2018年4月13日更新

佐藤信介監督おすすめ映画10選【『いぬやしき』『BLEACH』が公開!】

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漫画の実写化映画に定評のある映画監督・佐藤信介

BLEACH
(C)久保帯人/集英社 (C)2018 映画「BLEACH」製作委員会

映画『GANTZ』『図書館戦争』など、迫力とスピード感がありながらも血なまぐさい描写はせず、スタイリッシュで格好良いアクション映画に定評のある映画監督・佐藤信介。 この作風が、バーチャルリアリティが当たり前になった現代の若者に支持され、作品を公開するたびにヒットを飛ばし続けています。 アクション映画だけではなく、映画『万能探偵Q モナ・リザの瞳』などの推理もの、映画『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』のようなアニメーション映画なども手掛け、マルチな才能を発揮する映画監督・佐藤信介のおすすめ映画を10作品ご紹介します。

1.世界はジジイに託された!映画『いぬやしき』(2018年)

映画『GANTZ』以来の原作・奥浩哉×監督・佐藤信介のタッグ再び!定年間近の犬屋敷壱郎(木梨憲武)はマイホームを買うも家族に邪険にされ、さらには末期ガンで余命宣告までされてしまいます。 自分を相手にしてくれるのは飼い犬だけだと絶望していたところ、同じく偶然その場に居合わせた高校生の獅子神皓(佐藤健)とともに宇宙船墜落の犠牲者となってしまいます。宇宙人の隠ぺい工作のため、知らぬ間に機械仕掛けの最強の身体にされてしまった犬屋敷と獅子神。 犬屋敷は弱者を助けることで自分の生きる意味を見出し、獅子神は殺人を犯すことで生きている実感を得ようとします。それぞれの意志や想いが交錯する中、二人は新宿上空25メートルで超音速バトルを繰り広げることに。 果たして、勝つのは犬屋敷か?獅子神か?そして、その先にあるものとは……。主人公・犬屋敷壱郎を演じるのは、とんねるずの木梨憲武。 犬屋敷が、前半の力を扱い切れず振り回され絶叫する笑いから後半にかけてメキメキと正義感に目覚めていく姿には、思わず「カッコイイ!」と見惚れてしまいます。 また、日本映画界屈指のスピードアクション力を誇る佐藤が初のヒール役で、木梨とどのような死闘を繰り広げるのかも必見です!まるでVRの世界にいるような脅威のVFX映像、アクション、スピードはぜひ劇場へ体感してください。

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2.高校生が死神代行!?映画『BLEACH』(2018年)

主演に福士蒼汰を迎え、久保帯人の累計発行部数9000万部突破の大ヒット漫画を実写映画化。霊が見える高校生・黒崎一護(福士蒼汰)は、ある日、死神・朽木ルキア(杉咲花)が虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊と戦う場面に遭遇。 ルキアが負けそうだったため、急きょ死神代行を頼まれた一護は家族や仲間を守るために、立ち上がります。本作では、原作の「死神代行編」が描かれ、高校生らしい笑いに満ちた明るいシーンと迫力満点のバトルアクションシーンがテンポよく展開されていきます。 原作は全74巻とかなり長いので、本作の興収が良ければ、続編もあるかも?と公開前から期待が寄せられています。

3.あの『デスノート』の続編映画『デスノート Light up the NEW world』(2016年)

藤原竜也主演で大ヒットしたあの映画『デスノート』の続編であり完結編でもある映画『デスノート Light up the NEW world』。物語の舞台はあのキラ事件から10年後。 “地上に存在してよいデスノートは6冊まで”というルールをベースに、警視庁デスノート対策室の三島(東出昌弘)、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)、キラの信仰者・紫苑(菅田将暉)を中心に、デスノート争奪戦が始まります。 『デスノート』が緻密な原作を基に作られたのに対して、本作は、長編映画デビューの脚本家が書いており、ストーリー的にはツッコミどころ満載です。 しかし、戸田恵梨香が弥海砂(あまねみさ)役、中村獅童が死神リューク役として続投、さらにはキラ役の藤原、L役の松山ケンイチまで登場し、シリーズの最後を飾るお祭り的な作品となっています。

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4.日本発!最強ゾンビ映画『アイアムアヒーロー』(2016年)

