2017年7月6日更新

イケメン俳優安藤政信の出演映画から現在までを辿る【映画『セーラー服と機関銃 卒業』で完全復活か?】

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安藤政信

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イケメン俳優・安藤政信のプロフィール

安藤政信と言えば、北野武監督の『キッズ・リターン』で映画賞を総なめにしたことで一躍注目を浴びることとなった、天才型イケメン俳優。 日本人離れしたルックスと、どんな役も演じこなす実力を持ち合わせているものの、自身のこだわりもあってかドラマ等のテレビ露出はほとんどなく、映画を中心に出演していたため一時期は引退の噂も出ていましたが、最近では積極的に作品への出演をしていることからも再び注目されています。 今回は、そんな異色なキャリアを築いた俳優・安藤政信の過去の出演作から現在の活動までを振り返ってみたいと思います。

役者への道は、高校留年がチャンスとなった?

留年してしまった高校生活で、卒業寸前に乗っていた電車で、役者にならないかと事務所の人間に誘われたのが、この世界に入るきっかけだったといいます。 芸能界にはまったく興味がなかったこともあり安藤政信は断り続けますがその熱意に負け、結局事務所に入ることになりました。

映画『キッズ・リターン』では映画賞を総なめに

1996年公開の『キッズ・リターン』ではスクリーンデビューを果たし、役者人生の幕を開けましたが、その演技力の高さから第20回日本アカデミー賞新人賞やキネマ旬報賞新人賞など映画賞を総なめにし、一気に世間の注目を浴びることとなりました。 芸能界や役者には興味のなかった彼が、北野武監督の作品によって俳優としての才能を開花させることになったのです。

挑戦的な役柄に何度も挑み、演技派としての地位を確立

1998年公開の映画『イノセントワールド』では竹内結子と主演を演じる

桜井亜美のベストセラー小説を原作に、下山天監督がメガホンを取り、蜷川実花がフォトグラファーとなりアミ役の竹内結子とのW主演でタクヤ役を演じた安藤政信。 体外受精で生まれたアミが精子ドナーを探す物語で、彼が演じたのは竹内結子演じるアミの兄で知的障害者のタクヤです。 竹内結子の演じる感情を表に出さない女子高生アミと、安藤の透明感を全面に押し出したタクヤが絶妙で、見事な世界観を作りあげています。

2000年公開の映画『バトル・ロワイアル』ではセリフの一切無い桐山を怪演

2000年公開の『バトル・ロワイアル』では謎の転校生、桐山和雄に扮した安藤ですが、この役にはセリフが一言もありませんでした。 作品のキャスティングの当初は、安藤は川田章五を演じる予定でしたが、脚本を読んで桐山役をひどく気に入ったことで、彼が桐山役を演じることとなりました。 桐山は劇中、一言もセリフのない難しい役ではありましたが、彼はそれを見事に演じ切りその演技力の高さを印象づけたのです。 桐山の怪演はまさに狂気そのもの。安藤の新境地開拓となった役だったのではないでしょうか。

映画『46億年の恋』では少年たちの刑務所での恋愛ものを見事に演じきった安藤政信

映画『46億年の恋』は、正木亜都の『少年Aえれじぃ』が原作の2006年の公開作品です。 安藤は香月史郎役として松田龍平演じる有吉淳との切なくも哀しい恋愛を見事に演じています。 安藤政信と並んでも劣らない松田龍平との共演が実現した本作は、二人の圧倒的な才能を見せつけられている様な気分にさせられます。 また、本作は第56回ベルリン国際映画祭「パノラマ部門」で正式出品もされています。

映画『ギミー・ヘブン』では宮崎あおいと共演!

宮崎あおいと江口洋介が共感覚者を演じた映画『ギミー・へブン』は、共感覚を題材にしたサスペンス映画です。 本作で安藤が演じたのは野原貴史という江口洋介演じる葉山新介の弟です。

邦画から離れ、アジア圏を中心に中国映画に出演

2006年には5本、2007年には4本もの映画に出演していた安藤政信ですが、その後日本の映画から離れアジア圏の映画に出演していました。日本で役者としての知名度がありながら、海外で挑戦するという決断はかなり勇気がいることでしょう。新しい世界に果敢にチャレンジしていく姿がかっこいいですね!

