2020年1月21日更新

『ジョジョの奇妙な冒険』第3部主人公・空条承太郎はクールで熱くていい男!

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空条承太郎

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『ジョジョの奇妙な冒険』空条承太郎を徹底解説!ダントツ人気を誇るキャラクター【ネタバレ注意】

1987年から連載をスタートし、「ジョジョ」の愛称でコアなファンの支持を得てきた荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。2012年にテレビアニメ化されファン層を拡大すると、2017年の実写映画化も決定しました。 原作は2016年現在も続き第8部が絶賛連載中ですが、空条承太郎は第3部の「スターダストクルセイダース」から第6部「ストーンオーシャン」まで登場し、無数の登場人物の中で最も長く活躍したキャラクターです。 ※本記事では『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

空条承太郎の系譜、ジョースター家とは?数奇な運命を辿る奇妙な血筋

まずは、空条承太郎の家系・ジョースター家について整理します。 誇り高きイギリス貴族であり、社会的にも地位の高い人物を輩出しているジョースター家。その血を引く者に共通する特徴として、首や肩付近に星型の痣が認められ、例外もありますが男性は生涯ひとりの女性を愛し短命である傾向があります。 1880年代が舞台の第1部では、初代主人公のジョナサン・ジョースターが活躍。第2部では1938年に時代が移り、ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースターを主人公としたストーリーが展開されます。 そして、1980年代が舞台の第3部で主人公として登場するのが、ジョセフの孫、空条承太郎。ジョースター家と、吸血鬼ディオが率いる能力者たちとの2世紀以上にもわたる壮絶な戦いを描いた物語が『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』なのです。

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空条承太郎の性格を分析!心理戦も得意な高スペックメンタル

空条承太郎は、頭脳明晰で常に冷静沈着です。その一方で、女性や子供を利用するような相手には容赦しない激情的なところも。ですが、たとえ敵であっても強い信念と実力を持った相手なら敬意を示すこともあり、この辺りはジョナサンやジョセフ譲りな部分と言えます。 そんな承太郎は心理的な駆け引きも得意です。敵にカマをかけてスタンド能力を見破ったり、ダニエル・J・ダービーとの戦いでは見事なハッタリで生粋のギャンブラーをも打ち負かしました。 趣味は、飛行機や船の本を見ること。そのほか大の相撲好きで、ラジオの相撲中継を聴いたり、戦闘中に相撲の例えを出したりもしていました。

承太郎とスタンド「スタープラチナ」は圧倒的な速さとパワーで敵を圧倒!精密動作も得意な万能型

『ジョジョ』シリーズで大きな見どころとなるのが「スタンド」という一種の超能力です。この能力は第3部から登場し、主人公とその仲間だけでなく敵側も備え、激しい戦いが繰り広げられます。 空条承太郎が操るスタンドは「スタープラチナ」。逞しい身体の人型スタンドで、パワーとスピードが持ち味です。 動体視力が並外れて良く、発射された弾丸を指でひょいとつまめるほか、圧倒的なパワーの拳を高速で打ち込み相手を叩きのめします。また、宿敵ディオとの対決の最中に「時の入門」を果たし、時間を止める能力も発動できるようになりました。

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スタープラチナの時間停止能力について

ディオとの最終決戦の際、承太郎のスタープラチナは、ディオのスタンド「ザ・ワールド」と同様に時を止める能力を発動しました。 承太郎の時間停止能力は、一見ディオの「ザ・ワールド」と同様のものに見えますが、実際は異なるもの。ディオの能力は世界を支配することで自分以外の時間を停止させる概念的なものですが、対して承太郎の能力は速さが光速を超えることによって、結果的に時間を止めているのと同等の効果を発揮しているというものでした。 因みに、シリーズによって承太郎が時を止められる時間は異なります。それは概念的な時間停止では無く、スピードによるものであるからで、コンディションによって左右されるからなのでしょう。

