2019年4月12日更新

ドラマ『Xファイル』シリーズに出演していたキャストの現在

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大人気ドラマ『Xファイル』のキャストたちは今

1993年から2002年にかけて放送された人気海外SFドラマ『Xファイル』。超常現象をテーマにした本作は、まるで映画のような規模で製作され世界中で大ヒットを記録しました。 最終シーズンを迎えて15年以上が経った今でも、ファンが多くいる『Xファイル』。本作に出演していたキャストたちは今どうなっているのでしょうか?

フォックス・ウィリアム・モルダー/デイヴィッド・ドゥカヴニー

今作の主人公の1人フォックス・ウィリアム・モルダーFBI捜査官を演じたのはデイヴィッド・ドゥカヴニーです。 1960年8月7日ニューヨーク州出身の俳優である彼は元々教師になるという夢を持ち、プリンストン大学とイェール大学で学ぶなど、ドラマで演じたフォックス並みの秀才(ちなみにフォックスはオックスフォード大学で心理学を専攻)でした。 しかし教師よりも俳優という職業に惹かれていき、1980年代からテレビCMに出演し始めます。そして1990年からは、ドラマ『ツイン・ピークス』で女装癖のある麻薬取締捜査官デニスを演じることに。その後1993年から『Xファイル』で主人公の1人フォックスを演じたことでスターの座を手にします。 その後、2007年から2014年まで放送されたラブコメディドラマ『カリフォルニケーション』で主役の小説家ハンク・ムーディーを演じています。 2015年には自身が主演とプロデューサーを務めるドラマ『アクエリアス』が放送されました。彼はベテラン刑事サム・ホディアックを演じています。 私生活では1997年に女優のティア・レオーニと結婚。2人の間には娘と息子が1人ずつ生まれました。本作で演じたフォックスは超常現象を心底信じる人間ですが、デイヴィッド・ドゥカヴニーはあまり信じていないということです。

ダナ・キャサリン・スカリー/ジリアン・アンダーソン

フォックス・モルダーの相棒で主人公の1人ダナ・キャサリン・スカリーを演じたのは、ジリアン・アンダーソン。彼女は1968年8月9日イリノイ州出身の女優です。 高校在学中から演技に興味を持った彼女は、劇場のオーディションなどを受けていくつかの役を得ます。大学では演劇の学士号を取得し、小さな劇場で公演される演劇オフ・ブロードウェイで活躍しました。 そんな中、『Xファイル』のオーディションを受け、参加者300名の中から見事この役を獲得したのです。1997年にはスタジオジブリの『もののけ姫』の北米版でモロ(山犬の母神)の声優を務めました。 2013年から2015年には人気ドラマ『ハンニバル』にベデリア・デュ・モーリア博士役で出演するなど、現在も精力的に活動中。『Xファイル』で演じたダナとは違い、超常現象についてはかなり肯定的だそうです。

ウォルター・スキナー/ミッチ・ピレッジ

フォックス・モルダーとダナの上司ウォルター・スキナーを演じたミッチ・ピレッジは1952年4月5日オレゴン州出身の俳優です。 彼は小さな劇場の舞台俳優としてキャリアを開始し、一躍有名にしたのが今作『Xファイル』でのウォルター役。彼はシーズン1からシーズン10まで全てのシーズンに出演している数少ない俳優です。 本作出演後も主にドラマを中心として活動し、2005年から2009年にはドラマ『スターゲイト アトランティス』にスティーヴン・コールドウェル役で出演、2012年からは『ダラス』にハリス・レイランド役で出演しています。

ジョン・ドゲット/ロバート・パトリック

ロバート・パトリックは1959年11月5日ジョージア州出身の俳優。彼を一躍有名にした作品は1991年の映画『ターミネーター2』です。 彼は最新型の液体金属ターミネーターT-1000 を演じました。その後、『Xファイル』にシーズン8からジョン役で出演しています。ロバートは3人目の主人公としてデイヴィッド・ドゥカヴニー降板の穴を見事に埋めました。 2003年には映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』にレイ・カーター役で出演し、主演のキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモアと共演を果たしています。 近年も多くの映画に出演しており、2006年の映画『父親たちの星条旗』にチャンドラー・ジョンソン役で、2012年の映画『人生の特等席』にはヴィンス役で出演していました。

