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- 歴代『相棒』エピソードの視聴率ランキングTOP14をご紹介!
- 同率14位:season10 第19話(最終話)「罪と罰」
- 同率14位:season9 第6話「暴発」
- 同率14位:season7 第11話「越境捜査」
- 11位:特別編 劇場版公開記念スペシャル「名コンビ誕生篇」
- 同率10位:season11 第19話(最終話)「酒壺の蛇」
- 同率10位:season7 第4話「隣室の女」
- 8位:season9 第5話「運命の女性」
- 7位:season9 第15話「もがり笛」
- 6位:season9 第8話「ボーダーライン」
- 5位:season7 第18話「悪意の行方」
- 4位:pre season 第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」
- 3位:season9 第13話「通報者」
- 2位:season9 第17話「陣川警部補の活躍」
- 1位:season9 第16話「監察対象 杉下右京」
歴代『相棒』エピソードの視聴率ランキングTOP14をご紹介!
『相棒』シリーズは、警視庁にある「陸の孤島」、特命係に所属する変人キャリア・杉下右京(水谷豊)と、初代相棒・亀山薫たちの活躍を描く刑事ドラマです。 2000年のpre seasonから2017年終了のseason15までの間に、2代目の神戸尊と3代目の甲斐亨、4代目の冠城亘ら個性豊かな4人の相棒が登場。特命係と周囲の人間模様、警察内部の軋轢や陰謀のほか、社会問題などを反映した展開が人気を博しました。 そんな見どころ満載の『相棒』で、高い視聴率を叩き出したTOP14をランキング付け、それぞれの回のエピソードをご紹介します。
同率14位:season10 第19話(最終話)「罪と罰」
視聴率20.5% 相棒:神戸尊(及川光博)
文部科学省は、バイオテクノロジー研究所の研究員・嘉神郁子を呼び出し、匿名の告発文に書かれた「クローン人間」に関する真相を訪ねました。 郁子は内容を否定せず、半年前に夫と息子を事故で喪い、失意の中にある実の娘・茜のためにクローン人間の研究を始めたと告白。郁子の息子で茜の兄・隼斗は、母親の行いを神への冒涜とし、国家が国際問題になる事実を隠蔽することを恐れます。 実際に郁子と隼斗は、代議士の片山と警察庁長官官房付の長谷川に、「クローン人間に関して口外しない」ように口止めされました。我慢ならない隼斗は公園に向かい、もうすぐクローン人間が誕生すると演説を始めるのですが、そこへ右京と神戸が通りかかり・・・・・・。 事件に興味を持った2人は、茜の妊娠した子が隼斗の言うクローン人間だと推測しました。真相に辿り着いた右京が事実を公表しようとする一方、思う所がある様子の神戸。片山・長谷川との接触を図り、クローン人間の真相は闇に葬るべきだと主張します! 神戸は胎児の命を盾に取ることで、郁子を立件しようとする右京の心を動かしました。結局、茜は流産してしまうものの、神戸はこの件で上層部から高い評価を得ます。 右京を脅してしまった罪悪感を覚えつつ、特命係から警察庁内閣官房付に異動、因縁のある長谷川の「相棒」になったのです。
同率14位:season9 第6話「暴発」
視聴率20.5% 相棒:神戸尊(及川光博)
