2021年11月17日更新

「ハリー・ポッター」ホグワーツの基礎知識を解説!組み分け帽子の秘密も紹介

このページにはプロモーションが含まれています
ハリーポッター ホグワーツ
©︎WARNER BROS /All Star Picture Library/Zeta Image

この記事では「ハリー・ポッター」シリーズの舞台となっているホグワーツ魔法魔術学校の基礎知識やトリビアを紹介します。 J・K・ローリングの小説を原作にした映画シリーズは2011年に完結しました。2022年にはスピンオフ映画の3作目『ファンタスティック・ビースト: ザ・シークレット・オブ・ダンブルドア』が公開されます。 この記事にはシリーズのネタバレとなっている見出しもありますので、作品未鑑賞の人は注意してください。

AD

ホグワーツの基本情報

ホグワーツとは

子供の魔法使いや魔女が魔法の理論や技術を学ぶために作られた、7年制かつ全寮制の教育機関が、ホグワーツ魔法魔術学校(通称ホグワーツ)です。その年の9月1日の時点で11歳になっている魔法使いと魔女に入学資格が与えられます。そして曜日に関係なく毎年9月1日に入学、新学期開始です。 入学試験はなく、魔法の才能のあるすべての子どもの家庭に自動的にふくろう便で入学要項が届けられます。親が魔法使いではない場合は、学校のスタッフが直接手紙を持って家庭を訪問し、魔法の世界に関する説明を行います。 ホグワーツのモットーは、“Draco dormiens nunquam titillandus(眠っているドラゴンは絶対にくすぐってはならない)”です。これは紋章にも刻まれており、ラテン語で書かれています。

学校はどこにある?ロケ地も紹介

ハリーポッター ホグワーツ
©︎WARNER BROS. /All Star Picture Library/Zeta Image

原作ではホグワーツは「どこにもない場所」にあるとされています。実際に日没時間や気候など、原作で提示されている条件に当てはまる場所は地球上に存在しません。しかし、映画のホグワーツは英国北部スコットランドにあるようです。 映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で、シリウス・ブラックがダフタウンの街で目撃された、という台詞に、ハーマイオニーがダフタウンはホグワーツから遠くない、と言っています。ダフタウンという街はスコットランドに実在するウィスキーで有名な街です。 そして、グワーツの外観モチーフはイギリスのパブリックスクールであると考えられています。ホグワーツの外観は、イングランド北部に位置するアニック城やイングランド南部に位置するオックスフォード大学が用いられています。ホグズミード駅はゴースランド駅でロケが行われました。

AD

ホグワーツへの行き方

ホグワーツに行くためには基本的に、ロンドンに実在するキングス・クロス駅の9と3/4番線から特急に乗車する必要があります。学校行きの列車の発車時刻は午前11時ちょうど。 しかしロンとハリーは第2作の「秘密の部屋」で、空を飛ぶ魔法の車でホグワーツにたどり着いたので、特急に乗らなくても良いようです。 ホグズミード駅下車後は、魔法学校1年生はグレートレイクからボートに乗船しますが、上級生たちはセストラルの馬車でホグワーツへと向かいます。

意外と厳しい校則を一覧で紹介

マクゴナガル スネイプ ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

学外での魔法の使用を禁止

1度学外で魔法を使うと魔法省の魔法不適正使用取締局から公式警告状が届き、2度目は退学処分となり、杖を折られる。ただしこの規則は、魔法使いと魔女においての成人である17歳(7年生)を迎えれば解放される。