モニカ・レイエス/アナベス・ギッシュ

アナベス・ギッシュは1971年3月13日ニューメキシコ州出身の女優。彼女が注目を浴びた作品は1988年のラブコメディ映画『ミスティック・ピザ』です。彼女は主人公のキャット・アルージョを見事に演じました。 その後『Xファイル』シーズン8からドゲットのパートナー、モニカ役で出演をします。 その後も定期的にドラマ・映画に出演している彼女の代表作は本作のほかに、ドラマ『ザ・ホワイトハウス』に2003年から2006年までエリザベス・バートレット・ウェスティン役での出演、そして2006年から2008年まで放送されたドラマ『ブラザーフッド』にアイリーン・カフィー役などがあります。

アルビン・カーシュ/ジェームズ・ピケンズ・Jr

ジェームズ・ピケンズ・Jrは1954年10月26日オハイオ州出身の俳優です。 彼は大学卒業後、黒人の演劇集団Negro Ensemble Companyに参加。そこでデンゼル・ワシントンやサミュエル・L・ジャクソンらと共演をすることもありました。 1986年の映画『F/X 引き裂かれたトリック F/X 』に端役で出演し、スクリーンデビューを果たします。 その後1991年に大人気青春ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』にヘンリー・ブラウン役で出演。そして『Xファイル』ではシーズン6、シーズン8~9にモルダーとスカリーの上司アルビン役で出演していました。 現在も多数の映画・ドラマに出演しており、主な代表作は本作の他に2005年から放送中のドラマ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』でのリチャード・ウェーバー役があります。

スコット・ブレヴィンス/チャールズ・シオフィ

FBIに所属しながら実はFBIに派遣されたシンジケートの手先という複雑な役、スコット・ブレヴィンスを演じたのはチャールズ・シオフィです。 1935年アメリカのニューヨーク出身のベテラン俳優で、1970年代から映画、テレビドラマ界の両方で活躍しており、チャールトン・ヘストン主演の『原子力潜水艦浮上せず』やトム・クルーズ主演の『栄光の彼方に』などに出演するなど、映画界、テレビドラマ界の両方で活躍しています。 すでに80歳を超える高齢のため、最近は、以前ほどの映画、テレビドラマ出演はありませんが、『Xファイル』出演後も、『NYPDブルー』や『ザ・プラクティスボストン弁護士ファイル』などのテレビドラマを中心に俳優活動を続けています。

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ブラッド・フォーマー/ケイリー・エルウィス

第9シーズンで、Xファイル課に対抗するポジションとして登場したブラッド・フォーマー。組織の出世コースに乗った若手エリートであるブラッドを演じるのはイギリス出身の俳優、ケイリー・エルウィスです。 自身も父が芸術家、母はインテリアデザイナー、また母方の祖母はイギリス貴族の娘という由緒正しい家庭の元に育ち、イギリスの有名なパブリックスクールで学ぶなど、エリートコースを歩んできました。そしてアメリカの大学で演劇を学んだ後、イギリスに戻り、そして1983年公開の同性愛を描いた『アナザー・カントリー』で映画デビューを果たしました。 その後は『ホット・ショット』や『ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ』などのアメリカ映画に多く出演、どちらかというと映画界で活躍する俳優ですが、『Xファイル』以降も、たびたびアメリカのテレビドラマにも出演しています。 また最近では『紅の豚』や『耳をすませば』などのジブリ作品の英語版の吹き替えの担当もしたり、監督業にも携わるなど、活動の場を広げつつあります。

