『轟轟戦隊ボウケンジャー』で最終決戦の相手となったのは?キャスト・あらすじ(ネタバレあり)を紹介!
若者たちの冒険譚『轟轟戦隊ボウケンジャー』
「冒険」をテーマにした本作『轟轟戦隊ボウケンジャー』はシリーズ通算30作目の記念作品として制作されました。そのため、過去の作品の巨大ロボや登場キャラクターが敵のデザインのモチーフとして用いられ、過去に戦隊作品に出演した俳優たちがゲスト出演しました。 本作の最大の特徴は敵組織が同時に複数存在していることです。敵は「ネガティブシンジケート」と総称されています。その中には世界征服を狙う集団から商取引が目的の集団まで、様々な目的を持った組織が含まれ、毎回登場する組織が異なります。 そのため、敵の組織同士が手を組んだり、時には三つ巴の戦いになるなど、様々なストーリーが描かれました。
『轟轟戦隊ボウケンジャー』のあらすじ
世界各地で文化財や動植物の保護活動をしているサージェス財団は、不思議な力を秘めた古代の秘宝「プレシャス」を保護・管理するため、世界各地で秘密の精鋭チームを結成しました。日本で活動する「ボウケンジャー」もその秘密チームのうちの1つです。 ボウケンジャーのメンバーたちは、表向きはサージェス財団の博物館の学芸員として働きながら、プレシャスを悪事や商売に利用しようとする人たちの手からプレシャスを保護するために活動します。時には武力を行使しながら、世界を股にかけて数々の冒険をしていくのです。
『轟轟戦隊ボウケンジャー』のメインキャスト
ボウケンレッド/明石暁役:高橋光臣
ボウケンジャーを率いるのはチーフの明石暁。元は凄腕のトレジャーハンターで、業界では伝説の人物となっています。冒険が大好きな熱血漢ですが、多くの場合冷静で落ち着いているので、チームのみんなから厚い信頼を寄せられています。 そんな頼れるリーダーを演じたのは、TVドラマ『梅ちゃん先生』や『実験刑事トトリ』でおなじみの高橋光臣。本作への出演で注目を集めた彼は、ドラマや映画、CMなど幅広く活動しています。
ボウケンブラック/伊能真墨役:斎藤ヤスカ
幼い頃からトレジャーハンターとして活動し、伝説の存在である明石へのライバル心からチームに加入した伊能真墨。お化けが苦手など子供っぽい面を見せることもしばしばありますが、正義感が強い性格。また、チーム加入以前からの仲間である菜月のことを気にかけるなど面倒見の良い一面も持っています。 本作で注目を集めた齋藤ヤスカは舞台を中心に活動する一方、写真家や飲食店の経営などマルチに活動しています。
ボウケンブルー/最上蒼太役:三上真史
誰にでも気さくに接することのできる最上蒼太はチーム1の物知り。敵味方問わず女性をナンパしてしまう悪い癖があります。元スパイゆえの精神力と情報収集能力の高さでチームを助けます。 本作以降三上真史は、舞台を中心に活動しています。その一方で、植物に関する豊富な知識から「園芸王子」と呼ばれ、NHK『趣味の園芸』の司会を務めたり、全国各地で園芸に関する講演活動などを行なっています。
ボウケンイエロー/間宮菜月役:中村知世
いつも明るい間宮菜月はチームのムードメーカーです。真墨と出会う以前の記憶を失っており、失われた過去を探すためにチームに加入しました。一般常識に疎くドジをすることも多いものの、予知能力やメンバー1の怪力などの不思議な力で仲間を助けることもしばしあります。 映画『スウィング・ガールズ』でデビューした中村知世は、本作出演後にグラビア活動で注目を集め、「日テレジェニック2010」にも選ばれました。
ボウケンピンク/西堀さくら役:末永遥
