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矢口史靖のプロフィール
1967年神奈川県に生まれた矢口は、東京造形大学在学時から本格的に映画製作に携わるようになります。 その後、約2年をかけて製作した『雨女』がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)のグランプリを受賞したことで、新進気鋭の監督として注目を浴び、1993年の『裸足のピクニック』で長編デビューを果たすこととなります。
1.栄えある矢口監督デビュー作【1993年】
矢口監督がPFFグランプリを受賞したことを受け、そのスカラシップのもとで製作された長編デビュー作。 平凡な女子高校生が何気なく行ったキセル乗車をきっかけに、家族が坂道を転げ落ちるように不幸に見舞われていくという、ブラック要素満載な内容となっています。
2.金銭欲にまみれた女子のハイテンションムービー【1997年】
銀行強盗事件に巻きこまれたお金好きな銀行OLが、富士の樹海に沈む5億円を単独で引き揚げるために、ロッククライミングやスキューバダイビングといったあらゆるテクニックをマスターし、一攫千金求めて突き進んでいきます。とにかく勢いで押し切ったテンション高めな演出が光ります。
3.偶然が重なり合うコミカル逃避行劇【1999年】
とある事件に巻き込まれ、暴力団の金を横取りしてしまった初対面の男女が逃避行するという、偶然に次ぐ偶然が重なりまくるコメディ。初期の矢口監督作らしい、ハイテンションな演出が冴えまくっています。
4.水泳シンクロ競技に打ち込む男子高校生たちの喜怒哀楽【2001年】
埼玉県に実在する、男子シンクロナイズドスイミング公演を行なう高校水泳部をモデルにした青春コメディ。 夏には必ずと言っていいほどテレビ放映されるほどの知名度を誇り、高校生を演じた妻夫木聡や玉木宏はもちろんの事、矢口監督の名を広く知らしめる作品となりました。
5.片田舎の女子高生たちがジャズバンドを結成【2004年】
野球部の応援に行った吹奏楽部に弁当を運ぶも、怠けたせいで弁当が腐り部員の体調を崩させてしまった女子高生たち。その責任としてジャスバンドを結成する羽目となります。 前作『ウォーターボーイズ』と表裏一体的な内容となっており、主演の上野樹里を含む吹奏楽部員を演じたキャスト達は、実際に練習を重ねて演奏シーンに臨んでいます。
6.昭和の名歌謡曲をモチーフにしたオムニバス映画【2007年】
昭和を代表する歌謡曲のをモチーフにした、12人の監督による短編オムニバス映画。 この中で矢口監督は、アパートに越してきた若夫婦(妻夫木聡と伊藤歩)が前の住人のラブレターを発見したのを機に、その住人と宛先の女性を結び付けようと奔走する『逢いたくて逢いたくて』を製作しています。
7.飛行機発着を支えるフライトスタッフの群像劇【2008年】
『ハッピーフライト』は、機長昇格を目指す副操縦士と新人キャビンアテンダントの成長をベースに、整備士、管制塔員といったフライトを支えるスタッフの日常をコミカルに綴った群像劇。 ANAの全面協力の下で製作されていますが、ハイジャックといった事件的要素が描かれないあたり、大人の事情が透けて見えます。
8.ロボットじいちゃん奮闘記【2012年】
家電メーカーの窓際社員たちが、ロボット博でのPR用ロボを作成中に大破させてしまい、苦肉の策としてロボットの中に年寄り男性を入れてやり過ごそうと企みます。 ロボットの中に入る老人を演じた五十嵐信次郎とは、実はミュージシャンのミッキー・カーチスです。この"五十嵐信次郎"という名前は、彼自信が実際に子供の自身考えて使っていたものだとか。
9.スローライフに触れた浪人生の成長譚【2014年】
林業の1年間の研修プログラムのパンフレットの女性目当てに参加した浪人生が、自然とのふれあいや村人との交流により成長していきます。 主人公役の染谷将太や、職場の先輩を演じた伊藤英明のコメディ演技が評価されました。
10.大停電の東京を飛び出した一家のサバイバル劇
2017年2月11日に公開された矢口監督の作品がこちら。ある日突然、全ての電気が止まってしまった東京を脱出した一家のサバイバル劇を描きます。 矢口監督曰く、これまでの監督作とは異なるハードな内容となっているとの事でした。