2017年10月31日更新

2017年おすすめ映画ランキングTOP15【邦画編】

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昨年に続きアニメ作品の勢いが続く?傑作・秀作揃いの2017年ランキング

『夜明け告げるルーのうた』
『夜明け告げるルーのうた』 ©2017ルー製作委員会

『君の名は。』、『この世界の片隅で』、『聲の形』とアニメの作品の活躍が際立っていた2016年。ランキングを見ると2017年もその流れが続きそうな気配です。 とはいえ、勢いがあるのはアニメだけではありません!『鎌倉ものがたり』などロングヒット漫画の実写化作品にも注目が集まります。 傑作・秀作が揃った2017年おすすめランキング。この記事を読んで2017年の映画スケジュールを立ててみてはいかがでしょうか?

15位:鬼才・北野武が放つ任侠バイオレンスシリーズ、ついに完結!!【10月7日公開】

日本が誇る「世界のキタノ」がヤクザの抗争を描くアウトレイジシリーズ。2010年公開『アウトレイジ』、2012年公開『アウトレイジ ビヨンド』に続き、シリーズ3作目となる本作。他に類を見ないほど豪華な顔ぶれでお馴染みの本シリーズですが、出演が発表されているキャストは以下の通り。 昔かたぎの任侠・大友に扮するビートたけし、関西最大勢力である花菱組のブレーン西野役の西田敏行、同じく花菱組“コワモテ”中田役の塩見三省。また山王会・白山役の名高達郎、同五味役の光石研や刑事に扮する中村育二、松重豊、在日コリアンを演じる白竜の続投も決まっています。 前作から5年。腹に一物もニ物も抱えた男たちが再び集結。どのような化かし合いを見せてくれるのでしょうか?

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14位:もしも電気もガスも水道も使えなくなったなら!?【2月11日公開】

『ハッピーフライト』、『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』の矢口史靖監督が贈る生き残りエンターテインメント!快適な生活に慣れ親しんだ現代人がある日突然、自給自足を余儀なくされたらどうなるのでしょう? 小日向文世演じるのは口ばっかりの父、専業主婦の母を深津絵里、音楽やスマホに依存する子供たちを泉澤祐希と葵わかなが演じます。全ての機能が停止した東京を脱して故郷・鹿児島を目指すことになった鈴木家の4人。飛行機も電車もストップした中自ら自転車を漕ぎ、食べ物や飲み水を調達しようと四苦八苦します。 ただ一緒に暮らすだけの繋がりの希薄な一家が困難に直面した時。家族の在り方が問われるのです。

13位:17歳の孤独な少年が優しさに触れ、人として棋士として成長する青春ドラマ【3月18日公開】

『ハチミツとクローバー』の羽海野チカによる大人気漫画を前後編2部作に分けて実写映画化!音楽チャートを席巻中の「ぼくのりりっく」が主題歌を担当します。 中学生でプロデビューし天才の名をほしいままにしながらも、家族3人を交通事故で失うという辛い過去を持つ17歳の棋士・桐山零。ある日道端で人事不省に陥り川本家の長女あかりに助けられたことをきっかけに、貧しくも温かい一家との交流が始まるのです。

12位:芥川賞作家による恋愛小説が原作【12月23日公開】

恋愛未経験のまま24歳になったOL・江藤良香は、アンモナイトの化石をネット検索したり、初恋相手を”イチ”と名付け妄想して過ごしていました。そんなある日、猛アタックしてくる同僚の”ニ”に押されて付き合い始めてしまい、現実と理想の恋に翻弄されるようになり・・・・・・。 主演を務めるのは、今勢いに乗る女優・松岡茉優。2つの恋に奔走される、恋愛経験ゼロの女性を体当りで演じるほか、渡部大和、石橋杏奈らと共演します。

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11位:スポ根青春映画の良作【3月11日公開】

福井県立福井商業高校が実際に全米チアダンス選手権で優勝した話を、広瀬すず、天海祐希など豪華女優陣で映画化した作品。中条あやみ、山崎紘菜など同級生役も注目の若手女優陣を揃えています。出演者が「合宿のようだった」と語る内容は必見です。 高校生になったひかり(広瀬すず)は、中学からの同級生を応援したい、という気持ちだけでチアダンス部へ入部しますが、そこは顧問の早乙女先生(天海祐希)が徹底したスパルタ指導を行うところでした。「恋愛禁止」を言い渡され、連日厳しい指導が続くチアダンス部。次々と部員が退部する中、ひかりは続けようと決意しますが……。

