続編『勇者ヨシヒコと導かれし七人』のあらすじ・キャスト【福田雄一×山田孝之】
アルタ前で続編『勇者ヨシヒコと導かれし七人』発表!
超有名RPGゲーム『ドラゴンクエスト』の世界観をパロディした、“低予算”ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ。その独特な世界観と個性的なキャストが人気ですが、そのシリーズ最新作の制作が決定しました。2016年10月7日0時12分よりテレビ東京で放送される予定です。
制作発表に際し、新宿アルタ前でプロモーションキャンペーンが実施されました。その内容は、ひたすら安っぽい馬車がアルタ前を通るというものでした。馬車に使われたキービジュアルも、ドラマ第一作と第二作の使い回しという徹底ぶり。“低予算”にこだわったプロモーションが行われました。
気になる視聴率は?
第1話(10/7放送) 4.0%
第2話(10/14放送) 3.5%
第3話(10/21放送) 3.2%
第4話(10/28放送) 3.9%
第5話(11/4放送) 3.7%
第6話(11/11放送)3.2%
第7話(11/18放送)3.7%
第8話(11/25放送)3.7%
そもそも『勇者ヨシヒコ』って何?
『勇者ヨシヒコ』シリーズは、テレビ東京系で2011年と、2012年に放送された"低予算"冒険活劇ドラマです。
明らかに、視聴者に伝わってくる低予算感がウリです。張りぼてがチープだったり、突然動かないアニメーションが挿入されたりと突っ込みどころが満載ですが、一方で出演者はとても豪華です。この独特な世界観にハマってしまう視聴者はたくさんいるようです。
また、『勇者ヨシヒコ』シリーズの登場キャラクターや世界観は、スクウェア・エニックスから発売されているゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズが元ネタとなっています。
実際、ドラマのクレジットにもスクウェア・エニックスは「協力」として掲載されています。また、ドラマ中に用いられるスライムなどの張りぼては、ゲームに登場するままだったり、ゲームと同じ効果音が使われたりなどもしています。ゲーム公式サイトにも、ドラマのサイトがリンクされているなど、公式にも認められたパロディ作品です。
『勇者ヨシヒコと導かれし七人』のあらすじ
最新作『勇者ヨシヒコと導かれし七人』のストーリーは、前作『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』でヨシヒコ達が暗黒神・デスタークを倒してから数百年後の世界が舞台です。
最強の敵・天空の魔人によって、再び暗黒の時代となってしまった世界に、仏の力によってヨシヒコ達が蘇ります。
シリーズ全体のモデルになっているゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズにも『ドラゴンクエストⅣ導かれし者』という似たタイトルの作品があります。もしかしたら、そのゲームの内容もドラマに反映されるのかもしれません。
『勇者ヨシヒコ』おなじみのメンバーが帰ってくる!
最新作のキャストも、前々回、前回と同じメンバーです。主演の山田孝之をはじめとし、共に旅をするパーティには宅麻伸、木南晴夏、ムロツヨシと同じみの顔ぶれで、一行を導く仏役も佐藤二朗が変わらず演じます。
2016年6月頃から、山形で撮影がスタートしたそうです。山田は、山形に来たときは戻ってきたという感じがしてうれしかったとコメントしています。4年ぶりの制作になるにもかかわらず、現場に入って演技をすると一気に当時の連帯感が蘇り、スムーズな撮影となったようです。
おなじみメンバーのコメントを紹介します。
ヨシヒコ役/山田孝之
「クローズZERO」シリーズ、「闇金ウシジマくん」シリーズなど、話題作への出演が絶えない山田孝之は、久しぶりに復活した「勇者ヨシヒコ」シリーズ新作ドラマへの出演に関して、
勇者ヨシヒコは過去2作品もそうですけど、盗賊だったりゲストだったり色んな所で、よく出演してくれたなっていうような方々がいっぱい出てきてくれますし、今回は「勇者ヨシヒコ」という世界観の中でカブせるネタはカブせたり、また新たな事をやったり、プロデューサー陣が皆、頭を抱えるような事を台本でどんどん入れていったりして(笑)。でもそういうのがどんどんクリアになっていっているので、これはどんどん面白くなるなって思っています。
とコメントしています。
ムラサキ役/木南晴夏
ヨシヒコを父親の仇だと思っていることで、出会いともに旅をすることになったムラサキ。ギャル言葉や気の強さが特徴でありながら、変顔などをよくしている、愛されキャラです。
ムラサキを演じる木南晴夏は、
