『デッドプール2』のラッセルは原作だと細身の金髪青年!?
デッドプールが助けようとしていたラッセルって?
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— Julian Dennison (@JulianDennison) May 19, 2018
炎の力を味方につけた怒れる少年、ラッセル。『デッドプール2』でケーブルに命を狙われていた彼は、間違いなく映画のキーパーソンでした。 彼は、マーベルコミックスに登場するファイヤー・フィストというミュータントを元にしているんです。ツァイトガイストとおなじように、壮絶なオリジンを持つキャラクターでもあります。 また、ラッセル役をつとめたジュリアン・デニソンは今作で一気に知名度を高めた注目の若手俳優です。 元となったファイヤー・フィストとはどんな人物なのか、また『デッドプール2』版ラッセルは原作からどのような改変がされているのか、さらにジュリアン・デニソンのプロフィールを合わせてご紹介します。
女の子を燃やしてしまったファイヤー・フィスト
ファイヤー・フィストの本名はラッセル・コリンズ。ラスティ・コリンズとも呼ばれます。16歳で海軍に入隊した若者で、1986年2月発売の『X- Factor』に登場しました。 彼が初めて能力を出現させたのは、女性にキスされたとき。そう、ツァイトガイストと同じような状況なのです。ツァイトガイストは相手の顔を溶かしてしまいましたが……ラッセルは相手を猛火で包んでしまいます。突然現れた炎に驚きパニックに陥ったところ、Xファクターに保護されました。 その後、炎の力をコントロールするトレーニングを積み重ねXファクター所属のミュータントとして活動を始めるものの、アポカリプスの息子ホロコーストに殺害されてしまいます。
映画版と原作のちがい
This is a great example of what we in the superhero business like to refer to as "misguided youth." pic.twitter.com/O3BITXdGBX
— Deadpool Movie (@deadpoolmovie) April 5, 2018
『デッドプール2』のラッセルと原作版ラッセル、最大の違いはなんといってもキャラクターのビジュアルでしょう。原作のラッセルは細身で金髪の白人青年で、燃えづらい特殊な素材でつくられた赤と黄色のスーツに身を包んでいます。映画版ラッセルはマオリ系ニュージーランド人で丸々とした少年でした。 年齢も異なります。映画では14歳だといわれていますが、原作にのっとれば未だミュータント能力に気づいていない年齢です。 また、映画版のラッセルは孤児院に入れられていた経歴がありました。原作のラッセルは両親を亡くしたのち叔父に引き取られています。
『デッドプール2』でラッセルを演じたジュリアン・デニソン
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— Julian Dennison (@JulianDennison) January 22, 2016
『デッドプール2』でラッセル役に大抜擢されたのは2002年生まれの俳優ジュリアン・デニソン。先述のとおりマオリ系ニュージーランド人の彼には、クリスチャンという双子の兄弟がいて2人でユーチューバーとしても活動しています。 デビュー作『Shopping』(2013)でみせた演技が評価されニュージーランド映画賞の助演男優賞を獲得。俳優として見事なスタートをきります。タイカ・ワイティティ監督の手がけたコメディ映画『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル (原題)』(2015)のリッキー役では、ニュージーランド映画賞主演男優賞を受賞、ほかにサターン賞含む3つのノミネートも勝ち取りました。 初めて本作のオファーが来た時はすんなりイエスと言えなかったのだとか。映画版ラッセルの不機嫌で礼儀知らずな雰囲気とは裏腹にとても穏やかな少年なので、まさか自分に合う役だと思わなかったのだそうです。 これまでは地元ニュージーランドで活動してきた彼ですが、本作で一気に知名度を高めました。そんな彼は、ハリウッド版ゴジラシリーズ『ゴジラ vs.コング (原題)』にもキャスティングされているのです。
ラッセルとジャガーノートとの関係【ネタバレ注意!】
映画ではジャガーノートがサプライズ的な登場をしましたね。とんでもない怪力をもつジャガーノートはおそらく、ミュータント収容施設アイスボックスのなかでもとくに危険人物だったはずです。 ラッセルは、そんなジャガーノートと一時は結託していました。彼らもデッドプールとケーブルのように、原作で関係深いコンビかというと、そんなことはありません。それでも、本作でラッセルとジャガーノートの関係が描かれたのは、自分の感情や能力を抑えきれない若きミュータントの性格をうまく表現していると思われます。 今後のMCUで彼の内面や交友関係がさらに掘りさげられることを、多くのファンが望んでいるようです。