ムロツヨシ、人たらし俳優の魅力を徹底解剖!悲しい生い立ちをバネにして人気俳優へ
ムロツヨシのプロフィール
ムロツヨシは1976年1月23日生まれの神奈川県出身。2005年に映画『サマータイムマシーンブルース』でデビューし、その後は続々と映画やドラマに出演します。
主な出演作には映画『交渉人真下正義』やドラマ『重版出来!』『ごちそうさん』などがあり、個性派俳優としての力量を発揮、その地位を確固たるものにしました。
段田安則さんの芝居に触発され俳優を目指すことを決意した後、浪人してまで必死に入学したはずのエリート大学をなんと入学後2週間で退学、俳優養成所に入ったそうです。
現在は映画・ドラマ・舞台と様々な分野で活動する俳優である他、演出家としても活躍中です。
1.“ムロツヨシ”は芸名!その由来と本名は?
「ムロツヨシ」という名前を見て、一瞬芸人さんかな?という印象を抱く人もいるのではないでしょうか。
実は本名について明言されていないのです。ただ本人曰く、漢字だと画数が多いため覚えてもらい易いように芸名をカタカナ表記にしたのだそう。
2.なぜ本名を明かさない?理由は複雑な生い立ちにあった
本名を明かさない理由に関しては、複雑な家庭環境で育ったその生い立ちにあるようです。両親はムロがわずか4歳の時に離婚し、母親は家を出ていき父親は別の女性のもとへ行ってしまったため、ムロと姉は祖父母や親せきのもとで育ちました。
母親とはそれ以来一度も会っていないと語るムロですが、どうやら新しい家庭を持っているらしい母親に気づかれないように漢字表記を伏せているのだそうです。
3.ムロツヨシの意外な過去
わずか4歳にして両親の離婚を経験し、祖父母や親せきのもとで育てられたムロツヨシ。それだけでも十分幼少期の苦労がうかがえますが、さらに複雑な境遇の中で育ってきたのです。
ある日突然、なんと父親が新しい家族を連れて、ムロと祖父母が暮らすアパートの隣に移り住んできたのです。ムロは依然として祖父母とともに暮らし、毎日父親と新しい家族がともに暮らすのを感じる日々。
いったいどんな心境だったのか、想像もつきません。
ムロ自身は当時を振り返って、面白い家だったと客観的に見ることができると言います。さらに父親を恨んでもおらず、当時の経験があったからこそ喜劇役者になろうと思ったと、そのルーツに関しても前向きに語っています。
その境地に辿り着くまでの葛藤は計り知れませんが、苦境を乗り越えたからこそ醸し出せるムロの明るさ・強さを感じることができます。今後、さらに見せてくれるであろう新たな一面に、期待が高まります!
4.大学を中退して、舞台俳優の道へ
今や押しも押されぬ人気者として注目を集めているムロツヨシですが、スクリーンデビューは意外なことに2005年の『サマータイムマシン・ブルース』でした。それ以前は、1999年より単独での舞台出演を開始するも、高学歴と言われる東京理科大学理学部数学科を中退してのスタートとなりました。
舞台の世界に踏み込んだきっかけは、段田安則の芝居を見て刺激を受けたとのことです。それが今の彼の原点とも言えるのでしょう。
5.誰もが夢中になる、演技力には定評あり!
俳優の中でもいわゆる憑依系とも呼ばれるムロツヨシの演技は、それでいて安定感があり、一度見たら忘れられないインパクトを持っています。アドリブで共演者を驚かせることも珍しくはなく、当初、監督や演出からは受け入れてもらえなかったそうです。
しかし、それがムロの良さ、個性だと見抜いたのは『勇者ヨシヒコ』でお馴染みの福田雄一監督でした。この出会いが、彼の「個性派憑依系役者」としての生き方を決定づけ、役者ムロツヨシが誕生したのです。
6.ムロツヨシの事務所の宣材写真が話題に!?
国民的アイドルグループ・嵐の松本潤と、プライベートでも親交が深いことでも知られるムロツヨシですが、嵐の冠番組とも言える大人気バラエティ『嵐にしやがれ』にゲスト出演し話題となりました。
その内容とは、嵐の松本とゲストのムロが様々なアクションを学び、どちらがよりスマートにやりこなせるかを勝負するというもの。さらにこの対決にムロのプロフィール写真の変更をかけたことで、注目度がより高まりました。
と言うのも、松本は常々ムロのプロフィール写真が二枚目過ぎると感じていたとか・・・。そんな不満をネタにできることからも、二人の仲の良さがうかがえますね。
結果はムロが三連敗しプロフィール写真の変更を行いますが、なんと公式サイトがパンク状態に!さらにその数か月後行われたリベンジでもムロは惨敗し再び写真を変更しますが、やはり公式サイトはほとんどアクセスできない状態になります。
嵐の人気はもちろんのことですが、ムロが視聴者から愛される存在であることがわかります。さらに今後第3弾、4弾と続くことを期待したいですね!
