2018年9月11日更新

ジャッキー・チェン最新作『ポリス・ストーリー REBORN』紹介&過去作をプレイバック!

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ポリス・ストーリー/REBORN
© 2017 HEYI PICTURES CO., LTD., PERFECT VILLAGE ENTERTAINMENT HK LIMITED, DADI CENTURY (BEIJING) CO., LTD., MANGO ENTERTAINMENT, CHEERFUL LAND PICTURES CO., LTD., YOUKU PICTURES (HK) CO., LIMITED ALL RIGHTS RESERVED

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ジャッキー・チェン最新作『ポリス・ストーリー REBORN』が公開 

アクション・スターのジャッキー・チェン主演最新作『ポリス・ストーリー REBORN』が、この秋日本公開されます。 ジャッキー主演の人気シリーズ「ポリス・ストーリー」。その新作と見なされている今回の『ポリス・ストーリー REBORN』を紹介する前に、過去作のおさらいをしておきましょう。

「ポリス・ストーリー」シリーズとは?

ポリス・ストーリー/REBORN
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「ポリス・ストーリー」シリーズとは、1985年の『ポリス・ストーリー/香港国際警察』から端を発する、ジャッキー主演のポリス・アクション映画を指します。 ジャッキー扮する警官(刑事)が犯人と闘うという基本構図を元に、彼お得意のアクションが盛り込まれた娯楽作として、「プロジェクトA」シリーズや、“アジアの鷹”シリーズ(『サンダーアーム/龍兄虎弟』、『プロジェクト・イーグル』など)と並ぶ人気を博しました。 最新作『ポリス・ストーリー REBORN』は、そのシリーズ10本目にあたるとされています。 ただ、2つ注意してほしい事として、一つは、シリーズ全作品の設定や時系列が共通しているわけではない点。もう一つは、日本の配給側で独自に「ポリス・ストーリー」と邦題が付けられた作品があるという点です。

「ポリス・ストーリー」過去シリーズをプレイバック!

『ポリス・ストーリー/香港国際警察』【1985年】

麻薬組織のボス、チュウを追う香港国際警察の刑事チェンは、必死の執念でチュウ逮捕に成功します。しかしチェンは、不手際から検察側の証人に逃げられてしまい、証拠不十分でチュウを釈放してしまうことに……。チュウの報復に遭ったチェンは、単独で組織と対峙します。 「ポリス・ストーリー」シリーズの原点にして、原題でもある「警察故事」シリーズ第1作。そもそも本作は、ジャッキーがニューヨーク市警刑事を演じた『プロテクター』の出来に大いに不満を感じ、その代わりに完璧な刑事アクション映画を作るという意気込みで生まれたものです。 最初にジャッキーが撮りたいアクションを考え、そこからストーリーを組み立てていくという手法で製作。結果として、急勾配の集落を降下するカースタントや二階建てバスの追跡シーン、そしてクライマックスでのショッピングモールでのバトルなど、アクション映画史に残る名シーンが盛りだくさんとなりました。

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『ポリス・ストーリー2 九龍の眼』【1988年】

単身で麻薬組織のボスのチュウを逮捕したチェン刑事でしたが、あまりの職責を逸脱した行動から、交通整理係に格下げとなります。そんな折、企業をターゲットとした犯罪グループによる爆破事件が多発。過去の実績を買われて捜査課に復帰したチェンは特捜隊を結成し、捜査を開始しますが……。 前作の主人公チェンが再び活躍する「警察故事」シリーズ第2作。当初は前作の敵チュウ一味による復讐がストーリーの根幹となる予定でしたが、製作途中で方向転換し、メインの敵が爆破グループとなっています。爆弾魔が敵ということもあり、火薬を多用したより危険なアクションが見ものです。

『ポリス・ストーリー3』【1992年】

東南アジアの麻薬ルートを仕切る大物マフィアのチャイバ逮捕の目的で、香港警察と中国国家保安局が協力することに。香港からチェンと中国から人民武装警察部隊の女性ヤンが組み、正体を偽ってチャイバ一味に近づきます。 「警察故事」シリーズ第3作となる本作は、1997年に控えていた香港の中国返還を意識した内容に。香港と中国の刑事がコンビを組むという、『リーサル・ウェポン』や『レッドブル』を思わせるバディ・ムービーとなっています。 ヤンを演じたミシェール・ヨーの、ジャッキーのお株を奪うほどのアクションが話題となりました。後に彼女はハリウッドに進出、ボンドガールを演じた『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』や、剣劇アクションの『グリーン・デスティニー』で世界的に注目されました。