右京と神戸は、組織犯罪対策五課と共に薬物の売買を行う二見会の摘発に参加します。 取引の証拠を掴み、二見会の事務所に一斉に踏み込むと、そこには男の射殺体がありました。男の名は鎌田と判明しますが、検挙された9人の組員は殺人について黙秘を貫く様子。一方、殺しと聞いた捜査一課は、自分たちに事件を引き継ぐよう五課に迫ります。 そんな中、厚生労働省の麻薬取締部(麻取)の早乙女が、「内偵調査を行っていた二見会の送検に協力したい」と警視庁を訪れました。早乙女は麻薬の入手ルートなどを提供すると言い、麻取との良い関係を築くのも大事ということで、上層部も申し出を快諾します。 そして、早乙女の取り調べの翌日、黙秘していた組員たちが「構成員の後藤の銃が暴発して死んだ」と、口を揃えて証言し始めました。 五課が引き上げた後も捜査を続ける右京は、鎌田が薬剤師の資格を所持しているとを知り、麻取の潜入捜査官ではないかと疑います。実は鎌田・後藤共に潜入捜査官で、鎌田が二見会から疑われてしまったため、後藤に殺されたように偽装して自殺したのです。 事実が明るみになれば、後藤は組織から狙われ続け、麻取も責任の追求から逃れられません。 部下と自身の組織を守るため、全てを隠蔽しようとした早乙女と真実を曲げることを許さない右京、それぞれの信念と正義がぶつかり合いました。
同率14位:season7 第11話「越境捜査」
視聴率20.5% 相棒:なし
亀山薫が特命係を去り一人になった右京。銃器不法所持の疑いの男を追う、角田課長らの捜査に参加するも、容疑者の長嶺に逃走を許してしまいました。 現場周辺は東京都、神奈川県の県境に位置するため、神奈川県警に協力を依頼します。そこへ、緑ヶ丘付近で長嶺を目撃したと通報が入り、右京たちはローラー作戦に出ることに。一方その頃、同じ住宅街では不動産会社社長・藤堂の娘の誘拐事件が起きていました。 犯人からの電話で、身代金5億円を要求された藤堂は神奈川県警に通報し、早川と名乗る刑事が3人の部下と共に駆け付けます。長嶺の立て篭り事件を解決した右京は、藤堂の自宅で起きている異変に気付き、この事件にも首をつっこみ始めたのです。 まず怪しいのは、政治家への裏金など藤堂の黒い事情を知る何者か。被害者だと思われる藤堂も株でかなりの損をしており、狂言誘拐の線もあったのですが・・・・・・。 真犯人は、藤堂の後ろめたい金を狙い、刑事だと偽っていた早川たちだと判明!藤堂邸へ乗り込んだ時点で真相に気付いた右京の活躍で、この日は2つの事件が解決しました。
11位:特別編 劇場版公開記念スペシャル「名コンビ誕生篇」
視聴率20.6% 相棒:亀山薫(寺脇康文)
映画『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビックシティマラソン』の公開を記念して、pre season第1話「刑事が警官を殺した!?」に新作カットを加えた特別編です。 車内で張り込みを行っていた右京と亀山。この日は、出会ってからちょうど一周年の記念日で、2人は1年前のことを回想し始めました。 警視庁捜査一課の亀山は、偶然入った店で指名手配中の殺人犯と格闘になり、ついに逮捕という所で形勢を逆転されてしまいます。拳銃を突き付けられ、人質にされるという警察にあるまじき失態を演じ、その様子がテレビ中継されてしまったのです。 この籠城事件は特命係、杉下右京の一本の電話で見事に解決を迎えました。数日後、亀山は特命係に左遷されてしまい、警視庁一の変人と名高い右京の部下に・・・・・・。バーでヤケ酒を煽る亀山は、赤い服を着た女と出会い、アパートで一夜を明かします。 翌朝目を覚ますと、横にはヤクザより怖いと噂される、地域課の松村巡査の遺体がありました。 捜査が難航する中、右京はバーのマスター・早川の指先にマニキュアの跡を発見します。その直後に早川は死亡し、バーからは早川のものと思われる純正のトカレフが!早川が遺した手帳などを頼りに右京が導き出した真犯人は、自身の先輩・捜査一課の金子警部でした。 「銃器摘発の鬼」と称された金子は、早川の密売を黙認することと引き換えに、出世に必要なだけの銃器を譲り受けていたのです!金子は松村巡査からそれを盾にゆすられており、事情を知る2人を殺害して全てを闇に葬り去ったという、何ともやるせない事件でした。