2009年、中国映画『花の生涯〜梅蘭芳〜』で田中隆一を演じる

中国映画に初めて出演したのは2009年。 安藤演じる田中隆一は、日本の支配下にある時代の中国に送り込まれた日本軍人です。日本人の役としての出演でしたが、中国語が流暢に話せない不便さはあったようです。
僕には中国語を自在に操れるほどの語学力はなかったので、言葉の面では束縛がありましたが……。自分もプロの役者ですから、ほかの共演者と一緒にやっていて演技面での差は感じなかったです。
しかし持ち前の演技力で勝負した結果、アジア映画界でも認められる存在になっていったのですね。

台湾映画『セデック・バレ』に小島源治役として出演

1930年の日本統治下の台湾を舞台に、セデック族による抗日暴動・霧社事件を描き2011年公開された本作。台湾映画史上最高額の7億新台幣をかけて制作され、台湾版アカデミー賞と言われる金馬獎では最多5部門を受賞するなど、高い評価を受けています。 安藤演じる小島源治の他に、木村祐一やビビアン・スー、また現在朝ドラの出演で注目されているディーン・フジオカなど、日本でも馴染みのある俳優陣が出演しています。

中国映画『ソード・ロワイヤル』では主人公の料理人を演じる

2011年に公開されたコメディ映画『ソード・ロワイヤル』で主人公の料理人を演じています。中国映画で主演を務めた安藤は、中国の俳優キティ・チャン、ユー・ベンチャンやリュウ・シャオイェらと共演。 『Mr.&Mrs. スミス』や『ボーン・アイデンティティー』の監督として知られるダグ・リーマンが製作総指揮をとっています。

4年ぶりの邦画『スマグラー -おまえの未来を運べ-』では1ヶ月で肉体改造。堪能な中国語も披露

アジア圏に活躍の場をうつしていた安藤政信でしたが、2011年、4年ぶりに『スマグラー -おまえの未来を運べ-』で邦画に出演することとなりました。 本作では中国人マフィアを演じ、限られたトレーニングの時間で肉体の改造に挑みました。 毎日同じトレーニングを何百回も繰り返し通常三ヶ月と言われる肉体改造のトレーニングを一ヶ月で完成させ、話題となりました。 思わず見とれてしまう凡人離れした肉体美だけでなく、映画では海外経験で鍛えられた中国語も披露しています。 そうして演じきった伝説の殺し屋「背骨」は、安藤の演技の実力を再びしらしめる役となりました。

突然の結婚していたとの告白!妻は妊娠中とも

安藤政信は2015年の9月に販売された雑誌「Numero TOKYO」に収録された蜷川実花との対談で、自身がすでに結婚していることを発表していました。結婚したのは2014年で、お相手は一般女性だということです。結婚後子供を一人もうけ、対談当時の現在も妻は妊娠中だということを明かしました。 今まで恋愛報道やスキャンダルなどなかった安藤。ミステリアスだった彼の突然の既婚者発表に、ファンは驚きました。

愛をもって演技ができるようになった成長の30代

テレビドラマへの出演は、2000年以降格段に減っていました。対して映画への出演は少なくはなく、それでも2005年までは年に一本のペース。 映画『46億年の恋』からは、積極的に映画への出演を増やしているといいます。 10代から20代では、演技や生き方そのものが、死からはじまるような感覚があったという安藤。 次に進むには死を経て、すべてをゼロにしてリセットしてから始めるしかないんじゃないかという感触を常に感じていたと言います。 それが30代には感情が豊かになり、人を受け入れられるようになったのだとか。 演技の温度も高くなり、愛をもって進んでいけるように変化したと語っています。2015年で40代になる安藤は、これからまた新しい何かを見つけて、さらに深みのある俳優へと変化していくのかもしれません。