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『ファイナル・プロジェクト』【1996年】

香港警察の刑事ジャッキーは、CIAの要請で、とあるウクライナ人女性を尾行する任務に就くことに。休日を兼ねての簡単な仕事としてウクライナに赴いたジャッキーでしたが、これが世界崩壊をもたらす陰謀に結びつくとは、知る由もありませんでした……。 邦題では分かりにくいですが、原題が『警察故事4之簡單任務』となっているように、正式な「警察故事」シリーズの4作目にあたります。ただ、役名は日本の配給元だった東宝東和の意向から、前3作の「チェン」から「ジャッキー」に変えられています。 舞台もウクライナからオーストラリアにまで展開しますが、子どもの観客を呼ぶ狙いもあってか、前3作よりもコミカル度が増しています。

『プロジェクトS』【1993年】

中国国家保安局の捜査官ヤンは、香港警察に乞われ、中国犯罪グループの捜査に加わります。そんな中ヤンは、香港でかつての婚約者と偶然再会するも、彼が犯罪グループに加担していることを知ってしまいます。 『ポリス・ストーリー3』に登場したミシェール・ヨー扮するヤンが主人公のスピンオフ作品。本作ではさらに大暴れのアクションを披露しつつ、敵となってしまった元恋人との関係に悩む役どころとなっています。 ジャッキーも同じチェン刑事役でゲスト出演しており、『クレージーモンキー/笑拳』以来の女装姿を見せてくれます。

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『新ポリス・ストーリー/Pom Pom』【1984年】

香港警察内で何かとトラブルを起こす刑事コンビのアフンとアシュー。2人は、売春婦殺人事件の捜査に乗り出しますが、相変わらずのドジばかりで周囲を混乱させる日々。それでも、事件の背後に巨大犯罪組織の存在があることを突き止めますが……。 『五福星』に出演したコメディ俳優、リチャード・ンとジョン・シャム主演の刑事コメディで、厳密にはジャッキーの「ポリス・ストーリー」シリーズとは無関係です。『五福星』の本来の主役であるサモ・ハンを筆頭に、同作に出演したキャストが多数ゲスト出演しており、ジャッキーも同じく警官役で出演しています。 ジャッキー目当てで観ると肩透かしを食らうと思うので、1980年代のパワフルで雑多な香港映画テイストを味わう心構えで観るのがベター。ちなみに本作は香港でヒットし、続編も作られています。

『新ポリス・ストーリー』【1993年】

捜査中に犯人を射殺してしまった香港警察の刑事エディは、そのトラウマからカウンセリングを受けるまでに疲弊していました。そんな中、エディは誘拐予告を受けた不動産王ウォンの護衛にあたるも、わずかなスキを突かれて彼をさらわれてしまいます。捜索が進むうちに、エディは警察内部に犯人と内通する人物の存在を察知し……。 1990年に香港で発生した実業家誘拐事件を元に映画化したクライムドラマで、「警察故事」シリーズとは別ものとなっています。また、全編シリアステイストとなっていることから、ジャッキー映画ではお馴染みのエンドクレジットのNGシーンがありません。しかしながら、クライマックスでのビル爆破シーンは凄まじい迫力です。 本作が最初に企画された際は、同じアクションスターのジェット・リーが主演予定でした。

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『香港国際警察 NEW POLICE STORY』【2004年】

銀行を襲い、駆けつけた警官隊をゲーム感覚で射殺する犯罪グループが香港で横行。ベテラン警部のチャンが、部下を引き連れ逮捕に乗り出すも返り討ちに遭い、チャンを残し全滅してしまいます。そのショックから停職し、酒に溺れていたチャンの元に、とある新人警官が現れ……。 1998年の『ラッシュアワー』以降、ハリウッドをメインに活躍していたジャッキーが、香港に戻って映画会社JCE(ジャッキー・チェン・エンペラー)ムービーズを設立。その第一回作品として選んだのが、「警察故事」のリブートにあたる本作でした。 絶望の淵から再起をかける警官役という、これまでにないジャッキーの演技が評価された一方で、犯罪グループリーダー役のダニエル・ウーや、新人警官役のニコラス・ツェーといった若手スターを前面に立てた作りも話題となりました。