10位:黒髪の乙女に恋をした先輩の情けなくも微笑ましい恋愛ファンタジー【4月7日公開】

2007年本屋大賞2位にランクインした森見富美彦のベストセラー小説をアニメ化。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の津崎平匡役で一躍時の人となった星野源が主人公である「先輩」の声を演じます。 京都のとある大学に通う男子学生「先輩」は「黒髪の乙女」なる後輩女子に恋をします。とは言え直接誘い出す気概もない「先輩」にできることとといえば「なるべく彼女の目にとまる」こと!もはや行動とすら呼べないようなものだったのです。 本作は2010年放送のテレビアニメ『四畳半神話大系』と世界観を同じくし、監督の湯浅政明ほか多くのスタッフが再び名を連ねています。京都を舞台に狸たちの奮闘を描く同作家原作のテレビアニメ『有頂天家族』の第2期が2017年4月よりスタート!比べてみるのもいいかもしれませんね。

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9位:昭和の天才・ミシマ×平成のヒットメーカー・吉田大八異色のコラボ作。宇宙人として目覚めた家族の物語【5月26日公開】

1962年に発表された三島由紀夫原作の同名小説を原作に、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が大胆アレンジを試みました。どこにでもいるような善良な4人家族が宇宙人として覚醒し、地球を救うために立ち上がります。 主人公・大杉重一郎役にリリー・フランキー、妻・伊余子役に中嶋朋子、長男・一雄役に亀梨和也、長女・暁子役に橋本愛をキャスティング。家族全員が宇宙人であることを心から信じ、それぞれの使命を果たすために奔走します。 奇想天外な設定でありながら、現代の社会問題を反映し既視感すら覚えてしまう不思議なストーリーです。

8位:最果タヒによる話題の詩集を映像化!都会で暮らす男女の出会いを描くラブストーリー【5月27日公開】

研ぎ澄まされた感性と平易な言葉で若者を中心に支持される最果タヒ。2016年4月に発表した詩集『夜空はいつでも最高密度の青空だ』の映像化に乗り出したのは、『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞を受賞した石井裕也監督です。40編以上の詩からなる詩集の世界観をもとに自ら脚本化しメガホンを取りました。 東京を舞台に、看護師をしながらガールズバーで働く美香と日雇い労働者の慎二のピュアな恋愛を描きます。都会で暮らす若者の捉えどころのない不安、それでも微かな希望を見出したくて・・・。 主人公・美香を演じるのは石橋凌・原田美枝子夫妻の次女である原田静河。慎二役を池松壮亮が演じます。日本公開に先立ってベルリン映画祭フォーラム部門でプレミア上映されました。

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7位:心のままに歌い踊るルーが魅力的!人魚と少年の心の交流を描くファンタジー【5月19日公開】

『マインド・ゲーム』、『四畳半神話大系』と二度の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞の受賞経験をもつ湯浅政明。4月公開の『夜は短し歩けよ乙女』に続き2017年2作目となります。 両親の離婚により父親の故郷・日無町に引越してきた中学生のカイ。クラスメイトに誘われバンドの練習に向かったカイの前に人魚のルーが現れたのです。 親の都合で田舎に移り住んでから物事に対する興味を失っていたカイでしたが、無邪気に歌い踊るルーと過ごすうちに感情を素直に表現できるようになります。ねむようこ原案のキュートなルーのキャラクターに勇気づけられること必至です。

6位:事件発生から22年。時効を迎えた凶悪殺人犯が自ら犯行を明かす理由とは?【6月10日公開】

2012年に韓国で上映され大ヒットを記録した「殺人の告白」を日本向けにアレンジし、入江悠監督自ら脚本家の平田研也と共同執筆。連続殺人事件の犯人を名乗る男・曽根崎を藤原竜也、事件を追う刑事・牧村を伊藤英明が演じます。 1995年、日本中を震撼させる5件の凶悪殺人事件が発生。獲物を背後から絞殺した上、被害者に近しい人物に犯行の一部始終を目撃させるという残忍な手口です。事件は未解決のまま時効を迎え人々の記憶から消え去ろうとしていたちょうどその頃、男は動き出しました。 事件から22年が経過した2017年、連続殺人犯・曽根崎による手記「私が殺人犯です」が出版され日本中を恐怖が包みます。自ら殺人犯であることを告白した曽根崎の目的とは?