フクロウ、猫、ヒキガエルの持ち込みは許可

個人用箒の所持は原則として禁止。ただし、寮監が特別に許可を与えた場合のみ持ち込むことができる。

夜中の寮以外での遊行、3階の禁じられた部屋、裏にある禁じられた森への侵入を禁止。万が一発見された場合は、寮監によって厳しい罰則が課せられる。

湖で泳ぐことを禁止

自動解答羽根ペンの使用を禁止

廊下での魔法の使用を禁止

10時までにベッドにはいる

基本的に学外での魔法の使用は禁止です。マグルに見られてしまうと厄介ですし、何か事件を起こす可能性もあるからです。 1度学外で魔法を使うと、魔法省の魔法不適正使用取締局から公式警告状が届き、2度目は退学処分となり、杖を折られてしまいます。ただしこの規則は、魔法使いと魔女においての成人である17歳(7年生)を迎えれば解放されるのです。 また、1年生はフクロウ、猫、ヒキガエルの持ち込みは許可されていますが、個人用箒の所持は原則として禁止されています。ただし例外で、寮監が特別に許可を与えた場合のみ持ち込むことができるため、マグゴナガル先生にプレゼントされたハリーは自分の箒を持つことが許されていました。 夜中の寮以外での遊行、3階の禁じられた部屋、裏にある禁じられた森への侵入も禁止されています。そこに万が一いたところを発見された場合は、寮監によって厳しい罰則が課せられてしまいます。

AD

ハリーやハーマイオニーも受けた授業を紹介

ちなみにホグワーツの授業料は無料で、全額魔法省が負担をしているようです。しかし、教科書を自分で購入しているシーンがあるので、個人負担の部分もあるようですね。

変身術

マクゴナガル ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/Zeta Image

変身術は、物体や人間の外見を変えたり姿を見えなくしたりする技術で必須科目です。 ミネルバ・マクゴナガル教授は、変身術のことをホグワーツで勉強するなかで最も複雑で危険な科目である、と言っています。その難しさは、第6学年になるとハリーは先生の説明していることの半分も理解できなくなるほどです。 ダンブルドアやマクゴナガルは校長に就任する前は変身術の教授を務めていました。

薬草学

薬草学は植物学に相当する必須科目です。この科目ではさまざまな植物の特質、栽培、利用法などを学びます。多くの植物は魔法薬を調合するのに使われますが、それ自体で魔力を持っている植物も存在するので、学年が上がるとそれなりに危険な科目です。 第4学年の授業で使われる教材の植物はハリーの手をすり抜けて顔にぶち当たっています。

闇の魔術に対抗する防衛術

闇の魔術に対抗する防衛術は、闇の生物や呪いなど闇の魔術から自分の身を守る方法を習得する必須科目です。 この科目は、後にヴォルデモートとなるトム・リドルが教授に就くことを志願していました。しかし、ダンブルドア校長が断ってから、なぜか同じ教授が1年以上受け持てない「呪われた科目」となってしまったのです。 毎学年違う教授が担当するのですが、なぜかクィリナス・クィレル教授以下すべての担当教授がハリーに何らかの形で危害を加えようとしています。

魔法薬学

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 スネイプ
© Warner Bros./Zeta Image

魔法薬学は、レシピに従ってさまざまな成分を使って魔法の薬を調合するための正しい方法を習得する必須科目です。 魔法薬学を担当するセブルス・スネイプ教授は自分が学寮長を務めるスリザリン・ハウスの生徒に良い点数をつけ、ハリーを目の敵にしていました。 担当がホラス・スラグホーン教授に変わってからは贔屓がなくなり、ハリーの得意科目になります。

飛行訓練

クィディッチ ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

飛行訓練は、ほうきに乗って空を飛ぶ技術を習得する必須科目です。 第1学年の最初の授業でほうきを手に取るときから適性を示していたハリーは、未経験にもかかわらず10メートル以上急降下して球をキャッチする離れ業を披露しました。 この姿がマクゴナガル教授の目に止まり、ハリーは寮対抗クィディッチのチームに加わります。

魔法生物飼育学

ハリーポッター 秘密の石 ハグリッド
© 2001 - Warner Bros. - All Rights Reserved

魔法生物飼育学は第3学年からの選択科目のひとつです。この授業ではヒッポグリフ、ユニコーン、セストラルといった魔法生物の飼育や品種改良の方法を習得します。 1993年からこの科目を担当したルビウス・ハグリッド教授は、違法な魔法生物を学校に持ち込む型破りな先生でした。彼はハーマイオニーたちの協力でクビにならずに済んでいます。

