ロケット・ラクーンは最新作で死亡したのか?元人間だった過去や残りの寿命を解説【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】
ロケット・ラクーンはかわいい見た目に反したアウトロー
アライグマ呼びが嫌い?ロケット・ラクーンの性格
MCUでロケットはグルートとともに賞金稼ぎとして宇宙を旅していました。旅の途中でピーター・クイル達と出会い、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員となります。 性格はキレやすく皮肉屋。ただし仲間思いで人情に熱い一面も持ち合わせています。「アライグマ」と呼ばれることが大嫌いなので呼び名にはくれぐれも注意が必要です。
ロケットは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』で死亡する?
ロケットの過去に関わるヴィランと対峙!
本作のヴィラン、ハイ・エボリューショナリーはロケットの過去に大きくかかわっています。予告編では、幼少期のロケットが彼から人体実験を受けるシーンが。 映画でハイ・エボリューショナリーと対峙するにあたって、ロケットが自分の過去を清算する事は間違いないでしょう。さらに、本予告の最後のシーンでガーディアンズの中心にいるのは、ロケット。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』では彼の活躍が物語の鍵を握るのではないでしょうか。
本作ではアダム・ウォーロックの襲撃を受け、ロケットが怪我をしたところから始まります。ガーディアンズは治療を試みますが、ロケットの体内をいじる事を妨害するように爆弾が仕掛けられているのに気付くのでした。この爆弾を仕掛けた本作のヴィランであるハイ・エボリューショナリーを辿って、ロケットの過去が明かされました。 ロケットは本作のほとんどを意識不明の重体のまま過ごしますが、ガーディアンズの必死の働きの結果、回復。仇敵であるハイ・エボリューショナリーを倒したのです。 一件落着したガーディアンズは、それぞれの道に進むことになり、新たなメンバーを入れて新生ガーディアンズをロケットが率いることになるのでした。
【ネタバレ】最新作で判明したロケットの過去
最新作では、ハイ・エボリューショナリーによる度重なる実験の結果、現在のような高度な知能と身体能力を得た過去が明かされました。 実験体として過ごす中、幼いロケットは、被検体の仲間たち3人といつか自由になることを夢見ています。被検体の中でも特段優秀だったロケットは、ハイ・エボリューショナリーに勉強を教わる中で、空に飛ぶロケットの存在を知り、自分の名前にします。
そんな中、ハイ・エボリューショナリーの実験の1つである、生物を超進化させる装置を見せられます。ロケットが装置の不具合を指摘した結果、ハイ・エボリューショナリーが目論む完璧な社会にふさわしい生物が誕生するのでした。 完璧な社会が実現すれば、仲間と共に外に出られると信じていたロケットですが、装置の不具合は気づくのに、そんな単純な事が分からないのかと笑われます。ハイ・エボリューショナリーは、初めからロケットたちを自由にするつもりはなかったのです。 絶望の中、ロケットはその晩に仲間たちと脱出の手筈を整えますが、脱出に気付いたハイ・エボリューショナリーたちに追われ、仲間たちは殺されてしまいます。激高したロケットは1人、宇宙船に乗って脱出するのでした......。
ロケットが死亡する可能性が高い理由
予告編でロケットが手術台で改造されるシーンや原作でお馴染みガールフレンド・ライラと再会するシーンが登場しました。今まで触れられなかったロケットの出生がついに明かされるのです。 ジェームズ・ガンはインタビューで「私にとってロケットはずっと映画の隠れた主人公でした」と思い入れの強さを語っています。一方で「だれかが死ぬ可能性は?」というファンの質問に「誰も死なないコミック原作映画なんて知らない」と誰かが死ぬ事を予期するような回答も……。 犠牲になるキャラクターにありがちな人生を振り返るシーンの多いロケット、監督の裏主人公発言も相まって本作で死亡する可能性が高いと予想されています。
ロケットの寿命は短い事は1作目で判明していた