主演に大泉洋を迎え、花沢健吾の同名漫画を実写映画。ある日、突然起こったZQNゾキュン・パンデミック。 街中に感染したZQNが溢れかえるパニックの中、冴えない35歳の漫画家アシスタントの鈴木英雄(大泉洋)は、偶然、逃亡中のタクシーに乗り合わせた女子高生・比呂美(有村架純)と、“標高の高いところでは感染しない”という噂を頼りに、富士山を目指すことに。 しかし、そこでも、生き残った人間同士のいさかいやZQNとの戦いが待っており、英雄は趣味だったクレー射撃の腕を駆使し、生き残りを懸けた戦いを始めます。 本作は韓国の道路やアウトレットモールを使って撮影されており、日本ではできない大規模なバトルシーンや車の横転シーンなど、迫力満点!ホラー映画としてもかなりレベルの高い仕上がりでこれまで見たことのないZQN=ゾンビが観られます。 今が旬の野木亜紀子が脚本を担当しており、ホラー映画に特化した部門のあるシッチェス・カタロニア国際映画祭観客賞ほか、4つの映画祭で6つの賞を受賞しています。

5.有川浩原作のラブ×アクション映画「図書館戦争」シリーズ

『図書館戦争』(2013年)

有川浩の「図書館戦争」シリーズを映画化。言論の自由=本を読む自由を奪われた架空の日本を舞台に繰り広げられる警察と図書館の自衛組織「図書隊」との戦いと恋を描いたアクション×ラブストーリー。 主演は、雑誌『ダ・ヴィンチ』での「読者が選ぶキャスティング」でそれぞれ1位を獲得した岡田准一が堂上篤役、榮倉奈々が笠原郁役を務めるなど、最強の布陣が出来上がりました。本作では、郁が、かつて自分と本を救ってくれた「王子様」の図書隊員を目指すため、図書隊に入隊。 そこで出会った鬼教官の堂上と反発し合いながらも仲間と共に成長していきます。そんな中、図書隊司令・仁科(石坂浩二)の誘拐事件に郁が巻き込まれてしまい……。 本作は、実際に図書隊を演じる俳優陣が自衛隊訓練に参加し、撮影でも自衛隊の施設が使われ、激しい銃撃戦にも本物の銃が使われました。

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『図書館戦争 THE LAST MISSION』(2015年)

『図書館戦争』の続編で、“王子様は堂上教官”だと気づき、互いに意識し合う郁と堂上の恋愛模様と、図書隊を壊滅させようと企む「未来企画」と警察との図書隊史上最大の戦いを描いたアクション・エンターテインメント超大作。 前作がラブ寄りなら、本作はその反省を含めアクションの比重を増やしたそうで、後半30分くらいがずっと銃撃戦、アクションシーンで息つく暇もありません。 それでも二作目ということもあり、ベタ甘&コミカルなシーンも多くあり、非常にバランスの良く、観客満足度の高い作品となっています。

6.綾瀬はるかが天才鑑定士に!『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』(2014年)

一目見ただけで絵画、宝飾品、漫画など幅広いジャンルの事柄を鑑定する能力を持つ凜田莉子(綾瀬はるか)が、雑誌編集者の小笠原悠斗(松坂桃李)とともに、名画「モナ・リザ」の瞳に隠された秘密に挑む壮大なミステリー。 莉子の鑑定能力がまさに“万能”なので、推理がポンポン進んでいくのが爽快な作品です。本作は邦画では初めてパリのルーヴル美術館での撮影が敢行され、そこで予想だにしない方向へ物語が転がっていくのに、驚き惹き込まれます。 また、“「モナ・リザ」の瞳の謎”についての説も実際あるものなので、観終わった後、「モナ・リザ」をもっと深く知りたくなることでしょう。

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7.スタイリッシュなアクション映画「GANTZ」シリーズ

『GANTZ』(2011年)

様々な理由で死んだはずの人間たちがGANTZ(ガンツ)と呼ばれる黒い謎の球体のある部屋に召還され、地球を侵略している星人たちの退治と引き換えに“生き返り”を懸けて戦うアクション超大作の前編。 星人との戦いに自分の存在価値を見出していく玄野計を二宮和也、暴力を嫌悪し、戦わずして仲間を守ろうとする加藤勝を松山ケンイチが演じています。 佐藤信介監督のスタイリッシュで格好良いアクションエンタメの代表的作品で、黒と青を基調としたカラーに、無駄がなくスピード感のあるバトルシーンが見どころとなっています。