シガレット・スモーキング・マン/ウィリアム・B・デイヴィス

シンジケートの一員で、シリーズを通して最も脅威的で、なおかつ謎めいた存在であるシガレット・スモーキング・マン。彼を演じたのはカナダ出身のベテラン俳優、ウィリアム・B・デイヴィスです。 子役としてデビューし、多くの舞台やラジオドラマに出演。大学卒業後はイギリスに渡り、イギリスの名優ローレンス・オリヴィエのもとロイヤル・ナショナル・シアターでアシスタント・ディレクターとして働いた経験も持ちます。 本作では愛煙家の役どころですが、実際にはカナダの癌協会のスポークスマンを務めるなど徹底した禁煙家であり、ドラマの中ではハーブの巻いてタバコに見せかけたものを吸っています。 『Xファイル』出演後も精力的にテレビドラマ、映画にコンスタントに出演を続けています。

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ウェル・マニキュアード・マン/ジョン・ネヴィル

シンジケートの一人であり、イギリス紳士のウェル・マニキュアード・マンを演じたのはイギリス出身の俳優、ジョン・ネヴィルです。 イギリスで演劇を学び、舞台を中心に活躍し、活動の場を広げるためにカナダへ移住した後は舞台のほか、テレビドラマや映画でも活躍しました。 『Xファイル』後も『フィフス・エレメント』などの映画、『新スタートレック』などのテレビドア間に多く出演していましたが、残念ながら晩年はアルツハイマー認知症を患い、そして2011年11月にカナダの自宅で亡くなりました。

アレックス・クライチェック/ニコラス・リー

シンジケートの一員で、モルダーの父の殺害などに関わったアレックス・クライチェックを演じたのは、カナダ出身の俳優、ニコラス・リーです。 主にはテレビドラマで活躍しており、『Xファイル』出演後も『NYPDブルー」や『FBI失踪者を追え!』『コンティニアムCPS特捜班』などサスペンス系、クライム系のテレビドラマに多く出演しています。

ジェフリー・スペンダー/クリス・オーウェンズ

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シガレット・スモーキング・マンの息子である、ジェフリー・スペンダーを演じたクリス・オーウェンズ。カナダ出身の俳優で、どちらかというと主役級を演じるというよりは脇役で映画やドラマを支えるタイプの俳優です。 『Xファイル』後もテレビドラマ、映画にコンスタントに出演し、また数多くの賞も受賞しており、演技には定評のある俳優です。

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ダイアナ・ファウリー/ミミ・ロジャース

主人公モルダーの元恋人であり、ローン・ガンメンとも親交のダイアナ・ファウリーを演じるのはアメリカの女優、ミミ・ロジャースです。 トム・クルーズの最初の妻としても有名なミミ・ロジャースは、才女としても有名で、弱冠14歳で高校を卒業しています。また女優業のほか、ポーカープレーヤーとしても活動しており世界的トーナメントにも多く出場しています。 女優としては、『オースティン・パワーズ』や『ロスト・イン・スペース』などの人気映画にも多く出演していますが、並行してテレビドラマにもコンスタントに出演を続けています。

ディープ・スロート/ジェリー・ハーディン

モルダーに有益な情報を提供する謎の人物、ディープ・スロートを演じるのはアメリカ出身の俳優、ジェリー・ハーディンです。 大学在学中に奨学金を得て、イギリスロンドンの王立演劇学校に留学し、演技を学んだ実力派俳優です。映画でも活躍する一方、『新スター・トレック』や『ジェシカおばさんの事件簿』『L.A. ロー七人の弁護士』『スタートレック:ヴォイジャー』などの人気テレビドラマに多く出演しました。また娘のメロラ・ハーディンも女優であり、父子での共演もしています。 2019年現在は90歳を間近に迎える年齢であり、ここ数年は主だった芸能活動は行っていません。

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リチャード・マティソン上院議員/レイモンド・J・バリー

Xファイル課設立当初からモルダーの強力な支援者であり、貴重な見方の一人でもあるリチャード・マティソン上院議員。 演じるのは75以上もの舞台出演経験を持ち、その後映画界に転身し、現在は映画界、テレビドラマ界の両方で活躍するアメリカ出身の俳優、レイモンド・J・バリーです。 『7月4日に生まれて』や『デッドマン・ウォーキング』などの人気映画や『L.A.ロー七人の弁護士』や『SCI: 科学捜査班』などの人気ドラマに出演するなど、80歳を超える年齢でありながら、現在も精力的にコンスタントに人気映画、ドラマに出演を続けています。