テレビドラマから名作映画の続編まで、”らしさ”を脱ぎ捨てつつ更新される安藤政信像

2015年9月公開の映画『GONIN サーガ』では式根誠司役で出演

2015年公開の映画『GONIN サーガ』で重要な役で出演しています。 同作は19年前に起こった、暴力団による1億円強奪事件の続編となります。当時、抗争に巻き込まれた組員たちのそれぞれの遺族にとって、まだこの事件は解決していないことから巻き起こる新たな事件とは? 安藤が演じるのは前作で登場した暴力団五誠会の3代目・誠司です。人間の悪の部分を徹底して演じきったという渾身の演技は、一見の価値有りです。

4年ぶりにドラマ出演!『恋の三陸 列車コンで行こう!』

2016年2月から放送されたドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』に出演した安藤政信。彼が演じた大迫達也は、松下奈緒演じる岩渕由香里に次第に心惹かれていく役です。 松下奈緒を主演に迎え、南海キャンディーズの山崎静代や、今CM・ドラマで引っ張りだこの女優・松岡茉優、最近では女優としての活躍もしている壇蜜など、幅広いキャラクターの俳優陣が共演したことでも話題になりました。 列車コンとは、列車を使った合コンのこと。松下奈緒演じる岩渕由香里は、「列車コン」イベント担当者のひとりとして、恋に、仕事に、日々奮闘。三陸で力強く生き抜く人々の姿をハートフルに描いたドラマとなっています。

2016年3月に公開された映画『セーラ服と機関銃 -卒業-』には安井役で出演した安藤政信

橋本環奈を主演に迎え35年ぶりの実写化が話題となった『セーラ服と機関銃 -卒業-』にも、安藤は出演しています。 それまで「自分にしかできない役しか演じない」と、出演依頼を承諾することに対しこだわりを持っていた安藤政信が既に実写化されている作品に出演するというのは、これまでの彼の役者としてのスタンスからは考えられないという声がネットでは挙がりました。 安藤は、極悪非道な本作の黒幕・安井を演じています。今をときめく美少女・橋本環奈と実力派俳優がどんな演技合戦をするのかは要チェックですね。

CMにも出演!活躍の幅を広げる安藤政信

芸能活動を映画に限定し、ドラマやその他の出演は控えていた安藤。しかし2012年には「TSUBAKI」のテレビCMに水原希子とともに出演しており、ファンを驚かせました。最近は心を広く持って、幅広く受け入れるようになったという彼はCMも許容し、自分の可能性を広げてるのかもしれません。 こちらはその後2013年に出演したDeNAの「三国志バトル」のCMです。

今後の安藤政信出演映画は?

『貞子vs伽椰子』(2016年6月18日公開)

Jホラーとして一大センセーションを巻き起こした『リング』、『呪怨』シリーズ。両シリーズのホラー・キャラクターである貞子と伽椰子がまさかの共演を果たす本作にも、安藤政信が出演します。 "呪いのビデオ"の貞子と"呪いの家"の伽椰子、2つの呪いが激突するスペクタクル・Jホラーな一本となっています。 安藤は、この二人の怨霊を消滅させようとする、型破りな霊媒師、常磐経蔵を怪演しているといいます。

『花芯』で不倫相手役を演じる(2016年8月6日公開)

瀬戸内寂聴が発表した恋愛小説『花芯』が映画化され、2016年8月6日の公開が決定しています。 不倫を軸にして女性の本能を描ききった原作は、1957年の発表当時あまりに衝撃的すぎたため、著者の瀬戸内寂聴は5年間文壇から干されたという、いわくつきの一作です。 今回の映像化でも、生々しい本能の恋愛模様が繰り広げられることが予想されます。本作で安藤は主人公・園子(村川絵梨)の不倫相手であり、園子の夫の上司でもある男・越智 を演じます。ベッドシーンもあるかもしれませんね。