2017年7月6日更新

『古畑任三郎』第1シリーズで観たい話を見つけよう!

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古畑任三郎

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第1話:中森明菜

1994年4月13日放送、タイトルは「死者からの伝言」。 記念すべき第1話のゲストは中森明菜、人気コミック作家・小石川ちなみ役で登場します。公私とも心を許していた担当編集者を痴情のもつれから別荘の地下倉庫に閉じ込め殺害、事故死にみせようと画策します。そこに現れたのは古畑と今泉。雨の中車がガス欠してうんともすんともいわなくなったため電話を借りようと訪れたのでした。 中森明菜演じる小石川ちなみのエピソードは第2シーズン以降も度々登場します。やり手弁護士(第2シーズン・第1話:明石家さんま)の弁護により無罪判決を勝ち取り、のちに結婚。アトランタで幸せな結婚生活を送っているそうです。脚本の三谷幸喜が中森明菜の大ファンであったことが特別待遇を受けた理由とか。

第2話:堺正章

1994年4月20日放送、タイトルは「動く死体」。 堺正章は歌舞伎役者・中村右近を演じています。老婆をひき逃げした現場を劇場のガードマンに目撃され自首を勧められるも、名乗り出る気にはなりません。なかなか首を縦に振らない中村右近に業を煮やし警察に全て話すと詰め寄られてしまいます。もみ合ううちに誤ってガードマンを殺害、やむなく天井から転落死したようにみせかけようと偽装工作をするのでした。 犯行後、楽屋に戻って茶漬けを食べ劇場を後にしようとした中村は現場に駆けつけた古畑と今泉とばったり遭遇します。

第3話:古手川祐子

1994年4月27日放送、タイトルは「笑える死体」。 古手川祐子が演じるのは優秀な精神科医・笹山アリ。医者と患者という関係で知り合った恋人がいましたが、アリと別れ別の女性と婚約したことを聞かされます。プライドを傷つけられたアリは自分の誕生祝いに駆けつけてくれたかつての恋人を言葉巧みに誘導し、ストッキングを被るように仕向けます。 正当防衛を装って金属バッドで撲殺、自ら通報して駆けつけた警察に強盗と間違えたことを主張するのですが・・・。

第4話:笑福亭鶴瓶

1994年5月4日放送、タイトルは「殺しのファックス」。 笑福亭鶴瓶が演じるのは推理作家の幡髄院大です。人気小説家は秘書との不倫のすえ妻殺害を決意。FAXを使ったトリックで狂言誘拐を偽装し、自分のアリバイを成立させると同時に第三者による殺害をでっち上げようとします。 本作は推理物としては致命傷ともいえる不備があり物議を醸しました。幡髄院にしかFAXのタイマー送信機能を使えないことを犯人逮捕の決め手としましたが、FAXモデムを使用したら可能であることを指摘されたのです。このことで三谷幸喜はミステリファンをやめてしまおうかと思ったとか。

第5話:坂東三津五郎

1994年5月11日放送、タイトルは「汚れた王将」。 坂東三津五郎が演じたのは棋士の米沢八段。将棋のタイトルに挑戦中でしたが若手の台頭もあり、始まる早々三連敗と追い込まれていました。迎えた「竜人戦」、何としても負ける訳にはいかない米沢は不正を行ったことを立会人の大石に指摘され、灰皿で撲殺してしまいます。 風呂場で誤って転倒し事故死したように工作したのですが、動揺した米澤は勝てるはずの対戦を落としてしまいました。本作のトリビアは竜人戦の立会人・立花役を2代目コロンボの声優として知られる石田太郎が演じていることです。コロンボと古畑の夢の共演となりました。

第6話:木の実ナナ

1994年5月18日放送、タイトルは「汚れた王将」。 木の実ナナが演じるのは塩原音楽学院理事で世界的ピアニストの井口薫。翌日行われる前理事長の葬儀で「追悼のレクイエム」を演奏予定であった現理事長・川合をスタンガンで襲い、心臓発作に見せかけて殺害。前理事長・塩原と愛人関係にあった井口は家族から疎まれ遠ざけられていました。 塩原が一生を捧げた学園を金儲けの道具としか考えていない川合や、その周辺にいる学生のことが井口にとってはすべて憎らしく、「追悼のレクイエム」を弾くのは自分しかいないと考えていたのです。