プライベートでもほぼほぼ皆に何年も会ってなかったので大丈夫かなって不安だったんですけど、初日の最初の2時間位でなれましたね。もう、感覚的に「あっ、そういえばこんな感じだった」みたいな。4年間空いてしまったんですけど、ずっと続編やらないんですかって言ってくださる方が沢山いて。すごい楽しみにされている方が多いと思うんです。なんか期待されすぎると怖いけど、でもその期待に応えられるくらい今回もとっても面白くなってると思います。
とコメントしています。
メレブ役/ムロツヨシ
偉そうな言葉づかいながらも、使えない、疑わしい呪文ばかりを唱える金髪のキノコヘアが特徴のメレブ。
メレブを演じるムロツヨシは、
第1弾から第2弾にかけては確か1年位しか空いて無かったと思うんですよ。だからなんのブランクも無かったんですけど、さすがに4年たったらなんか思い出す作業が必要になるのかなと思って衣裳着て4人で並んだら、一切思い出す必要は無かったですね。ブランクとか無かったっていうのがすぐわかりました。宅麻さんも含めて、木南と隣で目を合わせて「大丈夫だな、コレ」って。
と語りました。
ダンジョー役/宅麻伸
パーティでの最年長のダンジョー。見た目は男臭い戦士ながらも、魂を抜かれた際に見せた本性はオカマだった男です。
ダンジョーを演じる宅麻伸は、
このダンジョーの格好、ルックス結構楽しんでます。特にこの風景の中に入ってると、4年ぶりっていう感じがしないんです。でも確実に年は重ねていますからね。そう還暦になっちゃったから疲労回復にはちょっと時間がかかるかなっ(笑)。視聴者の方も楽しみにしてくれていると聞いて、非常に嬉しいし、是非今までよりパワーアップした「勇者ヨシヒコ」を観てもらいたい。楽しみにしていて下さい!
と熱いメッセージを送りました。
仏役/佐藤二朗
旅の一行を見守り、その指針を示すために現れる仏。演じる佐藤二朗は、ほとんとアドリブで撮影していたということもあり、うろ覚えでグダグダな頼れそうにもない仏です。
佐藤二朗は今回の新作決定に関して、
あんなバカバカしい作品をまたまた作るなんて、テレビ東京の懐ろの深さと勇気を感じました。
全身全霊でバカバカしさを探求したいと思います。
とコメントしています。
『勇者ヨシヒコ』の醍醐味の1つは毎回豪華なゲスト達
『勇者ヨシヒコ』シリーズではほぼ毎回友情出演の豪華キャストが出演します。これまでの作品では毎回冒頭に登場する盗賊の役としてゲストが登場する傾向が多かったのですが、この盗賊たちはとても弱くいつも開始数分で死んでしまいます。しかし、個性的なゲスト達は毎回強烈な印象を残していくので、『勇者ヨシヒコ』シリーズの見所の1つとなっています。
前作、前々作で登場した個性的なゲスト達を一部紹介します!
盗賊A/安田顕(第1章3話)
『SPEC』『みんな!エスパーだよ』『重版出来!』などに出演している安田顕は盗賊役で出演。下半身を気にし過ぎた結果、イラついたムラサキに斬られてしまいます。
盗賊B/あべこうじ(第1章4話)
R-1ぐらんぷり王者のピン芸人あべこうじも盗賊役で登場しますが、ウザいしゃべり方にイライラしたヨシヒコに斬られてしまいます。
ケンタウロス男/綾野剛(第1章9話)
『64 -ロクヨン-』『日本で一番悪い奴ら』『怒り』など2016年も話題作に出演し続けている綾野剛はケンタウロス男として出演しています。動きが鈍いためヨシヒコたちに面白がられて遊ばれた末に斬られてしまいます。
魔法戦士バッカス/小栗旬(第1章10話)
映画『銀魂』で本作の監督、福田雄一とタッグを組んでいる小栗旬は魔法戦士を演じました。敵を仲間に引き入れる呪文「ルフィーン」をヨシヒコにかけるが威力が弱くうまくいきませんでした。ヨシヒコと少し意気投合しますが、正気に戻ったヨシヒコに斬られてしまいます。
オルトガ/鈴木福(第2章1話)
人気子役、鈴木福はヨシヒコの子孫として登場します。村を救うために勇者となることを村長に頼まれますが、こどもなので冒険には行けないときっぱり断ります。
井戸の怪人/佐久間一行(第2章5話)
あべこうじに続きR-1ぐらんぷり王者の佐久間一行も登場します。井戸の歌を歌うだけの無害な怪物です。
偽ヨシヒコ一行(第2章7話)
第2章の7話ヨシヒコたちに似た容姿に変身した魔物が登場します。偽ヨシヒコは濱田岳、偽ムラサキは有村架純、偽メレブは山中崇、偽ダンジョーは宍戸開が演じます。偽物なのにあらゆる面で本物に勝っています。
女盗賊エリナ/指原莉乃(第2章9話)
HKTメンバーの指原莉乃は女盗賊のエリナに扮します。「すっぴんで戦ったらアキモト先生に怒られる」などと言うのでメイクの時間を与えましたが、スッピンと顔が変わらないので腹が立ったヨシヒコに斬られます。
毎話おなじみのパロディとその元ネタは?
