2022年3月15日更新

ウェス・アンダーソン監督おすすめ映画9選【かわいいだけじゃない】

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ウェス・アンダーソンは、アメリカ出身の映画監督。カラフルな衣装やセットなど、細部にまでこだわった彼の作品は、独特の世界観を演出し多くのファンを集めています。 この記事では、そんなウェス・アンダーソン監督作品のおすすめ作品を紹介していきます!かわいいだけじゃなく、味わい深い名作の数々を存分に楽しんでくださいね。

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『天才マックスの世界』(1998年)

公開から約20年経った今も、そのスタイリッシュな映像は新鮮で斬新!

天才マックスの世界 Rushmore
© Touchstone/Photofest/Zeta Image

ウェス・アンダーソンの名を知らしめた『天才マックスの世界』。 ラッシュモア・アカデミーに通う15歳のマックスは、並はずれた才能を持つ天才でありながらも、あらゆるクラブを掛け持ちした結果、落第を繰り返してばかり。そんな彼が、美人なクロス先生に一目惚れしてしまい……。 本作では既にウェス・アンダーソン監督の独自のスタイルが確立されており、カルト的名作といえます。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001年)

初めて日本で公開された記念すべき1作!

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』
©︎ TOUCHSTONE/zetaimage

日本で初めて上映された記念すべき1作として知られる『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』は、ジーン・ハックマンをはじめとする主役級のスターがズラリと登場したアンサンブルキャストで話題になりました。 ユダヤ系の一家・テネンバウム家の3人の子どもたちは皆、違った分野で若いうちから成功していましたが、大人になるにつれて問題を抱えるように。そんな中、父・ロイヤルの死期が迫っているとの報せが届き……。

『ライフ・アクアティック』(2005年)

キュートな探査船に詰め込まれた映画づくりへの愛

ライフ・アクアティック The Life Aquatic
© Touchstone Pictures Photographer: Philippe Antonello/Photofest/Zeta Image

『ライフ・アクアティック』は海洋冒険家で映画監督のズィスーが主人公のアドベンチャー・コメディ映画。新作の海洋ドキュメンタリーは不評、妻にまで愛想を尽かされるなかで出発した新たな航海で、思わぬハプニングとトラブルが……。 フランスの海洋探検家ジャック・クストーの大ファンだというウェス・アンダーソン。ストップモーションで映し出される海の生き物たちは、見ているだけでワクワクしてくるファンタジックなデザインです。ポルトガル語でカバーされるデビッド・ボウイの名曲も印象的。

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『ダージリン急行』(2008年)

これがウェス流インド旅!重たいスーツケースは捨てて、列車に乗り込んで。

『ダージリン急行』は久しぶりに再会する3兄弟がダージリン急行に乗ってインドの聖地を巡礼するドタバタヒューマンコメディです。 エイドリアン・ブロディやオーウェン・ウィルソンなどおなじみの顔ぶれが揃う本作は、ウェス・アンダーソン独特の色彩にインドのエキゾチックで雑多な風景が絶妙にマッチ。ビル・マーレイやナタリー・ポートマンの贅沢すぎるカメオ出演も話題になりました。

『ファンタスティック Mr.FOX』(2009年)

児童文学の世界をストップモーション・アニメで再現

『ファンタスティック Mr.FOX』は、『チャーリーとチョコレート工場」で知られるイギリスの作家・ロアルド・ダールの『父さんギツネバンザイ』を原作としたストップモーション・アニメ映画。 2004年の『ライフ・アクアティック』でも一部のシーンをアニメーションで表現したウェス監督でしたが、本作では初めて全編コマ撮りアニメに挑戦。とはいえ、独特の色彩感覚やカメラワーク、豪華なアンサンブルキャストなどはいつも通り。 主演のフォックス夫妻の声をジョージ・クルーニーとメリル・ストリープが演じていることも話題になりました。

『ムーンライズ・キングダム』(2012年)

ビル・マーレイやブルース・ウィリスなど豪華キャストも話題になったヒット作

1960年代のニュー・ペンザンス島という島を舞台に、12歳のボーイスカウトの少年と家族にうんざりしていた少女の駆け落ちをコミカルに描いた青春映画『ムーンライズ・キングダム』。 全体を統一するレトロでキッチュなインテリアや衣装、フランソワーズ・アルディの曲に見られるヨーロッピアンテイストなディテールなど、ウェス・アンダーソンのこだわりが光る本作は大ヒットを記録し、ウェス・アンダーソンの名前を不動のものにしました。

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『グランド・ブタペスト・ホテル』(2014年)

まさしく監督の代表作!アカデミー賞をはじめ多くの映画賞を受賞

舞台は架空の東欧の国・ズブロフカ。3つの時代を行き来しながら語られる、ミステリアスかつコミカルな冒険譚『グランド・ブタペスト・ホテル』でウェス・アンダーソン監督を知ったという人も多いはず! アメリカやイギリス、フランスなどの国境を超えた豪華なキャスト陣、壮大なスケール、絵本のようなカラフルな色彩感覚など、まさにウェス・アンダーソンの真骨頂とも言える本作は、アカデミー賞3部門にノミネート。 さらにはベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞し、全世界での興行収入1億ドル突破の快挙を果たしました!

『犬ヶ島』(2018年)

ウェス・アンダーソンから日本へ、強烈なラブレター!

『ファンタスティックMr.FOX』に続き、約4年の歳月を費やして製作されたストップモーションアニメ『犬ヶ島』。近未来の日本を舞台に、ゴミ捨て島「犬ヶ島」に追放された親友(犬)を探しに行く少年・アタリの冒険譚です。 黒沢明など50-60年代日本映画からの影響を強く受けたと語るウェス・アンダーソン監督の「日本」の描かれ方が本作の大きな見どころ。作中では登場人物たちが日本語で話すシーンや、日本語が書かれているシーンが多く登場するので、ある意味監督作の中でも1番日本人が楽しめる作品かもしれません。

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2022年)

記念すべき長編10作目にして、監督の「好み」が炸裂した一作

ウェス・アンダーソン監督の記念すべき10作目の長編映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』。フランスの架空の街を舞台に、人気雑誌「フレンチ・ディスパッチ」編集部の少し変わった編集者たちによる個性あふれる記事が、オムニバス形式で展開されていく作品です。 「フランス映画」「雑誌文化」など、ウェス監督の好きなものとやりたいことが、これでもかと詰め込まれており、まさにファンは絶対外せない一作。監督作にはお馴染みの豪華すぎるキャスト陣にも注目です!

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ウェス・アンダーソン作品を制覇して、独特の世界観にどっぷり浸ろう

この記事では、ウェス・アンダーソン監督のおすすめ作品を紹介しました。1作品でも観れば、絶対に他の作品では味わうことのできない独特の世界観に魅了されてしまうこと間違いなし! 監督1作目から観なければいけないということは決してないので、紹介した作品の中から一番気になった作品をチェックしてみてくださいね!特に『ダージリン急行』、『グランド・ブダペスト・ホテル』は知名度もファンも多く、誰でも楽しめる作品なので、初心者におすすめですよ。