第7話:小林稔侍

1994年5月25日放送、タイトルは「殺人リハーサル」。 小林稔侍が演じるのはベテラン時代劇スターの大宮十四郎。撮影所のオーナー・城田晴彦はこの作品を最後に撮影所を閉めてスーパーを建設する計画を進めていました。撮影所の仲間を守るために計画を阻止しようとする大宮は、殺陣のリハーサルを利用して城田を斬殺することに成功します。 小道具である刀の模擬と真剣を入れ替え、取り違えミスを装って真剣を使った大宮。事故による死亡として記者会見を開きましたが、小道具係が「故意にすり替えた」ことを告白、計画が綻び始めるという展開です。

第8話:鹿賀丈史

1994年6月1日放送、タイトルは「殺人特急」。 鹿賀丈史が演じるのは外科医・中川淳一です。不倫相手との浮気現場を興信所に撮影されたため、妻の手に写真が渡る前に興信所の所長・宍戸を殺し写真を奪うことを計画します。同じ列車に同乗し睡眠薬を用いて踵から毒薬を混入して殺害することに成功、カメラのフィルムも取り返しました。ところが車内にはヤクザ風の目撃者がいたのです。 列車、目撃者とミステリ要素たっぷりのキーワード続出。お気づきでしょうか?本作の犯人・中川淳一とは1993年に放送された三谷幸喜脚本『振り返れば奴がいる』に出てくる天真楼病院外科部長と同一人物です。

第9話:石黒賢

1994年6月8日放送、タイトルは「殺人公開放送」。 石黒賢が演じるのは自称“超能力者”の黒田清。テレビ番組で霊視する事前準備として タネを仕込もうとしているところを通りがかりのチンピラに見られてしまいました。揉み合っているうちに誤って殴殺、やむなく死体を隠匿します。 テレビ番組収録の日、トリックを次々に暴かれ窮地に追い込まれた黒田は、自ら殺害隠蔽した死体をあたかも霊視で発見したかのように装うという暴挙に出ました。

第10話:小堺一機

1994年6月15日放送、タイトルは「矛盾だらけの死体」。 小堺一機が演じるのは代議士・鵜野忠邦の秘書・佐古水茂雄。別れ話で揉めていた鵜野の愛人に大量の睡眠薬を飲ませて殺害、指示通り自殺にみえるよう工作しました。いずれ後継者に選ばれることを見越して身銭を切った佐古水でしたが、鵜野は冷たく切り捨てようとします。 逆上した佐古水は鵜野に殴りかかり、愛人と2人無理心中に見せかけようとしたのですが・・・。一命を取りとめた鵜野は記憶喪失になっていました。

第11話:桃井かおり

1994年6月22日放送、タイトルは「さよなら、DJ」。 桃井かおりが演じるのは人気ラジオDJの中浦たか子。恋人を奪った付き人のエリ子に復讐するため、生放送中「サン・トワ・マミー」が流れている間にスタジオから殺人現場まで駆け抜け、曲が終わる頃には何食わぬ顔でブースに戻り放送を続けるという大胆な犯行に及びます。ラジオの生放送中しかもたった一曲、レコードがかかっている僅かな時間での殺人です。 桃井かおりの気だるい雰囲気を逆手にとって全力疾走する場面を書いた三谷幸喜。ところが学生時代、陸上部に所属していた桃井はむしろ楽しんで演じたそうです。

第12話:菅原文太

1994年6月29日放送、タイトルは「最後のあいさつ」。 菅原文太が演じたのはベテラン刑事の小暮音次郎。孫娘を殺害したグループのリーダー・生原に自ら手を下す決心をしました。木暮は立件されたものの、証拠不十分を理由に裁判で無罪に。ちょうど大麻取引きの張り込み中であった彼は、任務を逆手にとりアリバイを成立させたのです。 張り込み中のホテルから抜け出して生原を射殺、ヤクザの抗争に見せかけ復讐を果たします。

スペシャル:陣内孝則&水野真紀

1994年5月11日放送、タイトルは「汚れた王将」。 陣内孝則が演じるのは数学者・二本松晋。コンビである野田茂男とともに「アーバックル賞」受賞式に出席するためオーストラリアのホテルに滞在しています。密かに恋人関係にある野田の妻・ひかるからの連絡で駆けつけると、野田が頭を打って倒れていました。 あわてて階段から転落死したように偽装する二本松。 しかし死んだと思っていた野田が蘇生し、数学界の謎といわれる「ファルコンの定理」を解き明かしたと言い始めます。手柄を独り占めしようと考えた二本松は野田を殴殺し、再び事故に見せかけるため偽装工作をするのでした。