AD

学校で行われる主なイベント

寮対抗クィディッチ

クィディッチ ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

年に1度開催される恒例行事である寮対抗クィディッチは、寮ごとの結束がさらに強まり、各寮ごとの関係が殺伐とした雰囲気になるのも特徴です。 グリフィンドールの最大の敵はスリザリンで、勝ちにこだわり反則だらけの荒いプレーをするスリザリンに、毎年グリフィンドールは苦戦しています。

三大魔法学校対抗試合(トライ・ウィザード・トーナメント)

ハリーポッター 炎のゴブレット
© 2005 Warner Bros. Entertainment Inc. - Harry Potter Publishing RightsJ.K.R.

「三大魔法学校対抗試合」はヨーロッパでもっとも大きい魔法学校であるホグワーツ魔法魔術学校、ダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーの生徒たちが、魔法における様々な力を競う大会です。 基本的に各校から、魔法界の成人である17歳以上の代表者が1人選ばれます。しかし、「炎のゴブレット」では17歳に満たないハリーが、アラスター・ムーディに化けたバーテミウス・クラウチ・ジュニアの強力な錯乱の魔法によって、代表に選ばれてしまいます。 さらに、セドリック・ディゴリーがヴォルデモートによって殺害されるという事件も起きてしまっています。

ホグワーツにかけられている魔法

ホグワーツ自体、マグルからは見えません。もしマグルが敷地内に入り込んだら、「DANGER, DO NOT ENTER, UNSAFE.(危険!立ち入り禁止、危険!)」という看板が現れます。また、マグルの携帯、パソコンなどの機器は学校の敷地内では使用できなくなります。 そして、階段にも動く魔法がかけられています。例えば、男子生徒が女子寮に潜り込もうとした場合、すぐに階段がスライドして入ることが出来なくなるのです。 つまり生徒たちは階段が変わっていくことに気を付けなければなりません。グリフィンドールタワーの階段では、ネビルが何度も迷子になっていました。 また、誰もが羨ましいと思ってしまうホグワーツの料理も、魔法で現れます。しかし、「Gamp’s Law of Elemental Transfiguration(魔法の原則)」によると、無から食べ物を魔法で出すことはできません。料理が出てくる理由は、屋敷しもべ妖精たちがキッチンでせわしなく料理を用意しているからなのです。

AD

校歌が面白い

ホグワーツの校歌は、原作本では歌詞が決まっているだけで自分の好きなメロディで歌って良い、ということになっています。『ハリー・ポッターと賢者の石』の原作には入学式の後、ご機嫌のダンブルドア校長が自ら指揮して生徒が校歌を歌う場面がありますが、映画には取り入れられていません。 映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)で、ハグリッドが「ハリーは史上最年少の三大魔法学校対抗試合チャンピオンになる」と言って、ロンやハーマイオニーと一緒に校歌を歌う場面があります。

寮の秘密について解説

寮の基本情報

組み分け基準とは

上級生がホグワーツに到着後、1年生たちは大ホールへと連れて行かれ、組み分け帽子による組み分けの儀式が開かれます。 4つの寮の組み分けは創設者4人の資質をベースに、生徒がどの資質をもっているのかによって決定されるのですが、生徒の意思を組み分け帽子が汲み取ることもあります。