同率10位:season11 第19話(最終話)「酒壺の蛇」
視聴率20.7% 相棒:甲斐亨(成宮寛貴)
角田課長の同期で、組織犯罪対策二課の課長・恩地が自宅で亡くなり、現場の様子から毒キノコの誤食による事故死と断定されました。 しかし右京と甲斐は、恩地の通話記録と妻の証言から、飛行機の炭素繊維を扱う企業を調査していた可能性があると推測します。 2人は恩地が接触したと思われる女性社員、君原いずみに話を聞こうとするのですが、電話は通じず、会社も訪ねるたびに留守にしている様子。一人で待ち伏せていた右京は、いずみと会うことに成功しますが、彼女は恩地のことを知らないと証言しました。 一方甲斐は、いずみと顔見知りだった自身の彼女・悦子から、「アドリア大使館の日本人男性・井川と結婚するらしい」と教えてもらいます。 その後、恩地がいずみの務める企業の外為法違反容疑を捜査していたこと、井川という人物がアドリア大使館には存在しないと発覚しました。特命係を去った神戸尊、監察官の大河内たち陰の協力者の力もあり、日本企業の悪事が暴かれていきます。 そして恩地殺害の犯人は、井川の名を語る東亜民主共和国の工作員・王勇(ワン・ユウ)に騙され、愛する人のために罪を犯した君原いずみ。輸出制限のかかる炭素繊維を狙う王は、関連企業で働くいずみを操り、捜査に乗り出した恩地を毒殺させたのです。
同率10位:season7 第4話「隣室の女」
視聴率20.7% 相棒:亀山薫(寺脇康文)
白骨遺体が発見され、凶器の包丁と携帯電話が現場に遺されていました。被害者は小森高彦と判明し、メールの履歴からホステスの岸明美が容疑者として浮上。小森は北海道に妻を残して明美と不倫、さらに彼女は小森の子を妊娠していたのです。 しかし、凶器の指紋と明美の指紋は一致せず、小森とは自分から別れたと告げる明美。右京はメールで「高彦さん」と呼んでいたのに、事情聴取では呼び捨てたことに疑問を抱きます。 明美が働いていたスナックのママに話を聞きに行くと、明美の方が高彦に執着しており、奥さんとの離婚を迫っていたという証言が。さらに、6年前に明美が住んでいたマンションで服毒自殺事件があり、明美は死亡した横山慶子の隣室で暮らしていました。 実はこの時に自殺した横山慶子こそが、小森を殺害し自らも命を絶った岸明美であり、現在の明美は慶子が成り代わった存在でした。 横山慶子の実兄は殺人犯で、それを理由に迫害を受ける人生から逃れるため、隣人の自殺を利用しようと思い付きます。明美の死体の第一発見者となった慶子は、兄への遺書を置くことで自分が死んだと偽装し、全く別の人生を歩もうとしていたのです。 ところが、上手くすり替わったはずの人間もまた殺人を犯しており、全ての計画が破たんしてしまうという何とも皮肉な事件でした。
8位:season9 第5話「運命の女性」
視聴率21.1% 相棒:神戸尊(及川光博)
南急グランドホテルで、友人の披露宴に参加していた警視庁経理課の陣川。その帰りに開店記念日を迎えた「花の里」を訪れ、右京と神戸に受け取ったブーケを見せます。 神戸に「運命の出会いがあるのでは?」と言われた通り、店から帰る途中で篠原奈緒という女性に出会い、レストランで食事をすることに。しかし陣川が帰宅すると、部屋には何者かが侵入した形跡があり、犯人は鍵を使って入ったらしいことが伺えました。 話を聞いた右京は、犯人が陣川の家にある何かを狙い、鍵を盗み取って家に侵入したものの、目的の物が部屋に無かったのでは・・・・・・と推理します。 さらに、昨日の結婚式の引き出物がないことを指摘すると、陣川は駅前のタクシー乗り場に置き忘れてしまったと答えたのです。紛失物係で尋ねてみると、ある女性が朝一番にやって来て、「プレミアの財布が入っている」と引き取って行ったと判明しました。 3人はこの女性が、陣川が運命の女性だという奈緒だろうと推測して調べます。彼女の本名は日野原奈緒と言い、一流ホテルを専門にする前科持ちのプロのスリ。出所後に厚生するも、過去の知り合いに脅されて財布を盗み、陣川の袋に一時的に隠していたのです。 財布の本来の持ち主は、石井貿易の社長・石井久雄で、生活環境課の捜査対象でした。奈緒の協力もあり、石井の象牙密輸入の取引現場を押さえ、身柄確保に成功します。
