大河ドラマのホントは気になる迷作・珍作8選

2017年6月15日更新 16649view

50年以上の歴史があるNHK大河ドラマ。その中にはイマイチな評価に終わってしまった作品も…そんな、迷作・珍作なドラマをピックアップ!

駄作、珍作も量産したNHK大河ドラマ

柴咲コウ

放送開始が1963(昭和38)年からという、まさに50年以上の歴史があるNHK大河ドラマ。これまでにさまざまな名作を発表してきていますが、中には低評価となってしまった作品も…

そんな、いわくつきの作品を8本ご紹介します。

1:歴代最低視聴率・・・画が汚いって言わないで!『平清盛』

きよ

出典: evala.jp

2012(平成24)年1月~12月放送

“天下の大悪人”というイメージが強かった平清盛を、魅力あふれる男として描いた意欲作。

ところが、物語の舞台となる兵庫県の当時の知事から「画面が汚くて鮮やかさがなく、チャンネルを回す気にならない」といった批判や、法皇・上皇を中心とする「家」を表現する用語を「王家」としたことに対する異論が出るなどし、それが祟ってか平均視聴率が歴代最低の12.0%を叩き出してしまいました。

しかし、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』で評価を得た藤本有紀の脚本や、キャスティングに関しても清盛を演じた松山ケンイチの荒々しさや、藤原頼長を演じた山本耕史の悪役ぶりなど、評価すべき点も多い作品です。

2:カジュアルすぎて賛否両論『新撰組!』

新撰組

2004(平成16)年1~12月放送

幕末の志士としてあまりにも名高い新選組の活躍を、人気脚本家の三谷幸喜が手がけました。

近藤勇役の香取慎吾を筆頭に、藤原竜也や山本耕史といった当時の若手俳優が大挙出演したことで話題となりましたが、従来の大河とは異なる青春群像劇な構成を良しとしない人もいたようです。

一方で、幕末好きの三谷らしく史実や考証に基づいた設定を盛り込むなどの意欲的な姿勢を評価する声が多く、大河では異例の続編『新選組!! 土方歳三 最期の一日』が制作されるまでに至りました。

3:史実無視!ただのファンタジーと批判が殺到『江~姫たちの戦国~』

江

2011(平成23)年1~11月放送

浅井長政と織田信長の妹・市の三女として生まれ、後に徳川家康の嫡男・秀忠の妻となった江(上野樹里)の数奇な運命を描きます。

田渕久美子による脚本がかなり史実と違うことや、三姉妹の少女期を、子役ではなく上野を筆頭に20代から30代の女優がそのまま演じた点が非難の対象となりました。

特に上野の演技は、彼女の当たり役となった『のだめカンタービレ』の役どころそのままで、“ファンタジー大河”という声も出るほど。

かといって全面的にダメというわけでもなく、ドラマ放送された2011年には東日本大震災が発生したということもあってか、殺伐とした雰囲気が薄めで家族愛あふれる内容に救われたという感想もあったようです。

4:ちぐはぐなキャスティング、過激な演出をし過ぎた?『武蔵 MUSASHI』

musashi

2003(平成15)年1~12月放送

吉川英治のあまりにも有名な小説『宮本武蔵』をドラマ化。意外にも武蔵が主人公の大河ドラマはこれが初めて。

市川新之助(現:海老蔵)を宮本武蔵役に、TOKIOの松岡昌宏を佐々木小次郎役に抜擢するという大胆なキャスティングが話題となりましたが、大胆すぎて受け入れられにくかったのか視聴率は振るわず、おまけに一部演出が映画『七人の侍』に類似していると黒澤プロから訴訟を起こされるなど、幾多のトラブルも…

マンガ誌「モーニング」連載の『バガボンド』人気に便乗してのドラマ化では?という見方もされるなど、何かと不運な作品ですが、音楽をエンリオ・モリコーネが担当したり、武蔵の恋人お通を、当時新之助と噂のあった米倉涼子が演じているなど注目ポイントもあります。

5:渋すぎ!!!現代じゃ絶対できない骨太さ『葵徳川三代』

葵

2000(平成12)年1~12月放送

徳川300年の礎を築いた家康(津川雅彦)、秀忠(西田敏行)、家光(尾上辰之助)の三代の人生を描いた壮大なドラマ。

大河ドラマ初のハイビジョン作品ということと、豪華するキャスティングが大きな話題となりましたが、逆にそれが仇となって「渋すぎる」という見方も強めたのも事実。

しかし演技そのものはやはり見応え十分。だからというわけではないですが、ものまねタレントの松村邦洋が津川のものまねをする際、このドラマでの家康をまねるのが定番となっています。

6:全然武将っぽく見えない俳優たち『天地人』

天地

2009(平成21)年1~11月放送

わずか5歳にして上杉景勝の家臣となり仕えた、直江兼続の生涯を描きます。

兼続役の妻夫木聡を始めとして北村一輝、常盤貴子、阿部寛といった旬なキャスティングを揃えましたが、その多くが「時代劇っぽくない顔ばかりでリアリティに欠ける」と非難されました。

一方でホームドラマ的なドラマ作りを心掛けたことや、徳川家康を演じた松方弘樹のさすがの貫録ぶり、少年時代の兼続(与六)を演じた加藤清史郎の人気などが功を奏し、平均視聴率 21.2%という好成績を記録しました。

特に加藤はあまりの人気ぶりから、兼続の子・竹松(直江景明)役で再登場したほどです。

7:オンナ大河は地雷??『花燃ゆ』

hanamoyu

出典: bmbb.jp

2015(平成27)年1月~12月放送

吉田松陰の妹として兄を支え、後に高杉晋作ら松下村塾の塾生たちや家族とともに幕末時代を生き抜いていく文(井上真央)の生涯を描いた作品。

放送開始当初から視聴率の低さを取り沙汰され、結果的に全50回の平均数字が12.0%と、2012年の『平清盛』と並び歴代最低タイを記録してしまいました。

低視聴率に終わった最大の理由が、主人公が無名に近い女性だったということが挙げられていますが、主演の井上の健気な演技を評価する声や、むしろ知られざる偉人にスポットを当ててくれて良かったという声もあるだけに、数字だけで判断されるのは気の毒な感もあります。

8:最新作『おんな城主 直虎』はジンクスを乗り越えられるか?

直虎

そして2017年放送予定の大河ドラマは、『おんな城主 直虎』。戦国時代に井伊直虎(いいなおとら)という男の名で家督を継いだ女城主の生涯を描きます。

直虎役に柴咲コウ、脚本を『世界の中心で、愛をさけぶ』、『白夜行』の森下佳子が担当しますが、女性が主人公の大河ドラマは近年数字が芳しくないため、すでに不安の声が出ています。

ただ、ドラマの企画意図には以下のように書かれています。

直虎が直面した問題には「中小企業を急に継ぐことになってしまった若き女社長がいかに会社経営に取り組むか」という身近なことと、「大国に囲まれた小国がどう生き残りを図るのか」という世界規模のテーマが同居しています。 この数奇な運命に翻弄された主人公が、毎週ハラハラドキドキ奮闘を続ける中に、現代の人々が世界を、社会を生き延びるためのヒントが満ちている。そんな作品を目指します。
引用:www.nhk.or.jp

「現代の若き女性社長」と「小国の繁栄」という現代に通じるテーマも盛り込むとしている2017年の大河ドラマ。はたして制作側の狙い通りの結果となるのか?今から注目です。