ホグワーツの創設者たち

ホグワーツは、ゴドリック・グリフィンドールヘルガ・ハッフルパフロウェナ・レイブンクローサラザール・スリザリンの4人の魔女と魔法使いによって、993年頃に創設されました。 創設者たちは自身の名を冠した寮を設け、好みの生徒を自身の寮に選び取る方式を最初は取っていました。しかし、早い時期に寮生を選ぶための組分け帽子を生み出し、それからはずっとこの帽子に組み分けをさせています。ちなみに、もともとこの帽子はゴドリック・グリフィンドールのものだったようです。 組み分け帽子を使うようになったのは、スリザリンと他の創始者たちとの間に溝ができてしまったためです。スリザリンはマグル生まれの生徒を学校で教えることに反対し、両親とも魔法使いの下に生まれた、純血の生徒のみ受け入れるべきだと考えていたのです。 他の創始者たちはスリザリンと対立し、とりわけもともと親友であったグリフィンドールは、彼と激しく言い争いました。やがてスリザリンは学校内に秘密の部屋を作り、マグル生まれを一掃するためバジリスクを住まわせ、学校を去って行きました。

AD

各寮に所属する代表的な生徒

生徒数は約1000人で、単純に考えると各寮約250名となりますが、作中でスリザリンの生徒は約200とされているので、寮によって多少のばらつきはあるようです。

グリフィンドールの生徒

ネビル・ロングボトム ハリーポッター
©︎Warner Bros.

メインキャラクターのハリー・ポッターをはじめ、ハリーの親友であるロン・ウィーズリーやハーマイオニー・グレンジャーが在籍しています。 さらに作品内で1番といっていいほど成長を感じることのできるネビル・ロングボトムなど、とにかくお馴染みの生徒がたくさん所属しているのがグリフィンドールです。 特に入学したばかりの頃は度胸がなく常におどおどしていたネビルは成長後、ヴォルデモートの蛇であり分霊箱でもあるナギニをグリフィンドールの剣で斬り殺し、ヴォルデモート消滅に大貢献するという見所の多いキャラクターですよね。 実は物語終了後、ネビルは薬草学の教授としてホグワーツの先生になるんです!その後も、ハリーやロンと共に闇祓いになるなど、魔法界での活躍は続いていきます。

スリザリンの生徒

マルフォイ ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/Zeta Image

ハリーの最大のライバルであるドラコ・マルフォイや、彼に付き従うクラッブとゴイル、そしてハーマイオニーが敵対するパンジー・パーキンソンなどが属しているのが、スリザリンです。ドラコはシリーズを通して悪者として描かれているように感じますが、実はそんなことないんです! 思い返してみれば「賢者の石」で初めてハリーにドラコが対面した時、彼は友達になろうと握手を求めます。ハリーの存在を知らない人は魔法界ではいませんし、有名人で純血な彼と友達になれることを楽しみにしていたのでしょう。 シリーズが終結に向かっていくにつれて、闇から抜け出したいが後退りできない、弱い面もたくさん見せるドラコ。人の道から外れることを恐れ、罪悪感も持ち合わせたドラコは犠牲者側であり、実に人間らしい憎めないキャラクターなのです。

ハッフルパフの生徒

ファンタスティック・ビースト
© Warner Bros. Pictures

「炎のゴブレット」で三大魔法学校対抗試合でホグワーツ代表として雄姿を見せたセドリック・ディゴリーなどが、ハッフルパフには所属しています。 「ファンタスティック・ビースト」の主人公ニュート・スキャマンダーも、ハッフルパフ出身です。実は「アズカバンの囚人」の中で、忍びの地図上にニュートはすでに登場していたんです!よく注意して見てみると見つけられるかもしれません。

レイブンクローの生徒

ルーナ ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

とにかく賢い生徒が多いレイブンクローには、ハリーと恋人だったチョウ・チャンや、「炎のゴブレット」のクリスマスパーティーでロンとダンスパートナーになるパドマ・パチル、空想的でマイペースなルーナ・ラブグッドなどが所属しています。 ルーナの近しい友人であるハリーとジニーの夫妻が3番目に生まれた娘に「リリー・ルーナ・ポッター」と名付けるほど、ルーナの周りに対する優しさや心配りは群を抜いていました。

