2017年7月6日更新

年間鑑賞本数400本のciatrスタッフが選ぶ!絶対に観てほしい映画10選

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ciatrでレビューを投稿し続けた結果、声をかけられciatr編集部で活動するようになったsouthpumpkin(春日)が「ciatrユーザーに観てほしいおすすめ映画10選」を選びました。映画選びの参考にしてください。

呆気にとられるとはまさにこの事

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southpumpkin 5

最高に素晴らしい映画です。オールタイム・ベストに入れます。こういう王道の映画を持ってくる辺り、映画好きとしてヌルめですが勘弁してください。 太った女性が寂れたカフェに現れる、というだけの話。しかしオープニングのストーリーテリングは完璧の一言。二組の夫婦が離れていく様子をここまでスピーディーに、かつ面白く描く映画があるなんて・・・、と驚いたのもつかの間。この脚本の妙で映画全体を引っ張っていくのかと思いきやそれらのお釣りを受け取ることなく、なんと徐ろにペースダウン。ラストは違う映画か、と思うほどにゆったりと幕引き。呆気にとられるとはまさにこの事です。まるで落ち着いて深呼吸をさせられているような、そんな気分になります。最後のシチュエーションと、セリフがもう抜群にセンスが良い。Yesと言わない、最高の返答です。最高や・・・。最高やで・・・。 月九で連ドラできるんじゃないか、とも思える超特濃キャラクターの登場人物を抜群にちょうどいいエピソードで語る辺りも最高。こういう映画があるからドラマが時間の無駄に思えてしょうがないんですよね。

我々の目撃がこそが禁忌

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southpumpkin 5

今年はまだそれほど映画を観ていませんが、暫定一位です。スク水の女子中学生が夜のプールサイドでスポットライトに照らされながら踊り狂う、ダンスホールを思わせるオープニングから、この映画の異常性が既に溢れだしています。中学生が孕む思春期のモヤモヤが台風の襲来により暴発する。その様子を驚異的な長回しにより鑑賞というよりも目撃に近い感覚で味わえます。大人が作るあらゆる社会的観念の通用しない独自の世界で、我々の目撃がこそが禁忌、つまりイケないものを観ている気になります。何だこの映画。 過激な表現のオンパレードで、間違いなく今日の邦画では表現したくてもできない領域です。子役の演技は確かに上手とは言えません。しかし、その過激な表現を演じさせられる中学生のドキュメンタリーに近い嫌がり方や葛藤などが感じられます。ホントに何だこの映画。

その厳しい制限の中始まった映画の世界観が徐々に広がっていく

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ものすごく好きな作品に出会ったかもしれません。現在では金欲がモロに現れる作風で有名な(ファンの方申し訳ない)リュック・ベッソンの処女作。彼から欲望という概念を捨て去れば、こんなにもみずみずしく美しい映画を撮ることができるんですね。リュック・ベッソン初監督にして最高傑作です。 無言劇、かつモノクロ映画であるこの映画の面白いところはその厳しい制限の中始まった映画の世界観が徐々に広がっていく点。全く意味の分からない場所から全く意味の分からない行動をする男が一人、彼の行動を追うことでどういった世界なのかが徐々にわかっていきます。なのでネタバレ厳禁な映画と言えますね。どういうことなんだろう、と考えて想像することにこの映画の意味があります。中盤、終盤で広がりきった世界がまた大きく広がった瞬間、この映画に星5を捧げようと思いました。映像にもキレがあるし、音楽にもその独創性が爆発しています。 処女作からジャン・レノを出演させてるんですね、この頃のジャン・レノ痺れます。めちゃくちゃカッコイイ。

その気持ち悪さは過去の作品の追随を許しません

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クローネンバーグの傑作。勇気を持って星5を捧げます。 古い作品ながらも、その気持ち悪さは過去の作品の追随を許しません。拳銃が手に刺さる辺りは「鉄男」がインスパイアされてる気がしますがどうでしょうか。個人的にお気に入りなのは、柔らかくなったテレビでしょうか。普段から堅いとの既成概念に囚われがちなものが歪むととても変な気分になります。 僕も完全に全てを理解したつもりは無いですが(登場人物の役割がいまいち・・・)しかし、この映画の恐怖などはなんとなくわかります。例えば、幼い頃にインターネットで見たグロテスクな画像が一生忘れられずトラウマになった場合、それがヴィデオドロームなのですよね?インターネットが浸透した現在ではより理解されやすい作品なのでは無いでしょうか。この作品が20年以上前に撮られていることに驚くばかりです。さらに公式に「リング」はこの映画に影響を受けていることが認められています。確かに形無きヴィデオドロームの具現化が貞子だと思えば納得だし、この映画の解釈のコツです。

人間はゾンビを内包しているのでは

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人を襲い始めた死体から身を守るべく、夫婦と二人の兵士がショッピングモールに立てこもります。 ショッピングモールから人間が消え、ガランとした中では好きなものを食べ放題盗り放題、かと思えばゾンビに埋め尽くされて一気に地獄絵図へ。普段よく見るショッピングモールがこのような舞台になることへの目新しさは色あせることなく、さらに今後のリメイク、オマージュ作品と比べてももっとも大きなインパクトで描かれています。さすがゾンビ映画史における王者、そのすべてにおいて他のゾンビ映画の追随を許していません。 大量消費社会へのアンチテーゼ、といういまいちピンとこないテーマかもしれませんが、映画を見れば一目瞭然。ゾンビは人肉への欲望、人間は物や安全への欲望、似て非なる両者が表裏一体の存在となり、人間はゾンビを内包しているのでは、と錯覚してしまうほどです。とは言えゾンビ映画なのでチープですがホルモンがホロホロと飛び出すので鑑賞には注意です。しかし、それでも観てほしいです。 今回観たのはダリオ・アルジェント版でした。いろいろ調べてみると昔観たのはディレクターズカット版のようです。他にもバージョン違いが多く、音響や展開に差があります。ファンとしては全部観てみたいものですが・・・。