7.イケメンでもなく、不細工でもない…ムロツヨシという俳優
自身の舞台『muro式』では出演だけではなく、脚本、演出を務めるマルチな才能を発揮しているムロツヨシですが、ここに至るまでに役者として思い悩んだ時期もあったようです。
イケメンでもなく、かと言って不細工でもない、至って普通の自分。ムロツヨシは俳優としては致命的である普通をどう乗り越えて生き抜いていくかを考えていました。
そこで彼が選んだ道は、アドリブで芝居を作り上げることだったとか。天才とも呼ばれるほどのクオリティの高いアドリブは、見事に世の中を驚愕させ、観る者を惹きつけてやまない魅力となりました。
8.インスタグラムを開設するも“インスタ恐怖症”に
インスタグラムにおいて、国内最大のフォロワー数を誇っている渡辺直美にレクチャーされ、2017年4月にインスタを開設したムロツヨシ。
渡辺直美の宣伝も手伝って、瞬く間に人気アカウントに。しかしファンから届くインスタグラムの通知に圧倒され「何を投稿して期待の声に応えればいいかわからない」と不安を吐露しました。
最近は共演者との楽しげなオフショットをアップしており、複数投稿機能も使いこなしている様子。すっかりインスタ上級者となったようです。
9.ムロツヨシの魅力が分かる出演ドラマ
『勇者ヨシヒコ』シリーズ
毎週金曜日の深夜に放送されている連続ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ。ゲーム「ドラゴンクエスト」を基調とした異世界ファンタジードラマで、山田孝之演じる主人公の勇者を中心にコメディタッチで描かれています。
ムロツヨシは主人公・勇者の仲間の魔法使い・メレブ役で出演しています。もともとは詐欺を働いていたペテン師で、魔法使いと言えども魔力は弱く微妙な魔法しか使えないという、なんとも憎めない個性的なキャラクターを抜群の演技力で演じています。
第1作は2011年7月~放送され話題を呼び、2016年10月~は第3作が放送されています。
ドラマ『新解釈・日本史』
2014年春に放送された連続ドラマ『新解釈・日本史』。誰もが知る日本の偉人たちの真実の姿を一味違った新解釈で描き、新しい歴史の楽しみ方を提唱しています。
笑いとユーモアに溢れた独特の切り口で、偉人たちをイメージとはかけ離れたコメディ要素の強いキャラクターで描いており、歴史好きな人はもちろん歴史に関心の薄い人でも楽しめる作品です!
一話完結となるドラマで、ムロツヨシはエピソードごとに主役となる偉人を面白おかしく演じています。
ドラマ『ウロボロス』
2015年1月~放送された連続ドラマ『ウロボロス』。主演の生田斗真・小栗旬をはじめ、上野樹里や吉田羊など今を時めく豪華な実力派俳優たちが勢ぞろいし、注目を集めました。
刑事の龍崎イクオ(生田斗真)と、ヤクザの段野竜哉(小栗旬)が幼少期に殺されてしまった恩師の復讐のため、闇組織の実行犯を暴く・・というミステリーの要素を含んだサスペンスエンターテイメントです。
ムロツヨシが演じるのは、ヤクザの段野の側近として仕える深町武役です。普段はコメディ色を感じさせる陽気なムロですが、作品中では終始まじめな表情。また一味違ったムロの魅力を発見できる作品です。
10.映画でも名バイプレイヤーとして大活躍!
映画『HK 変態仮面』 シリーズ
2013年4月に公開された第1作に引き続き、2016年5月には続編も公開された『HK 変態仮面』にも出演しました。ムロツヨシは第1作同様、変態仮面に立ちはだかる敵・大金玉男役として出演しています。
本作は「週刊少年ジャンプ」に連載された大人気ギャグ漫画を実写化したものです。変態仮面(鈴木亮平)は女性のパンツを頭に被ることで、人間の持つ最大限の力が発揮され正義のヒーローとして悪と戦う、という奇抜な設定です。
作品中でムロは多々アドリブを披露しているのだそうです。ムロ自身のキャラクターが垣間見えるアドリブシーンを、探してみるのも楽しそうですね。
映画『疾風ロンド』
阿部寛主演のサスペンス映画『疾風ロンド』が2016年11月26日に公開されます。
同作は東野圭吾原作の小説を映画化したもので、シーズン真っ只中のスキー場を舞台にスピード感溢れる演出と、サスペンスでありながらも時々クスッと笑ってしまうようなコメディ要素も盛り込まれた作品です。
阿部寛はじめ大島優子や生瀬勝久など、豪華かつ独特な存在感を放つ俳優たちが多数出演することでも注目を集めています。
ムロツヨシは脇を固めるべく重要な役どころで出演します。持ち味ともいえる個性的な演技とユーモアで、他の出演者とともに新しいサスペンスエンターテインメントを演出します!
映画『銀魂』
2004年に週刊少年ジャンプで連載が開始され、単行本の累計発行部数が5,000万部を超える大人気漫画「銀魂」の実写映画化第2弾が公開されることが発表されました!
脚本・監督は『勇者ヨシヒコ』シリーズや『HK 変態仮面』などで知られる福田雄一、キャストには主演の小栗旬をはじめ、橋本環奈、長澤まさみ、岡田将生ら若き実力派俳優たちが勢ぞろいしました。
ムロツヨシは自身の年齢よりはるか上の平賀源外で出演。ハゲのカツラや口髭など特殊メイクを駆使して撮影に臨んだそうです。
『勇者ヨシヒコ』や『HK 変態仮面』などでこれまでも組んだことのある福田雄一氏と共にムロが作り上げる平賀源外。いったいどんな演技を見せてくれるのでしょうか。
劇場で観るのが楽しみですね!
11.ムロツヨシと福田雄一監督の関係
『勇者ヨシヒコ』シリーズをはじめとする福田雄一監督作品に多く出演しているムロツヨシ。これまでに映画・ドラマ合わせて10作品以上に出演しています。
また彼のほかにも佐藤二朗や小栗旬、山田孝之なども多く福田作品に出演。これらの常連俳優は福田組と言われています。
ヒットメーカー福田監督の“お抱え俳優”になったムロツヨシですが、これに関して福田は持論を展開しています。監督の中で自分の作品に携わった俳優は「自分が主宰を務める劇団の劇団員」という認識なんだとか。
個性派実力俳優と、福田監督のタッグは功を奏しヒット作品を数多く世に送り出しています。