実は、ロケットは1作目で「アライグマの寿命は短いしな」とロナンを止める作戦に賛同する際に語っています。皮肉屋な性格ゆえの答え方と捉えられますが、本当に寿命は長くないのかもしれません。 もしそうであればサノスのブリップによって消えなかったロケットと消えたメンバーとは年齢に乖離が生まれており、なおさら別れが近くなっていると考えられるのです。
元人間!?ロケットの壮絶すぎる過去
Rocket Raccoon returns this December in his own series from @AshcanPress and @JCoelhoPT! https://t.co/0nk1VhjAYR pic.twitter.com/iT6O39AATJ
— Marvel Entertainment (@Marvel) September 21, 2016
精神病院の労働力として生み出されたロケット
マーベルの中でも特に銃の似合うキャラクターのロケットが、そもそも精神病院で働いて育ったというのは少し驚きかもしれません。ロケットの故郷の惑星、ハーフワールドは心を病んだ市民と犯罪者を隔離しておくための精神病患者のコロニーでした。 もともとこのコロニーは介護ロボットが運営していましたが、時が経ち、ロボットは感情を持ち始め、自分たちの代わりに遺伝子操作をした動物たちを働かせ始めたのです。 ロケットはハーフワールドの最高法務執行官として、外部の脅威から惑星の平和を保つため働いていました。人のような二足歩行の能力に加え、ロケットの高められた知能と強さは、こういった彼の任務のために遺伝子的に組み替えられた結果なのです。
ロケット・ラクーンの能力・強さを解説
Who needs fireworks when we have a Rocket? Happy Fourth of July! #YoureWelcome #GuardiansOfTheGalaxy pic.twitter.com/56RIHyDbkU
— Guardians of the Galaxy (@Guardians) July 4, 2014
実はガーディアンズ随一の頭脳派
ロケットの一番の強みといえば、どんな武器でも扱える器用さ。よく身につけている2丁のレーザー銃の他にも、重火器など、どんな兵器でもお手の物。 自分が銃より小さい時ですら、最後には使いこなしてみせたりもします。 さらに、ロケットは戦術家としても高い能力を持っています。劇中でもキルン刑務所で人工重力を切り脱走に成功したり、クリーを倒す時もロケットが開発した銃が大活躍したり……。実はガーディアンズで一番欠かせないメンバーといっても過言ではありません。
原作でのロケットはパイロットも務める
原作でのロケットは映画での能力に加えて、宇宙船のパイロットとしても優れており、度々ガーディアンズのパイロットとして活躍していました。 初期の頃、ロケットは自分の宇宙船"ラックン・ルイン"(ロックンロールとラクーンのもじり。"拷問台と破壊"の意味)を持を持っていたりもします。 また、ロケットは、直接接触することなく、物を確認することができます。これはかぎ爪よりも上にある顔のヒゲのおかげです。更に暗闇でもよく見ることができます。結局のところ、ラクーン(アライグマ)は夜行性なのです。
ロケットの彼女・ライラが最新作で登場!
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— Telltale (@telltalegames) August 9, 2017
実は、ロケットにはレディ・ライラというソウルメイトともいえる運命の相手が。レディ・ライラは知性を持つ宇宙カワウソで、原作では惑星ハーフワールドで最大のおもちゃメーカーの後継者でもあります。 1980年代のロケット・ラクーンのオリジナルミニシリーズのあらすじもライラの誘拐に関わるものでした。ライラは原作で何度も誘拐されていて、誘拐は大抵、玩具企業の覇権を狙う動物たちによって仕組まれます。 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の予告編でもライラが初お披露目。ロケットがライラと抱き合うシーンがあり、1作目のキルン刑務所に名前だけ登場した伏線がついに回収されます。
ライラを演じるのはレディ・ガガ?