AD

ゴーストと絵画について

ホグワーツのゴーストは怖くない

ホグワーツにいるゴーストは、生徒の話し相手になったり、喜怒哀楽を持っていたりと、ホラー的な印象をもつ存在ではありません。 グリフィンドール専属のゴーストはほとんど首なしニックで、生徒からは「サー・ニコラス」という愛称で親しまれています。 スリザリン専属のゴーストは、血みどろ男爵。彼は非常に無愛想で、ヘレナ・レイブンクローを死に至らしめた張本人です。 ハッフルパフ専属のゴーストは、太った修道士。彼は、上役の聖職者たちに不審がられた末に殺されてしまい、未だにそのことを引きずっています。 レイブンクロー専属のゴーストは灰色のレディ、生前の名前はヘレナ・レイブンクローです。彼女はハリーの説得によって、分霊箱を見つける手助けをするエピソードで有名です。

絵画は動く!喋る!

ホグワーツに飾られている絵画は話すことも、動くこともできます。またお互いの絵を行き来する、なんてこともできてしまいます。 1番有名なのは、やはり「太った婦人」ではないでしょうか?グリフィンドール談話室の入り口を守る絵で、彼女に合言葉を言わないと入れてもらえません。 またレンブラント作の「テュルプ博士の解剖学講義」をモデルに作られたと思われる絵画は、ホグワーツで事件が起こるごとにガヤガヤと騒ぎ出します。管理人のアーガス・フィルチによって彼らが振り落とされるシーンは、かなり印象的ですよね。 金の額縁のブロンドの人魚は、「炎のゴブレット」で監督生およびクィディッチキャプテン専用の浴室で、ヒントである卵をハリーとセドリックが持ち込んだ際に、彼らを誘惑します。

AD

ホグワーツに存在する様々な部屋や屋敷を紹介

バジリスクの住処である秘密の部屋

ハリーポッター ハーマイオニー
© Warner Bros./zetaimage

スリザリンがホグワーツを去る際に、自分の後継者となる純血の魔法使いだけが開ける部屋をつくりました。それこそが、秘密の部屋。3階の女子トイレの蛇口のずっと下にあるのですが、蛇語(パーセルタング)で命じなければ、決してその入り口が開くことはありません。 この部屋は、目を合わせただけで死に至らせる力を持つ巨大で獰猛な蛇・バジリスクの住処でもあります。しかし、「秘密の部屋」でハリーがグリフィンドールの剣によって、バジリスクの息の根を止めることとなります。 実はこの部屋の入り口となる場所は、最初から女子トイレであったわけではありません。 元々ホグワーツにトイレは存在しませんでした。18世紀に下水の配管が設置されたとき、秘密の部屋の入り口がある場所はトイレに改装されることになって、秘密の部屋の存在が見つかりそうになります。 しかし、当時ホグワーツにはスリザリンの直系の子孫であるコルビヌス・ゴーントが在籍しており、秘密の部屋への入り口を隠すことができました。

「不死鳥の騎士団」で登場したあったりなかったり部屋

強い願いを持つ者がホグワーツ8階の廊下を行ったり来たりすると、“あったり、なかったり部屋”(必要の部屋)が現れます。部屋は同じ場所に現れますが、部屋に対して望むことによって、部屋の内装から中に置かれている道具まで変わってしまいます。 「不死鳥の騎士団」ではダンブルドア軍団が、魔法技術の訓練に使うために使用されました。

AD

ホグズミードの外れにある叫びの屋敷

「叫びの屋敷」はホグズミードの外れにある屋敷のことで、唸り声や叫び声が聞こえる幽霊屋敷として有名でした。しかし実際は、そこで狼人間に変身したリーマス・ルーピンが唸っていただけでした。 リーマスのホグワーツ入学時、ホグワーツ敷地内のグラウンドにある「叫びの屋敷」へと通じる道を塞ぐため、近づくものを激しく攻撃する習性を持つ「暴れ柳」を植え込みました。満月の夜に、リーマスが他の生徒に危害を加えないよう、学校側が配慮したのです。

