappyBirthday, Professor McGonagall!#BackToHogwarts pic.twitter.com/H5gbeBD4Oh
普段は厳しいマクゴナガル先生ですが、一方でユーモアのセンスもありお茶目でかわいらしい一面もあります。 「炎のゴブレット」でマクゴナガル先生は、クリスマスパーティーで酔ったハグリッドから頬にキスをされたとき、うれしそうにクスクスと笑っていました。
5. ホグワーツでのハリーの母?
She's tough, resilient, witty and wise ... Join us in championing Minerva McGonagall on #InternationalWomensDay: https://t.co/dQxGYWbCGY pic.twitter.com/WI9cFriS0U
— Wizarding World (@wizardingworld) March 8, 2017
ホグワーツの外でハリーを見守るのは、モリー・ウィズリーやシリウス・ブラックかもしれません。しかしホグワーツにいる時にハリーが安心して学園生活を送れるよういつも気にかけていたのは、マクゴナガル先生でした。 彼女はいつもハリーたちを厳しく指導していましたが、それは彼らの安全を考えてのことでもあったのでしょう。 また「死の秘宝 PART2」では、ヴォルデモートがハリー・ポッターを差し出せば命は助けると言い、ほかの生徒たちに彼らを裏切るよう促しました。そこでハリーを差し出そうとしたスリザリンの生徒たちを、彼女は地下牢に閉じ込めます。 マクゴナガル先生はハリーたちを守るとともに、ヴォルデモートとの戦いに備えていたのです。
6. 実はメチャクチャ優しい!
上述したとおり、マクゴナガル先生は生徒たちの危機には自ら命の危険をおかしてまで彼らを守る覚悟と優しさのある人物です。 またアンブリッジによってシビル・トレローニーが占い学教授を解雇されたとき、マクゴナガル先生はそれほど仲が良くなかったにもかかわらず、彼女をかばって真っ先に駆けつけていました。 「ハリー・ポッター」シリーズに登場するキャラクターのなかでも、優しさと強さを持った彼女は母性の象徴といえるかもしれません。
マクゴナガル先生を演じた女優はマギー・スミス
映画「ハリー・ポッター」シリーズでマクゴナガル先生役を演じたのは、1934年12月28日生まれのイギリス人女優マギー・スミスです。 1952年から舞台女優として活動を始め、1969年公開の映画『ミス・ブロディの青春』でアカデミー主演女優賞および英国アカデミー賞主演女優賞受賞を受賞しました。今でもエレガントな彼女ですが、若い頃も驚くほど美しい女優でした。 大ヒット映画「天使にラブ・ソングを…」シリーズでは修道院長役を演じ、イギリスの名優が勢揃いした映画『ゴスフォード・パーク』(2001年)でもメインキャストを演じました。2022年も『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』に出演するなど活躍しています。
吹き替え版の声優を務めたのは谷育子
マクゴナガル先生の吹き替えを担当しているのは、女優や声優、ナレーターとして活躍する谷育子です。代表作にはアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』や『映画 聲の形』(2016年)などがあります。 洋画の吹き替えでは、マクゴナガル先生を演じるマギー・スミスのほか、『タイタニック』(1997年)のキャシー・ベイツや「007」シリーズのジュディ・デンチなどの声優を担当しています。
厳しさは愛のムチ!ホグワーツでマクゴナガル先生に教わりたい
「ハリー・ポッター」シリーズの最初の頃は、マクゴナガル先生はとにかく厳しい先生という印象があります。しかし実際には、強さと優しさを兼ね備えた母親的な存在なのです。 そしていざとなったら生徒たちを守るために自分の身の危険もいとわない、肝の据わった部分もあります。そんな彼女はまさに理想の先生といえるのではないでしょうか。