7位:season9 第15話「もがり笛」
視聴率21.2% 相棒:神戸尊(及川光博)
医療刑務所でガス漏れが起こり、警備が手薄になったところを狙って、重病懲役囚の一人・浪岡が何者かに殺害される事件が発生。浪岡は肝硬変が回復し通常の刑務所へ移る予定でしたが、仮釈放が取り消されたことに怒り、暴れる日も多かったと言います。 死因は刺殺で、狂気には調理場の包丁が使われたようです。捜査一課に協力する右京と神戸は、浪岡と対立していた重病懲役囚・江田に疑いの目を向けるのですが・・・・・・。 殺害された浪岡は暴力団員で、喧嘩の仲裁に入った茂田という男を殺害していました。暴力団から足を洗い仮釈放が認められたものの、虚偽離脱だったことが判明。教誨を希望し、遺族に謝罪の手紙を送ったのも、釈放されるための芝居でした。 一方の江田は、介護士の井上洋子が「末期がんで苦しむ江田をただ見下ろしていた」という事件があり、井上は「医者を呼ぶな」と制されたと言うのです。 実は井上は江田に殺された被害者の遺族で、復讐しようと近付いたものの、贖罪を続ける姿を見て江田を看取ろうと考えたのだとか。そんな中、反省のない浪岡が茂田の遺族に手紙を出したと知り、茂田の妻を語って手紙に返事を出しました。 返事を呼んだ浪岡が激昂し、遺族の身が危ないと思った井上は浪岡殺害を実行します。 井上と自分の関係に気付いていた江田は、浪岡を殺した彼女を庇うために首を吊り、自分が殺したという遺書を残していたのです。江田は何とか一命を取り留め、浪岡殺害に関する全ての事情が明らかになった後、井上が逮捕され事件は解決を迎えました。
6位:season9 第8話「ボーダーライン」
視聴率21.2% 相棒:神戸尊(及川光博)
崖下で柴田という男の転落した遺体が発見されました。手には刃物による防御創があり、財布の中に所持金がなかったことから、物取りの犯行の可能性も浮上します。 柴田の遺留品は、期限切れの迫った健康保険証、大中小の3つの鍵のみでした。死亡する2時間前に食事をしており、胃の内容物から検出されたのは、数の子、わかめ、肉など。全く統一感がないことに興味を抱いた右京と神戸は、独自に捜査に乗り出したのです。 柴田の足跡を辿っていくと、社員寮付きの会社で正社員雇用が決まるも解雇され、恋人が彼のもとを去っていたことが明らかに・・・・・・。柴田の兄は金の無心を拒否したと言い、柴田が生活保護の需給を断られ、ハローワークに通っていたと判明しました。 さらには名義貸しにまで手を染めており、鍵の一つは柴田が寝泊りしていたレンタルコンテナのもので、契約違反で追い出されていたのです。 追い詰められていく中、履歴書の住所に使っていたかつてのアパートに新たな住人が入り、再就職の望みが絶たれた柴田は絶望。食事の頼りだった試食品を求めてパン屋に行くと、「良かったら買ってくださいね」と声をかけられ、疲弊した精神が限界を迎えます。 悪質な会社に裏切られ、婚約者に捨てられ、命を繋ぐことも困難になった柴田。防御創によって自分を殺したのはこの社会だと告発し、自ら命を命を絶ったのです。
5位:season7 第18話「悪意の行方」
視聴率21.7% 相棒:なし