『ポリス・ストーリー/レジェンド』【2013年】

中国公安の刑事ジョンは、家庭内不和が続く娘のミャオに突如、歓楽街にある巨大ナイトクラブに呼ばれます。そこでジョンは、ミャオからクラブオーナーのウーが自分の恋人だと唐突に紹介されるも、直後に何者かに殴られて気を失うことに。それは、ウー主導による人質籠城事件の始まりでした。 これまで何度も刑事役をこなしてきたジャッキーが、本作で初めて中国本土の刑事を演じます。1986年の『サンダーアーム/龍兄虎弟』で頭部にケガを負って以降、ゲン担ぎの意味で長らく長髪スタイルだったジャッキーですが、本作では公安刑事役ということで刈り込んだショートヘアに。なお、年頃の娘を持つ父親役もこれが初となりました。 社会派サスペンス仕立てになっていることから、アクションも過去作で見られた派手さはなく、痛みの伝わる総合格闘技スタイルを採り入れたものになっています。

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まだまだある、ジャッキー主演のポリス・アクション映画

もちろん、「ポリス・ストーリー」シリーズ以外にも、ジャッキー主演のポリス・アクション映画はたくさんあります。 ジャッキー扮する刑事の弟と、サモ・ハン扮する知的障害者の兄との兄弟愛を描く『ファースト・ミッション』や、ハリウッドでブレイクをはたしたバディ・ムービー『ラッシュ・アワー』などなど、いろんなバリエーションがあります。 そもそも、ジャッキーの代表作となった『プロジェクトA』もポリス・アクション映画。彼にとってポリス・アクション映画は、ムリなくアクションができるのに最適なジャンルといえます。

『ポリス・ストーリー REBORN』あらすじ

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そして、最新作『ポリス・ストーリー REBORN』のあらすじは……。 2007年の香港。国際捜査官のリンは、危篤に陥った幼い娘を残したまま、証人警護作戦に参加します。しかし、陰謀に巻き込まれ瀕死の重傷を負ってしまったリンは辞職し、オーストラリアに移住することに。 それから13年経った2020年。リンが巻き込まれた事件を題材にした小説「ブリーディング・スチール」が出版されますが、時を同じくして事件に関係のあった人物たちが次々と消息不明となる事件が発生。その魔の手が自身にも及んだことで、リンは真相を究明すべく、再び立ち上がるのでした……。

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国際色豊かな『ポリス・ストーリー REBORN』の主要キャスト

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主人公リンを演じるジャッキーを筆頭に、主要キャストには国際色豊かな面々が揃いました。 まず、リンと行動を共にすることとなる天才ハッカーのリスン役に、チャウ・シンチー監督の『人魚姫』でタコ兄役で知られるショウ・ルオが、謎の女性役を、歌手の欧陽菲菲の姪オーヤン・ナナがそれぞれ演じます。 そのほか、リンと対峙する組織のボス役を、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』や『スカイライン‐奪還-』に出演する若手俳優のカラン・マルヴェイが、そして不気味な女殺し屋役を、『ウルヴァリン:SAMURAI』や『エイリアン:コヴェナント』のテス・ハウブリックが演じています。

今度の「ポリス・ストーリー」はSF映画!?

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新作『ポリス・ストーリー REBORN』が、過去の「ポリス・ストーリー」と大きく異なるのは、SF要素が高いという点でしょう。 ジャッキー演じるリンが追う巨大組織の裏には、何やらAI(人工知能)が関与した陰謀が絡んでいる模様で、テイスト的に『ブレードランナー』のような展開になりそう。そういう意味でも、ジャッキー初のSF映画として期待が高まります。 もちろん、ジャッキーならではのアクションも健在。メインのロケ地がオーストラリアということもあり、シドニーのオペラハウスの屋上でのアクションが繰り広げられます。『ライジング・ドラゴン』で本格アクションからの引退を発表したはずのジャッキーですが、やはり高所を舞台にすると居ても立ってもいられなかったようです。

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『ポリス・ストーリー REBORN』は11月23日公開!

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中国では2017年12月に公開された『ポリス・ストーリー REBORN』は、ツインの配給で、2018年11月23日(金・祝)にTOHOシネマズ 日比谷他にて全国ロードショー日本公開されます。 ファンの間では、新機軸のジャッキー映画として注目されていただけに、待望の日本公開となります。御年64歳にして、なおも精力的に活躍するジャッキーに括目せよ!