ライラの有力候補と噂されるレディ・ガガ。しかしジェームズ・ガンは「声優はガで始まってガで終わる名前?」というファンからの問いを「違う」と一蹴しました。 ブラッドリー・クーパーと『アリー/ スター誕生』(2018)以来の共演が期待されています。
ロケット・ラクーンの声優・俳優
ロケット・ラクーンの声優はブラッドリー・クーパー
ロケットの声優はブラッドリー・クーパー。『アメリカン・ハッスル』(2013)や『アメリカン・スナイパー』(2014)でアカデミー賞の男優賞にノミネートされた演技派俳優です。 声優ということもあって撮影現場には一度も来たことがないとジェームズ・ガンが明かしています。
本気すぎて笑っちゃうアフレコの様子
声だけの出演ですが、スタジオは現場さながらの臨場感。ジェームズ・ガンが「鼻や耳から血を出すまでスタジオにこもっている」といった冗談はあながち嘘ではないのかもしれません……。
ロケット・ラクーンの俳優は監督の弟ショーン・ガン
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の撮影は何やら家族の協力もとに成り立っているようです。 脚本/監督のジェームズ・ガンの弟、ショーン・ガンがロケットのモーションキャプチャを提供しました。 ブラッドリー・クーパーが声を、アライグマ・オレオがロケットの見た目を作り出すのに一役買った一方で、ロケットの動きに命を与え、撮影中キャラクターの存在感を与えるのはガンに託されました。 とはいえショーンはロケットより約1メートルも身長が高かったので、大変な仕事だったに違いありません。 ショーンはその他にも、サノスのモーションキャプチャ担当や、ヨンドゥの側近クラグリン役も演じるなど、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの世界の複数キャラクターに指紋を残しています。
ショーンのアドリブが名台詞に!
タフガイで皮肉屋のロケットには、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の中で素晴らしい台詞がいくつかあります。 人々のお気に入りとなった“bunch of jackasses standing in the circle(円陣に立ち尽くす馬鹿ども集団)”は、映画の中でも最も感動的なシーンの後に、ちょっと気の利いた漫画的な一息をつくセリフです。ロケットのジョークのほとんどが台本に書かれている中、実はこれは偶然出来上がったものなのです。 モーションキャプチャを撮影している最中、ショーン・ガンはアドリブのセリフを話していました。それがとてもウケたため、ジェームズ・ガンは、映画の最終版としてブラッドリー・クーパーに録音してもらうことになったのです。 その上、ジェームズは映画のすべてのシーンの中でもお気に入りのセリフのひとつとして引用しています。
ロケット・ラクーンにまつわる7つのトリビア
①ロケット・ラクーンの元ネタはビートルズの歌
ロケット・ラクーンはザ・ビートルズの1968年のヒット曲「ロッキー・ラクーン」にインスパイアされて生まれました。そのため最初に登場した時、彼は事実ロケットではなくロッキーと呼ばれていたのです!
②最初の30年間、たった10作品にしか登場していない
現在の人気とは裏腹に、ロケットがマーベルにてファンを獲得するまでには時間がかかりました。1976年「マーベル・プレビュー」7号でのデビューの後30年の間、たった10のコミックスにしか登場していないのです。 次の登場は1982年「インクレディブル・ハルク」271号、次に1984年のロケット・ラクーン主役のミニシリーズ全4回へと続きました。その次はさらに5年後の「クエーサー」15号、1992年「センセーショナル・シー・ハルク」に3回にわたって登場します。 ロケットは2007年に「アナアイレーション」のシリーズに登場し、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の一員となるまで、それほど人気はありませんでした。 人気の急上昇と映画での人気のおかげで、2014年にはロケットの独自シリーズの再開。2016年には「ロケット・ラクーンとグルート」のシリーズが連載されました。
③映画製作に貢献した1匹のアライグマ!