第3部「スターダストクルセイダース」での空条承太郎は未来を切り開く主人公

日本に住む17歳の承太郎は、195cmの屈強な体躯を持った硬派な高校生。ある日、自身に異変を感じ悪霊に憑りつかれたと思いますが、実はこれが「スタンド」でした。 承太郎の高祖父ジョナサンが倒したはずの宿敵ディオが甦ってしまい、その影響で承太郎だけでなく祖父ジョセフや母親のホリィにもスタンド能力が発動したのです。そして、ホリィの体はスタンドのパワーに耐えられず瀕死の状態に。 ホリィを助けるにはディオを倒さねばならず、アメリカから駆け付けた祖父ジョセフやスタンド使いの仲間たちとともに、ディオが居るというエジプトへ向かいます。 普段は冷静沈着ですが、正義感が強いため、非道な相手は容赦なく打ちのめす承太郎。そんなクールで熱い空条承太郎が主人公として活躍するのが『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』です。

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第4部「ダイヤモンドは砕けない」での空条承太郎は心強いサポート役!

エジプトでディオを倒してから10年以上が過ぎ、海洋学者となった28歳の承太郎が登場するのが第4部。日本の某県にある杜王町が舞台となり、主人公は高校生の東方仗助(ひがしかたじょうすけ)に移ります。

第4部主人公・東方仗助

少しややこしいのですが、仗助はジョセフ・ジョースターの隠し子であるため、承太郎にとってひと回りも年下の叔父になります。ジョセフが高齢になり承太郎がもしもの時に備えて相続に関して調べていたところ、仗助の存在を知り杜王町にやってきました。 『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』では、多くのスタンド使いが住む杜王町を舞台に、仗助とその仲間たちがスタンド能力を生む秘密やスタンドを使う殺人鬼の捜索をします。承太郎は、「クレイジー・ダイヤモンド」というスタンドを使う仗助らの心強い味方となってサポートしました。

第6部「ストーンオーシャン」で空条承太郎が死亡!?

第5部「黄金の風」での出番は少なく、アメリカが舞台となる第6部「ストーンオーシャン」に40歳を超えたとは思えない若々しい承太郎が登場します。この物語の主人公は、承太郎の実の娘である空条徐倫(くうじょうジョリーン)です。 4部の終わり頃に結婚していた承太郎は妻と娘を恐ろしい戦いに巻き込まないため、あえて家庭を顧みない生活をしていました。ですが、そうとは知らない徐倫からは恨まれており、関係は険悪です。そんな時、徐倫が濡れ衣を着せられ刑務所に。これは、かつて承太郎が倒したディオの部下による策略でした。

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長きに渡って活躍した承太郎の最期が無残なものだった

徐倫を救出に向かった承太郎は敵に記憶と能力を奪われ仮死状態になり、徐倫のおかげで復活するものの、結局徐倫を守るために命を落とします。その最期は頭を裂かれるという壮絶なものでした。シリーズを通し能力も人気も高い承太郎の無残な死に方が、ファンに与えた衝撃は大きかったようです。 その後、承太郎の死の甲斐なく「ストーン・フリー」というスタンドを操る徐倫も倒されてしまいますが、徐倫の遺志を受け継いだ仲間が敵を倒し、ジョースター家とディオ側との長年の戦いに本当に幕が下ろされました。 ちなみにこの時、時を加速する能力を持った敵との戦いでパラレルワールドが発生し、原作漫画の第7部からはこれまでの登場人物によく似ているけれど違うキャラクターたちの物語になっているそうです。

承太郎は名言も「ジョジョ」シリーズNo.1の知名度!印象深いセリフ4選

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!」

承太郎がスタンド「スタープラチナ」で得意の連続拳を繰り出す時に発する気合の入った掛け声です。この「オラオララッシュ」は、原作漫画では52オラ、アニメではさらに増えて66オラが記録されているのだとか。