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5位:是枝裕和×福山雅治×役所広司!エリート弁護士を突き動かす事件の真相とは?【9月9日公開】

「弁護人は事件の真相を知る必要はない。ただ勝訴すればいい」というドライな考えを弁護士の重盛。ところが死刑が確実視された殺人の容疑者・三隅の弁護を続けるうちに確信が揺らぎ始めるのです。 三隅が殺人を犯さなければならなかったのはなぜか?勝ち負けより動機の解明に突き動かされる重盛。 『そして父になる』の是枝裕和×福山雅治コンビが再びタッグを組む法廷サスペンス。重盛の心を揺さぶる役所広司の名演技に注目です!

4位:劇団イキウメの人気作を黒沢清が映像化!宇宙人が侵略したものとは?【9月16日公開】

劇団「イキウメ」の主催者・前川知大による人気作『散歩する侵略者』を黒沢清監督が映画化。舞台という箱の中で表現していたものをスクリーンでどのように演出するのでしょう? 数日間の行方不明ののちに戻ってきた夫は別人のように穏やかになっていました。変貌した夫は「地球を侵略しに来た」と言います。同じ頃、町では一家殺人事件が発生していました。 主人公・鳴海を長澤まさみ、夫・真治役を松田龍平、連続殺人事件を追うジャーナリスト・桜井役を長谷川博己が演じます。 作品のキーとなる第二の侵略者・天野役に若手のホープ高杉真宙が抜擢されました。宇宙人に体を乗っ取られてから散歩に出るようになった真治。宇宙人は何を侵略しているのでしょう?

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3位:犯人は人間じゃない?!妖怪、魔物が行き来する古都鎌倉で殺人事件発生!【12月9日公開】

大ヒットシリーズ『ALWAYS 三丁目の夕日』の原作者・西岸良平×山崎貴監督の名コンビが再びタッグを組みSFファンタジーに挑みます。原作は日本漫画家協会賞大賞を受賞した大ヒット漫画。1984年の連載開始から30年以上も続く、西岸良平のライフワークと言うべき作品です。 堺雅人扮するミステリー作家の一色正和は鎌倉をこよなく愛し、かの地に出没する妖怪、魔物の類が巻き起こす怪事件ですら解決してしまう名探偵。ところが亜紀子が嫁入りしてからは勝手が違うようで……。

2位:美しきトランスジェンダーと少女の交流【2月25日公開】

生田斗真がトランスジェンダーを演じた話題作です。 母親による育児放棄で孤独になってしまった少女トモは、叔父のマキオ(桐谷健太)のもとへ行きます。マキオは元男性の恋人リンコ〈生田斗真)と暮らしていました。3人の奇妙な共同生活が始まります。 監督は『かもめ食堂』の荻上直子。生田斗真の美しさに目を奪われるはずです。

1位:寺山修司原作の120点満点の実写化。菅田将暉の最高傑作【10月7日公開】

寺山修司唯一の小説を原作にした作品。プロボクサーを目指すふたりの青年を主人公にした青春物語です。2017年邦画で最もエネルギッシュな作品に仕上がりました。 少年院あがりの新次と吃音症に悩む健二は、元プロボクサーの堀口に誘われプロボクサーを目指すことになります。持ち前の攻撃的な性格で勝ちを重ねていく新次に対し、臆病な性格の健二はなかなか勝つことができません。しかし、健二にはハードパンチャーとしての才能があり……。 父が自殺し母親に捨てられた青年新次を菅田将暉が、母親が死に暴力をふるう父親とふたり暮らしをしている健二をヤン・イクチュンがそれぞれ演じました。エンドロールに流れるBRAHMANの『今夜』までエネルギーに溢れた作品です。