右京と元特命係の陣川警部補が、それぞれ別の場所で襲われ拉致される事件が発生!右京が気が付くとそこは貨物船の中で、陣川と共に監禁されていることを知ります。 偶然通りかかった、優子という女性の通報で助けられた2人でしたが、犯人やなぜ自分たちが狙われたのかという動機は不明のままです。捜査を開始した右京と陣川は、現場近くに落ちていた携帯電話の持ち主で、中学校教師の伊藤真央の元を訪ねました。 真央が言うには、学校の裏サイトの管理人だった生徒を退学させて以降、その生徒から恨みを買い、嫌がらせを受けているとのこと。そうした中、右京を貨物船へ運んだ男が判明するも、男は右京が襲われると学校裏サイトで知ったと証言します。 ここで浮上してくるのが、拉致監禁事件の通報者・久保田優子です。 IT系企業に務める優子は、サイトの監視の仕事を行う内に、かつてネット上の中傷で実家の書店を閉店に追い込んだのが真央だと気付きます。そんな人物が教師をしていると知り、激怒した優子は真央を叩く学校裏サイトに個人情報を載せてしまいました。 そして、サイトの閲覧者たちが暴走を始めてしまい、今回の事件に発展していきます。さらに、真央が閉店させたのはコンビニで、優子の実家とは無関係というオチ付きでした。
4位:pre season 第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」
視聴率22.0% 相棒:亀山薫(寺脇康文)
女性を狙う連続殺人事件で世間が騒然とするある日。暇な特命係に不満な様子の亀山と右京は、角田課長から要請で世田谷にあるマンションの一室を張り込んでいました。 覚醒剤の売人・菅原が異変を感じて逃走し、右京と亀山は後を追って公園へと向かいます。菅原が何かにつまずき確保に成功するのですが、彼の横には喉を切られた女性の遺体が!連続殺人の5番目の被害者だろうと思われ、現場検証に東京地検の担当検事が姿を現しました。 その検事の名は浅倉禄郎と言い、亀山にとって大学時代の親友だったのです。 これまで多数の被害者を出しながらも、犯人に繋がる手がかりは何も得られていません。しかし右京は、19世紀末のロンドンで起きた、「切り裂きジャック」を模倣したものと推察。被害者たちが、それぞれサイズの合わないスカートを履いていたことも疑問に思います。 亀山が協力した援助交際の摘発を機に、被害者5人がテレクラで働いていたという共通点が浮上、スカートの謎も解明されていくことに。目撃者などの証言から、右京は浅倉と共にいた女性検察事務官・市村が、真犯人なのではないかと疑い始めました。 それもつかの間、今度は海に転落した車から市村の遺体が発見されたのです。浅倉が真犯人と睨む右京ですが、大切な親友を疑われた亀山は反発を覚えます。 亀山の思いも虚しく、犯行現場付近で浅倉の姿を目撃していた女子高生、今宮典子が浅倉によって誘拐される事件が発生しました。右京と亀山は、典子からかかってきた電話を通して、浅倉に隠されていた本当の顔を知ることになったのです。
3位:season9 第13話「通報者」
視聴率22.5% 相棒:神戸尊(及川光博)
とある夜、笠井俊子という女性が何者かに刺殺される事件が発生します。笠井は前科持ちで、生け花教師として訪れた家の弱みを握り、恐喝を繰り返していました。 事件当日の通報テープを聞いた右京と神戸は、通報者の少年が名乗らなかったことを疑問に思い、少年が中学生の藤吉祐太だと突き止めます。 祐太はうつ病の母親と妹の3人で、生活保護費を受け取りながら暮らしているため、面倒に巻き込まれたくなかったと証言。犯人の特徴などを伝え、笠井俊子のことは知らないと言うのですが、右京と神戸はそんな祐太の様子を怪しむのです。 聞き込みの結果、祐太が通う中学校で盗撮事件があり、同時期に華道部の顧問だった笠井が学校に出入りしていたと判明しました。事件を追う調査一課は、大学教授の妻・宗像綾乃が夫の失踪を盾に、笠井から脅迫されていたことを突き止めます。 一方の右京は、笠井の殺害犯と盗撮犯が同一人物だと睨み、事件当時に校内に出入りしていた業者から「今井造園」に注目したのです。盗撮犯は従業員の赤松という男で、盗撮を目撃した笠井に脅されていたため、今回の殺害に踏み切ったと自白しました。 祐太が通報時に名乗らなかったのは、本当は母親が男と駆け落ちしていると知った笠井に脅され、生活保護費を渡していたからです。笠井との繋がりが発覚すると、母親の不在が明るみになってしまうため、妹と施設に送られることを回避しようとしました。 祐太の母親の駆け落ち相手こそが、消息不明の綾乃の夫・宗像毅だったのです。