X/スティーヴン・ウィリアムズ

ディープ・スロートがなくなった後、モルダーの重要な情報提供者となるXを演じるのはスティーヴン・ウィリアムズです。映画界、テレビドラマ界の両方で活躍するアフリカ系アメリカ人俳優です。 スティーヴン・ウィリアムズといえば、『Xファイル』のXと言われるほど、本作での役どころが大変有名ですが、1980年代を代表する映画『ブルース・ブラザース』やホラー映画の代名詞とも言える映画『13日の金曜日』『コリーナ、コリーナ』などの人気映画や『スーパーナチュラル』などの人気ドラマにも数多く出演しています。

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マリタ・コバルービアス/ローリー・ホールデン

モルダーの重要な情報提供者役の一人であるマリタ・コバルービアス。演じるのはアメリカ出身の女優、ローリー・ホールデンです。両親とも俳優でアメリカのカリフォルニア州で生まれました。その後母親の再婚の関係で、カナダでの生活経験もあり、現在はアメリカ、カナダ両方の市民権を持っています。 義理の父親はイギリス出身の映画監督マイケル・アンダーソンで、アンダーソンの監督作品で映画デビューを果たします。 『Xファイル』以降も、『ウォーキング・デッド』などの人気ドラマや『ファンタスティック・フォー』などの人気映画に出演を続けています。

ノエル・ローラー/アダム・ボールドウィン

連邦政府の情報部員ノエル・ローラーを演じるのは、アダム・ボールドウィンです。アメリカシカゴ出身の俳優で、名優チャールトン・ヘストンが在学した高校に在学中、映画デビューを果たしています。 映画『フルメタル・ジャケット』や『インディペンデンス・デイ』などでの観る人に強烈な印象を与える演技が有名で、メル・ギブソン、ヒース・レジャーなどが出演した映画『パトリオット』や『CSI:マイアミ』『CSI:ニューヨーク』などの人気作品にコンスタントに出演を続けています。

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メルビン・フロヒキー/トム・ブレイドウッド

モルダーの長年の友人で自称政府監視団体であるローン・ガンメン。その長老メルビン・フロヒキーを演じるのはカナダ出身の俳優、トム・ブレイドウッドです。 本作のほか、本作のスピンオフシリーズでの演技でも有名です。また俳優としてのみならず、監督としても活躍をしており、初期の『Xファイル』シリーズでは助監督としても作品作りに携わっています。 娘のジェシカ・フレイドウッド、ケイト・ブレイドウッドも女優として活躍しています。

ジョン・フィッツジェラルド・バイヤース/ブルース・ハーウッド

いつもスマートな装いで、ローン・ガンメンのリーダー格であるジョン・フィッツジェラルド・バイヤースを演じたのはカナダ出身の俳優、ブルース・ハーウッドです。 トム・ブレイドウッド同様、本作のスピンオフシリーズにも出演しており、本作以降もコンスタントにテレビドラマで活躍を続けています。 また俳優として活躍するだけでなく、バーンクーバー・サマー・シェイクスピア・フェスティバルの立ち上げメンバーになるなど、演劇の普及活動なども行っています。

リチャード・ラングリー/ディーン・ハグランド

ローン・ガンメンで情報・ハッキング担当役を務めるリチャード・ラングリーを演じるのは、ディーン・ハグランドです。カナダ出身の俳優で、俳優業のみならず、コメディアンとしても活躍しています。 『Xファイル』出演後はドキュメンタリータッチの作品に登場し、またトラベル番組のホストも務めています。 2015年にオーストラリアに移住し、現在も生活の拠点はオーストラリアですが、ポッドキャストのホストを務めるなど、アメリカでの芸能活動は現在も続けています。