2014年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にて、ブラッドリー・クーパーがロケットの声優を演じ、心と魂を彼に与えていますが、さらにロケットらしさを追求するために実際のアライグマの撮影・研究もしていました。 ロケットのモデルとなり、彼の外見や動きにかなりの影響を与えたのが、オレオというアライグマ。オレオは、母アライグマがミルクを作り出せなくなってしまったところをイギリスで助けられました。 オレオは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の撮影がされている場所のそばで従順なアライグマの一匹となり、最終的にロケットのキャラクターを形作ることに貢献したのです。
④ロケットはガーディアンズのオリジナルメンバーではなかった
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でロケットは一大人気を博す一方で、実は彼はオリジナルのガーディアンズのメンバーではありませんでした。 最初のガーディアンズのチームは、ロケットのデビューの7年前、1969年にデビューし、ヨンドゥ・アドンタを含む全く異なるメンバーで構成されていました。 映画のファンが知っているガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、2008年まで登場しません。 ライターのダン・アブネットとアンディ・ランニングが、新たなるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーをつくるため、それまで関係のなかったキャラクターたちを結集させました。 ロケット、そして映画の他の登場人物であるスター・ロード、グルート、ガモーラ、ドラックスは、映画には登場しなかったアダム・ウォーロックとクエーサーとともに、この時招集されました。
⑤グルートの真の理解者のロケット!
ロケットの相棒グルートは「私はグルート(I am Groot)」とだけ常に言っているのではありません!グルートの種族は喉頭の硬直に悩まされており、そのためあらゆる言葉が「私はグルート」のように聞こえてしまうのです。 ロケット・ラクーンはグルートの言っていることが真に理解できます。ただ憶測による会話をしているのではありません。数少ないフローラコロッサス(グルートの種族)を理解出来る存在の一人なのです。
⑥サイレントムービーに敬意を表したオリジン
ロケット・ラクーンの故郷の惑星ハーフプラネットは銀河系のキーストン・クワッドランドという場所に位置します。 そこには法執務を行うルーニーズがおり、それらの警官は"キーストン・クワッドランド・コップス"と呼ばれています。略称"キーストン・コップス"ですが、彼らは20世紀初頭のアメリカの警官のようなユニフォームを着ています。 これは偶然ではなく、1914年から1920年代にかけて制作されたサイレントムービー『キーストン・コップス』に由来しています。はじめ、警官たちは自分たちのパンツを履いていますが、のちにチャーリー・チャップリンやファッティ・アーバックルのような外見になっていきます。 警官隊のハーフワールドでの役割は、ドタバタ喜劇のサイレントムービーとほぼ変わりありません。完全に正気ではない人々を集めた無能な警察でした。動物たちによりルーニーズが治療された後、キーストン・コップスはハーフワールドの為に働く優秀な警察へと変わりました。
⑦ロケット・ラクーン作者の悲劇
ビル・マントロは、イラストレーターのキース・ギッフェンと並ぶロケット・ラクーンの共作者です。ロケットが最初に「インクレディブル・ハルク」271号に登場した時、マントロはそのレギュラーライターでした。1980年代、公設弁護人を目指しロースクールに行くためコミックスの仕事を離れました。 1992年、マントロは交通事故に遭い、昏睡状態に陥り脳を損傷。障害が残り、以降リハビリ施設に入所しています。 2014年、マーベルスタジオはビル・マントロのために、彼の病室での『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のプライベート上映を行いました。 ビルの兄弟のマイケルはその上映をビルの人生の中で最も幸せな日と表現しました。ロケット・ラクーンの映画の役どころが彼を作り出した男に大きな恩返しになったのでしょう。
ロケットはどのような最後を迎えるのか?MCUの今後に注目!
劇中でも断片的に見えていたロケットの過去。原作ではその壮絶な人生が明かされていますが、果たして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ではどのように描かれるのか、また生き延びることはできるのか気になりますね。 最新作を前に、過去作でのロケットの活躍を復習してみてはいかがでしょうか。