2位:season9 第17話「陣川警部補の活躍」
視聴率22.7% 相棒:神戸尊(及川光博)
とある深夜、自宅近くのコンビニに立ち寄った陣川は、万引きを現行犯しました。 門馬と名乗る男を取り調べると、1年前に資産家の北薗の運転手をしており、邸から500万円などを盗んだと告白し始めたのです。思わぬ手柄に喜ぶ陣川ですが、窃盗事件を調べ直した右京と神戸は、なぜ北薗邸に近いコンビニで万引きをしたのか疑問を抱きます。 2人は門馬の謝罪の意思を伝えようとする陣川と共に、杉並区の北薗邸を訪ねました。事件のショックで脳梗塞になり、その後遺症に苦しんでいる北薗会長。彼を支える摩耶子は、夫との思い出の品のオルゴールを取り戻したい、と右京たちに語ります。 門馬の部屋を捜索した結果、北薗の金庫から盗んだ品々を詐欺容疑で逮捕歴がある、元不動産経営者・矢橋に売ったことが分かったのです! 右京は、門馬が陣川の生活パターンを把握していると気付き、疑いを深めていきます。さらに、北薗会長が背任横領で訴えられ、資産も差し押さえられることが判明。鑑識課の米沢の情報を元に、銀座でホステスをしていた妻・摩耶子の過去を洗うことにしました。 矢橋はかつて摩耶子に捨てられた恨みから、門馬との不倫の証拠をちらつかせ、摩耶子に金品を要求していたのだとか。1年前の窃盗事件はそれを隠す芝居でしたが、後になって渡したオルゴールに、北薗のプライベート口座の番号が隠されていると発覚します。 門馬が捕まったのには、矢橋と鬼神会との繋がりを警察にリークし、オルゴールの行方を探る目的がありました。摩耶子は夫の回復を待つつもりでしたが、北薗が横領で訴えられることになり、差し押さえられる前に今回の事件を実行したのです。
1位:season9 第16話「監察対象 杉下右京」
視聴率23.7% 相棒:神戸尊(及川光博)
監察室に杉下右京に関する特命の告発状が届き、出張している大河内に代わって、監察官の栞が右京に対する監察官聴取を行います。栞は右京が現在関わる事件について、捜査に違法性が無いかを確かめるべく、鑑識課の米沢を呼び出して聴取を始めました。 右京が担当しているのは、ネット証券界の寵児で脱税の噂も流れている、アルタイル証券会社社長・金谷が殺害された事件とのこと。米沢が臨場要請の電話を受け、居合わせた右京と神戸と共に現場に向かったと言うと、栞に職務執行法違反を指摘されました。 米沢は捜査一課がPCの遺書、青酸化合物による服毒死であることなどから自殺と断定するも、右京のおかげで他殺の線が見出せたと力説するのです。 右京の違法性を疑わない栞は、捜査一課の伊丹や角田課長、尊へと聴取を進めます。そんな中、角田たちが追う拳銃密輸の疑いがある不動産会社社長・千堂の存在が浮上。右京は殺害された金谷が、利益を千堂に流していたのではないか、と疑っていました。 金谷と千堂はクレー射撃を介して出会い、共謀してインサイダー取引を行っていたのです。実は金谷は、自身の独占取材を行っていた帝都新聞の森井記者から、捜査二課に嗅ぎつけられたと聞き千堂を裏切ろうとしていました。 右京は千堂が腹心に命じて金谷を殺害したこと、栞と森井が男女の関係にあり、金谷らの癒着の情報を森井に流したこと。森井が容疑者になったため、情報漏えいの件が公表されないよう告発状を作成し、右京を事件から遠ざけたと指摘します。 不利になり慌てる栞の前に現れたのは、出張中のはずの大河内監察官でした。以前から栞を疑っていた大河内は今回の告発状を利用し、右京たちと罠を仕掛けたのです。