第3話で「ドラクエ」VS「F.F.」が実現
第3話で登場する村の名は「FF村」と言えばファイナル・ファンタジーですね!
『勇者ヨシヒコ』シリーズでは、ドラクエやFF(ファイナルファンタジー)などのパロディが随所に出現します、というよりもパクリに近いです。
FF村に辿り着いたヨシヒコ一行をむかえたのは、髪の毛がシルバーのイケメン...。何となくFFに出てきそうなキャラですが、その他にもドラクエやFFをパロッた戦闘シーンやヨシヒコ一行のメレブが唱える呪文「チョイデイン」など全編パロディのオンパレードです。
怒涛のパクリはモンスターハンターやスーパーマリオブラザースなども出てきてもうお終い?と思えば最後に中川翔子が扮するドラクエのキャラ「アリーナ姫」まで登場する徹底ぶり!
第9話ではヨシヒコが『クローズ』の芹沢に!?
学校の校舎が並ぶキャンパス村を訪れたヨシヒコ一行、蛭子能収扮する村長に迎えられ村に住む女生徒(川栄李奈)のハートを射抜けばオーブを手に入れることが出来ることを知ります。
ヨシヒコは『クローズ』の芹沢キャラになり登場!かつて自身が出演したキャラでの登場に一同驚きますが、なりきるヨシヒコは「壁ドン!」まで披露し彼女のハートを射止めるのでした。
第7話は神回?ヨシヒコたちが歌やダンスを披露
第7話のゲストは豪華版!イントロでは『ウシジマくん』で共演している「やべきょうすけ」に始まり、元宝塚歌劇団の壮一帆・大地真央や『レ・ミゼラブル』の新妻聖子などが出演しました。
今回訪れた村はミュジコ村、勿論宝塚歌劇団のパロディなのでゲストも元宝塚劇団のトップスター等が勢ぞろいし、踊って歌う理解不能の展開に...
『勇者ヨシヒコ』はモンティ・パイソンに着想を得ている?
『勇者ヨシヒコ』シリーズの構想は、同じく低予算を貫いたコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』から生まれています。
モンティ・パイソンは1960年代に活動をスタートしたイギリスの7人組コメディグループです。王室、障害者、共産主義者、ナチスなどネタにできるものは何でもお笑いに変えてしまっていたという伝説のお笑いユニットです。
そんな彼らが1974年に制作した『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』は、アーサー王伝説が元ネタでしたが、制作費がとても少なかったそうです。なので、城のセットに本物の城跡を使ったり、実写ではなくアニメを使ったりと工夫して制作され、そのチープ感がウケてヒット作となりました。
『勇者ヨシヒコ』シリーズも、そのチープ感を踏襲しています。
『勇者ヨシヒコ』監督・脚本の福田雄一って何者?
福田雄一は1968年生まれ。劇作家として劇団ブラボーカンパニーの座長をしていたり、ドラマや映画の脚本を執筆したりなど幅広く活動しています。
ドラマや映画の演出・監督も多く手掛けています。監督した代表的な映画作品には、2013年公開の『HK 変態仮面』や、2015年公開の『明烏』などがあります。
新作の制作が決定する前も、福田はプライベートで、出演者の山田やムロと頻繁に会っており「『勇者ヨシヒコ』新作制作のタイミングを待っていた」そう。今回の新作発表はまさに待ちに待ったものとなったようです。
『勇者ヨシヒコと導かれし七人』の放送日と新しいキービジュアルが発表!
そして、待望の『勇者ヨシヒコと導かれし七人』第一話は、テレビ東京系で2016年10月7日0:12より放送開始しました。