2018年2月26日更新

若手監督の登竜門、PFF出身監督のおすすめ映画5選【ぴあフィルムフェスティバル】

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映画館

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「PFF」=「ぴあフィルムフェスティバル」

海外から国内まで各地方で開催される映画祭の数々。なかでも日本映画界に大きく貢献してきた、ぴあフィルムフェスティバルについて紹介します。

世界でも珍しい「自主製作映画の祭典」

PFF

PFFは「映画の新しい才能の発見と育成」をテーマに1977年から開催されています。 メインとなる自主製作映画のコンペティション「PFFアワード」は作品のジャンル・長さや監督の年齢・国籍など一切不問で、世界一自由なコンペティションと言われています。

主なPFF出身監督

過去の受賞者には、海外での評価も高い『CURE』の黒沢清、PFFスカラシップ作品『運命じゃない人』を手掛けた内田けんじなどがいます。 その他には、『下妻物語』の中島哲也、『家族ゲーム』『模倣犯』の森田芳光や、『愛のむきだし』『地獄でなぜ悪い』の園子温、『ウォーターボーイズ』などで知られる矢口史靖など、日本映画界を牽引する監督にはPFF出身者がたくさんいます。

PFF出身監督のオススメ映画5選

『鍵泥棒のメソッド』

失恋から復活しようともがくアラサーサラリーマンの姿を描くエンターテイメント『WEEKEND BLUES』で、2002年にPFFを受賞した内田けんじの監督作品。 内田が監督した『鍵泥棒のメソッド』は、堺雅人演じる貧乏役者と、香川照之演じる几帳面な殺し屋という正反対な2人の人生入れ替わり系コメディです。 とにかくよくできた脚本はクスクス、ハラハラ、目まぐるしいほどのテンポの良さ!あっという間の128分です。

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『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』

ドッジボールの試合を通して高校生の男女の別れを描いた作品『灼熱のドッジボール』で、PFFに輝いた古厩智之の監督作品。 本作で描かれるのは、小さな嘘から始まった東京への旅。熊本に住む高校生を仮面ライダー俳優・佐野岳が演じます。 旅先で出会うトラック運転手にイッセー尾形、一人暮らしの女性に杉田かおるが登場。人それぞれが抱える孤独や温かさが沁みる成長物語です。

『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』

雨の中、奇妙な共同生活を送る2人の女性を描く衝撃作、『雨女』で1990年にPFF受賞作に選ばれた矢口史靖の監督作品。 受賞作とは打って変わり、本作はバリバリのエンターテイメント! やる気ゼロの若者が都会から山村に移り住んで林業に挑戦。笑いと成長盛りだくさんです。コッワイ先輩役の伊藤英明がいい味出してます。

『ジョゼと虎と魚たち』

キャンディーズが解散した1978年を舞台に、とある少年の夏を描いた映画『気分を変えて?』が、PFF受賞作に選ばれた犬童一心監督作品。 同作のヒロイン・ジョゼは足が不自由で、外出するときは乳母車に乗る、ちょっと変わった女性。大学生の恒夫と出会ったことで彼女の世界は広がり、互いに惹かれあいますが……。 恋愛の喜びや悲しみを丁寧に描いた名作です。

『川の底からこんにちは』

家族の絆を独特の温かみある雰囲気で描き、PFFのグランプリを受賞した映画『剥き出しにっぽん』の石井裕也監督作品。 本作では主演に満島ひかりを起用。それでいいのか!とツッコミつつもなんか共感出来てしまう、人生妥協だらけのヒロイン像が秀逸です。 後半の展開がとにかく爽快!恋愛、仕事、夢、家族……色々な悩みを吹っ切りたい人は是非。

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お気に入りの監督を見つけたいならPFFから!

あなたのお気に入り監督も、実はPFF出身かもしれません。「新しく面白い作品を見つけたい!」と思っている人も、逸材揃いのPFF受賞監督作から探してみてはいかがでしょうか。