『GANTZ PERFECT ANSWER』(2011年)

前作で多くの仲間を失った玄野がGANTZ(ガンツ)との戦いでこれまで死んでいった者たちを全員生き返らせるという目標を抱き、戦いに身を投じていくアクション超大作の後編。 佐藤作品の良さは、スタイリッシュで格好良い面だけではなく、華のある主役級俳優、駆け出しの注目俳優、ベテラン俳優の配置が抜群に上手いところにもあります。 主役級の二宮、松山、吉高由里子は勿論のこと、ベテラン俳優に田口トモロヲ、伊藤歩、注目俳優に夏菜、白石隼也、綾野剛などを起用し、たくさんいるキャラクターの中でもそれぞれに感情移入できるようにしています。 夏菜などは本作をきっかけにブレイクしており、後々まで本作が話題になったことも制作陣の計算の内なのかも知れません。また、本作は映画オリジナルラストで原作とは全く違ったストーリーとなっており、振り切った解釈が潔いと評価されるところでもあります。

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8.日本の民話をベースにした映画『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』(2009年)

幼い頃に失くしてしまった亡き母の手鏡を探すため、人間が“ほったらかし”にしているものでできている「ホッタラケの島」にやってきた高校生の遥(声:綾瀬はるか)。 そんな遥が「ホッタラケの島」を見つけるきっかけを作ったキツネのテオと一緒に手鏡を見つけ出すまでの冒険を描いたフルCGアニメーション映画です。 子ども向けではありますが、自分にも忘れている大切なモノや思い出があることを思い出させてくれるホロッと泣ける作品です。 佐藤と小説家の乙一のW脚本で描かれており、佐藤はアニメーション映画初監督ながら、ファンタジア国際映画祭長編アニメーション部門特別賞、日本アカデミー賞優秀アニメーション賞など8つの賞を受賞する快挙を成し遂げました。

9.幼馴染の12年にわたるラブストーリー映画『砂時計』(2008年)

幼馴染みの水瀬杏(夏帆/松下奈緒)と北村大悟(池松壮亮/井坂俊哉)の12年間にわたる恋愛を描いた一途なラブストーリー。 杏の母親の死、杏自身の自殺未遂など、かなりシリアスな内容ではありますが、島根の大自然や東京の雑踏の騒がしさなどを肌に触れるように感じることのできるゆったりした作品でもあります。 芦原妃名子の同名漫画が原作で、2007年にドラマ、2008年に本作で映画化し、興収10億円のヒットを記録しています。特に、杏と大悟の十代を演じた夏帆と池松の演技が瑞々しく、池松の演じる大悟の一途さにときめく観客が続出しました。

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10.佐藤信介アクションの原点映画『修羅雪姫』(2001年)

過去に二度映画化され、クエンティン・タランティーノ監督に影響を与えた映画『修羅雪姫』を、釈由美子を主演に迎え、設定自体を大幅に改編したアクション・エンターテインメント。 明治時代以降も鎖国が続く架空の日本を舞台に、政府が雇う暗殺集団の中で育った雪(釈由美子)が、反政府組織の活動家・隆(伊藤英明)と出会う中で、生きる意味を見出し、母を殺した本当の犯人に復讐する物語です。 アクション監督をドニー・イェン、特技監督を樋口真嗣が務めており、撮影中、釈が左手中指を骨折しても続けた隙のない素早いアクションシーンは美しさと力強さがあり圧倒的!佐藤信介のアクションの原点と言える作品です。

映画監督・佐藤信介の映像体験は次なるステージへ

2018年現在、日本映画界のアクション、スピード、迫力は、ハリウッド映画を凌ぐほど、どんどんレベルが上がっていっています。 そんな中、映画『いぬやしき』『BLEACH』など大人気漫画の実写最新作が控えている映画監督・佐藤信介が、次はどんな斬新なストーリーや映像で私たちを驚かせ楽しませてくれるのか、今後も注目していきたいですね。