いつもクールで冷静沈着な西堀さくらはチームの頭脳。元自衛官で、射撃についてはオリンピック候補になる程の腕前を持っています。少し真面目すぎるところがありますが、真墨や菜月、映士たちと関わっていくうちに柔和になっていきます。 末永遥は、本作以前から子役として数々のTVドラマやCMに出演していました。本作直後に出演したTVドラマ『ライフ』では、ラストシーンの衝撃的なセリフで話題となりました。
ボウケンシルバー/高丘映士役:出合正幸
中盤で仲間となる高丘映士は先祖代々アシュという種族を監視してきた一族の末裔。任務よりも自分の目的を優先する、書類仕事をしないなど当初は自由奔放な一匹狼でしたが、次第に打ち解けチームの仲間を助けるようになります。 本作への出演前にはスタントマンとしても活動していた出合正幸は、鍛えれた肉体を生かして、TVドラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』や、映画『破裏拳ポリマー』などに出演しています。
プレシャス? 7人目の戦士?大剣人ズバーン
ズバーンはボウケンジャーたちに協力する魔人で、その正体はプレシャスの1つ、古代文明レムリアの秘宝「黄金の聖剣」です。 聖剣の形で岩に突き刺さっていた時に出会った明石に感銘を受けてボウケンジャーの仲間になりました。自分の意思で人型と剣型に形を変えることができるだけではなく、なんと巨大化することも可能で、巨大ロボ戦でも重要な存在になりました。 「ボウケン○○」という呼称はないものの、名乗りの場面でボウケンジャーと並ぶこともあったズバーンは、後のシリーズ作品『海賊戦隊ゴーカイジャー』では、ボウケンジャーの一員としてカウントされています。
合体ロボで乗り物大集合!
「乗り物」という子供に人気のあるモチーフを全面に押し出した本作では、2006年放送当時としては最多の18種類の乗り物が登場しました。ダンプカーにショベルカーといった作業用車両や、潜水艦に消防車、戦闘機など多岐にわたる乗り物は全てが巨大ロボに合体します。 また、それらの実在する乗り物の他にも、陸上を走る戦艦という架空の艦船が登場し、その艦船自体が巨大ロボに変形するなど、実在の乗り物にとらわれない発想も本作の見どころの一つです。 もちろん「冒険」というテーマも忘れておらず、最初に登場する合体ロボにスコップを持たせるといった工夫がなされています。
『轟轟戦隊ボウケンジャー』は敵の面々も個性豊か!
「ネガティブシンジケート」に含まれる組織が数多く存在していることは劇中で言及されていますが、本編で登場するのは4つだけです。 しかしその4つだけでも、謎の古代文明「ゴードム文明」や金儲け目的の忍者集団「ダークシャドウ」、改造人間の集団「ジャリュウ一族」、人間とは別の進化の過程を辿った生物アシュの「クエスター」など、一筋縄では行かない面々が揃っています。 そんな個性豊かな彼らを、数多くのドラマに出演する大高洋夫や、ドラマ『3年B組金八先生』の乾友彦役でおなじみの森田順平、グラビアアイドルの山崎真実などバラエティに富んだ俳優・声優陣が好演しました。
「ボウケンジャー」最終決戦の相手となったのは……?【最終回ネタバレ】
特定の敵を設定しなかった本作では、最後まで4つの組織がそれぞれの思惑で動いていました。その中で一足先に世界征服のため本格的に動き出したのはクエスターでしたが、ボウケンジャーの手で組織は壊滅しました。それからもボウケンジャーは、ダークシャドウの闇のヤイバ(声・黒田崇矢)、ジャリュウ一族のリーダーである創造主リュウオーン(演・森田順平)の野望を順次打ち砕きました。 最後に残ったのはゴードム文明でした。プレシャスの力を自らの体内に取り込み、神になろうとしていた神官ガジャ(演・大高洋夫)にボウケンジャーたちは大いに苦戦しますが、なんとかガジャを退け、ガジャが再び眠りについたことで平和が訪れました。