校長室について

ハリー・ポッターと謎のプリンス ダンブルドア
© Warner Bros./Zeta Image

校長室に入るためには合言葉を言う必要があり、言えなければ部屋に拒まれてしまいます。 部屋の中には、記憶を保存したり再現したりすることのできる「憂いの篩(ふるい)」や、グリフィンドールの剣、組み分け帽子など、作品中に登場する様々な道具も置かれています。 また、ホグワーツ内では姿現し、姿くらましの魔法はダンブルドア校長以外は使用することができません。 姿現し、姿くらましは高度な技術を要し、習得するには試験に合格する必要があるほどです。また失敗すると「バラケ」が起こり、身体がバラバラになってしまいます。

ホグワーツで起こった事件

三大魔法学校対抗試合

セドリック・ディゴリー ハリー・ポッターと炎のゴブレット
©︎WARNER BROS/Allstar Picture Library/Zeta Image

1792年、三大魔法学校対抗試合でコカトリスが放たれ、当時の3校の校長全員が負傷しています。コカトリスは魔法動物で、ハーマイオニーが読んだ本に載っていました。 三大魔法学校対抗試合は1994年まで中止されていましたが、この年近代的な安全装置を準備して再開されることになります。 しかし、ハリーはこの試合に陰謀で参加することを余儀なくされました。さらに、優勝杯を掴んだハリーとセドリックですが、セドリックは殺害され復活したヴォルデモートがハリーに襲いかかりました。

AD

第一次魔法戦争

1970年から1981年にかけて「第一次魔法戦争」が勃発し、ヴォルデモート卿を先頭に死喰い人が暗躍。ハリーの両親をはじめ、多くの魔法使いが犠牲になりました。 しかし、ヴォルデモートが本当に殺したかったハリー・ポッターは、母親であるリリー・ポッターの愛による保護呪文によって護られ、生き延びます。 ヴォルデモートはこの戦いで魂の一部だけが生き残り、アルバニアの森に逃げました。彼の魂は捕まりにくいように複数の分霊箱に分散して保管されます。 ヴォルデモートがまだ生きていると確信したダンブルドアはハリーをダーズリー家に預け、家に保護の呪文をかけました。

ダンブルドアの死

ダンブルドア ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

1996年夏、自らの死期が近いことを悟ったダンブルドアは、ニワトコの杖がヴォルデモートの手に渡ることを危惧します。彼は「闇の魔術に対する防衛術」教授に就任したセブルス・スネイプに、ニワトコの杖が奪われる前に自分を殺すよう命じました。 1997年6月、天文台の塔の戦いでダンブルドアは約束通りスネイプによって止めを刺されます。ダンブルドアの死後、ホグワーツの校長には一時的にマクゴナガルが就任しました。

第二次魔法戦争

1995年にヴォルデモートの復活がきっかけとなって勃発した「第二次魔法戦争」。 1997年8月に魔法省がヴォルデモートの手に落ちたことでホグワーツもヴォルデモートの支配下に置かれます。ホグワーツへの出席が義務になり、校長はマクゴナガルからスネイプに替わりました。 やがて死喰い人が支配する魔法省は逃亡したハリーたちの捜索を開始。戦いは魔法界だけでなく、マグルにまでも危害を及ぼす大規模な戦争へと転じてしまいます。 1998年5月2日にヴォルデモートが倒れ、第二次魔法戦争は終結を迎えますが、学校が受けたダメージは相当なものでした。しかしホグワーツはすぐに修復され、その年の学期始めに再開されたのです。

AD

誰もが入学したい!ホグワーツ魔法魔術学校

マグルには想像のできない世界が広がる、ホグワーツ魔法魔術学校には、魅力が盛りだくさん!魔法界の魅力がたっぷり詰まったホグワーツには、校舎の設備だけでなく、道具の詳細部分まで手が込んでいます。 トリビアを知ってから「ハリー・ポッター」シリーズを観てみると、知る前の何倍も楽しめるはずです。