「やれやれだぜ」

ラッシュ時の「オラオラ」とともに承太郎の名言となっているのが「やれやれだぜ」。登場人物のおかしな言動に対してや、問題が解決した時などにつぶやくセリフです。 「やれやれだぜ」と言いながらも仲間のために助けに入ってくれるのが、正義感溢れる承太郎の優しく男らしいところ。成人してからは「やれやれだ」になるそうで、娘の徐倫もこの名言を受け継ぎ「やれやれだわ」が口癖だそうです。

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「てめーは俺を怒らせた」

これは、承太郎がディオとの最後の戦いの後に放った名言。 ジョースター家最大の難敵であったディオ、第3部最終話で承太郎のスタープラチナがその息の根を止めます。仲間の死や、祖父ジョセフの血が吸い取られたことで、これまで冷静に相手を分析して勝ってきた承太郎も、最後はジョースター家伝統の怒りによる“爆発力”で宿敵を倒しました。 倒れるディオに対して、承太郎は彼の敗因を告げます。それこそが、「てめーは俺を怒らせた」というセリフでした。スタンドバトルは、能力の読みあいや、意外な突破口で勝敗がつけられてきましたが、最後の最後は「怒り」こそが決着をつけたのです。

「“悪”とは、てめー自身のためだけに、弱者を利用しふみつけるやつのことだ」

これは、承太郎が花京院典明と戦った時に放った名言。花京院が無関係の女医をスタンド戦に巻き込んで傷つけたことによって、承太郎の怒りに火かつきます。 普段は不良のレッテルを貼られている承太郎。しかし、本当の卑劣な悪に対しては痛烈に批判します。このセリフには、承太郎の奥底に潜む正義感が強く滲み出ていました。

帽子が髪と一体化しているってホント?

個性的で奇妙なファッションも魅力の「ジョジョ」シリーズ。高校生として登場した第3部の承太郎は、学ランにいかついチェーンを付け、常に帽子を被っています。第4部の承太郎は白いコートと白い帽子で、第6部になると黒いコート姿に黒い帽子。大人になってもやはり帽子は欠かせません。 また、右手で相手をビシーッ!と指さす大胆不敵なポーズも承太郎のトレードマークです。 承太郎において、特に注目すべきは帽子です。作中でも脱いだ描写がほとんどなく、画では帽子が髪と繋がっているようにも見えるのだとか。 原作者の荒木飛呂彦は、後姿でも承太郎と分かりやすくするため、その方が自身も描きやすいため、そうしていると語り「一体化」説を肯定したそうです。

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アニメ版「ジョジョ」第3部、空条承太郎を演じた声優は小野大輔(おのだいすけ)

テレビアニメの承太郎の声を担当するのは、高知県出身、1978年生まれの小野大輔(おのだいすけ)です。 『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹役で知名度を上げ、『黒執事』セバスチャン役などでブレイク。『おそ松くん』の大人版『おそ松さん』では、ハイテンションな五男・松野十四松を演じ、『おそ松さん』ブームを支えました。 「ジョジョ」シリーズに関しては、原作漫画が自身の青春時代のバイブルと語り大ファンを公言。第3部をアニメ化した「スターダストクルセイダース」の空条承太郎役を務めるにあたり、持てる力を全て出し尽くしたため、終了すると燃え尽き症候群のようになってしまったのだとか。 しかし、声優仲間から「第4部があるじゃあないかッ!」と渇を入れられ、2016年現在放送の「ダイヤモンドは砕けない」で引き続き承太郎を熱演しています。

実写版『ジョジョの奇妙な冒険』で空条承太郎を演じたのは伊勢谷友介(いせやゆうすけ)

2017年8月1日に公開される実写映画『ジョジョの奇妙な冒険』で登場する空条承太郎を演じるのは伊勢谷友介(いせやゆうすけ)。 大学在学中の1996年からモデルとして活動を開始し、1999年の『ワンダフルライフ』で映画デビューを果たしました。代表作には不思議な雰囲気を持った「俺」役を演じた『図鑑に載ってない虫』や過酷な役作りを行い見事に力石徹役を演じきった『あしたのジョー』などが挙げられます。