くっだらないったらありゃしない

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もちろんこの映画だけ観ても楽しいのですが、この映画の魅力は大きく分けて二つあると思います。 一つに「溢れんばかりのゾンビ愛」。今や伝説となりつつあるロメロ「ゾンビ」をベースにしていることは有名です。「ゾンビ」ではショッピングモールだった隠れ場所も今作ではなんと○○です。くっだらないったらありゃしないのですが、そこで巻き起こる人間模様も「ゾンビ」さながらちゃんと存在しているのです(くだらないですが笑)。ベースにしつつ、それをコメディとして描ききる秀逸なシナリオがこの映画にはありました。 この作品が「ゾンビ」のオマージュに留まらなかったのはこの映画がイギリス映画だったことにあると思います。これが魅力の二つ目。初期のダニー・ボイルやらガイ・リッチーを彷彿とさせるあのカメラをグッと寄る演出や妄想に次ぐ妄想など、あああ!イギリス!!となります。 「ゾンビ」を観て、それからイギリスっぽさをちょっと感じて、それからこの映画を観るとものすごく楽しめます。今年観た一本に。 余談ですが、あのエンディングは・・。ミストとかに影響与えてるんですか?その前後関係ってどういう風になってるんです?

眼球に正気が感じられない演技

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京都みなみ会館にてオールナイト上映 最高でした。パッケージとは裏腹に超絶過激です。(最近だと冷たい熱帯魚みたいです。ってかあれはこの映画にインスパイアされてるとしか…)特に前半の緊張感は尋常ではありません。ピッチピチに若い水谷豊(最高にイケメン)が相棒では見られないような尋常ではない震え方をしたかと思えば、市原悦子のありゃなんですか。目の奥が真っ黒です。眼球に正気が感じられない演技ってどういうことですか。機会があれば前半だけでももう一度みたい。 後半は地味、とも言えますがそんなことありません。心の葛藤は前半を凌ぎます。鑑賞が深夜だったにもかかわらず身体中に力が入りました。今年観た一本に、というか暫定一位です。

狂気が点から始まりジワジワと映画全体に広がっていきます

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素晴らしい映画です!今年観た映画の一つに入れたい! ウォール街に勤めるエリートが殺人を犯します。狂気が点から始まりジワジワと映画全体に広がっていきます。日常を移すシーンすらも異常な違和感を感じますが、それは気のせいではありません。おそらく狙われたものでしょう。そしてラスト。拍子抜け、という言い方もできますが後半に向けて狂気は加速し、最後には頂点に到達します。この映画は決してリアルを描こうとしていません。いわば、ブラックファンタジーであると思います。 クリスチャン・ベールが最高です。抜群の存在感。シーンを巻き戻して観たりもしました。ぜひお勧めします。

全てが見事に収束

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面白い!!!こんなに面白くてお洒落な映画はなかなか無いです!超おおすすめ! 数組の犯罪グループがお金・大麻・銃を奪い合います。それぞれの思案が交差して、結末は思わぬ方向に転がっていきます。最近の面白い娯楽邦画たちはみんなこの映画を参考にしたのでは、と思うほど綿密に組まれた伏線。最初、矢継ぎ早に様々な人物が登場するので焦りますが、大丈夫。全てが見事に収束します。 そして驚くほどお洒落。音楽、映像、などなどどれをとっても最高です。ガイ・リッチーはシャーロック・ホームズしか観たことないのですが、他にも観てみますね。 日本語字幕のフォントが嫌だったので吹き替えで観ましたが、今度は字幕で観ます。 今年観た一本に。僕はこういう映画が好きです。

鑑賞後に頭を抱えるほど正義について考えさせる

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500本近く映画を観ていますがこの映画がNo.1です。マニアックな映画を挙げてドヤ顔しても良かったのですが、この映画を二位以下にするのは気が引けました。 この映画で敵役であるジョーカーはこれ以上ない敵役でしょう。バッドマンの存在意義を投げかけるだけではなく、鑑賞後に頭を抱えるほど正義について考えさせるため観る人に対しても大ダメージを与えます。その凄まじいほどのメッセージ性が大迫力のアクションシーンや練りに練られたストーリーと共存しているのです。 前作はこの映画のため、次作はこの映画の落とし前を付けるためとも言える映画です。前作次作ももちろん素晴らしい映画ですが、それらを遥かに凌駕する今作を観ていない方は間違いなく人生を損しています。

10作品選んだのはciatrまとめ編集者のsouthpumpkin(春日)

southpumpkin ciatr使いすぎて、いつの間にか中の人になっていました。
引用:ciatr.jp

職業:理系大学院生 性別:男 年代:20代 年間映画鑑賞本数:400本弱 好きな映画ジャンル:ホラー、サスペンス